ブログ

しんぶん赤旗日刊紙が、林総務相の公選法違反疑惑を「とくほう・特報」で大特集する

  今朝のしんぶん赤旗日刊紙は、林総務相の公選法違反疑惑について「とくほう・特報」として大きく取り上げました。記事には、私は、当事者に直接インタビューを行ったことにも触れられています。記事を紹介します。
 「2024年衆院選での『運動員買収』や『労務費領収書の偽造』などの疑いが浮上している林芳正総務相ー。上脇博之・神戸学院大学教授が林陣営の出納責任者を公職選挙法違反などで刑事告発(1日)する事態にまで発展しています。この告発状には、日本共産党の辰巳孝太郎衆院議員による国会質問や独自調査の結果が詳しく引用されました。辰巳氏が明らかにした違法行為の『証拠』とは・・・。林陣営による公選法違反疑惑は『週刊文春』のスクープ(11月13日号)を発端として、『朝日』『読売』『毎日』『NHK』などが一斉に報じてきました。辰巳氏はこの疑惑をさらに独自調査して、11月20日の衆院総務委員会で林氏を追及。林氏は反論できず、『事務所で確認作業を進めている』などと答弁拒否を繰り返しました。上脇氏は、この辰巳氏の調査が告発に役立ったと語ります。『告発状を捜査機関に受理させるためには、林陣営が買収した相手方まで特定し『具体的な事実』を書く必要があった。報道に加えて、自ら調査した結果を国会で示してくれたので、議事に残る形で事実確認できた』上脇氏が告発状で引用した調査結果の一つが、林陣営がポスター張りなどの労務費支払い先として選挙運動費用収支報告書に記載した人たちへの『聞き取り結果』です。林陣営報告書の記載と異なり、『お金をもらっていない』『領収書を書いていない』『労務に従事していない』などの実態が口々に語られました。(証拠①)これらの証言は、辰巳事務所と藤本一規・党山口県議が当事者に直接インタビューして集めました。労務費の支払い先として林陣営が選挙管理委員会に提出した領収書のうち、署名などの筆跡から偽造の疑いがある人を選んで訪問したといいます。辰巳氏は『秘書と藤本県議の訪問に対して(林さんが不利になるから話せない)と警戒する人もいたが、(何が悪いのか)という調子で詳細に語る人もいた。長年にわたって不正が当たり前のように続いてきたことがうかがえる』と語ります。上脇氏は告発状で、実際に支出がなく、領収書の署名も本人以外の者が勝手に行ったと指摘し、有印私文書偽造・同行使罪(刑法第159条第1項、第16条第1項)と選挙運動費用収支報告書・領収書の虚偽記入罪(公選法第189条1項、第246条第1項第5号の2)に該当するとしました。また、実際に支払われなかった分の金額について『裏金として別の支出に充てられたことになる』『他の買収に使われたのではないか、と重大な疑惑さえも生じる』(告発状)としました。もうひとつ、辰巳氏による調査で上脇氏が告発状に引用したのが、運動員買収の『証拠動画』です。(証拠②)林陣営が機械的な単純作業に対して労務費を払ったとする人物が実際には選挙運動した様子がこの動画に映っていました。公職選挙法は、選挙運動に報酬を払うことを禁じています。上脇氏は『今回の事件では、お金をもらった(被買収)の当事者をできるだけ多く特定して告発状に書く必要がありました。その作業にとくに時間がかかっていたところ、辰巳さんが国会で証拠動画を示したのです。私も動画を見て、告発状に加えました』と語ります。問題の動画は、林氏の妻・林裕子氏の衆院選期間中の昨年10月26日、自身のフェイスブックに投稿しました。官房長官(当時)だった夫に代わって、『候補 妻』のたすきをかけて選挙運動した様子をまとめた動画です。辰巳事務所の秘書らは、この動画のなかで裕子氏と一緒に選挙運動した人物と、林陣営の労務費支払い先を照らし合わせました。その結果ー。裕子氏の隣でマイクを握って『がんばろう』の音頭を取っていたのが、吉村武志・自民党下関市議だったと判明。辰巳氏が11月20日の衆院総務委員会でこの人物が吉村氏だったと指摘し、林総務相も認めました。さらに辰巳事務所は、吉村氏が映った部分の撮影日が昨年10月18日だと、選挙カーの運航スケジュールや裕子氏の服装などで確認しました。この日は、林陣営が吉村氏に労務費1万円を『ポスター維持管理費、ハガキ筆耕』(領収書の記載から)の名目で支払った当日です。吉村氏は『週刊文春』の取材に対して当初、『ポスター貼りは若い党員さんにまかせた。自分は地図で遊説どこに行くとか、コースを作る。どの辺行ったら人がおるとかね』『(応援活動に報酬を支払ってはいけないから労務費として計上するのかと聞かれて)そうですね、そんな感じ』と述べて、運動員買収を半ば認めたと報じられています。(11月13日号)。この発言の通り、実際は選挙運動だったことが動画で裏付けられました。上脇氏は告発状で、林陣営が当選を目的として運動員に金銭供与したことになると指摘し、買収罪(公選法第221条第1項第1号、同条第3項第3号)に該当するとしました。また、買収を隠蔽するため労務費だと偽ったと指摘し、選挙運動費用収支報告書・領収書の虚偽記入罪に該当するとしました。辰巳孝太郎衆議院議員の話:カネで運動員や票を買うのは、民主主義の根幹である選挙を汚す行為です。公職選挙法を所管する総務大臣でありながら、自身の疑惑を国会で説明しない。このような大臣のもとで補正予算案の審議を進めてよいのか。これは林氏だけでなく、説明責任を果たさせない高市早苗首相の問題です。政治とカネの問題を国会で問われて『そんなことより・・・』と脇に置こうとする、軽く扱いたいという首相の姿勢がここにもあらわれています。証拠①労務費支払い先の『聞き取り結果』Aさん『金はもらっていないし、何もしていないんじゃ。領収書は書いていません。領収書の筆跡は自分のものではない』Bさん『何もわかりません』Cさん『林さんの不利になることは言えない』Dさん『事務所に顔を出した程度。いつものことだからもらったんじゃないかな。もらったとしたら、弁当代、ガソリン代のつもりでもらった。ポスター貼りもはがき書きもやっていない。領収書の日はほかに用事があったので行っていない。何もやっていません。領収書の筆跡は自分のものでも妻のものでもない』証拠②労務費をもらった人が選挙運動する様子が写った動画:昨年10月18日、マイクを握って『がんばろう』の音頭をとる吉村武志・自民党下関市議。林陣営は同日に労務費1万円を支払ったとしています。=林氏の妻・林裕子氏が昨年10月26日にフェイスブックに投稿した動画から」
 私は、辰巳衆院議員が質問に立つ数日前に、辰巳事務所の秘書の方と一緒に、証拠①で示された方々に直接インタビューをしました。AさんやDさんがはっきりと、自分の筆跡ではないと認められた瞬間には驚きました。
 8日、中国新聞は、この問題について、広島県選出の衆議院議員の秘書のコメントを次のように報じました。
 秘書は、ポスターの維持管理費について「そんな費用が認められるなら、選挙費用は野放図になる。もしポスターが剥がれたら地元の人に無料で張り直してもらうか、事務所スタッフが張り直しに行く。お金を払うなんてあり得ない」
 林氏をめぐる問題での報道は続いています。
 赤旗の報道で辰巳氏が言うように林氏だけでなく、高市首相の責任が問われる重大問題です。
 政治とカネの問題を「そんなことより・・・」という高市首相の姿勢が問われています。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。