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国、地上イージス配備候補地に現地調査前に説明か。

 昨日の中国新聞にの「ズームやまぐち」の特集で地上イージス配備候補地の萩市の現状が報道されていました。

 中国新聞は次のように報じました。

 「自民党萩支部などは1月、むつみ演習場への誘致と地域振興を求める決議文を中国四国防衛局(広島市中区)へ提出した。反対する市民も同月、『配備計画の撤回を求める住民の会』を設立し、ミサイル標的となるリスクや強力な電磁波による健康被害の影響を不安視する。」

 「国は新年度当初予算案が可決されれば、配備先決定に向けた現地調査を本格化させる考えだ。小野寺五典防衛相は2月8日の衆院予算委員会で『地元に説明した上で調査する』と強調。『首長の理解と協力は必須。それが得られるよう努力する』と述べた。防衛相が想定する『地元』『首長』とは-。萩市の藤道健二市長は、これまで国から打診はないとした上で、『市に決まっていないものにコメントできない。決まれば住民の意見や環境への影響などの説明を受け、態度を表明したい』と話している。」

 防衛相の「地元に説明した上で調査する」との答弁は重大です。

 政府は、イージス・アショア2基の導入を昨年末閣議決定しています。

 防衛省は、今年度補正予算と来年度当初予算に関連費を計上しています。

 確か、今年度補正予算は可決しているので、調査は今すぐにでも可能だと思います。

 その上で、藤道萩市長の「決めれば住民の意見や環境への影響などの説明を受け、態度を表明したい」とのコメントも重大です。

 市長の言う「決まれば」とは、「むつみ演習場が調査対象として決まれば」という意味でしょうか。

 市長は、調査対象になった段階で、態度表明をするということでしょうか。

 中国新聞は「新年度に実施する現地調査前に、地元へ説明する方針だ。」とまとめています。

 いずれにしても、陸上イージス配備に関して国がむつみ演習場を候補地として国が萩市などに説明を行うことは目前の情勢です。

 先日、本ブログで紹介しましたが、日本共産党の宮本徹議員の質問で明らかになったように、地上イージス配備とは、迎撃ミサイルと対敵基地攻撃能力を持つ巡航ミサイルを併せ持つ基地を意味する可能性もあります。

 憲法9条に違反する可能性のある巡航ミサイルを萩市に設置していいのかという議論を大いに行う必要があると私は思います。

 結論ありきの地上イージス配備は認められません。

 地上イージス配備問題に関する県民的な議論を急いで高めていきましょう。

 地上イージス配備に関する国の現地説明がいよいよ行われようとしています。

 皆さんのご意見をお寄せください。

府大・市大は大阪の財産

 私の長男は、大阪府立大学工学域の1年生です。

 2月27日付しんぶん赤旗日刊紙「クローズアップ」を読んで、大阪府立大学と大阪市立大学との統合が強引に進められていることを知りました。

 「大阪市議会は2月23日、大阪府立大学と大阪市立大学を運営する法人を統合する関連議案を維新、公明の賛成多数で可決しました。(府議会は昨年11月に同趣旨の議案を可決済み)。日本共産党は反対しました。維新府・市政は来年4月に法人統合、続いて2022年4月に大学統合をめざす方針です。」

 「両大学法人の統合は府知事と大阪市長が任命する一人の理事長に大学運営の強い権限を持たせ、経営の一体化により『選択と集中の視点から』大学リストラを進めることが狙いです。大学関係者はじめ、府民・市民の合意のないなかで、憲法で保障された学問の自由と大学の自治をじゅうりんし、大学リストラを狙う大学統合を強権的にすすめようとしています。」

 「府と市の両大学への運営交付金は維新政治のもと11~16年度、府大で6億6千万円、市大で6億4千万円も減額されています。『大阪府立大学と大阪市立大学の統合』計画は、もともと大学の自発的な要求から出発したものではありません。維新政治が大学の自治を踏みにじって強権的に押し付けてきたもので、大学関係者からは学内議論と合意が十分でないと繰り返し指摘されてきました。」

 「両大学の卒業生らでつくる府立大学問題を考える会と市立大学の統合問題を考える会は昨年12月の声明で『歴史と伝統、豊かな実績をもつ大阪市大と大阪府大は、府市民にとってかけげえのない財産』であるとし、道理の無い大学『統合』の中止を求めています。」

 「府大・市大の『統合』計画はただちに中止し、学費軽減や大学運営交付金の増額による教育研究条件の拡充をはかることが必要です。両大学の存続と発展へ、府民・市民協働をさらに広げることがもとめられます。」

