私は、今年度より山口県PTA連合会所属の山口県たばこ対策会議委員を務めています。
昨日、第三回山口県たばこ対策会議が行われ参加しました。
私は、主に二つの問題について発言しました。
一つは、学校の敷地内禁煙の実施についてです。
県担当者から、①県内全ての公立小中学校及び県立学校(県立高等学校、特別支援学校等)において敷地内金権100%を実現②現在、大学・専門学校の実施状況は把握できていないことが報告されました。
その上で、今後は、大学・専門学校の実態をは把握した上で対策を講じることが報告されました。
私は、「大学・専門学校の敷地内禁煙禁煙の実施状況の把握はいつ行うのか」と質問しました。
県担当者は、「現時点で、実施時期は明らかではないが、実態把握は行いたい」と答えました。
二つ目は、未成年者の喫煙をなくす問題です。
担当者は、①「健やか親子やまぐち21中間評価(中学生・高校生対象にしたアンケート調査による)」によると、平成19年度高校生8.3%、中学生5.1%であった。②平成19年度以降は継続調査なしと報告しました。
私は、「健康やまぐち21計画では、未成年者の喫煙をなくすために、平成34年度の中学生・高校生の喫煙率を0%にするという目標を立てている。目標を立てた以上、喫煙率の継続調査をしないと目標の達成状況が検証でない。中学生・高校生の喫煙率を調査すべき。」と質問しました。
担当者は、「現時点で、中学生・高校生の喫煙率の調査の実施は考えていない。今後の対応については関係機関と協議したい。」と答えました。
その他、他の委員から「COPDの認知度が低下傾向にあることを受けて、啓発資料などを改定すべき」との意見が出され、担当者は「今後、資料の改定を行う際に、見直しを行っていく」と答えました。
また、「山口県健康づくりセンターの敷地内禁煙を実施していほしい」との意見が出され、担当者は「関係機関と引き続き協議を行いたい」と答えました。
山口県たばこ対策会議は、今後とも「山口県たばこ対策ガイドライン」に沿った山口県のたばこ対策の実施状況を検証していくことにしています。
山口県のたばこ対策に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
2016年本屋大賞が森下奈都さんの「羊と鋼の森」に決まりました。
本屋大賞受賞作にここ10年あたり注目しています。
2008年受賞作・伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」。
2010年受賞作・冲方丁さんの「天地明察」。
1012年受賞作・三浦しをんさんの「舟を編む」。
などは、今でも私の心に残る作品です。
また、大賞受賞作はほとんどが映像化されています。
私が先ほど挙げた作品は、全て映画になり、全て映画館で観ました。
同世代の作家さんとしてこれからも森下さんを応援していきたいと思います。
本屋大賞は、書店員が選ぶ本ということで、公平であり、受賞作は読み応えのある作品ばかりです。
さて、今回の受賞作「羊と鋼の森」は、受賞が決まった昨日から読んでいます。
今、240ページの作品で、今50ページ辺りを読んでいるところです。
13日の毎日新聞のひとのコーナーに森下奈都さんの記事が掲載されていました。
「自作『地味』と評すが、端正な筆致で描く静かで美しい世界は定評があった。」
「羊と鋼の森」の前半を読んだ感想は、まさに、「端正な筆致で描く静かで美しい世界」が表現された作品です。
この小説は、ピアノの調律師として成長する青年の物語です。
私の高校時代の同級生でピアノ調律師をしている友人がいます。
彼のことも頭に浮かべながらこの小説を読んでいます。
本の帯に女優の本仮屋ユイカさんが「いま自分がやっていることに無駄なことはなく、全てが力になるのだと強く背中を押されました。」とのメッセージが掲載されています。
私もこの本の前半を読んで同様の感想を抱きました。
優しく背中を押してくれる本という点で、今年読んだ中では最高の本だと思います。
