藤本かずのりサポーターズ はじめました

茨城県の臨時教員1600人正規化する方針 山口県の1400人の臨時教員も正規化すべき

 今朝のしんぶん赤旗日刊紙は、茨城県が臨時教員1600人を正規化する方針を明らかにしたと次のように報じました。
 「茨城県は13日までに、教員の産休・育休などで欠員が生じた場合に代替で雇う臨時的任用教員(臨時教員)について、9割以上にあたる約1600人を2032年度までに段階的に正規化する方針を決めました。代替教員を探す現場の負担軽減や、教員の雇用の安定確保につなげるねらいもあります。日本共産党県議団も臨時教員の正規化をすすめるよう、県にくり返し求めてきました。県教委改革課によると、県内の臨時教員数は約1700人。小・中学校1100人、高校350人、特別支援250人にのぼり、特別支援学校は全体の1割以上が臨時教員です。年収も臨時教員と正規教員で約150万円もの開きがあり、正規化を進めることで待機改善をはかります。県は正規化に年間25億円の負担増を見込んでいます。大井川和彦知事は会見で『臨時的に都合よく代替職員を探すというやり方を切り替えて、正規の教職員を採用するという方向に大きくかじを切る』と意義を強調しました。これまで正規化を求め続けてきた日本共産党の江尻加那県議は『現場で問題になっている慢性的な教員不足の解消につながる』として県の取り組みを評価。その上で、学級単位や学年主任になる負担感から正規になるのをためらうことも考えられるとして、教員確保のために『長時間労働や残業代を不支給としている現状など、教員の働き方の抜本的な改善を求めていきたい』と話しています。」
 2024年決算特別委員会資料に「公立小中高校の教員数の推移(雇用形態別、5年間)があります。
 2025年の数を見てみます。県内の臨時的任用教員数は、小学校512人、中学校286人、高等学校214人、特別支援学校391人、計1403人となっているます。
 県内の特別支援学校の雇用形態別の内訳は、本採用教員785人、臨時的任用教員391人、非常勤講師120人です。特別支援学校では、約30.2%が臨時的教員です。 
 茨城県の状況から、山口県を想定すると、臨時教員を正規化すれば、年間20億円程度必要になると思われます。
 山口県では、中学校2年3年生を38人学級にしたことがありました。この背景には、教員確保が叶わなかったことがあります。
 県内で、教員確保が困難な状況が続いています。この状況を改善するために、山口県においても、茨城県に学び、約1400人の臨時教員の正規化を行うべきです。この問題は、来る2月県議会で取り上げる方向で検討したいと思います。
 茨城県が、臨時教員1600人を正規化する方針を示しました。

