昨日、県が建設している高規格道路「山口宇部道路」小郡ジャンクション造成現場で斜面が70m崩落する事案が起こりました。
付近の中国電力の送電用鉄塔が転倒しました。けが人が出なかったことは幸いです。
私は、昨日、県庁からの帰り道。斜面の歪みを作業員の方復旧する光景を見ながら現場を通り過ぎました。
新聞報道によると、県担当者は「施行前、コンサルタント会社に地質調査をしてもらい問題はなかった」と述べています。
しかし、ここ数日、大雨などはなく、なぜ、崩落が発生したのでしょうか。
山口宇部道路をめぐっては、昨年8月、「道路の土砂が十分に締め固められているかを測定する検査の一部が未実施だった疑いがある」と関係者から証言があったとする報道がなされました。
私は、昨年8月県議会でこの問題を取り上げました。私の質問に県は「事実は確認できなかった。道路の安全性は目視などで確かめている。」などと答えました。
今回実際に起きた、斜面崩落。十分な事前の調査や工事に問題はなかったのか、徹底的な原因解明が必要です。
私は、今朝、県土木建築部に対して、原因解明を求めました。
この問題に関して、皆さんからのご意見をお寄せ下さい。
本日、日本共産党山口県委員会(佐藤文明委員長)と同県議団(団長藤本一規)は、「2012年度山口県の施策並びに予算編成に関する申し入れ」を二井知事に行いました。
要望項目は全部で296項目。うち新規が30項目、一部新規が24項目でした。
緊急重点要望としては、①東日本大震災から教訓を学び、災害に強いまちづくりをすすめる②県外資本の身勝手な工場閉鎖は許さず、地域経済をまもる③見通しのない「米軍再編」は中止を求め、愛宕山用地は民生活用をはかる④上関原発建設計画は中止させ、自然エネルギーの本格的導入をすすめるの4点を申し入れました。
二井知事との懇談は、この緊急重点要望4点で行いました。
二井知事は、①については、「今年度中に地域防災計画の見直しを行うが。これを受けて、災害対応を新年度予算の柱の一つにしたいと考えている。国の防災会議の最終提言を受けての対応は、新年度以降必要があれば行うことになる」と答えました。
②については、「雇用対策を新年度予算の柱の一つにしたいと考えている。新年度予算の中では、現行の制度を活用した最大限の雇用確保を図ると同時に、新しい制度を創設する必要があるかどうか現在検討中である」と答えました。」
③について、二井知事は、これまでの基本スタンツを説明した上で、「防衛大臣が組閣で変更になった場合は、再度、新大臣へ県の基本スタンツを説明しなければならいかもしれない」と答えました。
④について、二井知事は、「上関原発は、国のエネルギー政策見直しの動向を引き続き中止したい。自然エネルギー導入の必要性は認識している。」と答えました。
愛宕山問題など意見の相違する問題もありましたが、私たちの要望に対し、二井知事が、「災害対策と雇用対策を新年度予算の柱にしたい」と発言したことは、大いに期待したいと思います。
二井知事に要望書を渡し、直接、要望する私
本日、山口県議会議員宇部地区選出議員団(小泉利治代表世話人)は、二井知事に対して、新年7度予算に対し「山口宇部空港における国際定期便の就航について」の要望書を提出しました。
要望書は、山口宇部空港における「韓国、中国、台湾等への国際定期便の早期実現」を明記しています。
対応した山部地域振興部長は要望の趣旨は知事に伝えるとした上で、「要望の趣旨は、今後の大きな課題としたい。現状では中々厳しい。」と答えました。
私は、「国際定期便就航に向けての県としての働きかけ」について質しました。
山部部長は、「アジア各国へのエアポートセールスは行っているが、チャーター便就航の要望が中心である。」と答えました。
私が県議になって、宇部選出議員が揃って県に要望書を提出することは初めての経験でしたが、引き続き、他の議員と協力して要望を続けていきたいと思います。
要望書を提出する宇部の県議(左から3番目が私)
映画「力道山」をDVDで観ました。
監督は、韓国のソン・ヘウン。力道山が在日朝鮮人として、戦前、戦後、どのような苦しみの中で生きてきたかが描き出されており、心を打たれました。
木村政彦がモデルの井村昌彦役には、船木誠勝。グレート東郷がモデルのハロルド坂田役には、武藤啓司。元横綱の東富士がモデルの東浪には、橋本慎也など、数多くのプロレスラーが出演していました。
橋本慎也選手は、この撮影直後に亡くなり、遺作となりました。
私が、この映画で注目したのは、1954年12月22日の力道山対木村政彦戦です。