一つの道をコツコツ極めていくという点では、辞書の編集をテーマにした三浦しをんさんの「舟を編む」と同じ空気を感じました。
今は、主人公の外村くんがどう成長するのか、物語の中盤以降が楽しみです。
とにかく、皆さんも手に取ってほしい作品です。私の今年一押しの作品です。
気が早いですが、関係者の皆さん、この作品の映像化をよろしくお願いいたします。
この本を原作に映画を作ると「おくりびと」のような静かに長く心に残る作品が出来るのではないかと思います。
主人公は誰がいいでしょうか。
この本を読んだ方は、感想と映像化する場合の希望のキャストをお教え下さい。
感想をお待ちしています。
読書は心を豊かにしてくれますね。宮下さん素敵さ作品をありがとうございました。
「世界で一番貧しい大統領」と呼ばれた南米ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領が日本を初訪問されました。
9日付のしんぶん赤旗「潮流」にその事が書かれてありました。
来日会見で私たちには戦争を終わらせる義務があると話したムカヒさん。
安倍政権が強行した戦争法について「憲法の解釈を変えるということは、日本が先走って大きな過ちを犯していると思う」と述べました。
ムカヒ前大統領が4年前に国連で行った演説が絵本になっています。
私は、この絵本を3月に行われた西宇部小学校の卒業式で紹介しました。
本ブログでも紹介したばかりですが、再度紹介します。
「わたしたちが挑戦しなければならない壁は、とてつもなく巨大です。目の前にある危機は地球環境の危機ではなく、わたしたちの生き方の危機です。人間は、いまや自分たちが生きるためにつくったしくみをうまく使いこなすことができず、むしろそのしくみの危機におちいったのです。
「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、かぎりなく多くを必要とし、もっともっととほしがることである」
しんぶん赤旗「潮流」は最後にこう書いています。
「大統領就任のとき、変えてくれるものは何もない。変えていくのは君たちだ、と国民に訴えました。ひと握りではなく、地球上のみんなが幸福であってこそ、と問いかけてきた前大統領。それは今の私たちにも。日本人はほんとうに幸せですか?」
昨日紹介した「福島が日本を超える日」の中に同志社大学の浜矩子教授が行った「原発再稼働で日本経済は良くならない」という講演の内容が書かれてあります。
浜教授は「経済活動というものは、人間を幸せにしてこそ、はじめて経済活動の名に値することになります。」と述べておられます。
ムヒカ前大統領のスピーチを紹介した絵本の後半を引用します。
「社会が発展することが、幸福をそこあうものであってはなりません。発展とは、人間の幸せの味方でなくてはならないのです。」
人間を幸せにする社会を作っていくための政治をともに作っていきましょう。
まずは、昨日から始まった北海道5区補欠選挙で勝利し、山口県からこうけつ厚さんを国会に送り政治の流れを変えていきましょう。
ムヒカ前大統領の演説を皆さんはどうお考えですかお教え下さい。
「『生業を返せ、地域を返せ!』福島原発訴訟」の裁判が行われた日に、裁判の原告を対象に実施された講演会の記録が、かもがわ出版から「福島が日本を超える日」という題名の本として出版されています。
内田樹さんが、「3・11は何を問いかけたのか」という題名で講演を行ったものも収録されています。
特に、「立ち止まって考えることの大切さ」の章が心に残りました。
内田さんは、安保法制が参議院で強行採決される前夜、国会前のSEALDsの集会に呼ばれて「学者の会」を代表してあいさつをしたそうです。その時のSEALDsの新しい政策がないのがすばらしいと感じたと書いています。
「『安全保障環境が劇的に変化しているんだ。だから安保法制を上程している。文句があるなら、いますぐ対案を出せ。対案がないなら黙って引っ込んでいろ』という政府の主張に対して、国会外では若者たちが『それについてこれからじっくり考えますから、いまちょっと待っていください。そんなに性急に大切なことを決めないでほしい』と懇願していた。」
