藤本かずのりサポーターズ はじめました

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映画「ギャラクシー街道」

 三谷幸喜監督の映画「ギャラクシー街道」を娘と一緒に観てきました。

 三谷監督の映画は、映画館で直接かDVDなどで全て観ています。

 先日もテレビで「有頂天ホテル」を観ましたが、何度見ても面白いですね。

 本作「ギャラクシー街道」は、ドタバタラブコメディーといった感じの映画でしょうか。

 やはり、綾瀬はるかさん演技は自然でいいですね。

 話しが少し飛躍しますが、先日、五木寛之さんの「百寺巡礼 第一巻奈良」を読んでいました。

 「秋篠寺」の中で、堀辰雄が昭和16年に「大和路・信濃寺」というエッセイを書いていることが出てきます。

 堀辰雄はエッセイの中で、信濃寺の秋草に寝そべっていると書いています。

 五木寛之さんは、「あのころ、多くの詩人や作家たちが転向し、戦争に協力するような作品を書いた。そのなかで、堀辰雄は、大和の古寺の魅力や伎芸天の慕わしさについて書いていたのである。そこからは、見えざる『反戦』という彼の意思が伝わってくる。」

 私は、三谷幸喜監督の「ギャラクシー街道」に「見えざる『反戦』という彼の意思が伝わってくる。」とまでは言いません。

 しかし、娘とこの映画を見て平和を実感したのです。

 戦争法が国会で強行成立して1ケ月半たったころ、この映画を娘と一緒に見たことを10年後も思い出すでしょう。

 平和でこそ自由な文化が楽しめるのだと感じました。

 「今を戦前にしてはいけない」こんなことを考えてしまいます。

 とにかく、「ギャラクシー街道」は楽しい映画です。

 一人でも多くの方に観ていただきたいと思います。

いじめ問題で小森美登里さんのお話しを聞く

 10月30日に行われた県教育庁主催の人権教育研修会で、NPO法人ジェントルハートプロジェクト理事、小森美登里さんのお話しをお聞きしました。

 小森さんの娘の香澄さんは15才の時、いじめが原因で自殺してしまいます。

 この経験を元にお話しされました。

 小森さんは、講演で 「『いじめはだめだ、命は大切だ』は言わないようにしている。暗記ではなく、子どもたちに考えてもらう話をしている」と話されます。

 また、小森さんは、「『傍観者は加害者である』というのも違うと思う。むしろ被害者である。いじめに関わるみんなが被害者だと思う」と話されます。

 その上で、「いじめている子どもへの対応が一番大切だ」と話されました。

 自らの娘さんが自殺に至る話しは涙なしには聞くことが出来ませんでした。

 「娘の事を学校に相談し、カウンセラーに相談し、病院に相談したが、何も解決しなかった」

 「実際起きているいじめの行為をなくさなければ、子どもの命は守れないことが分かった」と話されました。

 この話からも、小森さんが言われる「いじめている子どもたちへの対応が一番大切」という話が身に染みて理解できました。

 会場で、小森さんが書かれた「遺書」と言う本を購入して読みました。

 本の中に、香澄さんが小学校4年の時に書いた「窓の外には」詩が載っていました。

・・・ 

「窓の外には」

 窓の外には夢がある

 夢の隣には自然がある

 自然の上には空がある

 空の上には星がある

 星の向こうに未来がある

 未来の向こうに愛がある

 愛の中には心がある

 ・・・

 私が、大森さんの講演で一番、心に届いたのは、「大人は、子どもたちに『やり返す連鎖』を促している」との話でした。

 大森さんの講演で、これまでの「いじめ」の概念を根本から見直さなければ子どもたちの命が守られないことを痛感しました。

 大人の「やられたらやり返せ」の理屈も見直さなければならないのではないかと考えさせられました。

 香澄さんの「愛の中には心がある」との遺言を大人たちみんなで噛みしめたと思います。

 昨日のブログに書いたように、調査の方法に変化があったにしても、子どもたちの周りにいじめがあります。

