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7月9日、米軍岩国基地の滑走路利用時間外に28回、騒音が確認される

 10日、NHK山口放送局は米軍岩国基地で滑走路時間外利用が行われ、岩国市が事前通報の申し入れを行ったと次のように報じました。
 「アメリカ軍岩国基地で、滑走路の運用時間ではない9日夜から10日未明にかけての時間帯に、航空機が離着陸していたことが確認され、周囲で騒音も発生しました。岩国市は、アメリカ軍に対し、運用時間外に使う場合、可能な限り事前に通報することなどを申し入れました。アメリカ軍岩国基地の滑走路使用をめぐっては、岩国市やアメリカ軍などでつくる協議会の確認事項として、運用時間が午前6時半から午後11時までと決められていて、その時間外で使用する場合は通報することになっています。岩国市よりますと、9日午後11時すぎから10日未明にかけての滑走路の運用時間外に、市内5カ所に設置された測定器で、70㏈以上の音が5秒以上続く騒音があわせて28回記録されたということです。10日午後になって、アメリカ軍から運用時間外に滑走路を使用したと通報があり、市は、夜間に何らかの戦闘機が離着陸したとみています。市には、9日夜以降、住民から時間外の運用に関しての苦情が20件寄せられているということです。そのため、市は10日午後、アメリカ軍に対して、騒音の低減に努めることや、運用時間外に使う場合は可能なかぎり、事前に通告するよう口頭で申し入れました。市によりますと、アメリカ軍からは『運用に伴う騒音がもたらす不都合は遺憾だ。すべての飛行はアメリカ軍の防護義務を遂行する上で不可欠なものであり、地元の皆様のご理解とご支援に感謝申し上げるなどとする回答があったということです。」
 この事態に対する山口県の対応を照会したところ、11日付で、以下の回答がありました。
〇岩国日米協議会の確認事項では、「滑走路運用時間外に使用の場合は、市に通報する」とされており、今回、通報なく時間外運用が行われたため、岩国市から申し入れを行っている。
〇この件に関して、県としての対応は特にないが、政府要望等を通じて岩国日米協議会の確認事項の遵守を求めている。
 岩国日米協議会の確認事項には、「滑走路運用時間外に使用する場合は、市に連絡する。」とあります。可能な限りという前提はありません。岩国市は、「可能な限り、事前通報するよう」米軍に求めたとの報道ですが、岩国市は、前提を設けるべきではないと思います。
 F35Bの新たな部隊の展開もそうですが、米軍が無通告で、傍若無人に基地を使用している例が散見されます。
 深夜に、戦闘機が爆音を鳴らし、滑走路に離着陸する周辺には、岩国市民がいることを米軍は、ご理解とご支援に感謝を言うより前に、滑走路の運用時間の厳守を岩国市と約束すべきです。
 昨夜、KRY山口放送局は、「レゾリュート・フォース・パシフィック」に参加のため、F16戦闘機8機が岩国基地飛来したものとみられると報じました。また航空自衛隊のF2戦闘機3機も参加し、18日まで飛行訓練を実施する予定です。
 休日、深夜早朝の飛行訓練は行わないとのことですが、日米の戦闘機訓練の騒音の拡大が予測されます。
 更に、11日、防衛省は、F35B10機が、岩国基地からアラスカ州へ7月17日から8月8日まで訓練移転することを岩国市に伝えました。
 このことによって、追加配備されているF35Bは、従前の3部隊になると考えられますが、F168機は、新たな負担であり、F35Bは、8月9日以降は、岩国基地に帰ってくることになり、引き続き、従前より戦闘機が多い状態が続いていることになっていると思います。18日には、岩国市内で、比例カーの弁士を務める予定ですので、地元の皆さんに現状をお聞きしたいと思っています。
 騒音に苦しむ住民の皆さんに心を寄せて県議会総務企画委員として、発言をつづけていきたいと思います。
 皆さんのご意見をお聞かせください。

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