1996年 法相の諮問機関が選択的夫婦別姓導入を提言 その際の「人類学者有志の会」の賛成声明が秀逸

 引き続き、青木理著「闇の奥」を読んでいます。
 青木さんの選択夫婦別姓に関する論評に共感しました。
 青木さんは、1996年、法相の諮問機関が選択的夫婦別姓の導入を提言した際、「人類学者有志の会」の賛成声明を引用しています。
 「夫婦同姓制度は、明治31年の民法制定以後に普及したものに過ぎません。しかも、それは欧米の結婚制度を範とされたものです。ですから、夫婦同姓は、『伝統的な日本の文化』という主張は、学問的に正しいものではありません。そもそも姓は、日本固有の文化ではありません。中国からの輸入文化です。それで中国古来の慣習に倣って、明治になるまで結婚によって姓を変えることはありませんでした。源頼朝の妻は北条政子で、足利義政の妻は日野富子。木下藤吉郎は、自分で勝手に羽柴と名乗り、周囲に認めさせた。日本人は中国に倣って『異文化』を取り入れましたが、中国式の慣習に固執することなく、柔軟に扱っていたのです。夫婦別姓に反対する人々は、長男が『後継ぎ』として家に残り、両親と同居する『三世代同居』が日本の文化であり、淳風美俗だと考えていますが、これも誤解です。日本の西南部では、末息子が家督を相続する『末子相続』という制度が広く見られました。家督を継ぐのは男に限られるわけでもありません。第一子であれば男女の別なく家督を継がせる慣習もありました。日本の家族制度は豊かな多様性を持っていたのです。」
 「昔から日本の文化は地方色に彩られた多様性を持っていました。この多様性こそが日本の文化を豊かにしてきたのです。そのうえ日本人は進取の気風に富み、新しい文化を積極的に取り入れてきました。新しい文化を取り入れながら、多様な習慣を守ってきたのです。いつの時代も、古いものと新しいものを巧みに取り合わせ、多様性と活力を維持してきたのが日本の文化と言えるでしょう。文化とは、よりよい暮らしを求めて日々努力する人間が不断に変革していくものです。日本の文化は常に多様であり、常に変化してきたのです。新しい変化を恐れて、現状に甘んじることは、日本の伝統ではありません。勇気を持って積極的に新しい文化を生みだすことこそ日本の伝統なのです。」
 今日の中国新聞に、「夫婦の姓」Q&Aが掲載されています。
 この中に、「法務大臣の諮問機関が、1996年2月、別姓を選べるようにする民法改正要綱を答申しましたが、保守系議員の反対で法案提出に至っていません。」とあります。
 青木さんが引用された「人類学者有志の会」賛成声明は、この答申について出されたものです。改めて、有志の会の賛成声明を国会議員の皆さんで共有していただきたいと思います。
 中国新聞の記事には、更に「現行制度ではアイデンティティーの喪失キャリアの断絶につながるとして、選択的夫婦別姓の導入を求める声は根強いです。2024年10月に国連欧州本部で開かれた女性差別撤廃委員会の最終見解は、日本政府に4度目の改善勧告をしました。姓を選べないのは女性活躍を阻む一因とされ、経団連なども制度実現を求めています。」とあります。
 ここでも、有志の会の賛成声明にある「現状に甘んじることは、日本の伝統では」ないとの指摘を学びたいと思います。
 昨日の中国新聞に、共同通信による衆議院選挙で当選した議員へのアンケート調査結果が報じられています。
 夫婦別姓では、「同姓を維持しつつ、通称機会を拡大」と答えた議員が、63.8%で最多でした。
 今日の中国新聞は、「旧姓の通称使用法制化では、アイデンティティーに関わる問題は解決できないとの批判があります。個人の生き方や人権に直結する問題なのですから。」と書いています。
 日本国憲法に、国民主権が明記され、個人の尊厳が明記されています。個人の尊厳を尊重す憲法を持つ国として、国連女性差別撤廃委員会の勧告や経団連の提言にも学び、選択的夫婦別姓制度を導入する選択をするべきだと私は、考えます。
 夫婦の姓にいいての皆さんのご意見をお聞かせください。

