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国東半島から周防大島に至る約60キロの活断層 県の地震津波被害想定の盛り込むべき

 私は、6月27日に、一般質問で登壇しました。
 今日は、南海トラフ巨大地震への対応についてです。
 大分県国東半島から周防大島にかけて約60キロの活断層があることが、6月10日、第二回大分県地震被害想定の見直し等に関する有識者会議で、会長である産業技術総合研究所の吉見雅行主任研究員が説明しました。大分県の有識者会議で、この活断層を南海トラフ巨大地震の津波被害想定などの被害想定に盛り込む方針が確認されました。県でも南海トラフ津波被害想定などの見直しが行われています。
 私は、「この活断層を山口県の津波被害想定の見直しに盛り込むべきだ」と質しました。
 大川総務部長は「お示しの活断層については、関係機関等から情報収集を実施しており、本県における地震・津波の被害想定の対象にするかは、『山口県地震・津波防災対策検討委員会』の意見も踏まえて判断することにしている」と答えました。
 国東半島から周防大島への活断層は、中国電力が2007年から2009年に行った調査で、F3断層群33.4キロ、F4断層群40.1キロなどと明らかにしています。しかし、国は、この活断層を評価しませんでした。
 そして、大分県は、この活断層が一連として動いたら最大でマグネチュード7・8~7・9の規模だとして被害想定に盛り込むことを決めました。
 能登半島地震の最大の教訓は、石川県が、被害想定に盛り込んでいなかった活断層が大きな地震を起こしたということです。
 私は、「能登半島地震の教訓からも、この活断層を県の被害想定に盛り込むべきだ」と質しました。
 大川部長は「この活断層については情報収集しており、本県における地震・津波被害想定の対象とするかどうかは、『山口県地震・津波防災対策検討委員会』の意見も踏まえ、判断することとしている」と答えました。
 

マルクスの足跡を辿るロンドン紀行

 4月上旬に、子どもが暮らすイギリス・ロンドンを巡りました。

 この程、以下のエッセイが、山口民報に掲載されましたので紹介します。

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 4月上旬、子どもが暮らすイギリス・ロンドンをパートナーと一緒に散策しました。中村久司著「観光コースでないロンドン」と、「経済」元編集長・友寄英隆さんが月刊学習(2022年6月号)に寄稿した「『資本論』をめぐるイギリスの旅」を導きの糸にして、ロンドンでのマルクスの足跡を辿る紀行を記します。
 4月3日、大英博物館を訪ねました。マルクスが大英博物館にある図書館で学んだことは有名です。マルクスが読書した閲覧室一帯は、透明な屋根で覆われた『グレート・コート』と呼ばれる現代的な構造物に改修されました。「観光コースでないロンドン」に「『グレート・コート』には、マルクスが常に使っていた机も残っている」とあります。私は「グレート・コート」を訪ねましたが、マルクスの机を見ることは出来ませんでした。しかし、マルクスが学んだ大英博物館の迫力を実感しました。
 「観光コースでないロンドン」に、ロンドン・ソーホー地区には、『ザ・レッド・ライオン』というパブがあり「このパブの2階で、1847年に、社会主義者同盟が結成した『共産主義者同盟』が第二回の国際会議を秘密裡に開いている」とあり、この会議に、マルクスとエンゲルスも参加し、翌年に、ロンドン内の印刷所で「共産党宣言」が印刷されたとあります。ソーホー地区は、今でもパブや劇場などが林立するロンドン屈指のエンターテーメント地域です。4月8日、ソーホー地区のソンドハイムシアターでミュージカル「レ・ミゼラブル」を鑑賞しました。
マルクス一家は、1849年から1856年まで、ソーホー地区に暮らしていました。そこから、大英博物館に通い「資本論」を書き上げたのです。マルクスが歩いたソーホー地区を私も歩いたことに感激しました。
 マルクスは、1883年に亡くなるまでロンドンを離れることが出来ませんでした。晩年は、妻と子どもに先立たれ失意と闘病生活の中、3月14日に亡くなりしまた。マルクスの墓地がロンドン北部のハイゲート墓地にあることは有名です。
 友寄さんの寄稿に「マルクスの最初の墓は、墓碑だけの簡素なものだったのですが、1956年、当時のイギリス共産党などによって、いまの大きな頭像の墓標が建てられ」た、とあります。友寄さんは、「おそらくマルクスは、新しい巨大な頭像のお墓よりも、このつつましやかな元のお墓の方を好んだのではないか」と書いています。墓には、マルクスとともに、妻のイェリー、四女エリノアも葬られています。
 4月8日、ハイゲート墓地を訪れました。マルクスの最初の墓は訪ねませんでしたが、マルクスの頭像の墓標を訪ねました。墓標は私の身長を遥かに上回る大きなものでした。墓標には、様々な国の言葉で書かれたメッセージカードとともに、岩波文庫「共産党宣言」が供えられていました。日本をはじめ、世界中からマルクスの墓標を訪ねる人が後を絶たないことを実感しました。
 ハイゲート墓地で配布されていたマルクスについてのパンフレットに、マルクスが亡くなった翌年3月16日にマルクスの死を悼む労働者のデモが行われ「5000人から6000の人々が横断幕を掲げ、トッテナム・コート・ロード沿いをハイゲート墓地まで行進した」とあります。

