映画「マルクス・エンゲルス」の上映会に妻と一緒に参加しました。
この映画は、「共産党宣言」が誕生するまでの若きマルクスとエンゲルスの友情を描いた作品です。
映画紹介のチラシの中で、ラウル・ベック監督は、「マルクスとエンゲルスの思想は過去のものではなく、社会をよりよくするという思いが不滅である限り永遠である」と語っています。
映画の中で、ある資本家とマルクス・エンゲルスが討論する場面が出てきます。
エンゲルスが「あなたの工場では、なぜ、子どもたちを昼夜問わず働かせているのか」と問います。
資本家は「そうしないといまのままの安い価格で商品を販売することができなくなる」と返します。
この場面を見て、戦前の日本での徴用工の問題を想いお越しました。
また、与党が今国会でごり押ししようとしている外国人受け入れを拡大する出入国管理法改定案に関わる国会での審議を想起しました。
審議の基礎となるデータの偽装や誤りが明らかになりました。
失踪した外国人技能実習生にたいして法務省が行った調査結果として、政府は、87%が「より高い賃金を求めて」と自修正側に問題があるとの説明でしたが、改正後の資料には、「指導が厳しい」「暴力を受けた」との割合も増加し、受け入れ企業側の問題が大きいことが明らかになりました。
安倍政権が外国人労働者受け入れ拡大へ踏み出す契機になったのは、16年に経団連がまとめた受け入れ促進の提言です。財界に号令をかけられ、法案を強行することは断じて許されません。
この問題はまさにマルクスとエンゲルスの思想が過去のものではないことを如実に示しています。
共産党宣言は「これまでのすべての社会の歴史は階級闘争の歴史である」で始まります。
「マルクスと友達になろう」の中で不破哲三さんは、「マルクスの時代には、階級関係で社会を見るというのは大変なことでした。いまの日本では、支配者の側でいえば、大企業・財界は経団連などの組織をつくって、階級としての存在を公然と明らかにしています。政治を動かす支配階級の役割も、たとえば、安倍晋三首相と経団連との密接一体の関係など、目に見える形で現れています。」と書いています。
階級が分かりやすくなった今日こそ「マルクスとエンゲルスの思想が過去のものではない」ことを如実に示しています。
映画は人間マルクス・エンゲルスを描き出していました。
若いがゆえに悩みもがくマルクス・エンゲルスが描かれていました。
この映画を通じて改めてマルクス・エンゲルスを惚れ直しました。
彼らの数々の著作を少しづつ学んでいこうと決意を新たにしました。
映画「マルクス・エンゲルス」をご覧になられた皆さん、感想をお聞かせ下さい。
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