本日、宇部地区選挙区選出県議会議員団と山口宇部空港騒音公害対策協議会役員が懇談を行い、私も参加しました。
平成3年に33ヶ所で調査が行われ、W値70以上の地域で、エアコンの設置や窓のサッシ化などの工事が行われてきました。
当時の運用時間は、午前7時半~午後8時半であり、東京便5往復でした。
現在は、運用時間が、午前7時半~午後9時半に延長され、東京便が9往復となっています。
現在は、八王子ポンプ場と亀浦障害灯の2ヶ所で定期的な騒音測定がされています。
協議会では、平成3年以来の多くの箇所での測定結果に基づく十分な対応を求め、県と交渉を行ってきました。
その結果、今年に入り、10ヶ所で本格的な調査が行われるに至ったようです。
協議会では、迅速な結果の公表と法に基づく適切な対応を要望しています。
利用者は、運用時間が長く、便数の多い空港を望みます。しかし、私たちは、空港付近で暮らす住民の生活があることを忘れてはなりません。
今日は、その事を痛感するととのに、地元の実態がお聞きできて有意義な懇談となりました。
空港騒音問題の県の窓口は、地域振興部交通運輸対策課のようです。
私は、地域振興部を所管する県議会地域商工委員会委員として、今日指摘を受けた課題については、状況を調査し、必要な発言を行っていきたいと思います。
山口宇部空港の騒音に関して、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
先程、約700ページの大作、増田俊也著「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」を読み終えました。
この本の最終盤にありますが、「木村政彦は鬼の死骸を衆にさらしながら生き抜いた。37歳のあの力道山戦から、75歳までを生き抜いた。その後半生がいかに長かったか。」
同じ時代を柔道家として生きた猪熊功が自刃したことと比較し、筆者は、木村政彦の最期をこう書きつづっています。
この本の中に、次に述べる山下泰裕さんの事も出てきます。木村政彦が大澤慶巳の娘・美恵子に山下泰裕さんの事を聞かれこう述べたと書かれてあります。
「山下君は恐ろしく強いよ。でもね。山下君には4つの弱点がある」と語ったとあります。
「木村は40歳の年下の対山下戦法までずっと頭の中でシュミレートし、もし山下と戦うならばと対策を練り続けていたのだ」と書かれています。
鬼の木村政彦が晩年、大きく評価したのが山下泰裕さんです。私もロス五輪無差別級で優勝した山下選手の姿を思いだします。
山下泰裕さんは、現在、東海大学副学長・同体育学部長です。
その山下さんが、日本共産党の理論政治誌「前衛」2月号に登場しました。
山下さんは、加納治五郎氏の「精力善用」(相手を敬い、信頼しあい、助け合う心を育む)「自他共存」(自分だけでなく他人とともに栄える)の言葉を引用し次のように語っています。
「柔道家というのは、柔道の技がどれだけできるか、あるいはどれだけ強かったか、どれだけの選手を育てたかだけではなくて、日常生活の中で柔道の基本精神である『精力善用』『自他共栄』をどれだけ実践しているか、それこそが問われなければいけないはずです。」
世界を極めた山下さんの言葉なので、大変重いものだと受け止めました。
山下さんは、スポーツには、チャンピオンスポーツと生涯スポーツの二つがあるとして、「この二つがともに発展することは、日本の社会にとっても大きな意味があることです。」とも語っています。
その上で、山下さんは、生涯スポーツの振興の重要性をこう語っています。
「世界のスポーツ担当大臣の会議で、生涯スポーツの振興に1ドル投資することは3.2ドルの医療費削減の効果があると紹介されています。病気をなおすことも大事だし、同時に、病気にならなように、心身を活性化させる、その一つがスポーツです。」
これも、世界の山下さんの発言だけに重く受け止めました。
私も空手やジョギングで生涯スポーツを実践している一人ですが、私自身スポーツの効用を実感しています。
山口県も「スポーツ振興条例」が制定され、新年度予算が編成されようとしていますが、チャンピオンスポーツと生涯スポーツの両輪が生きる条例であり、新年度予算となることを期待します。
木村政彦さんと山下泰裕さんが繋がり、それが、今日の山口県政の課題にも繋がった、嬉しい一日です。