松永美穂訳「パパラギ」を読んでいます。

 10日付の中国新聞の文化覧に、世界的ベストセラー「パパラギ」の新訳が刊行されたと次の記事が掲載されました。
 「約100年前にドイツで出版され、1960~70年代に若者を中心に熱狂的な支持を集めた世界的ベストセラー『パパラギ』が、広島市で中学・高校時代を過ごしたドイツ文学者松永美穂さんの訳、人気児童書『パンどろぼう』で知られる柴田ケイコさんの装画・挿画で新たに刊行された。語り手は、南太平洋の島国、サモアの村長。欧州を訪れて体験した文化や生活様式について、帰国後に島民たちに語って聞かせる。村長の観察は鋭く、西洋文化を風刺する言葉はユーモアに富む。著者はサモアに移住経験のあるドイツ人作家エーリヒ・ショイアマン(1878~1957年)。出版当時はノンフィクションとして紹介されたが、現在は創作とみられている。パパラギとは、白人やよそ者のこと。本書には、他者を顧みずに『すべて自分のものだ』と主張するパパラギが描かれる。その姿は、現在の国内外の情勢をほうふつとさせる。」
 「パパラギ」は、日本では、1981年に岡崎照男さんの訳が出版されました。私は、その本の存在は認識していましたが、昨年出版された松永美穂さんの翻訳本で、この「パパラギ」を読んでいます。
 松永さんは、「訳者あとがき」の最後に、「ここに描かれた『パパラギ(白人)』たちの生活は、現代の先進国の生活にも当てはまる部分が多いように感じる。特に、アメリカのトランプ政権が民主主義や自由貿易の仕組みを脅かし、世界を混乱させているように見えてしまう現在、『自分たちさえよければ』という態度が露骨なものとなり『自国ファースト』を謳う政党がヨーロッパでも人気を集めている。日本でも例外ではない。こうした点では、本書の内容は古くなっていない。ショイアマンが示している先見の明と鋭い文明批判にはあらためて衝撃を受けるし、当時のヨーロッパとサモアの対比からも多くのことを考えさせられる。」
 松永さんのこの指摘に、私は、この本の最終章「パパラギはわたしたちを自分の暗闇のなかに引き込もうとしている」で深く共感しました。
 ショイァマンは、パパラギを次のように批判します。
 「彼の心を満たしているのは憎しみと欲望と敵対心なのだ。彼の心は大きくて先の尖った鉤のようになってしまった。その鉤は物を奪うことだけを目的にしていて、闇の中に進んですべてを照らしたり温めたりする光であろうとはしない。」
 「パパラギはきるったように凶暴になってしまった。誰かが誰かを殺しているのだ。血と恐怖と腐敗がすべてだ。パパラギはようやく『わたしのなかに、神はいない』と白状する。彼の手のなかの光は消えかけている。」
 松永さんが指摘する「自分たちさえよければ」という態度が、「誰かが誰かを殺す」「血と恐怖と腐敗」に満ちた社会を形成している状態は、現在の世界ですし、現在の日本の様です。
 対立の延長に平和はやってこない、対話の延長にこそ平和がやってくることを「パパラギ」から学びました。
 今回の総選挙の結果が、人と人や国と国との対立を助長する方向に向かわないように、監視の目を強めていく必要があることを「パパラギ」から学びました。
 「パパラギ」は私の座右の書の一冊となりました。素晴らしい書籍との出会いに嬉しくなる昨今です。
 岡崎照男さんの訳を含めて、「パパラギ」ファンの皆さん感想をお聞かせください。