力道山が勝利しますが、その過程がこの映画にも出てきます。
力道山は、試合後、木村陣営から、引き分けにしようという文書が送られてきて、これに憤慨したのだと記者会見で述べた様子が映し出されています。
これは、力道山陣営の描写であり、木村陣営にも言い分があるのでしょう。
それを詳しく描いた本が、増田俊也著「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」というショッキングな題名のノンフィクション小説です。
実は、この本を先日購入して読み始めています。
大山倍達を描いた劇画「空手バカ一代」講談社文庫5巻にこの試合の顛末が描かれています。
これは、木村陣営の主張を好意的に描いていますが、大山は、この試合を契機に木村とも縁を切ったとあります。
58年前にこの試合は、多くの国民が熱狂したようです。60代以上の方には懐かしい思い出かも知れません。
この試合の真相は、未だに謎の部分が多いでしょうが、昭和史の一つの謎として、各方面の本を読んで、私なりに考えてみたいと思います。
私は、大山門下の空手道場に通っていることもあり、力道山、木村政彦、大山倍達が活躍した時代に興味があります。
昭和史の一側面として、これからも公平に、この時代を検証したいと思っています。
年末、年始バタバタして道場に最近通えていません。
久々に道場に行って汗を流したいと思う今日この頃です。
年明けに、スティーグ・アーセル原作「ミレニアム」がスウェーデンで映画化された3部作をDVDで観ました。
原作の1部「ドラゴン・タトゥーの女」は、文庫の下の途中までしか読んでいませんが、3部全部の映像を通して、戦前から現在まで貫く社会の闇を詳らかにしよとする意欲ある作品だと痛感しました。
ミステリー仕立てですが、ナチスへの批判、女性に対する暴力への批判、資本家の不正など国家や経済社会への批判が貫かれていて見応えがありました。
文庫版「ミレニアム」の帯に、作家のよしもとばななさんが「あまりにも面白すぎてどうしても読みやめられない!そしてどんどんリスペットにぞっこん!」と書いていましたが、全くその通りです。
リスペットは幼少の頃から、最もと言っていいほどの困難に幾度となく直面しながら、それを乗り越えていきます。
この作品は、社会への批判と同時に、リスペットの成長記としても見応えがありました。
最近、高野和明さんの「ジェノサイド」という作品を読んでいます。社会の矛盾に真正面から挑む作品が、日本からも多く輩出されることを望みます。
作品の中では、目を覆いたくなるような場面も多々ありますが、これが社会の現実でもあります。
私たちは、これらにしっかり向き合っていくべきことを原作者や映画製作者は訴えているのだと思います。
スウェーデンに続いて、アメリカでのこの作品が映画化され、2月に日本で上映されます。
先日のブログでも書きましたが、今から楽しみです。
小説「プレニアム」の1部をもう少しで読了できそうです。2部3部とこの冬読んでいきたいと思います。
インターネットのフリー百科事典「ウィキペディア」によると、原作者のラーソンは、1部が発売される前に亡くなりましたが、5部までの構想があり、4部の4分の3に相当する下書きが彼のノートパソコンに残されていたとあります。様々な問題が解決して4部の発刊を期待します。その後、リスペットがどのような困難と出会い、どう乗り越えていくのかとても知りたくなります。
雑誌「ミレニアム」編集長のミカエルのモデルは当然のことながら原作者のラーソン自身だと思います。
ラーソン自身もナチスへの批判や女性への暴力に対する批判を自らの雑誌で書き続けてきた人物です。
原作者であるラーソン氏の伝記のような作品にも出会えたらと願っています。
それでは、小説「ミレニアム」の続きを読みながら、2月の映画上映を楽しみに待つことにします。
「ミレニアム」ファンの皆さん、感想をお聞かせ下さい。
昨日、NHKドラマ「とんび」の前編が放映されました。
家族みんなで視聴しましたが、子どもたちにも妻にも大好評でした。
私は、原作に涙し、待ちに待った放映でしたが、大満足でした。
妻も原作を読みたいといっていました。
原作以上にドラマに涙しました。
最近のドラマや映画は、バラエティー性に傾き、笑いを過剰に求めるものか、暴力やCGを強調するものかが多い傾向にあると思います。
この作品は、笑いを誘う場面も多くありましたが、押しつけがましくなく、殺人事件もCGも出てきません。
