NHK・Eテレの「100分de名著」で、明日から「歎異抄」が取り上げられます。
解説は、如来寺住職・相愛大学教授の釈徹宗さんです。
今、テキストで予習をしています。
「歎異抄」は、いまから730年前に書かれたものです。
浄土真宗の開祖である親鸞聖人の教えを弟子の唯円がまとめたものです。
一つだけ歎異抄から引用したいと思います。
「いづれの行もおよびがたき身なれば、とても地獄は一定すみかぞかし。」
(どのような行も満足に修めることができないわたしには、どうしても地獄以外に住む家はないからです。)
釈先生の解説はこうです。
「もし自力で修行をして悟りを開ける人が、法然の言うことを聞き、他力の仏道を歩んで地獄に行ったなら、だまされたと思うかもしれない。でも自分(親鸞)は他力しかないし、どんな行も満足にできないのだから、もし法然の教えが嘘で地獄に行ったとしてもそれでいい。『そもそも自分は地獄しか行くことがない身なのだ』と言うのです。」
哲学者の「梅原猛さんは若いころに、「とても地獄は一定すみかぞかし」という一文に感銘を受け、生きていく力が湧いた」とおしゃっているとのエピソードも書かれてあります。
歎異抄の「善人なほもって往生をとぐ。いはんや悪人をや」はあまりにも有名ですが、「地獄は一定すみかぞかし」の言葉も深い深い言葉です。
浄土真宗の門徒の一人として、今月は、釈先生から「歎異抄」をしっかり学んでいきたいと思っています。
日本共産党の辰巳孝太郎議員は3月28日の参議院予算委員会でコンビニ業界最大手のセブンイレブン本社が、独自の勤務管理システム「ストアコンピュター(SC)」を用いて、労働者の勤務時間を違法に切り捨てている実態を告発しました。
SCは、出勤した際にバーコードにかざすと「出勤スキャン時刻」として1分単位の性格な時間が表示されるのに、15分未満を繰り上げた「始業時刻」が自動的に記録されるものです。逆に「終業時刻」は15分未満が切り捨てられます。
辰巳議員は、労働基準法24条が「賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない」と定めていることを示し、勤務時間や残業時間の切り捨ては違法だとただしました。
塩崎厚生労働大臣は「労働時間を正確に把握するのは使用者の責務だ」「労働時間は分単位で把握する必要がある。切り捨てることは原則、労働基準法違反だ」と答弁しました。
辰巳議員は、時給900円の労働者が月20日(年間240日)働いた場合、始業と終業で最大14分ずつ繰り上げ、切り捨てらられば、年間10万800円もの賃金が正当に支払われない「まさに賃金泥棒」だと批判しました。
塩崎大臣は「指揮命令下におかれた時間の切り捨てや、賃金や割増賃金の不払いが生じている場合は労働基準法違反になる。こういう事例であれば指導しなければならない」と答弁しました。
辰巳議員は、セブンイレブン本社の「従業員労務管理の手引き」が「効率的な業務を実現するたえ、就労は15分単位を基本」としていることを告発。「問題は本社が堂々と違法行為を『基本』に位置づけていることだ。店舗オーナーは家族経家も多く、高すぎるロイヤリティーに苦しんでいる人も多い。空前の利益が店舗オーナーやアルバイト、労働者の議席の上にあるのは問題だ」と批判しました。
私が住む宇部市内にもセブンイレブンが林立しています。市内だけでも数百人という方々がセブンイレブンでアルバイトされているのではないかと思います。
皆さんの労働時間は、分単位で賃金に反映されているでしょうか。されていなければ、労働基準法違反の疑いがあります。
セブンイレブンで働いておられる皆さん実態をお教え下さい。
セブンイレブン以外のコンビニで働いておられる皆さん方の実態もお教え下さい。
更にコンビニ以外で働いておられる皆さん、ブラックバイトの実態があればお教え下さい。
今日で、消費税導入から27年、8%に引き上げられて2年を迎えます。
私は、午前中、市内で、街頭宣伝を6カ所行いました。
午後0字15分からは、宇部市役所前で行われた消費税廃止宇部地域連絡会と消費税をなくす宇部の会主催の「消費税10%の中止を求める4.1昼休みデモ」に参加しました。
参加者は、宇部市役所周辺を「消費税増税反対!」などのシュフレヒコールをあげながら行進しました。
消費税10%の中止を求める昼休みデモの様子
私が、今日午前中に行った街頭宣伝の概要は以下の通りです。
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ご町内の皆さん、この場所をお借りしてお訴えをいたします。
