私が柳ジョージを好きになったのは、高校時代に友人からの紹介です。
文化祭にサッカー部の仲間でバンドを組んで出演。私はボーカル。
「青い瞳のステラ 1962年夏・・・」「さらばミシシッピー」を唄いました。
それ以来、私のカラオケの18番は「青い瞳のステラ 1962年夏・・・」になりました。
30年以上、私にとってのNO1ソングです。
時々、無性に柳ジョージが聴きたくなり、ここ最近聴いています。
年を重ねるごとに、歌詞が心に響いてきます。
最近聴いていて、涙があふれてきたのが「コイン・ランドリー・ブルース」。
「俺たちは ただの魚さ 河の流れまでは 変えられない 流れてゆく 海もまたひとつだけ だから その日だけが俺たちの すべて」
人生の虚しさが心に響き、涙が込み上げてきました。でも、明日を信じて生きるのが人間なんですね。そして、また涙。
柳ジョージが亡くなって、10月10日に5回目の命日を迎えます。
この秋、2003年に東京で行われたライブがCDとして発売されました。
13年前の柳ジョージの唄を今聴いています。
「人間賛歌」ともいうべき柳ジョージの唄を噛みしめています。
出来れば、生のライブを聴きたかったと思いますが、叶いません。それも人生ですね。
柳ジョージに出遭えた人生に感謝します。柳ジョージを紹介してくれた高校時代の友人に感謝します。
米海兵隊の最新鋭ステルス戦闘機F35Bの米軍岩国基地への配備計画について、岩国市の福田市長は、昨日、市議会全員協議会で「承認したい」と述べ受け入れを表明しました。今後、県や和木町、周防大島町と協議し、国に配備の可否について回答する方針です。
今朝の朝日新聞は、「福田市長はF35Bの安全性について『初納以降、重大な事故の発生はない』と説明。市民団体から指摘を受けていた同型機F35Aの事故については『改善措置がされており、安全性に問題は生じない』と述べた。騒音については『国の騒音地域の予測図(コンター)では、陸上部分では配備直後の騒音状況にほとんど変化がない』とし、米アリゾナ州のユマ海兵隊航空機で実機を視察した際、岩国基地の現行機と比べて『体幹的な差はほとんどなかった』と説明した。また、F35Bが現行機とほぼ同じ運用が見込まれることなどを挙げ、『住民生活への影響は、現状より悪化することはないことが確認できた』と総括した。」と報じています。
「もう我慢できない際限のない基地強化!F35B配備反対市民集会実行委員会」のビラには、F35B配備の問題点が3点書かれてあります。
第一は、騒音の増加が予想されるという問題です。
F35は従来の戦闘機と比べ、レーダーに映りにくい高度なステルス性を持つ垂直離着陸型の最新鋭戦闘機で、B61型の核弾頭を搭載できます。F35は、米国内で配備計画がされている基地周辺住民から騒音への懸念が強まっており、特にアメリカ・バーモンド州のバーリントンでは市議会が撤回を決議し裁判も行われるなど激しい反対運動が展開されています。
アメリカで騒音問題で裁判が起こるような戦闘機を岩国基地に配備して大丈夫でしょうか。
第二は、沖縄の負担が増大するという問題です。
岩国のF35Bは沖縄での訓練が予定されています。その拠点として米軍嘉手納基地に格納庫を建設し、伊江島補助飛行場の着艦訓練場(LHDデッキ)を大幅に拡張・強化。さらに沖縄本島北部の空域を拡大します。これまで、政府も岩国市当局も、口を開けば「沖縄の負担軽減」と言ってきましたが、実態は全く逆です。沖縄も岩国も、負担を押し付けられるばかりです。
第三は、中国四国地方で低空飛行訓練が増大するという問題です。
「窓ガラスが割れた」「土蔵が壊れた」「保育園をめがけて飛行している」・・・岩国基地を飛び立った戦闘機が、中・四国地方で低空飛行訓練を行っています。訓練中に高知県の早明浦ダム湖で墜落事故を起こしたこともありました。低空飛行訓練は、戦闘機や砲撃による攻撃を避けながら、敵基地などを攻撃するための技量を磨くものです。民間機も自衛隊機も居住地域での低空飛行訓練は行ってはならないことになっています。米軍だけが全国どこでも自由勝手にしている異常さを許すことはできません。
昨日の全員協議会の場で「市長の体感ではなく、科学的、物理的な資料を示すべき」などとの意見が出されたようです。
1日、前述した実行委員会は配備計画などについて住民説明会を開催するよう要望しました。これについて市は「新たな配備ではなく機種変更であり、開催は考えていない」と答えました。
今朝の朝日新聞は、「なし崩しの基地機能強化でリスクを負うのは市民だ。」と書きましたが、岩国市は、全員協議会で市民への説明を終わりとせず、市民から出されている疑問に真正面から答える住民説明会を開催すべきです。
村岡知事は、岩国市の対応について「特に違和感はない。判断は判断として受け止めたい。」などと述べたと報じられています。
県は「これ以上の基地機能強化は認められない」との基本スタンツから、真摯に、岩国市とともに、住民への影響を再検証し、国の回答を行うべきです。
来年1月、ホーネットに代わって、F35Bステルス戦闘機が10機、同年8月ハリアーに代わって、6機が配備されようとしています。