藤本かずのりサポーターズ クリスマスローズの集いに約60名が集う

 本日午後、宇部市内で、「藤本かずのりサポーターズ クリスマスローズのつどいが行われ、約60名の市民が集いました。

 オープニングで、西宇部グリーンエコーズがコーラスを披露しました。私もメンバーとしてコーラスに参加しました。

 その後、私が、県議会報告を行いました。私が報告した要旨は以下の通りです。

・・・

 藤本かずのりサポーターズ クリスマスローズのつどいにご参加の皆さん、ありがとうございます。
 総選挙と県知事選挙では日本共産党と大久保雅子候補へのご支援ありがとうございました。総選挙では、改選8議席から4議席に重大な後退となりました。捲土重来を果たす決意です。高市政権による「戦争国家づくり」の危険が生まれるもとで、日本共産党は、高市政権による強権政治を許さず、平和、人権、暮らし、民主主義擁護のために力を尽くします。来年は、宇部市では県議選・市議選です。
 私は、来春の県議選で必ず勝利をするために力を尽くす決意です。
 さて、資料に基づき、お話します。5枚ものの資料と、山口民報の記事を準備しました。山口民報に書いた県政の問題点は、来春の県議選の課題にも通じますので、参照ください。
 2ページ、「県内での暮らしと経済の問題」です。2020年を100とした県内の名目賃金から物価変動の影響を差し引いた実質賃金指数は、24年96.5です。厚労省が、9日、25年の実質賃金を発表しましたが、前年比1.3%減少となりました。
 一方、消費者物価指数は、24年110.3ですから、賃上げを上回る物価高騰が県内で広がっており、更なる賃上げが必要です。
 山口民報を見て下さい。山口県は、「初任給等引上げ応援奨励金」を支給していますが、昨年末までの実績は、403事業所、1561人、1億5千610万円です。岩手県は、昨年9月末の実績で、2945事業所、2万9337人、17億6202万円の実績です。更に、昨年12月補正予算に賃上げ財源として27億1千400万円を計上しました。山口県でも賃上げ支援を抜本的に強化すべきです。
 3ページ、山口県が、若者や子育て世代に関する県民実感調査を行いました。「子どもを産み、育てやすい環境づくりに向け、山口県に力を入れてほし取組は何ですか?」という項目を立てました。
 24年、25年とも、一番は、子どもの医療費や保育料など子育て世帯の経済的負担の軽減対策でした。24年が66.7%で、25年71.1%でした。山口県は、20年間、子どもの医療費無料化の対象年齢を未就学に据え置いたままです。昨年4月現在、対象年齢を18歳年度末にしているのは、12都県あります。山口県も高校卒業までを対象にすべきです。保育料の無償化は第一子も対象にすべきです。
 4ページ県内での戦争国家づくりの具体化についてです。昨年9月から行われた日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」の一環として、米陸軍ミサイルシステム「タイフォン」が米軍岩国基地に展開しました。射程は北京にまで届きます。防衛省は、「タイフォン」が岩国基地に展開すると標的とされる可能性について「我が国へ侵攻しようとする相手に、我が国への武力攻撃の可能性そのものを低下させる」と説明しました。
 5ページ、昨年、山口宇部空港が特定利用空港に指定されました。その際、山口県は、他国からの攻撃目標になる可能性が高まるのではないかと国に質問しました。国は「我が国への攻撃を未然に防ぐための抑止力を高め、我が国への攻撃の可能性を低下させる」と説明しました。高市政権が進める「戦争国家づくり」の唯一最大の口実は「抑止力」論です。相手を軍事的な恐怖で抑え込むという考え方ですが、相手も恐怖で応えることは必至で、果てしない大軍拡競争に陥りますし、偶発的接触で紛争が起こる可能性が高まることは必至です。県内での戦争国家づくりは許さない運動を高めましょう。
 6ページ、県内での米軍関係者の性犯罪の発生状況です。02年から25年までに米軍関係者の性犯罪が、7件発生し、米軍関係者以外の性犯罪が879件発生しています。米軍関係者の身柄拘束=逮捕は0%、米軍関係者以外の身柄拘束=逮捕は72%です。日米地位協定17条により、日本の第一裁判権が制限されます。
 公務中の第一裁判権は米側にあります。
 米軍関係者の人身交通事故が17年から25年までに、61件(その内1件は飲酒運転)発生しています。その内、行政処分=切符を切られた―者の割合は0%。日米地位協定10条1項で、米軍関係者は米軍が許可した免許で運転できると定めてられています。違反しても行政処分できないことになっています。
 治外法権である地位協定を見直すことがどうしても必要です。
 7ページ、センチュリー問題です。貴賓車として利用しているセンチュリーが、2台あります。13年に購入したセンチュリーと20年に購入したセンチュリーです。13年に購入したセンチュリーが、更新時期を迎えます。
 貴賓車としての利用実績は、23年、24年、25年で5回しかありません。2台目の貴賓車を購入する必要はありません。
 県は高級公用車を5台保有しています。知事車、副知事車、教育長車、その他に2台です。この2台の利用実績は、年間50日程度です。2台の車が300日空いている状況です。副議長車として必要だとしても、これら高級公用者車をやりくりすれば可能です。新たな副議長車を購入する必要はありません。議会には、議会運営委員長車があります。これを副議長に回して、議運委員長は、県保有の高級公用車を利用するという方法もあります。
 村岡知事は、記者会見で「単純な延長や更新はしない」と述べています。センチュリーは買わないが、クラスの低い車を買う可能性もあります。。新たな車の購入は行うべきではありません。
 8ページ、村岡知事への個人献金問題です。村岡知事の資金管理団体である「政友会」の政治資金収支報告書を見ると、住所欄に寄付者が代表を務める企業や団体の所在地であったものが10件ありました。その10団体が、県から補助金などを受けていたか調査しました。
調査の結果、少なくとも7件5団体が県から補助金などを受けていました。政治資金規正法22条3は、県から補助金などを受けている団体が、県知事に寄付してはならないと規定しています。
 長野県知事は、個人献金をした人の住所が企業の事務所などが記載されていた54件について、政治資金収支報告書を修正した上で、県民に謝罪する記者会見を行いました。
 村岡知事には23年の報告書にも同様の指摘がされ、私は、一般質問で知事に質問したところ、村岡知事は「寄付者から修正の申出があれば応じる」と消極的な回答でした。知事の政治姿勢が問われます。
 9ページ、長生炭鉱水没事故犠牲者の遺骨返還についてです。2月7日、長生炭鉱水没事故84周年犠牲者追悼集会が行われました。韓国からは、張銅洙(チャン・ドンス)韓国行政安全部過去史関連業務団長が出席しました。張団長は、「韓国政府は全ての強制連行犠牲者に対して責任を果たすことを約束する」と挨拶しました。日本政府からの参加はありませんでした。
追悼式と同じ日の7日、台湾のダイバー、ウェイ・スーさんが、潜水調査中、けいれんを起こし、搬送先の病院で死亡が確認されました。海上保安庁は、溺死であると発表しました。
 10日、村岡知事が、選挙後初めての記者会見で、「遺骨収容活動の中で尊い命が失われたことに、心から哀悼の意を表したい。遺骨の収集、返還については国で対応されるものと考えているが、関係機関による事故原因の究明状況、国の動向を踏まえ、宇部市とも連携しながら、適切に対応してまいる」と発言しました。
 海外ダイバーの参加を得た遺骨収集プロジェクトで、6日、新たな遺骨と思われる人骨が発見、収容れました。刻む会は、8日、県警に引き渡され、県警は人骨だと発表しました。
 収容された遺骨のDNA鑑定と遺族への返還が急がれます。

