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特定利用空港問題と海砂採取問題で、お話しました。

 本日、午後、山口市内で、特定利用空港問題と海砂採取問題で、お話しました。

 私がお話した内容は、次の通りです。

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 辺野古に土砂を送らせない山口の声!の学習会にご参加の皆さん、お久しぶりです。県議の藤本です。参院選では、自公が過半数割れを起こす結果となりました。沖縄県ではオール沖縄のタカラさんが勝利しました。日本共産党が議席を減らしたことは残念ですが、辺野古埋立反対の世論が示された結果を新しい国会で生かしたいと思います。
 今日は、特定利用空港問題と最後に少し県内の海砂の状況を報告したいと思います。
 まず、特定利用空港問題です。資料①は、6月11日、NHK山口放送局が、夜のニュースで、山口宇部空港が「特定利用空港」の候補だと報じました。県港湾課は、NHKの報道と同日、HPに、この間の経過を公表しました。
 昨年10月11日、国から港湾管理者である本県へ、山口宇部空港を特定利用空港の対象として検討している旨の説明があり、今年の1月22日に、国は、宇部市に説明したHPに書いています。
 資料②は、NHK山口放送局が、6月18日、総がかり行動うべが山口県と宇部市に「特定利用空港」受け入れ反対を表明するよう申し入れたことを報じたものです。申し入れの様子は、NHKの他、KRY、TYS、YAB、中国新聞などが報じました。
 そもそも、特定利用空港は、安保3文書の「国家安全保障戦略」にある「自衛隊、米軍等の円滑な活動を確保」のため「有事の際の対応を見据えた空港・港湾の平素からの利活用に関するルール作りを行う」ことを具体化したものです。
 玉城沖縄県知事は、県営の下地島空港を特定利用空港指定にとの打診を受けましたが「民間機の運用に徹するよう国に要請し」指定を拒否しています。
 資料③は、国土交通省の資料をもとに、米軍機の着陸回数を示したものです。
 この内、特定利用空港の熊本空港には、22年に56回、24年に88回。長崎空港に22年8回、23年16回、24年に8回。那覇空港に、24年8回。徳之島空港に23年12回米軍機が着陸しています。
南紀白浜空港が特定利用空港になることを受け、米軍が特定利用空港の枠組みに参加しないことが反故にされた場合、県知事は、「私が滑走路に座り込んでも阻止する」と答えました。
 6月県議会での私の質問に、この協定は、自衛隊と海上保安庁とのものであり、米軍は枠組みの外だと答えました。
 資料④は、昨年3月高知県の照会に国が答えたものです。高知県は、高知港、須崎港、宿毛港が国の特定利用空港に指定されるにあたり、国に、次の照会を行いました。「武力攻撃事態及び武力攻撃予測事態以外の『存立危機事態』や『重要影響事態』は利用調整するのか」。国は、その通りだと答えました。
 存立危機事態とは、日本が攻撃されなくても、自衛隊がアメリカの戦争に協力する事態です。重要影響事態は、台湾有事などが想定されています。紛争が起きた際に、民間空港港湾を利用しようとするのが、「特定利用空港・港湾」です。
 資料⑤は、7月16日に、総がかり行動うべ実行委員会が再び県に提出した要請書です。 
 6月県議会で県は、自民党議員の質問に対して、「地元関係団体からは、県の説明内容に概ねの理解をいただいたところ」と答えました。私たちは、指定の可能性が高まっていると考え要請書を提出しました。
 山口宇部空港は、国内便が1日20便、国際チャーター便が、台湾、韓国と18便が計画され、警察・消防などの飛行機が450回発着しています。民生利用を堅持すべきです。
 米軍は、枠組みの外と言いながら、特定利用空港にしてされれば、米軍機の着陸が誘発される結果になっています。
 7月25日(金)10時30から、県政資料館1号会議室(2階)で、1時間、県からの回答を受け、懇談を行います。県庁ロビー10時集合です。是非、ご参加ください。
 9月6日(土)午後2時から、半田滋さんを講師に学習会を旧宇部緑橋教会で行うことにしています。是非、ご参加ください。
 9月宇部市議会と県議会に議会請願を提出することも計画しています。
 資料⑥は、松山空港が特定利用空港の候補になっている記事です。現在11空港・25港が指定されています。空港は、函館空港、南紀白浜空港、大分空港、北九州空港、長崎空港、福江空港、熊本空港、宮崎空港、鹿児島空港、徳之島空港、那覇空港が指定されています。
候補が、山口宇部空港と松山空港、指定が全国に広がっています。
 山口宇部空港は県営空港なので、県知事が拒否すれば、指定されません。
 最後に海砂についてです。砂を含む土石を採取しようとする者は、一般海域の利用に関する条例に基づき、県の許可を求める必要があります。許可を受けた業者は、県に「土石採取実績報告書」を県に提出します。報告書には、荷揚先を明らかにすることになっていますが、 私が情報公開請求を行って公開された文書の荷揚先は黒塗りになっています。私の情報公開請求によって、海砂は、下関市蓋井島沖合響灘付近で、昨年度は57万9450㎥の海砂が採取されています。採取した業者は、下関市のウエストマリン、福岡市のショウエイサンド、下関市の出口産業です。
 沖縄県の辺野古では、国が、今年に入り、軟弱地盤強化のくい打ち作業を開始するなどの動きがみられます。運動を強化していきましょう。

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 特定利用空港問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

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