 イギリス・ロンドンにあるマルクスの墓を訪ねる私です。

 「観光コースでないロンドン」に、レーニンがロンドンを6回訪れ、1902年4月から翌年5月まで滞在した際に、政治新聞「イスクラ」を出版したことが書かれ、「その作業場所は、『20世紀プレス社』だった。そこは現在『マルクス記念図書館』になっている」とあります。友寄さんの寄稿に、この図書館に「レーニンの部屋」が残されているとあります。更に、友寄さんは、この図書館について「マルクスに関するものだけではなく、マルクス主義、労働組合運動に関する4万8000札の書籍、新聞、パンフレットなどとともに、貴重なポスターや宣伝物など膨大なコレクションが所狭しと収蔵されています。図書館というより、資料館というイメージ」と書いています。
 私が「マルクス記念図書館」を訪れた4月8日は、休館日で、室内を見学することは出来ませんでしたが、職員の方から資料などを受け取ることが出来ました。いただいた資料を見ると、この図書館が労働者の学校として使われていることが分かりました。当日、生徒さんには開放されており、若い労働者にお会いしました。マルクス記念図書館が、労働者の学ぶ拠点として役割を発揮していることに感心しました。
 5月10日、志位和夫議長を講師に、「いま『資本論』がおもしろいーマルクスとともに現代と未来を科学する」が開催されました。冒頭、志位議長は、欧州や米国で、いま「資本論」に新鮮な注目が集まり、米国では新しい英語版の発刊を契機に、「資本論」の読書運動が広がっていることを紹介しました。
 私は、ロンドンでマルクスの足跡を訪ねた経験を生かし、「資本論」を学びなおしたいと強く感じています。

落札候補者に送る書類をそれ以外の業者に送付した事案が2例発生していた

 私は、6月27日に一般質問で登壇しました。
 今日は、県土木事務所に関する諸問題について報告します。
 まず、宇部土木建築事務所に関する問題です。
 宇部管内で、落札候補者に入札無効でないことなどを落札決定前に確認するための書類を、誤ってそれ以外の業者にも送付した事案が2例発生しました。
 私は、このような事案は他になかったのか質しました。
 千石土木建築部長は「調査の結果、確認されなかった」と答えました。
 私は、2例の工事名とその理由を質しました。
 千石部長は「工事名は、令和6年度真締川緊急自然災害防止(河川)工事第2工区と、令和6年度一般国道490号交通安全・補正(通学路緊急対策)工事第1工区。発生した理由は、事務所内での確認及び情報共有が不十分であったため」と答えました。
 「入札条件及び指示事項」に、「発注者が入札の公平性・公正性が確保できないと判断した場合は、落札決定前にあって入札を中止し」とあります。
 私は、県が、入札を中止しなかった理由を質しました。
 千石部長は「いずれの工事についても、落札候補者以外の入札参加者に、指摘の書類を誤って送付したことが、入札結果に影響を及ぼすものではなかったため」と答えました。
 再発防止を図るため、技術管理課は、5月29日付で、部内と出先機関の入札事務担当者などに、事務連絡を行っています。
 私は、どのような内容のものか質しました。
 千石部長は「入札・契約事務の適正な執行が図られるよう、組織としての事務支援・情報共有や複数職員による事務確認などについて注意喚起を行ったものだ」と答えました。
 次に柳井土木建築事務所に関する問題です。
 柳井管内で、土砂の仮置き場の隣地で、契約をしていないAさんの土地に土砂が置かれた事案が発生しました。
 私は、このような事案は他になかったのか質しました。
 千石部長は「調査の結果、確認されなかった」と答えました。
 私は、この事案が起きた原因と再発防止策を質しました。
 千石部長は「原因については、施工業者に対し、当該土砂の仮置き場の範囲をあらかじめ指示していたところ、施工業者が仮置き場の隣地に土砂の一部を置いたもの」と答えました。
 私は、「Aさんの土地が低く、土砂の仮置き場の境界に盛土を設置すべきだ」と質しました。
 千石部長は「当該仮置き場から隣地へ土砂が流出しないよう、すでに盛土を設置しているところだ」と答えました。