 子どもたち一人ひとりが未来を信じて生きていける環境を大人たちが作っていくことがいじめをなくす土壌になると思います。

 そして、何よりも大人の世界のいじめも無くさなければなりません。

 皆さん、いじめ問題に対するご意見をお聞かせ下さい。

昨年度の県内公立学校におけるいじめ認知件数は2170件

 私は、今年度から西宇部校区人権教育推進委員協議会の副会長を務めています。

 昨日、県教育庁主催の人権教育研修会に参加し「いじめ問題」について学びました。

 その中で、県教育庁学校安全・体育課から「山口県いじめ防止方針」について説明を受けました。

 その中で、今月27日に発表された「平成26年児童生徒の問題行動等指導上の諸問題におけるいじめの現状について(概要)」の結果について報告がありました。

 山口県内の公立小学校・中学校・高等学校・特別支援学校において、平成26年度のいじめ認知件数が、2170件でした。

 平成25年度が871件だったので、149%増となっています。

 県教育庁は今回の調査では一部見直しを行ったと説明し、見直しの背景として3点説明しました。

 ①岩手県で中学2年生が自殺した事案において、学校は児童生徒間トラブルと捉え、いじめとして捉えていなかったことを踏まえ、他にも同様の事案があることを懸念した国からの依頼に基づき行った措置である。

 ②児童生徒間トラブル等の再検証を含め、平成26年度間の見直しを各市町教委、学校に依頼した。

  ※見直しにより、認知件数は76%に増加。

 ③見直しの結果、認知件数が増加しているが、それは、今回の見直しに当たり児童生徒間トラブルを含め、いじめを幅広く捉えた認識がされたものと考える。

 県教庁は、昨年度いじめ認知件数が大幅に増えたのは、初期段階のいじめや、ごく短期間のうちに解決したいじめ事案についても遺漏なく認知件数に計上した結果だと説明しました。

 学年別の認知件数では、小学校での認知件数が大幅に増えているのが特徴です。

 子どもたちの周りでいじめが増えていることが明らかになる中、まず、担任の先生をはじめ学校側がじっくりそれら問題に向き合えるような体制が必要だと思います。

 また、スクールソーシャルワーカーなどの専門家が学校を支える体制を更に強める必要があると思います。

 更には、今回の結果を、子どもたちと競走に追い立てる「学力テスト」などを見直す機会にしてみてはどうかとも思います。

 県内の学校でいじめ認知件数が増加しています。皆さんはどのようにお考えですか。

 ご意見をお聞かせ下さい。

 

政府が辺野古新基地建設工事強行

 日本共産党の志位和夫委員長は29日の記者会見で、防衛省沖縄防衛局が名護市辺野古の米軍新基地建設のための埋め立て本体工事の着工を強行したことを受け、次のように表明しました。

 一、沖縄防衛局は、29日午前8時、名護市辺野古の新基地建設で、埋め立て本体工事の着工を強行した。

 沖縄県民が、名護市長選、県知事選、総選挙などで、繰り返し突きつけた「新基地建設反対」の総意を踏みつけにして、工事着工を強行した安倍政権を、強い憤りをもって糾弾する。

 一、安倍政権がとっている態度は、沖縄県民の総意を無視した新基地建設強行という、日本の民主主義を根底から破壊する大問題にくわえて、着工強行にかかわっても、民主主義のルールを二重、三重に踏み破る、無法そのものといわなければならない。

 一、第一に、翁長雄志知事の埋め立て承認取り消しに対し、防衛省が行政不服審査法にもとづき、承認取り消しの執行停止申立を国土交通大臣に請求し、国土交通大臣がその通りの結論を出すという「猿芝居」を行ったことである。公正な裁判を担保する大原則は、ローマ法由来の法格言が示すように、「何人も、自己の事件の裁判官になることはできない」ということだ。防衛省の申請を同じ内閣の国交相が審査するなど、まさに違法行為以外の何ものでもない。

 一、第二に、政府は、2013年末に、前知事から埋め立て承認を受けたさい、本体工事前に県との事前協議を行うと約束していた。しかし、事前協議は未了であり、県との約束を一方的に破棄して、本体工事着工を強行するなど、許しがたい背信行為といわなければならない。