・・・

 二部では、国民救援会宇部支部有志の寸劇、須恵うたこえクラブの歌、和み会のみなさんの民踊が披露されました。

 引き続き、県政全般のご意見を藤本にお寄せください。

青木理著「闇の奥」を読んでいます。

 昨年12月7日付 しんぶん赤旗日曜版に、次のようなジャーナリストの青木理さんのインタビュー記事が掲載されています。
 「ジャーナリストの青木理さんが、退廃する権力とメディアに斬り込んだ新著『闇の奥』(河出書房新社)を出しました。自民・維新連立の高市早苗政権、メディアの状況をどう捉えているかを聞きました。ーいまの日本の政治を見ていると、根幹の部分が一層深刻に根腐れしてはいないかと、絶望的な気持ちになります。石破茂前首相を評価する声もあるようですが、防衛にせよ安保政策にせよ、従来の政治観でいえば『右派』に類すべき政治家です。ところが自民党と維新の会が『連立』して高市政権ができた今となっては、確かに石破氏がまともに見えてしまうところがある。それは自維連立が『極右』の色彩を帯び、あまりに『異形』だからでしょう。『憲政史上初の女性首相』は歓迎すべきにせよ、単純に喜ぶ気にはなれるはずもなく、実際に選択的夫婦別姓制といった政策は完全に後ろ向きです。しかも連立政権合意では『スパイ防止法制定』『憲法9条改正』『緊急事態条項』『安保3文書改定』『長射程ミサイルの整備』などの言葉が並んでいる。加えて武器輸出を『成長戦略』に位置づけ、非核三原則まで『見直し』、情報機関を創るという。戦後日本がなぜ大規模な情報機関を持たずに来たのか、スパイ防止法のような治安法や治安機関が力を持つ社会がどこに行き着くかは歴史が教えるところです。元内務官僚で戦後は警察庁長官などを務め、政界へと転じた後藤田正晴氏(中曽根内閣の官房長官)は晩年、新聞社のインタビューで情報機関の必要性を問われ、基本的には同意しつつも『うっかりすると、両刃(もろは)の剣になる』『いまの政府、政治でコントロールできるか』と(迷い)も吐露した。昔の保守政治家は、そういう見識を持ち合わせていた。それに比べていま、スパイ防止法や情報機関創設を無邪気に礼賛し(迷い)の気配すらない為政者が私には危うく見えて仕方ありません。こんな流れに自民、維新ばかりか国民民主などの野党まで同調している。ついに高市首相は『台湾有事』が『存立危機事態』になりうると国会で明言してしまった。米国にひたすら追随してきた日本の首相が、米国でさえあいまいにしてきた領域に堂々と踏み込んだのですから当然ですが、日中の関係は深刻化しています。政治の劣化、とくに『保守』を名乗る政治家の劣化はここまできたのかと痛感します。『歴史探偵』を自称した作家の半藤一利さんの言葉で印象に残っているのが、社会が戦争に向かう『六つの兆候』です。①被害者意識と反発が国民にあおられる②言論が不自由になる③教育が国粋主義に変わる④監視体制が強化される⑤テロの実行が始まる⑥ナショナリズムが強調されるー。半藤さんがそう指摘したのはもう10年近く前、私などの雑誌鼎談(ていだん)で、当時もヘイト言説は問題化していましたが、①と⑥はまさに現在の異様な排外主義が該当します。②の言論の危険や④の監視体制の強化は、すでに特定秘密保護法や共謀罪、経済安保秘密保護法などが次々と成立し、さらにスパイ防止法なども積み上げられようとしている。『赤旗』日曜版が、維新・藤田文武共同代表の公金還流疑惑を報じました。日曜版のインタビューだから言うわけではありませんが、実に立派な報道ですよ。こうしたファクト(事実)を掘り起こす調査報道は、『赤旗』や『週刊文春』だけでなく、本来は一般紙がもっと果敢に取り組むべきです。なのに藤田共同代表は、疑惑にまともに答えることなく、ネットに記者の名刺をさらした。しかも藤田氏は『赤旗は報道機関ではない』などといいますが、先に指摘したようにこれは見事な調査報道です。