藤本かずのり県議会報告(かえる通信)2025年8月1日 No124

山口県での日本共産党比例代表選挙の出発式行われる

 昨日、山口市内で、山口県での比例代表選挙の出発式が行われました。

 吉田県委員長と河合県議と私が訴えました。

 山口県での比例代表選挙の出発式で、訴えました。(左から、吉田委員長、私、河合県議)

 私が訴えた要旨は以下の通りです。

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  日本共産党の県議会議員・藤本かずのりです。県議会が今日終わりました。私は、10年ぶりに総務企画委員会に所属し、岩国基地に関わる問題など、委員会で質疑しました。
 今度の参議院選挙は、物価高騰に無為無策の自民党政治を変える。アメリカ言いなりの大軍拡の自民党政治を変える。消費税税5%提案する日本共産党を、東アジア平和提言を提案する日本共産党を大きく伸ばしてください。
 参議院選の真っ最中の、岩国基地を含む在日米軍基地と航空自衛隊の基地で、「レゾリュート・フォース・パシフィック」という日米合同訓練が行われます。岩国基地には、7月9日以降、米軍機のF16戦闘機が岩国基地に飛来します。岩国基地では、F35B戦闘機が新たに10機展開しており、この7月、岩国基地の戦闘機は、一気に18機増える事態です。頻発して行われる日米合同軍事攻撃は、中国や北朝鮮を刺激することは明らかであり、偶発的な接触で戦闘が開始される可能性も秘めています。
 宇部市の山口宇部空港が自衛隊などの利用を促進させる特定利用空港の候補になっていることも明らかになりました。特定利用空港になった熊本空港には昨年88回米軍機が着陸しています。民間の利用が抑制されることになることは必至です。
 山陽小野田市の宇宙監視レーダーが、国の特別注視区域に指定されました。近隣住民の土地を売買する場合は、国に届け出る必要があります。
 自民党政治ももとで、山口県全体が、戦争の標的になろうとしています。
 日本共産党が提案する東アジア平和提言は、東アジア「分断と敵対」から「平和と協力」の地域にしていくことを提案しています。日本が、軍拡競争の片棒を担う政治から、平和外交でアジアに平和を築くために、日本共産党に大きなお力添えをお願いいたします。

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 比例代表選挙で、日本共産党を躍進させるために、皆さんのお力をお寄せください。

上関原発の埋立は、25年3月末進ちょく率0% 規制委員会の審査会合は開催されていない

 私は、6月27日、一般質問で登壇しました。
 今日は、中国電力による公有水面埋立問題について報告します。
 4月25日、中国電力は、上関原発を建設するための公有水面埋立工事の昨年度末までの進ちょく状況報告書を村岡知事に提出しました。中国電力は、25年度3月末の工事進ちょく率を0%とし、2年後の27年6月の免許期限までには埋立は、しゅん工できるとしています。
 私は、「県は、中国電力が27年6月までに、埋立をしゅん工できるとお考えか」と質しました。千石土木建築部長は「竣工期限に向けて、どのように対応するかは、中国電力において判断されるべきものと考えている」と答えました。
 中国電力が上関原発を建てさせない祝島島民の会を訴えている裁判で、弁護団の要請に山口地裁岩国支部が答え、原子力規制委員会に調査嘱託書を提出し、5月8日に回答が示されました。規制委員会は、上関原発の「設置許可申請に係る審査会合は開催されていない」と答えました。
 私は、「埋立の進ちょくは0%で、設置許可申請に係る審査会合が開催されていない、中国電力の埋立申請に、『重要電源開発地点』であることを持って、許可する行為は、県知事の裁量権の乱用に当たると考えるが如何か」と尋ねました。
 千石部長は「これまでの延長申請については、上関原発の重要電源開発地点の指定は引き続き有効であるとの国の見解が示され、これは、実際に土地需要があることを示しており、期間延長に正当な事由があると認められたことから許可をしたものであり、裁量権の濫用との指摘はあたらない」と答えました。
 上関原発問題、中間貯蔵施設問題は、引き続き、県議会で取り上げていきます。
 皆さんのご意見をお聞かせください。