F35配備に伴い新たに130名の軍人・家族が岩国に移動する計画もあります。
岩国市長の配備容認の姿勢は、際限のない基地増強への道であり、認められません。
先述した実行委員会では、20日(日)午後2時~、岩国市庁舎前芝生広場で、「F35B配備反対市民集会」を行います。
宇部市からバスを運行します。(詳細は、本ブログ、インフォーメーションを参照ください。)集会への多くの皆さんのご参加をお願いいたします。
第7回山田風太郎賞を受賞した塩田武士さんの「罪の声」を読んでいます。
本作は、刊行2カ月半で5万500部と売り上げを伸ばしています。
戦後史に残る未解決事件「グリコ・森永事件」(1984年発生)が物語の舞台です。
毎日新聞で塩田さんを紹介したコーナーに「食品会社への脅迫テープには子供の声も使われていた。大学時代、事件の関連本を読み『子供と同世代だし、同じ関西だからどこかですれ違っているかもしれない。小説になる』と着想した。」とあります。
京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープを見つけます。
テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてきます。
内容は、「ギンガ・萬堂事件」(ギン萬事件)で恐喝に使われていた音声とまったく同じものでした。
大日新聞大阪本社文化部記者の阿久津英士は、昭和の未解決事件の特集で「ギン萬事件」を追います。
阿久津が追う糸は、恐喝テープの子どもたちの「現在」につながってきます。
私が今、読んでいるのは、主人公の曽根と阿久津の糸が繋がる前で,「ギン萬」事件の闇の深さを知らされます。
この事件の4カ月前に、世界的ビールメーカーの「ハイネケン」の会長誘拐事件が発生しています。
この事件と「ギン萬」事件の関連も気になるところです。
1984年から1885年。私は大学生でした。サークル活動に明け暮れていた時期です。
「グリコ・森永事件」は当然知ってはいましたが、これほどまでに大規模で周到な事件だったことを、今回改めて知ることが出来ました。
事実を克明に追う点は、さすがに、10年の新聞記者の経験がある塩田さんならではだと思いました。
作家の佐藤優さんは、この小説を「ノンフィクションのような推理小説」と評しています。
私は、この小説を読みながら、ノンフィクション小説である増田俊也さんの「木村正彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」を読んでいた時のような興奮を抱いています。
今年も様々なジャンルの小説をあれこれ読んできましたが、私が今年、読んだ本の中でも屈指の作品だとの胸騒ぎがします。
とにかく、後半を読み進めることにします。
面白い小説に出遭えた喜びを感じています。
塩田武士さんのこれまでにの作品とこれからの作品に注目していきたいと思います。
塩田さんの真摯な筆致に魅了されています。
皆さんのおすすめの小説をお教え下さい。
2015年度に全国の小中高校などが認知したいじめが前年度比3万6468件増の22万4540件で、1985年度の調査以来最多となったことが、10月27日、文部科学省の「問題行動調査」で分かりました。増加は2年連続で、20万件を超えたのは初めてです。
山口県の2015年度のいじめ認知件数は2480件で、14年度より310件増え、過去最多となりました。
不登校は、全国で小学校が2万7581人、中学校が9万8428人、高校が4万9591人です。小学校と中学校は前年度より増加しています。
山口県の2015年度の不登校の児童生徒は、小学校が259人、中学校が925人、高校が225人となっています。
山口県の不登校の小中児童生徒の内、90日以上欠席している子どもが694人、出席日数がゼロの子どもが37人となっています。
学校が報告した小中高生の自殺は、2015年度、214人です。都道府県別の人数は明らかにされていません。
このような状況を改善するために、まず、子どもや親の相談体制などを拡充する必要があると思います。
文部科学省は、全国の教育相談機関数も相談機関数も調査しています。
山口県の教育相談機関数は、1か所となっています。
中国地方で1か所なのは、鳥取県と山口県だけです。
岡山県は10か所、広島県は3か所、島根県は2か所となっています。
相談機関が5か所以上ある自治体は。岩手(8)、茨城(7)、栃木(8)、埼玉(10)、神奈川(8)、新潟(8)、山梨(9)、長野(7)、岐阜(7)、愛知(8)、兵庫(10)、岡山(10)、福岡(9)、熊本(11)となっています。山口県でも、5か所程度の相談機関が設置されるべきだと思います。
子どもに接する教職員を増やし、専門家や相談機関を増やし、いじめを始め、こどもの問題行動に対処できる体制を全国でも山口県でも拡充させるべきだと思います。
いじめが全国でも県内でも最多となっています。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
原作を読み、満を持して佐々部清監督の映画「八重子のハミング」を観ました。
