議員日誌

「檻の中のライオン」学習会

 安倍9条改憲No!全国市民アクションうべは、昨日、宇部市内で、楾大樹弁護士を講師に「檻の中のライオン~憲法ってなんだろう?~」と題する学習会を開きました。約60名の市民が参加しました。

 楾弁護士は、憲法11条に「基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与えられる」とあるが、誰から与えられるのか?と参加者にたずねました。

 楾弁護士は、人権は、国から与えられたものではなく、「一人ひとりの人間が、生まれながらに自然に備わっているもの」と説明しました。

 その上で、楾弁護士は、憲法とは、私たちと政府が交わした契約書だと説明しました。

 楾弁護士は、権力者をライオンに例え、憲法を檻に例えます。

楾学習会

檻は憲法、ライオンは権力者と講演する楾弁護士

 楾弁護士は、「檻を作るのは権力者ではなく国民であり、ライオンを檻の中へ入れることが立憲主義だ」と解説しました。

 楾弁護士は、憲法98条「この憲法は、国の最高法規であって、その条項に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。」を取り上げました。

 楾弁護士は、全国の弁護士会が、「共謀罪法」「安保法制」について、憲法違反と指摘していると指摘した事実を取り上げ、立憲主義が脅かされようとしてる今日の状況を指摘しました。

 楾弁護士は、憲法12条「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。」を取り上げました。

 楾弁護士は、「憲法が国家機関に権力を授けるのであり、国家権力が、憲法を作り直すのではない。」と指摘しました。

 憲法を改正するかどうか決めるのは、国民であり、国民が選んだ議員で構成する国会です。

 今は、権力者であるライオンが、外に出やすい柔らかい檻(憲法)にしてくれと言うような状況だと説明する楾弁護士の話に納得しました。

 憲法の原則と自民党改憲草案の問題点の指摘も納得のいくものでした。

 また、戦前の無権利におかれた国民の実情があるから憲法に詳細な国民の権利を守る規定が書かれてあるとの説明にも納得しました。

 更に、楾弁護士の著作から憲法の原則を学んでいきたいと思います。

 学習会に参加していただいた皆さんありがとうございました。

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