 子どもが府大に通う保護者の一人として、大学統合が大学リストラだけのために行われるのではあれば私は、府大・市大の統合に反対します。

 再度、大阪府と大阪市は、府大と市大の卒業生、職員、学生、保護者へなぜ統合なのかの説明を行うべきです。

 その上で、関係者の声を十分聴いて、統合の可否を判断すべきです。

 これらの手続きを軽視するやり方は強権的と言わなければなりません。

 学費軽減や大学運営降雨金の増額による教育研究条件の拡充こそ求められていると私も感じます。

 大阪府立大学と大阪市立大学の統合が強引に進められようとしています。

 関係者の皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

瀬戸内寂聴さんの66歳下の秘書

 3月4日号のしんぶん赤旗日曜版のインタビューに瀬戸内寂聴さんの66歳下の秘書である瀬尾まなほさんが登場しています。

 瀬尾まなほさんの「おちゃめに100歳!寂聴さん」を読んだばかりだったので、胸躍る気持ちでこの記事を読みました。

 瀬尾さんは、寂聴さんについて聞かれこう答えています。

 「先生の魅力は、自分を偽らず、隠さないところ。後ろを振り向かず、思うがまま、ずっと走り続けています。そこに自分を信じる先生の強さを感じます。見ていてまぶしい。」

 瀬尾さんは、「安保法制反対」と訴える寂聴さんの背中を見て変わりました。

 「15年6月のことです。『国会前(行動)に行きたいんだよね』『明日くらい』と言われ『えーっ』と驚きました。先生は『戦争はどんな理由があろうが人殺しだ』と言います。私たち若い人の未来のために。ちっちゃい背中のおばあさんが、自分の体にムチをうって、訴え続けている。それを見て私はなんだか泣きたくなるんです。一人で群れずに、思い立ったらすぐ行動する。圧倒されます。」

 昨日のブログに書きましたが、瀬尾さんは、貧困や虐待に苦しむ若い女性を支援する「若草プロジェクト」に関わっています。

 瀬尾さんは、「私は、まだ、『できない理由』を探します。先生は、できると思ったら揺るがない。おおいうふうに生きられたら、後悔はしないでしょうね。私もこれからは何でも挑戦したいです。」と語っています。

 瀬尾さんの「おちゃめに100歳!寂聴さん」には、寂聴さんの朝の日課が書かれてあります。

 「毎朝、連載している朝日、毎日、読売、京都の4紙と赤旗に目を通す先生。」

 寂聴さんは、きっと「安保法制反対」を訴える国会前集会の赤旗での報道を見て、2015年6月、国会前の集会でマイクを握ったのではないかと思います。

 寂聴さんが今朝も赤旗を読んでいると思いと勇気が出ます。

 寂聴さんの「戦争はどんな理由があろうがひと殺しだ」の想いをしっかり引き継いでいきたいと瀬尾さんのインタビュー記事を読んで改めて感動しました。

 寂聴さんも毎日読んでいるしんぶん赤旗を皆さんも読んでみませんか。

 日刊紙は、月3497円、日曜版は月823円です。

 トップページの問い合わせのバナーから私に連絡を取ってください。

 直接、中央委員会のホームページにつながるバナーもありますのでご活用下さい。

 引き続き、瀬戸内寂聴ファンの皆さん、ご意見をお聞かせ下さい。

 

若草プロジェクト

 瀬尾まなほさんの「おちゃめに100歳!寂聴さん」を読了しました。

 後半に、瀬尾さんも理事を務めている「若草プロジェクト」の事が書かれてあります。

 「若草プロジェクト」は貧困や虐待に苦しむ少女や若い女性を支援する取り組みです。

 瀬尾さんは、「子を守るべき存在の親が、子どもの面倒を放棄したり、定職に就かず娘に売春を強要したり、我が子に性的虐待を行うケースの多さに驚きを隠せなかった。」と語っています。

 瀬尾さんは更に、「女の子たちがどのような状態に置かれていても、キラキラした青春時代を過ごす権利はあるし、体を打ってお金を稼ぐことなんてあってはならないし、親に『死ね』なんて言われる筋合いなんてない。」と書いています。

 毎日新聞に「消えない傷 性的虐待に遭って」という特集が組まれていました。

 武蔵大の小西聖子教授(臨床心理学)は、「家庭への介入は難しいが、考えていかなくてはいけない。児相は疲弊し、トラウマを治療できる治療者も圧倒的に少ない。子どもの人生をサポートする児相をもっと拡張した機関が必要だ」と指摘しています。