増田俊也著「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」を読んでいます。上下段組の単行本。約700ページの大作。約600ページを読みました。
ブログを長年読んでいただいている方は御承知の通り、私は、「熱しやすく冷めやすい」性格のようです。
読書も興味が湧けば一気に読みますが、中途になっている本も多数です。
これだけの大作となると殆どが途中というのが関の山でしたが、この本は違います。
この一週間、木村政彦を縦糸に、戦前戦後の格闘技史の森の中を彷徨いながら知的好奇心に苛まれる一週間でした。
これも、原作者の増田俊也氏の膨大な知識と筆力に寄る所大だという事でしょう。
この本では、格闘技史だけでなく、戦中戦後史そのものも深い洞察の中で、よく理解できました。
何よりも木村政彦の類まれな力と数奇な人生をみごとに描き出しています。
木村の苦難に満ちた幼少時代。牛島辰熊に見いだされ拓大に入学し、柔道高専大会での活躍。天覧試合での優勝。
そして、木村がプロレスラーに転身し、力道山と戦う表題にある通りの1945年12月22日の日本チャンピオンを決める試合。
彼らの息づかいが伝わるような筆致、そして、膨大な資料を精査しての正確な分析。
確かに、作者の増田氏は、自ら柔道出身で、木村政彦の汚名を質す意味合いが強い面があることは否めませんが、力道山戦の分析にも私は理解できるものでした。
作中に登場する木村政彦も、力道山も、戦争に翻弄された人生であったという共感も伝わってきました。
脇役としてですが、大山倍達の章もあり、詳細な記述があります。
増田氏の長年の資料収集とこの著作の労に感謝し、もう少しでこの本を読み終える寂しさを味わっています。
この勢いで、読み途中で終わっている、単行本約600ページの大作、小島一志・塚本佳子著「大山倍達正伝」を読み進めたいと思っています。
格闘技史ファンの皆さん増田氏のこの大作に対する感想をお聞かせ下さい。
本日、山口市で、「みんなの県政をつくる会2012年総会」が行われました。
総会であいさつする福江代表世話人
この夏知事選挙が行われる関係からマスコミ関係者も多数参加していました。
総会では、「知事選で県政を大きく変えよう!」の総会アピールが採択されました。
アピールは、「できるでけ早い候補者擁立に向けたとりくみを強めていきましょう。」と締めくくりました。
私も県政の諸問題について発言しました。
総会に続いて、「福島原発事故と核エネルギーを考える」と題して山口大学の増山教授が記念講演を行いました。
記念講演を行う山口大学の増山教授
増山教授は、福島原発の警戒区域への一時立ち入りのためのボランティアに参加した経験を語りながら、福島原発周辺での被ばくの状況を語りました。
そして、核エネルギー利用の問題点として①環境浄化・除染②放射性廃棄物保管③事故炉の廃炉作業④使用済み核燃料の保管などがあるととも指摘しました。
その上で、人間が消費している総エネルギー量は太陽からのエネルギーの0.01%だとして、太陽光など自然再生エネルギーの利活用を訴えました。
増山教授は、放射能のない世界はないが、有益性と危険性のバランスを図り、有害なものはつくらず持たず、持ち込ませず、拡散せず、安全に除去、隔離、廃棄する技術とそれを実行する政治・経済・社会的な力が必要だとまとめました。
記念講演の後、上関町在住の田中さんが、上関原発の現状を報告しました。
田中さんは、「町長は未だに原発財源の必要性を説いているが、町民は、原発に頼らない町づくりを求める機運が高まっている」と報告しました。
最後に、高知県梼原町を視察した山口市革新懇の松林さんが報告を行いました。
松林さんは、「環境省のデータによると、山口県内には自然再生エネルギーのポテンシャルが632.5万kwある。これは、山口県の消費エネルギーの2.5倍にあたる。県内での自然再生エネルギーの自給率を高める取組みが必要」と訴えました。
今日は、核エネルギーの問題点や原発を取り巻く状況、そして、自然再生エネルギーの可能性を学ぶいい機会となりました。
今日学んだことを県政に生かすために力を尽くしたいと思いました。
本日は、日本共産党中国ブロック一斉宣伝行動が行われました。
宇部市でも私と岡本宇部市議、時田宇部市議が市内数か所で街頭宣伝を行いました。