「SEALDsがごく自然に『自分たちが民主的で、非抑圧的で、自由で、創造的な社会だと思うのは、こういうものです』というのを示してくれた。彼らの印象的なコール&レスポンスに『民主主義って何だ?』『これだ』というものがあります。民主主義とは何か、それは『ここにある、私たちの運動体のようなもののことだ』ということを彼らは誓言したわけです。こんなことを言った政治党派を僕はこれまで見たことがありませんでした。それは僕は新しさを感じた。」
安倍さんが言う「戦後レジュームからの脱却」の意味を内田さんは「安倍さんは『壊す』と言っていますけれど、実際にやっているのは、1950年代から自民党がやってきたことをこれまでの5倍くらいの速度でやるということです。」と述べています。
内田さんは、暴走する安倍政治に対して「いったん足を止めて、いったい自分たちは何をしているのか、どこへ向かっているのか、他に選択肢はないのか、頭を冷やして考えるべきではないか。」と述べています。
SEALDsが「立憲主義を守れ」「三権分立を守れ」「憲法を守れ」など訴えていることについて内田さんは「彼らの運動に僕が深く共感したのは、政策的に何一つ新しいものがないということです。」と述べています。
「暴走老人」に若者が「いまある制度を守れ」と意義を申し立てたことが新しいと内田さんは述べています。
TPP問題での議論で国会が空転しています。
安倍首相は、TPPの協議の内容は国民に伝えるといいながら、交渉内容を示す資料は真っ黒。
これでは、安倍さんがTPP交渉を成立させて国民をどこに連れていくのか全く分からない。
とにかく、安倍さんは、TPP交渉を成立させれば、日本経済にとっていいことばかりだと言うばかりで、急いで、交渉を成立させたいばかりの姿勢が見え見えです。
TPP問題でも頭を冷やして考えようという当たり前のスローガンが今とても大切だと感じます。
内田さんの言葉を通じて、改めて「アベ政治を許さない」ことを実感しました。
戦争法、原発、TPP、社会保障。どの問題も安倍さんが進める方向が正しいのか頭を冷やして考え直す時です。
そのチャンスが夏の参議院選挙です。
その前哨戦が衆議院北海道5区補欠選挙。大いに注目していきたいと思います。
皆さんは、今の政治をどうお考えですか。お教え下さい。
昨日、浄土真宗本願寺派山口別院で、真宗十派の枠を超えて門徒が集い、真宗の教えに立って、日本と世界に対し非戦平和が実現するよう働きかけることを目的に設立された「非戦平和を願う真宗門徒の会」の「山口地区の集い」が行われました。
集いでは、浄土真宗本願寺派大津西組・龍雲寺の長岡裕之住職が「非戦平和の念仏者」と題して講話を行いました。
「非戦平和の念仏者」と題して講話をする長岡住職
長岡住職は、浄土真宗本願寺派大津西組は、安倍首相の父方の地元でありながら、安保法案の廃案を求める要望書を安倍首相提出したことを報告しました。
長岡住職は、浄土三部経に「兵戈無用(武器をとって争うことなくなる)」という言葉があることを紹介し、「憲法9条(交戦権の否定・戦力の不保持)は兵戈無用の心をあらわす。」と語りました。また、長岡住職は、親鸞聖人は「歎異抄」で「さるべき業縁のもよほさば、いかなるふるまひもすべし(ふと何か暗い運命に左右されるとき、どんな悪行でも平気でするのが人間ではないか)」と説いておられることをあげ「憲法改正(改悪)は(人間が悪行をするような)縁を整えることになる。だから反対しなければならない。」と語りました。
長岡住職は、「親鸞聖人御消息」に「世のなか安穏なれ、仏法ひろまれ」があることを紹介し、「凡夫の身でなすことは不十分不完全であることを自覚しつつ、それでも『世のなか安穏なれ、仏法ひろまれ』と精一杯努力させていただきましょう。」と訴えました。
集いでは、安保法制を廃止するために、国や宗門に働きかけを続けていくことや、参議院山口選挙区で安保法制廃止を訴えるこうけつ候補の集いに会員各々が参加することなどが話し合われました。