問題は連立政権の一翼を担う公党幹部の公金の使途についてのファクト=事実なのであって、イデオロギー=政治思想の問題ではない。藤田氏の言い分はあきらかに論理のすり替えです。記者の名刺をネットに公開するのは、自分の支持者らに攻撃をよびかけるような行為です。権力者が自分への批判をかわすために記者をどう喝したり、圧力を加えたりする昨今の風潮の延長線上にあるように思えます。逆に言えば、時の政権からこういう攻撃を受けるのは、メディアとして真っ当仕事をした証左でもあります。だからメディアの仕事に関わる者たちは、もちろん私も含め、こうした仲間を孤立させず、不当な攻撃には社の垣根などを超えてあらがい、同様の仕事を地道に続けていくことが大事だと思います。大川原化工機事件をでっち上げた公安警察、公益通報者を逮捕した鹿児島県警・・・。公権力の横暴もあちこちで発生しています。加えて極右政治の台頭、メディアの自由への脅威に強い危機感を感じます。しかし、そんな中でも元法相夫妻の公選法事件を徹底追及した中国新聞、鹿児島県警を追及した西日本新聞や『赤旗』のようなメディアが『闇の奥』を照らすような仕事をしている。そこにかすかな希望を感じます。」
 投票日の昼休み、宇部市内の書店で青木理著「闇の奥」を購入して、ここ数日読み進めています。
 青木理さんの著作では、「安倍三代」をとても興味深く読みました。
 長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会が昨年主催したジャーナリストフェスに青木理さんが参加しました。その際に、「安倍三代」にサインを頂きました。
 青木さんは、この本の序章で、雑誌「噂の眞相」(通称:ウワシン)の発行人兼編集長だった岡留安則さんの言葉を引用しています。
 青木さんは当時、共同通信の記者でした。青木さんに岡留さんがこう話します。
 「青木クンのような大手メディアの記者が書きべきことを書かないから『ウワシン』は成立しているんだ。もしキミたちが書きべきことを全部きちんと書けば『ウワシン』なんでお役御免、たちまち消えてなくいなるさ。むしろその方が嬉しかったりするんだけどね、オレは」
 青木さんは、メディア環境の激変とSNS等の隆盛という現在のメディアの状況を指摘しつつ、「隆盛を極める現状のSNS等は旧来メディアのかろうじて良識だった部分を極小化し、悪質だった部分を極大化した、所詮はこの国で以前から続くメディア状況の写し鏡にすぎないのではないか」と述べています。
 その上で、岡留さんの台詞が現代にも生きると次のように書いています。
 「陰謀論や排外主義が蔓延ってしまっているのも、キミたち大手メディアの連中が書くべきことを書かず、愚劣な陰謀論者や排外主義者を増長させてきたからじゃないのか。もう『ウワシン』のような媒体はないんだから、キミだちが歯を食いしばって書くしかないじゃないか」
 青木さんは、序章をこう結んでいます。
 「歯を食いしばって書くことを書き、伝えるべきことを伝え、荒廃の度を強める権力や権威が固守する闇の、さらにその奥へと多少なりとも光を照射してい」く時だ。
 総選挙の結果を受けて、排外主義などが蔓延し易い状況が広がるのではなないかと心配しています。
 このような時だからこそ、私は、歯を食いしばって、伝えるべきを伝え、権力や権威が固守する闇の、さらにその奥へと多少なりとも光を照射していけるように、県政を調査し、必要な発言を行っていきたいと思います。
 総選挙の結果を受けて、青木理さんの新著「闇の奥」に大いに励まされています。
 青木理さんは同世代のジャーナリストの中で、敬愛するお一人です。
 青木さん、また、長生炭鉱の現場でお会いしましょう。
 今度は、「闇の奥」にサインをお願いいたします。
 青木理さんのファンの皆さん、青木さんの著作の感想をお聞かせください。

