日本の将来とエネルギー問題を考える青年学生実行委員会主催の「自然エネルギー探訪ツアー」に参加してきました。
25名の青年の皆さんと一緒に、「バイオマスツアー真庭」を昨日体験しました。
昨日、朝7時30分、山口市を出発し、昼前に、岡山県真庭市に到着し、真庭市観光連盟の職員の方と合流しました。
ここから、「バイオマスツアー真庭」のスタートです。
城下町「勝山」地区で昼食を取り、街並み保存地区を散策し、真庭市役所本庁舎に向いました。
城下町「勝山」の街並み保存地区
真庭市役所では、バイオマス推進課の職員の方から真庭市でのバイオマスの取組みについて説明を受けました。
真庭市役所でバイオマスの取組みを学びました
真庭市では、1993年、真庭の未来を考える地元のリーダーが「21世紀の真庭塾」を立ち上げました。
その時に、「循環型地域社会の創造」が一つの柱となり、バイオマスタウン真庭の取組みがスタートしました。
真庭市には、原木市場(1ヶ所)や製材所(30ヶ所)や製品市場(1ヶ所)があり、木質バイオマスが大量に排出されます。
この木質バイオマスが発電や熱利用や燃料や肥料となっています。
真庭市の木質バイオマスによるエネルギー自給率は、11.3%となっており、これを20%にする目標で、更なる推進が行われています。
木質バイオマスは、ペレットをはじめ、木片コンクリートなどに加工され利用が促進されています。
その他、家畜排せつ物などの廃棄物系バイオマスや稲わらなどの未利用系バイオマスの再生リサイクルにも取り組まれています。
牛の堆肥については、市内に堆肥センターが設置され、肥料となり、出荷されています。
次に、2011年に建設された真庭市役所本庁舎を見学しました。
太陽光発電システムが設置され、庁内の15%の電力を賄っています。
また、木質バイオマスを利用したボイラー機2機が設置され、冷暖房が行われています。
市庁舎の冷暖房を支えるバイオマス燃料ボイラー
次に、清友園芸での農業用ハウスのペレット燃料利用を見学しました。
清友園芸では、トマトやキュウリをビニールハウスで栽培しています。
2009年と2011年、ビニールハウスに、ペレット燃料ボイラーを設置しました。
ビニールハウス内のバイオマス燃料ボイラーシステム
見学したトマトを栽培するビニールハウスでは、12月から3月までボイラーを稼働しているということでした。
経営者の方は、「ボイラー稼働による収量が大幅にアップした」と話しておられました。
最後に、バイオディーゼルの製造、利用の状況を湯原町旅館協同組合で見学しました。
真庭市では、家庭や旅館などから排出する天ぷら油を回収し、バイオディーゼルを製造しています。
バイオディーゼルは、湯原温泉の旅館20軒の車両と市の清掃車などの燃料として利用されています。
象徴的には、湯原温泉で送迎に使われているロンドンタクシーの燃料としてバイオディーゼルが利用されていました。
バイオディーゼルの給油機とロンドンタクシー
真庭市では、2006年から「バイオマスツアー」に取り組み、初年度は24回・423人だった参加者が昨年度は、89回1607人に増えています。
バイオマスツアーが観光振興にも役立っています。
山口県でもバイオマスの利活用を促進するよう、昨日学んだことを今後の議会活動に生かしたいと思います。
今日は、青年の皆さんと蒜山高原を散策して帰りました。
蒜山高原のジャージー牧場と蒜山の山々
山口県で自然エネルギーを推進していくために、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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