 刑法の改正で「監護者」から被害を受けた18歳未満の場合は、加害者を罰せられる可能性は広がったが、「非監護者」の場合は性行為の同意能力あるとみなされる13歳以上だと、「暴行・脅迫要件」が依然として必要になります。

 「ウィメンスセンター大阪」の原田薫代表は「刑法改正は一歩前進」としつつ、「『監護者』でなくとも知識や経済力、立場など上下関係がある大人と子どもの成功は、同意が成立しえない。性交の同意可能年齢が現行の13歳から引き上げられなかったのは問題だ」と指摘しています。国連は同意可能年齢の引き上げを日本政府に何度も勧告しています。

 アメリカでは、性的虐待に気づきやすい医療関係者や教育関係者らに通報を義務づけ、虐待に気づきながら専門機関に通報しなかった場合は罰則を科す規定を設けている州があります。

 大森榎本クリニックの斎藤章佳精神保健部長は、「罰則がある通報制度を日本でも整備し被害を表面化させると同時に、加害者を治療できる民間施設を充実して加害者が再び性犯罪をしないような体制作りが急務である」と話しています。

 2016年度に児童相談所が対応した性的虐待の件数(速報値)は1622件(前年度比101件増)で、年々増加傾向にある状況です。女児だけでなく男児への被害も少なくない状況です。

 被害者の苦しみに寄り添いながら、法整備や専門機関やの拡充などが急がれていることを実感しました。

 子どもに対する性的虐待などについて皆さんはどうお考えですか。ご意見をお聞かせください。

ホテルルワンダ

 HNKラジオ「すっぴん」金曜日の「高橋ヨシキおシネマストリップ」で23日、「ホテルルワンダ」を紹介していました。

 1994年、ルワンダで起こったルワンダ虐殺で、ツチ族の人々が120万人以上虐殺される事件が起きました。

 「ホテル・デ・ミル・コリン」で働いていた副支配人のポールが仲介に入り、1268人の家族や難民の命を救うことができました。

 21世紀を直前にした世界で、何故、ジェノサイドが起ったのか、考えさせる映画でした。

 虐殺が始まるとラジオから「ゴキブリを殲滅させよう!」と扇動です放送が繰り返されます。

 私は、ベトナム戦争の帰還兵、アレン・ネルソンさんの「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか」を思いだしました。

 ネルソンさんは海兵隊に入り教官からたたき込まれたのは「殺す!」ということでした。

 教官が新兵に問います。

 「おまえたちは何者だ?」

 新兵は「海兵隊員です!」と答えます。

 教官は、「おまえたちのしたいことはなんだ?」と更に問います。

 新兵は、「殺す!」と答えます。

 ネルソンさんは、ベトナム人を「人間じゃない」と心に決めたと語ります。

 丹羽宇一郎さんは「戦争の大問題」でこう書いています。

 「人は同じ種である人を殺すことに本能的に強い抵抗がある。しかし、相手を人として下等に見る。人間扱いしないほど侮蔑することで殺人に対する抵抗感が薄くなるという。同胞相手には到底できないような残虐行為、略奪、放火という犯罪行為でも、人ではないと見下している相手には強い抵抗なくできるようになるのだ。ある国民を差別、侮蔑することは、戦争という殺し合いに対する安全装置を外すことにつながるのである。」

