イスラム過激組織「イスラム国」を名乗るグループは、20日、インターネット上に動画を投稿し、日本人2人を人質に取ったことを明らかにするとともに、72時間以内に身代金2億ドルを支払わなければ殺害すると警告しました。
日本共産党の山下芳生書記局長は、「テロ集団による卑劣な行為は絶対に許されない。政府として、情報の収集、事件解決のためのあらゆる努力を行うことを求める」と記者団に述べました。
この問題が解決されることを願います。
皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
行定勲監督の映画「円卓 こっこ、ひと夏のイマジン」を観ました。
直木賞を受賞した西加奈子さんの「円卓」を映像化した作品です。
主人公の渦原琴子(こっこ)を演じたのは芦田愛菜。
芦田愛菜の演技力全開の映画だと言えます。
芦田さんは関西出身でしょうか。完璧な関西弁だったのではないでしょうか。
舞台になっている3年2組には、色んな仲間がいます。
吃音症を抱えたぼっさん。在日ベトナム難民のゴックん。在日韓国人の朴圭史。
子どもとは、色んな違いに出会うもの。
それをイマジンするもの。
このようなメッセージがこの映画から伝わってきます。
こっこは、公団住宅で、祖父母、両親、三つ子の姉の8人で暮らしています。
家族は、中華料理店にある円卓を囲んで食事をとります。
こっこの回りで様々な出来事が起きますが、圧倒的な家族愛で、こっこは乗り越えていきます。
中でも活字好きのお祖父さんの存在がいいですね。
私の長女は、小学校4年生で芦田愛菜さんと同級生。
今、学校から帰ってカーペットの上で寝ています。
この映画を観た後は、ことのほか長女のことが愛おしく感じられます。
私自身は子どもの頃のかけがえのない時間を思い起こします。
そして、子どもたちのかけがえない日々を親としてしっかり支えていこうと思いました。
行定監督、いい作品をありがとうございました。
行定監督作品を観るのは三作品目です。
2005年の「北の零年」。2007年の「クローズド・ノート」。そして本作。
日本映画を最前線で牽引している監督と一人が行定監督だと思います。
これからも心に沁みる作品を期待しています。
映画は心を豊かにしてくれますね。
西加奈子さんの原作「円卓」をこれからじっくり読みたいと思います。
山口県社会保障推進協議会(磯野有秀代表幹事)は、昨年10月、村岡知事に、「2014年度社会保障・福祉施策の改善を求める要求書」を提出しました。
今日、重点要望に対する回答が県から行われました。
県社保協と県との交渉で挨拶する磯野代表幹事
まず、福祉医療費助成事業の改善・拡充についてです。
県は「これまでも社会情勢の変化や県民ニーズ等を踏まえ、少子化対策として対象年齢を拡大するなど、逐次、内容の拡充を図ってきたところであり、引き続き、当該制度の安定的かつ持続可能な運用に努めてまいります」と回答しました。
私は、「県が、通院を3歳未満から、未就学に拡大したのは、平成16年。中学校卒業するまで医療費助成を行っている県もある。10年間対象年齢を拡大していないことは問題だ。新年度こそ対象年齢を拡大すべき」と訴えました。
次に国民健康保険に関する問題です。
国保の都道府県単位化について県は「公費の拡充による保険料負担の引き下げが、また、財政運営を都道府県が担うことで小規模市町村の財政の不安定性の解消が期待される」などと答えました。
私は、「今年になって全国知事会が『持続可能な国民健康保険制度構築に向けた緊急要請』を国に行っている。この中で、財政上の措置などが講じられない場合、『知事会は、今回の国保制度の改革に応じられない』としている。山口県も被保険者を守る立場で対応すべき」と主張しました。
次は、「医療・介護総合改革法」で定められた医療関係従事者の離職防止や専門職のマンパワー確保を進める各県の「勤務環境改善支援センター」についてです。
これについて県は、「医療法の改正により県が設置に努めるものとされたところであり、現在、検討中だ」と答えました。
最後に、「子ども貧困対策推進法」を受けての県の「子どもの貧困対策計画」についてです。
これについて県は、「県計画の策定に当たっては、国の大綱も勘案しながら、関係各課の意見を踏まえ策定していくこととしている」と答えました。
今回の交渉の課題や成果を来る予算議会に反映していきたいと思います。
社会保障に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
葉室麟さんの随筆集「柚子は9年で」を読んでいます。
直木賞受賞後の「柚子の花が咲くとき」という随筆は胸に沁みます。
葉室さんは、仕事の傍ら文芸誌が主催する新人賞に応募してきました。
「一次は通るけど」を繰り返す葉室さん。
「しかし、50歳になった時、『このままでいいのだろうか』とふと思い直した。」
「若いころに抱いた夢や思いを何ひとつ成し遂げることなく、いたずらに歳月は過ぎ去っていく。」
「自分の残りの時間を考えた。10年、20年あるだろうか。そう思った時から歴史時代小説を書き始めた。」
その中でも一番心に沁みたのが次の言葉です。
「時間は長くなりはしないが豊穣にはなっていくのだ。」
葉室さんが、本格的に歴史時代小説を書き始めた年齢に私もなりました。
50歳から筆を磨き、直木賞を受賞した葉室さん。
50代の鏡のような方です。
この年になっても夢を捨てない。
時間は長くならないが豊穣していく。
私は、この言葉を胸に4月に行われる私にとって7度目の選挙に臨みたいと思いました。
葉室さんいい言葉をありがとうございました。
この随筆の底流となっている葉室さんの「柚子の花咲く」を読んでみようと思います。
読書は心を豊かにしてくれます。
東京へ出張中。移動中の有楽町駅近くの三省堂書店で、偶然出会ったのが、西加奈子さんの「サラバ!」
上下巻の長編でしたが、一気に読みました。
本は西さん直筆のサイン入りです。
これが西さんとの出会いで、なんとこの小説が第152回直木賞を受賞したのです。
西加奈子さん受賞おめでとうございます。
山口新聞に、直木賞選考委員の林真理子さんのコメントが掲載されていました。
「欠点は多いが、それをしのぐ力強いメッセージがある。快刀乱麻のような手腕は天才的」
私もまさに彼女の作品を読んで、林さんと同様の感想を持ちました。
長い小説でしたが、主人公の苦悩とインパクトのあるお姉さんの姿は、今でも脳裏に刻み付けられています。
映像化ということになれば、お姉さんは誰が演じるのでしょうか。
山口県人の私から言わせていただければ、この作品は、金子みすずさんの「みんな違ってみんないい」を体現したような作品です。
西さんの作品は、他にも若干読み始めていますが、灰谷健次郎を彷彿させる文体であるところも私が好きな所です。
地に足を付けて、人間愛に満ちて、丁寧に人物を描く筆致には好感が持てます。
ヒューマニズム一杯の文体が好きです。
西加奈子さん直木賞受賞おめでとうございます。
他の作品を読みながら、これからも応援していきます。
そして、新作を待っています。
そして、関係者の皆さん「サラバ!」の映像化をよろしくお願いいたします。
読書は人生を豊かにしてくれますね。