この夏は、参議院選挙です。2月19日に戦争法を廃止するために5野党が共同して候補者を擁立することが確認されて、山口県でも纐纈厚山口大学副学長が立候補するとの報道がされました。報道が事実なら大変喜ばしいことです。今月早々に記者会見が行われる予定です。野党統一候補が決まりましたら大きなお力添えをよろしくお願いいたします。また、比例代表選挙では日本共産党に大きなお力をお貸しください。
さて、2016年度政府予算と税制改定など関連法の成立が強行されました。来年4月からの消費税増税を盛り込んだ予算では、国民の暮らしも経済も立て直せません。安倍首相は「リーマンショックや大震災のような事態が起きない限り」増税を強行するとしていますが、消費の落ち込みが続き、このままでは増税ができないなどの声が急速に広がっています。
安倍首相は予算成立前から内外の有識者を招いた「国際金融経済分析会合」を重ねていますが、スティグリッツ米コロンビア大学教授らが消費税増税は「やるべきではない」と意見しました。
安倍首相が政権に復帰して以来3年間にわたって続けてきた経済政策「アベノミクス」は、いまや破たんが明白です。「アベノミクス」は、円安や株高、大企業減税などで大企業のもうけを増やせば「トリクルダウン」で家計もよくなるというものでしたが、大企業がもうけを増やしても賃金や雇用に回らず、消費は低迷したままです。
アメリカの雑誌「フォーブス」では、日本の超富裕層上位40人が保有する資産総額が12年の7.2兆円から15年には15・9兆円へと2・2倍にも膨れ上がっています。たった一人で10万世帯分の資産を保有し、上位40人の資産と全世帯の53%が保有する資産が同じになります。アベノミクスは一握りの超富裕層への富の一極集中を生み出しました。アベノミクスの破たんは明確であり、更に、格差を拡大する消費税増税は中止すべきです。安倍政権も参議院選挙前には消費税増税の「延期」を決めるとの見方も広がっていますが、選挙目当ての「延期」は増税を先延ばしするだけです。増税に固執する安倍政権には、政権を担い続ける資格はありません。消費税増税は延期ではなくきっぱり中止する政権を作りましょう。
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安倍首相は、消費税を10%に増税しようとしています。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
21日のしんぶん赤旗日刊紙に姜尚中さんのインタビュー記事が掲載されました。
インタビューの中にあった姜さんの「漱石のことば」を読んでいます。
「あなたは東京が初めてなら、まだ富士山を見た事がないでせう。今に見えるから御覧なさい。あれが日本一の名物だ。あれより外に自慢するものは何もない。所が其富士山は天然自然に昔からあったもんだから仕方がない。我々が拵へたものぢやない』と云って又にやにや笑ってゐる。三四郎は日露戦争以後こんな人間に出逢ふとは思ひも寄らなかった。どうも日本人ぢやない様な気がする。『然し是からは日本も段々発展するでせう』と弁護した。すると、かの男は、すましたもので、『亡びるね』と云った。(三四郎より)」
姜さんは、漱石のこの文章について赤旗でのインタビューで「彼は漱石の分身です。漱石は日本が欧米列強に追いつき追い越せで近代化への道を突っ走った19~20世紀の激変期に生き、第一次世界大戦中に死にます。日本の文明を(皮相上滑りの開化)と批判しながらも、隠遁的にも懐旧的にもならず現実を見つめ、そこで苦悩する人たちを描いて、人間がいかに良く生きるかを考え続けました。僕はこの姿勢を尊敬します。」と述べています。
姜さんは、「漱石のことば」の中で、先ほど引用した三四郎の部分の解説として「時代に対して絶妙な距離感とさじ加減を持った作家だったと思います。それは、ある意味で一人の個人が取りうるリベラルなスタンツとも言えます。私も不穏な空気が漂う日本の政治の現実を睨みながら絶妙の距離感を保ちたいと思っています。」
姜さんの「不穏な空気が漂う日本の政治の現実を睨んだ」発言にこれからも期待したいと思います。
漱石の隠遁的にも懐旧的にもならず現実を見つめる眼を原作から学んでいきたいと思います。
姜尚中さんや夏目漱石ファンの皆さん、お勧めの本をお教え下さい。
ここ数日は、上橋菜穂子さん原作の「精霊の守り人」のドラマを週一回観て、その間、原作を読む日々です。
「守り人」シリーズは、今、シリーズ第二弾「闇の守り人」です。
「闇の守り人」を読んでいると益々、ジグロに惚れてしまいます。
ドラマでは、吉川晃司さんが好演されています。
文庫の「闇の守り人」の解説で、アニメ作家の神山健治さんが、劇作家の寺山修司さんが「あしたのジョー」の力石徹の葬式を行ったことを例にとり、自分は、ジグロの葬式をしたいと書かれていますが、この物語を読んでいると神山さんの気持ちがよく分かります。