オールロケだっという点にも好感が持てます。
何よりも、物語の舞台が、私の子ども時代ですから、3輪車をはじめ、映像に映し出されるものすべてを懐かしく感じました。
今、「ミレニアム」を読み、映像化されたものを観ているから余計にかも知れませんが、ヤスを取り巻く人生模様に涼風を感じるドラマでした。
このような作品もテレビで数多く見たいものです。
とにもかくにも、今度の日曜日に放映されるドラマ「とんび」後半に期待大です。
ドラマと言えば、山崎豊子原作「運命の人」もいよいよ今度の日曜日から放映されます。
この作品も原作を読みながら待っている作品です。ドラマ「運命の人」も待ちきれません。
新春からドラマ「とんび」「運命の人」で心豊かにしたいと思います。
皆さんは、どんなドラマに感動されましたか。お教え下さい。
昨日、与党社会保障改革本部が開かれ「社会保障と税の一体改革」素案を決定しました。消費税を2014年4月に8%、15年10月に10%にする内容です。
「消費税率引き上げは、社会保障を維持・充実し、同時に財政健全化も達成するための」と述べているが、「社会保障改革本部」の第一回会合で出されたメニューには、年金受給額を12年度から段階的に2・5%引き下げることや保育への公的責任を放棄し、保育を市場化・産業化する「子育て新システム」を創設するといった社会保障切り下げが目白押しです。
今日、日本共産党県常任委員会で、「前衛」12月号の党政策委員会の谷本諭さんの論文を学習しました。この中でも明らかですが、政府・民主党が進める「一体改革」は以下のような問題点があります。
第一は、政府・民主党が進めようとしている「社会保障と税の一体改革」は、破綻した旧来型の路線の焼き直しに過ぎないことです。04年から日本経団連は、「社会保障と税の一体改革」を求めつづけてきました。自民党に続いて民主党政権のもとでも、この旧来型の路線が継承され推し進められようとしています。
第二は、この「一体改革」は、財界の要求を優先し、「自助努力」「受益者負担」の立場で負担増と給付削減を繰り返すものです。このようなことを進めれば、医療・年金・福祉制度は安定せず、逆に制度の空洞化が進み、供給体制の「崩壊」が進むのは明らかです。
第三に、この「一体改革は、税制・財政で、大企業・大資産家への減税を繰り返し、その分を庶民増税で穴埋めする政策です。この政策では結局、国の税収に『大穴』をあけ、財政危機を深刻化させるものになることは明白です。
第四に、政府・財界の「一体改革」では、社会保障も財政もますます『持続不可能』になるという特徴があるのではないでしょうか。
特に消費税増税は、今日の経済状況の中で極めて危険です。消費税は、低所得者ほど重くのしかかる「福祉破壊税」という特徴があります。また、価格に転嫁できない中小企業が身銭を切らされ、赤字経営におちいっても納税を迫られる消費税は、「営業破壊税」という特徴があります。
このように今日の経済状況で、消費税値上げを強行すれば、国民生活の破壊や地域産業・商業の衰退で、経済の安定的な成長が阻害されれば、結局、財政再建も不可能になってしまう危険性があります。
また、政府・民主党がすすめる「一体改革」は、将来の課題として「社会保障目的税」化を示しています。このことは、「社会保障給付にかかわる公費全体」を消費税で賄う方向を打ち出したことに外なりません。
これが実行されれば、2020年代に消費税は20%になり、その後も、「社会保障削減か、消費税増税か」という『悪魔の選択』が半永久的に国民に迫られることになります。
私たちは、消費税増税の不当性を告発するとともに、応能負担の原則で税・社会保障料を改革し、社会保障を支えながら財政再建の道を開く道を大きく示し、国民的運動にしていく必要があると考えています。
私たちは、社会保障も税制も、現在直面する矛盾を解決するには、財界奉仕・対米従属という古い政治の枠組みを取り払い、国民本位の改革へ踏み出す以外に道がないところに、日本社会は到達していると考えます。
この間、財界が要求する「一体改革」を阻止してきたのは国民の世論と運動です。国民の運動の中で、社会保障費削減路線を撤回に追い込み、自民党政権を終わらせた経験を生みました。
私たちは、国民自身の力で改悪案を阻止し、社会保障の拡充と民主的税制の確立に道をひらくところまで、たたかいを発展させたいと思います。
政府・民主党の「社会保障と税の一体改革」素案に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。