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総がかり行動うべ実行委員会が、山口宇部空港の特定利用空港指定の拒否を求め県担当者と懇談

 昨日、総がかり行動うべ実行委員会が特定利用空港の指定の拒否を県に求め、7月16日に提出していた要望書に対する回答書の手交と懇談が、行われました。
 このことについて、NHK山口放送局は次のように報じました。
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 山口宇部空港をめぐり、国が自衛隊の訓練などで円滑に使える「特定利用空港」への指定を検討していることについて、市民団体から県に指定の拒否を求める要請書が出されていましたが、県は25日、「空港管理者として適切に対応していく」と回答しました。

 「特定利用空港・港湾」は、自衛隊や海上保安庁の航空機や艦船が訓練などで円滑に使えるよう国が指定するもので、これまでに全国で11の空港と25の港が指定されています。

 山口宇部空港については、先月、国が「特定利用空港」への指定を検討していることが明らかになり、宇部市の市民団体が「地域の軍事的緊張を高める」などとして、県に指定を拒否するよう求めていました。

 これを受けて、25日、県の担当者が市民団体の代表と面会し、要請への具体的な対応は示さない一方で、「国が進める取り組みの主旨や地元関係団体の意見も踏まえ、空港管理者として適切に対応していく」と回答しました。

 また、市民団体が一般市民を対象にした説明会の開催を求めていたことに対し、県は「地元関係団体には丁寧に説明を行ってきた。一般市民が参加できる説明会の開催を国に求める考えはない」と回答しました。

 回答を受けた「総がかり行動うべ実行委員会」の佐々木明美共同代表は「防衛体制の強化や敵基地攻撃能力の維持など、国の在り方が危険な方向に流されつつある。県がその状況を認識していないのが非常に残念だ」と話していました。
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 総がかり行動うべ実行委員会が、7月16日に県に提出した要請書は以下の通りです。
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2025年7月16日

山口県知事 村岡嗣政様

山口宇部空港の「特定利用空港」指定を拒否することを求める要請書

戦争させない・9条壊すな!総がかり行動うべ実行委員会
共同代表 佐々木明美
共同代表 坂田 勇司
事務局長 藤本 一規
〒755-0031 宇部市常盤町1-1-9 宇部教会(旧緑橋教会内)
メールアドレス ikki@jcp-web.net

 6月県議会で県は「地元関係団体からは、県の説明内容に概ねの理解をいただいたところ」などと回答しました。私たちは、山口宇部空港が特定利用空港に指定がされる可能性が強まっていると考え、再度、以下、要請します。今月中に手交にて回答をお願いします。手交の際は、懇談の場を持っていただき、文書回答をお願いします。
 昨年10月11日、国は、自衛隊等が「有事」を見据え、自治体管理の空港を整備活用する「特定利用空港」に山口宇部空港を対象として検討していると管理者である山口県に伝えました。
 国は、「『特定利用空港』は武力攻撃事態等の『有事』ではなく、『平時』を対象にしたもの」と繰り返していますが、国がいう『平時』とは、米軍への補給ができる「重要影響事態」及び米軍とともに武力行使する「存立危機事態」を含むことが、高知県の照会への国の回答で明らかになりました。
 昨年、特定利用空港に指定された熊本、長崎、那覇、徳之島の4空港に米軍機が計108回着陸しています。6月県議会で「特定利用空港に指定されれば、自衛隊機だけではなく米軍機も着陸するのではないか」との議員の質問に、県は「特定利用空港の取り組みは、自衛隊・海上保安庁が平素から円滑に使用できるよう『枠組み』を設けるもの」と答えましたが、「枠組み」外で米軍機が利用することは明らかです。
 山口宇部空港は、国内便が一日20便、国際チャーター便が18便計画されています。その他、昨年度、警察や消防などの発着回数は、合計450回となっています。山口宇部空港の民生利用を堅持する立場から、特定利用空港の指定は拒否すべきです。
 「安保3文書」の一つ「国家安全保障戦略」の具体化が「特定利用空港」の指定です。憲法を壊し、大軍拡に加担する「特定利用空港」の指定は拒否すべきです。

「要請事項」

1、村岡知事は、市民が参加できる説明会の開催を国に求めること。 
2、村岡知事は、山口宇部空港の「特定利用空港」指定を拒否すること。
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 県が、昨日、行った回答書の内容は次の通りです。
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令和7年(2025年) 7月25日

戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動うべ実行委員会
共同代表 佐々木明美樣
共同代表坂田勇司樣

山口県土木建築部港湾課長

「山口宇部空港の「特定利用空港」 指定を拒否することを求める
要請書」に対する回答について

 令和7年7月16日付けで要請のあったこのことについては、下記のとおりです。

【要請事項への回答】

1 要請事項の1について

 県では、地元関係団体に丁寧に説明を行ってきたところであり、一般市民が参加できる説明会の開催を国に求める考えはありません。
2 要請事項の2について
 県としては、山口宇部空港について、地元宇部市と情報共有を図りながら、国が進めている本取組の主旨や地元関係団体の意見も踏まえ、空港管理者として適切に対応してまいります。
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 昨日、私は、コロナウイルスの陽性となり、回答書の手交と懇談会に参加できませんでした。
 引き続き、山口宇部空港が特定利用空港に指定されないよう、県民の皆さんと一緒に運動を展開していきたいと思います。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

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