これ程、涙した作品はなかったと思えるほど涙した作品でした。
涙の意味は、若年性認知症を患った八重子さんに対する涙だけではありません。
八重子さんを支える家族の深い愛に対する賞賛の涙です。
夫から妻への愛。子どもから母への愛。孫から祖母への愛。姑から嫁への愛。教え子から教師への愛。地域住民から八重子さんへの愛。
映画監督の山田洋次さんは、「誠実な監督が、誠実一途に生きた人の物語を懸命に描き上げた。これは佐々部清君ならではの美しい作品です。」とこの映画を評していますが、本作は、八重子さんを取り巻く美しい愛の物語です。
映画ファンの菊池陽介さんパンフレットで「本作が28年振りの映画出演となる高橋洋子さんの魅力に関しては、映画を観ていただければ十分でしょう。彼女の静かな怪演は言わずもがな。」と述べています。八重子を演じる高橋洋子さんの怪演は、ぜひ劇場でご覧いただきたいと思います。
監督の佐々部清さんは、パンフレットで「これは大手映画会社の出資のない状態で作り上げた言わば自主映画ならぬ『自主的映画』です。僕は、大手映画会社への意地もあり、この作品をどうしても映画化したかった。しかし、映画会社からの出資がないということです。つまり、自分たちで資金を集めるところから始めなければいけません。」「今に日本は、もっと高齢化社会になります。そういう社会にちゃんと目を向けた上で、『普通』のことを『普通』に感じてほしい。きっと身近なところに愛の物語はいっぱいあるんです。映画を通して、それを自分の身近なところを感じてもらえたらと思います。」と語っています。
そして、佐々部清監督は、最後に、「きっと『怒り』には限界があるけれど、『やさしさ』には限界はない・・・が実感できるはずです。」と語っています。
このフレーズは、陽信孝さんが書かれた原作「八重子のハミング」にも出てきます。映画の中でも、陽さん役の升毅さんが、この言葉を語ります。」
「怒りには限界があるけれど、やさしさには限界はない」。この言葉は、家庭や社会やこの国や世界にとって、とても大切なキーワードだと感じます。
とにもかくにも、映画館でこの映画を一人でも多くの方にご覧いただきたいと思います。
私が会長を務める西宇部小学校PTAでは、12月6日に第四回家庭教育学級として原作者の陽信孝さんを講師に「家族のあり方」と題してお話しをしていただくことにしています。
今から、陽さんのお話しがお聞きできることを楽しみにしています。
映画「八重子とハミング」をご覧になった皆さん感想をお聞かせ下さい。
昨日、2016教育のつどい山口IN岩国が行われました。
この中で、同志社大学大学院教授の浜矩子さんの講演会が行われました。
岩国市周東町パストラルホールで講演する浜教授
演題は「取り戻すべきは民主主義~下心の世界からの脱却を目指して~」でした。
浜さんは、2015年4月の訪米時に、安倍首相が笹川平和財団米国での講演に注目します。
「・・・デフレから脱却をして、経済を成長させ、そしてGDPを増やしていく。それは社会保障の財政基盤を強くすることになりますし、当然、防衛費をしっかりと増やしていくこともできます。また、海外に対する支援も行うことができる。日本のプレゼンスを引き上げることができる。つまり、強い経済はしっかりとした安全保障、安全保障政策の立て直しに不可欠であると、こう考えています。」
浜さんは、安倍政権は、「軍備増強のために経済を強くしようとしている。我々を幸せにする事を目指してはいない。」と分析しました。
浜さんは、安倍首相が「戦後レジュームからの脱却」を繰り返すことを上げ、「これは、戦前のような政治にしたい表れだ。」と述べました。
その上で、浜さんは、「安倍首相は富国強兵を進めようとしている。アベノミクスで富国にし、憲法改正で強兵を進めようとしている。」と指摘しました。
浜さんは、最後に、耳と目と手が重要だと訴えました。
耳とは、違う意見や弱者の意見を聞くことの出来る耳です。
目とは、人のために涙することの目です。
手とは、痛みのある人にさしのべることのできる手です。
浜さんは、「チームアホノミクス(安倍首相が進める経済を一緒にする進めようとするものたち)は、聞く耳を持たず、涙かれし目しか持たず、さしのべるどころか奪い取る手を持っている。」「安倍首相の進める経済政策は、部分的でも評価できるものはない。」ときっかり批判しました。
浜さんは、「経済は人のための経済であり、優しい経済でなければならい。」「弱者の苦しみに耳を傾け、目を向け、手をさしのべる経済でなければならない。」と語りました。
浜さんは、「手をつなげは、現状を変えることは出来る。」と繰り返し、参加者を励ましました。
浜さんの講演は時には参加者を笑わせ、唸らせるものでした。
浜さんの著作を数冊読んでいたので大変よく理解できました。
来年の3月4日には、宇部市で浜矩子さんの講演会を行います。
浜先生にご挨拶をしました。
会場をいっぱいにして浜さんをお迎えしたいと思っています。
浜さんの著作で更に学びながら宇部市講演会を成功させたいと思っています。
アベノミクスを皆さんはどうお考えですか。