 ツチ族とフツ族は、ヨーロッパから持ち込まれた分別だったようです。

 ツチ族・フツ族の分別を欧米諸国が利用してそれぞれの国の利権を拡大しようとした背景がルワンダ虐殺事件にはあったようです。

 映画では、ツチ族とフツ族の身体的な違いがないことを描いています。

 映画では、ルワンダ虐殺を欧米諸国の人々は現認した上で、ルワンダを見捨て、自国に帰るシーンがあります。

 欧米諸国の意向に翻弄されたアフリカの帰結の一つがルワンダ虐殺だったのだと思います。

 この映画で、「人と人とが殺し合う」世界を亡くすためにはどうしたらいいのかを考えさせられました。

 「人が人を人間として見ない」これが戦争であることが分かりました。

 ベトナム帰還兵のネルソンさんは、憲法「第9条こそが戦争をなくす唯一の道だと思うのです。」と書いています。

 戦争のない平和な世界をつくるためにはどうすべきかを映画「ホテルルワンダ」を見て考えさせられました。

 ルワンダ虐殺の事実を世界に発信した監督のデリー・ジョージさんの勇気に感服です。

 映画の力を感じることができました。一人でも多くの方に観ていただきたい映画です。

 映画評論家の高橋ヨシキさんにこの映画を紹介していただいて感謝します。

 最近観られたお薦めの映画をご紹介下さい。

おちゃめに100歳!寂聴さん

 瀬戸内寂聴さんの「いのち」「死に支度」を読みました。

 そして、今、寂聴さんより66歳年下の秘書である瀬尾まなほさんの「おちゃめに100歳寂聴さん」を読んでいます。

 瀬尾さんは、大学を卒業してすぐに寂聴さんのスタッフとして働き始めます。

 直後に「寂庵春の革命」(ベテランのスタッフが相次いで引退する)が行われ、若いスタッフの中心として瀬尾さんが働くことになります。

 寂聴さんの「死に支度」の中に出てくる最年少の秘書モナのモデルは、瀬尾さん。

 小説の中でモナさんが寂聴さんに宛てた手紙が何回か出てきます。

 この手紙は、瀬尾さんが書いたものがほぼそのまま引用されていることが、出版業界に伝わり、瀬尾さんは、寂聴さんとの日々を新聞に連載しています。

 そのような中で、瀬尾さんの初めての本が「おちゃめに100歳!寂聴さん」です。

 瀬尾さんが体験した中学時代のいじめ。それを乗り越える中で出会った寂聴さん。いきいきと伝わってくる文章です。

 寂聴さんのスタッフになった時は、寂聴さんの本を一冊も読んでいなかったと書いていますが、この本は、瀬戸内寂聴作品を知る入門書として最適です。

 この本を読んで、「青鞜」「美は乱調にあり」など瀬戸内作品の中で読みたいものが見つかりました。

 この本の中で、最も心を打たれたのは、第4章「自分がやろうと思えば何だってできる 戦争そして覚醒」でした。

 寂聴さんが90歳前後で病弱の身を推して街頭でマイクを握ったコメントが克明に綴られています。

 福島原発事故が起り翌年7月に17万人があつまった「さようなら原発10万人集会」で寂聴さんはマイクを握ります。

 「90のお婆さんは足手まといになるから寝てろって注意してくれた人がありました。でも、冥途のみやげにみなさんが集まった姿を見たかった。大逆事件などの歴史や、女性の『青鞜』の運動を書いてきたのは、100年前の日本には人間の自由が奪われた時代があったから、自分のためではなく、人のために新しい政治をしようとしたら、全部つかまって何もできない冬の時代もありました。今、私たちは、何不自由なく暮らしているけれど、それは過去の人たちが苦労して、人間の自由を守ってきたから。」「政治に対して言い分があれば口に出して言っていいし身体で表していいんです。」

 安保法制反対する市民運動の集会で寂聴さんはマイクを握ります。

 「昨年1月病気をして、寝たきりでした。まだ感じしていないけれど、最近のこの状況を見ると寝てなんていられない。このままでは日本はだめだと思いここに来ました。私は大正11年の生まれ、戦争のまっただ中に青春を過ごしました。前の戦争のときに、戦争がいかにひどく大変なものかを身にしみて感じています。引き上げで焼け野原になった故郷・徳島を見たときに、この戦争は天皇陛下のため、日本の将来のため、東洋平和のためと教えられ、信じてきたけど、戦争にいい戦争も悪い戦争もありません。殺し殺されるのが戦争。決して戦争を繰り返すまいという思い。ここに集まった方も同じ気持ちだと思う。その気持ちを他の人、特に若い人に伝え、若い人の将来が幸せになるよう進んでほしい」

 瀬尾さんは、寂聴さんに「なんで、こんな体で無理してデモなんて行くの」と聞きます。

 この章の最後に瀬尾さんはこう書いています。

 「今でも泣きたくなる。でも今ならわかる。それが先生だから。誰に何を言われようと、自分の想いを貫き、たとえ一人でも声をあげ続けるんだって。わたしはそんな先生の姿が眩しくて、震えてしまう。大切なものは何か。それを先生にいつも全身で教わっている。」

 私は、寂聴さんから全身で学んでいる瀬尾さんの姿勢に感動しました。

 瀬尾さんには、寂聴さんの全身から発する動きや言葉をこれからも多くの私たちに伝えてほしいと思います。

 瀬戸内寂聴さん生き方の伝道師として瀬尾さんのファンになりました。

 瀬尾さんの次回作を早くも期待しています。

 そして、寂聴さんの作品に数多く触れてみたくなる自分がいます。

 「青鞜」から読んでみたいと思います。

 寂聴ファンの皆さん、引き続き、皆さんのお薦め作品をお教え下さい。