今日、野田内閣改造が行われています。
目玉は、岡田克也前幹事長を副総理兼一体改革・行政改革担当大臣に起用したことでしょう。
民主党は、党の最高幹部の一人を大臣に据えて、何が何でも「一体改革」をすすめようという構えです。
民主党が進めようとしている「社会保障と税の一体改革」は、財界からの10年来の強い要求に基づくものです。
自民党の小泉首相時代に大きく進み、民主党の野田政権で総仕上げをしよというのでしょうか。
今や、民主党は、自民党以上に財界いいなりだということが鮮明です。
大企業や大資産家には減税の一方で、庶民には消費税増税と社会保障切捨てを迫る改革は、国民のための改革とは言えません。
私たちは、消費税増税と社会保障切捨ての野田内閣の「一体改革」に対峙してがんばります。
総選挙では、中国ブロックから議席を復活させ、小選挙区候補を擁立し勝利のためにがんばりたいと思います。
フジグランウベ前でマイクを握る私(右)
4日、安保廃棄・岩国基地撤去山口県実行委員会が知事に申し入れ
米軍再編容認の愛宕山売却は中止を
「岩国市と協議して決めたこと」と強弁
四日、安保廃棄・岩国基地撤去山口県実行委員会(藤永佳久代表)は、二井知事に対して「愛宕山開発用地の防衛省への売却方針の撤回を求める要望書」を提出しました。
二井知事は、昨年末、愛宕山開発用地を国に売却することを表明しました。 要望書は、「愛宕山開発用地を売却することは、『米軍再編』の容認へ一歩踏み出すことになる」とし、①愛宕山開発用地の「米軍再編関連施設用地」としての売却は撤回すること②同用地については、これまで米軍基地に起因する著しい負担を強いてきた見返りとして、国(防衛省以外)が買い上げ、岩国市民が要望する運動施設や民生施設の建設を求めること③横須賀の空母母港化を返上し、艦載機部隊は本国に移駐するよう求める。の3点を要望しました。
要望書を受け取った小松総務部理事は、①と②については「防衛省が示した配置案を了とした岩国市の意向を尊重して国への売却を決めた」と答え、③については、「県としてコメントする立場にない」と答えました。
愛宕山売却中止を求める(右端が藤本県議)
11月県議会報告シリーズ③
原発対応で愛媛県と確認書
藤本県議は、内閣府の原子力安全委員会のワーキンググループが昨年十一月一日、原発事故に備えて防災対策を重点的に充実すべき地域を「緊急時防護措置準備区域(UPZ)」として半径三〇㎞圏内に拡大する方針を示したことを紹介。上関町が愛媛県伊方原発のUPZ圏内に入ることを踏まえ、①地域防災計画の見直し、②四国電力との「原子力安全協定」締結、③愛媛県との情報交換に関わる「確認書」締結、などを検討するよう求めました。平尾総務部長は、地域防災計画見直しや四国電力との「原子力安全協定」について「地域防災計画の見直しや、電力会社とのいわゆる『原子力安全協定』については、県としては、引き続き、情報収集を行いながら国の動向等を注視し、適切に対応する」と述べ、愛媛県との確認書について「現在、大分県の例も参考にしながら、連携に向けて、事務的な調整を進めている」と答えました。
東宮地の郵便ポスト再設置完了
宇部市の東宮地バス停の北にある郵便ポストが事故のため撤去されていました。時田宇部市議を通じて住民要望をお聞きし、宇部郵便局に早期設置を求めたところ、この程、郵便ポストが復活しました。年賀状シーズン前に設置が完了しました。
再設置された東宮地の郵便ポスト
一気
六日、政府と民主党は、社会保障改革本部を開き「社会保障と税の一体改革」素案を決定しました。消費税を二〇一四年四月に八%、十五年十月に一〇%にする内容です▼「消費税率引き上げは、社会保障を維持・充実し、同時に財政健全化も達成するための」と述べているが、「社会保障改革本部」の第一回会合で出されたメニューには、年金受給額を十二年度から段階的に二・五%引き下げることや保育への公的責任を放棄し、保育を市場化・産業化する「子育て新システム」を創設するといった社会保障切り下げが目白押しです▼政府・民主党が進めようとしている「一体改革」は、税制・財政で、大企業・大資産家への減税を繰り返し、その分を庶民増税で穴埋めする政策です。この政策では結局、国の税収に『大穴』をあけ、財政危機を深刻化させるものになることは明白です。