 一、第三に、政府は、埋め立てに関する知事の権限を全面的に奪う「代執行」手続きに着手した。しかし、これは2013年4月に安倍政権自身が閣議決定した「代執行等を行うことは検討していない」という政府答弁書を覆す暴挙である。

 一、いったい民主主義の国で、このような強権・背信・無法が許されていいのか。断じて許されない。まさに問われているのは日本の民主主義である。

 日本共産党は、新基地建設を絶対に許さないという翁長知事の決断と行動を強く支持し、ともにたたかう決意を表明する。「基地のない沖縄」をめざす沖縄県民の決意に、日本国民全体がこたえ、沖縄に連帯するたたかいを全国で発展させることを、心から呼びかける。

・・・

 沖縄の動向は、山口県の岩国基地をめぐる動向に直結します。

 沖縄と岩国での基地強化を許さないたたかいを相乗的に進めていきたいと思います。

 政府による新基地強行に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

木喰上人和歌選集

 本ブログで、私が、県内の木喰作品を追っている様子を紹介してきました。

 その内容を「制作順に山口県内の木喰作品を追う(第1回)」としてまとめ、昨日、全国木喰研究会の事務局である新潟県の高橋実先生へメールしました。

 約8000字にまとめました。不十分な点だらけですので、高橋先生にしっかり添削していただきたいと思っています。

 順調にいけば、私の小論は、全国木喰研究会の機関誌「微笑仏」に掲載される予定です。

 そのような状況になれば、お知らせしたいと思います。

 この小論を書くにあたって、宇部市立図書館と県立図書館で木喰に関連する本に目を通しました。

 木喰を発掘した柳宗悦氏が大正末期に、木喰仏と対面した時の事を書いた文書や山口県に調査に来られた時の文章は新鮮でした。

 また、柳宗悦著「木喰上人和歌選集」は、圧巻でした。

 大正十五年に発行された当時の本を借りることが出来ました。定価は、1円20銭です。

 本書は、柳宗悦氏が選んだ木喰句集です。

 「みな人の心をまるくまん丸に どこもかしこも まるくまん丸」

 「まるまるとまるめまるめよわが心 まん丸丸く 丸くまん丸」

 他の木喰研究の書にも出てきた、私の大好きな句です。

 木食の微笑仏そのものを和歌にしたような句です。

 私の心も常にこうありたいと思える句です。

 何回読んでも心が和みます。

 「皆人の心にさきし白蓮花 花はちりてもたねはのこらむ」

 「風ふかば心のくもをふきはらひ いつもすずしき十五夜の月」

 「わが心にごせばにごるすめばすむ すむもにごるも心なりけり」

 200年の時を超えて私の心に響く句は多数あります。

 少しずつ、県内の木喰仏探訪を続けていきながら、木喰が遺した和歌についても学んで行こうと思います。

国立大文系廃止に抗議

 文部科学省は、6月、人材需要などを理由に、人文科学・教員養成系の学部・大学院について「廃止や社会的要請の高い分野への転換」を求める通知を出しました。

 山口大学など地方の17国立大学でつくる人文系学部長会議は、26日、人文社会科学系や教員養成系学部・大学院の廃止を求める文部科学省の通知に対して「強く抗議する」との共同声明を馳浩文科相あてに提出しました。文系廃止問題で国立大学が抗議するのは初めてです。

 共同声明は「人文社会科学の学問は社会の基礎形成に寄与するものであり、教育研究における人文社会科学の軽視は、人的基盤を根底からゆるがしかねない」と指摘。「全国的な高等教育の機会均等の観点からも、地方国立大学の存在意義は大きい」とのべ、「一律に人文科学系学部・大学院の改革を迫るのではなく、それぞれの大学の特性に応じて柔軟に支援していくことを強く要望する」と求めています。 

 文科省が国立大学の人文科学系学部・大学院の廃止や転換を求める通知を出していることをどうお考えですか。お教え下さい。