バックナンバーの「ベルベットの詩」を聴いています。

 TBS系のテレビに林修さんの「初耳学」があります。
 ゲストに、バックナンバーが出演していました。
 今年に入っても、移動の車中でバックナンバーを聴いていますので、この番組を観て益々、バックナンバーが好きになりました。
 歌詞のほとんどが日本語であることに、作詞を担当する清水さんが「メッセージが正確に伝わるように」とおっしゃっていたことが印象的でした。
 最後に、清水さんが歌うことについて「義務ではなく権利だと思う」とおっしゃっていたことも心に残りました。
 この番組を観た直後に、バックナンバーの最新アルバムである「ユーモア」を聴いています。
 特に「ベルベットの詩」が歌詞が、印象に残りました。
 「泥くさい なんて泥くさい だから綺麗な綺麗な虹を見つける権利がある」
 テレビで清水さんがおっしゃっていた「権利」という言葉が印象的です。
 このような歌詞もあります。
 「理不尽が多すぎて いつの間にかそれに慣れて 僕は自由だと もう忘れてしまいそうだ」
 「自由」という言葉が心に残ります。
 また、このような歌詞もあります。
 「音がさ 外れても たとえ口塞がれても 僕は僕だと 自分の声で歌おう」
 総選挙 県知事選終盤にこの楽曲を聴きながら、自由のために権利を行使しよう 選挙に行こうという歌詞に聴こえてきました。
 民衆のたたかいによって自由と権利は構築されてきました。
 この選挙の結果、自由と権利が後退しないために、今日から頑張りたいと思います。
 これからもバックナンバーを応援して行きたいと思います。