さて、今日は、上橋菜穂子さんのエッセー集「物語ること、生きること」の感想をお伝えしたいと思います。
上橋さんが何故、物語を紡ぐのかか書かれた本を読んで、上橋ファンタジーの今父的意義を再評価しました。
「『わたし的には』の罠」には、文化人類学者としての上橋さんの持論が展開されています。
「それぞれの価値を尊重した結果、埋めがたい溝が、溝のまま、法治されてしまう。それは、文化人類学で『相対主義の罠』と言われていたものに似ている気がします。」
「国と国との戦いなら『戦争』と言ってもらえるけれど、国を失った人、国を持たせてもらえない人がそれをすると『テロリズム』と呼ばれます。テロリズムというのは、つまり、圧倒的な力の差があるとき、それでも自分たちは間違っていないということを証明するためには、他者を壊してもかまわないという論理です。」
「確かに、時として、この世界は、強い者に有利な、ひとつの巨大なシステムとして機能しているように思えてきます。しかし、だからといって、恐怖を武器にして人を殺すことで、自分の正当性を証明しようとする考えかたは、やはり、どこか大きく間違っています。かつて日本が『奥にのために』と戦争に突き進んでいったように、何かを守ろうとすることは、時に他者を破壊することをよしとしてしまうほどの強さを持ちうるのです。だとしたら、そこには至らない別の道、境界線を越える別のやりかたを見つけるしかない。」
上橋さんは「壁を超えていく力」の中でこう書いています。
「私の好きな物語に、もし共通点のようなものがあるとしたら、それは背景の異なる者同士がいかにして境界線を越えていくかを描いているところかも知れません。」
上橋さんは、境界線を越えていく世界の物語を読み、彼女自身が紡いだ物語の中で「境界線を超えていく」という別の道を描いてきたのだとこのエッセー集を読んで痛感しました。
大国の横暴と一方でそれに抗する「テロリズム」が蔓延している世界の只中で、今こそ、上橋さんが描く物語が読まれる時だと感じました。
「文化や伝統は守るべきもの、尊重すべきものという考え方を否定するつもりはありませんが、相手の中のよいところを見つけたら『自分の持っているものより、こっちのほうがいいような気がする』と思うことができる自由、かたくなに守らなくてもいい、捨てたっていい、どちらを選んでもいいんだという寛容さ、それこそが、本当の自由という気がするのです。」
上橋さんの「『わたし的には』の罠」に書かれたこの言葉を世界が噛みしめたいものだと思います。
これからも、年齢的には、一つだけお姉さんの上橋さんから多くのことを学んでいきたいと思います。
それでは、「闇の守り人」を読み進めることにします。
上橋ファンの皆さん、印象に残った登場人物の言葉などお教え下さい。
戦争法=安保法制が29日午前0時に施行されました。昨年9月、圧倒的な国民世論を踏みにじり、自民・公明などの数の力で成立した同法は数多くの問題点を抱えたままです。戦争法は施行に値しない戦後最悪の違憲立法であり、同法の廃止は急務です。
うべ憲法共同センターは、今日、戦争法の施行に抗議し、恩田交差点付近で宣伝行動を行いました。
戦争法施行に抗議する憲法共同センターの行動
25日参議院予算委員会で、仁比参議院議員は、安倍政権が安保法制=戦争法と同時進行で、有事の際に民間船員と船舶を動員する計画をすすめている事実を明らかにし、その撤回と戦争法の廃止をつとく迫りました。
防衛省は、11日、特別目的会社「高速マリン・トランスポート」と2025年までの事業計画を締結しました。
仁比参院議員は「商業輸送を行いつつ、自衛隊の任務遂行に必要な場合には優先的に船舶を確保するのだ」と指摘。
弾丸、ロケット、洗車まで運ばせることを明らかにし、「民間フェリーで兵たんを行うもので、攻撃の対象にされることになる」と強調しました。
仁比参院議員は、民間フェリーに乗り込む船員を予備自衛官として確保するため、海上自衛隊が4月に一般社会人や学生を予備自衛官補として採用する制度を導入することをあげ、全日本海員組合が「事実上の徴用だ」と抗議するのは当然だと指摘しました。
仁比参院議員は、政府は「志願」というあ、教育訓練終了後に、予備自衛官に任用されれば、防衛召集された際に自衛官となり、出頭を拒否すれば3年以下の懲役・禁錮が科せられると強調しました。
仁比参院議員は、昨年4月に合意した「日英軍事協力の指針(ガイドライン)」が「民間が有する能力を適切に活用する」と明記していることを取り上げ、「重要影響事態や存立危機事態で米軍の人員や物資の輸送を行うのではないか」とただすと、中谷防衛相は「そういう事態は排除せきない」と認めました。
戦争法施行に合わせ、民間船舶を有事の場合に動員する体制が整備されようとしています。
皆さんはどうお考えですか。
戦争法施行についてどうお考えですか。お教え下さい。