私も、非戦平和を願う真宗門徒の会の会員として、他の門徒の皆さんと協力して運動を進めていきたいと思います。
会員を募集しています。非戦平和を願う真宗門徒の会に関心がある方はご連絡下さい。
内田樹さんと石川康宏さんの「若者よ、マルクスを読もう」を読んでいます。
この本は、マルクスが青年期に書いた著作を紹介したものです。
その中に、「経済学・哲学草稿」があります。
石川先生の解説によると、「経済学・哲学草稿」は、1932年にアドラッキーという人が、パリ時代のマルクスが書き残した3つの手稿をもとに独自に編集をほどこし、こういうタイトルをつけて出版したものです。
私の書棚に大月書店国民文庫の「経済学・哲学手稿」があります。
私が、日本福祉大学の1年生のゼミで、「経済学・哲学手稿」を勉強していたのです。
当時、日本福祉大学で教鞭を取っておられた平野喜一郎先生が指導教官でした。
今思えば、経済学の重鎮である平野先生からもっと学んでおけばよかったと後悔ばかりです。
平野先生の痩身のお姿、ハイトーンで穏やかなお声は、今も忘れることができません。
廣松渉さんの「青年マルクス論」や細谷昂さんの「マルクス社会理論の研究」などは、当時のゼミで使っていたもので、今も私の本棚にあります。
この本の中の有名なテーゼの一つが「疎外された労働」でしょう。
「疎外された労働」とはいったいどのようなことなのだろうと、知的洗礼を受けたことをおぼろげに思い出しています。
しかしながら、青年時代にマルクスをかじったことが、私の今を形成していることは間違いありません。
青年時代に平野喜一郎先生から「経済学・哲学手稿」を学んだことは、大いなる財産だったと、「若者よ、マルクスを読もう」を読んで思い返しました。
「若者よ、マルクスを読もう」の中での内田先生のマルクスへの評価の視点には驚きました。
内田先生は「ぼくがマルクスを愛する最大の理由は、マルクスが世の中の仕組みをさくさくと解明してくれたことでも、どうやって階級のない社会を構築するか、その道筋を指し示してくれたことでもなく、マルクスを読むと自分の頭がよくなったような気になるからなんです。」と言い切ります。
更に内田先生は「マルクスはぼくの問題を解決してくれない。けれども、マルクスを読むとぼくは自分の問題を自分の手で解決しなければならないということがわかる。」と書いています。
そして、内田先生は、「共産党宣言」の最後、「万国のプロレタリア団結せよ」がすばらしいと書いています。
「『決起せよ』でも『打倒せよ』でも『奪還せよ』でもなく、『団結せよ』というところがぼくはすばらしいと思います。」
「『決起』や『打倒」であれば、それに取りかかるのに、地下組織を編成したり、武器を入手したり、手間ひまがかかりそうですし、そもそもわりと非暴力的なタイプの人にとっては飲み込みにくい言葉です。けれども、『団結』であれば、とにかくこの本を閉じたその瞬間から可能です。隣にいるプロレタリアに手を指し出して『がんばろうね』と言えばいいんですから。」
内田先生のマルクスを評価する視点は私にとってとても新鮮でした。
内田先生のこの言葉は、参議院山口選挙区のこうけつ候補を応援する私の足場にも通じるものだと感じました。
こうけつ候補勝利のために、「県民は団結しよう」。
「若者よ、マルクスを読もう」は私の青春時代を思い起こしてくれました。
私の子どもたち世代に、この本が普及されることを願います。
そして、若者だけではなく壮年の私たちも「マルクスを読もう」と思いました。
石川先生は、マルクスを読む意義は「ものごとを大胆に分析させる『大志』や『勇気』を得ることだったように思えます。」「私にとっての『大志』や『勇気』の源は、それまでの学問の枠にまるでとらわれるところのないマルクスのある種、野蛮といっていい、惚れ惚れするほどの自立の精神だったように思えてきます。」と書いています。
壮年の私は、今、直面している問題を解決する「大志」や「勇気」を得るためにマルクスを読もうと思います。
マルクスに対する皆さんの想いをお聞かせ下さい。