2008年、50周年原水爆禁止国民平和大行進に子どもたちと参加しました。宇部市の厚東川縁から宇部市役所まで歩きました。長男は、先頭に立ち横断幕を持って行進しました。次男と三男は、沿道でカンパを訴えながら行進しました。参加者は、約40名。カンパは、約5千円集まりました。子どもたちが参加すると大人も元気になります。これからも可能な限り子どもたちと参加したいと思います。
学生時代歌っていた歌に「青い空は」というのがあります。「青い空は青いままで、子どもらに伝えたい」。まったくその通りです。再び戦火でこの空を焦がしてはいけないという決意を新たにしました。
ソ連が崩壊してアメリカは一国覇権主義を世界に轟かせました。しかし、アメリカの自由勝手は許さない。紛争は、戦争で解決するのではなく、話し合いで解決しようという流れが世界で広がっているのが、今日の世界情勢の特徴です。
私の子どもたちが、再び戦争に参加するという歴史を辿るのではなく、核兵器廃絶という歴史の扉を開けることができるよう、今を生きる大人である私たちが、精一杯、平和の運動を大きくしていかなければならかいと思います。
子どもたちも平和の大切さについて何かしら感じ取ってくれたことでしょう。
厚東川縁から宇部の行進がスタート(右端が長男)
本日、宮内萩市議と一緒に、県萩農林事務所を訪ねました。案件は、萩市須佐の広域農道から市道へ石が落下した事故に関してです。幸い人身事故は発生しなかったようですが、工事中の広域農道から下を走る市道に大きな石が落下したことは事実のようです。
私たちの問い合わせに対して、萩農林事務所の担当者は、「現在、事故の原因究明を行っている、そのことが明らかになるまで、工事を一部中止している。」ということでした。
私たちは、事故原因と今後の対応について、地域住民に十分な説明を行うよう強く求めました。
下関市の広域農道でも事故が発生したことは記憶に新しいところです。萩市の広域農道での事故を聞いてまたかとの感は否めません。徹底した事故原因の解明が今回も急がれます。
萩市の地元では、市道の上になぜ広域農道の建設が必要なのかとの疑問が、今回の事故を受けて強まっているようです。市道の拡幅で十分ではないかという意見が広がっているようです。
広域農道の建設によって農業を振興していく視点の見直しが必要なのではないでしょうか。燃油高騰で苦しんでいるのは、漁家だけではありません。農家の暮らしをも直撃しています。農業予算で道路を作ることは見直し、その予算を農家の暮らしを直接支援するために使えという声は当然だと思います。
私は、今回の事故の原因解明の動向を注視していきたいと思います。そして、県内で建設中の広域農道の状況についても調査してみたいと思いました。
雨宮処凛の「ともだち刑」を読んでいます。これは、彼女の「小説」です。彼女は、「ニート」などの問題をリアルに伝えるノンフィクション作家とし有名ですが、小説家としても十分な実力があることをこの作品で痛感しました。
主人公のわたしは、バレーに燃える女子中学生です。憧れの「あなた」が同じバレー部に入部してきました。ある日、監督から、「あなた」とわたしがパスのコンビになるように促されます。この日からわたしの地獄がはじまります。わたしは、「あなた」をはじめ、バレー部のみんなからいじめを受けるのです。このいじめがはじまる瞬間やエスカレートする描写は絶品です。彼女の実体験なのだろうということは安易に想像できますが、同時に、いじめの戦慄さが際立ち、彼女の筆力の強さを感じます。
文庫版の解説で斉藤孝さんが、絶賛しています。この作品を彼は、大学のテキストにしているそうです。彼は、この本を「ひとたび読んだなら、いじめを看過したり、隠蔽することなどできなくなる。そんな『良心の核』をつくってくれる。」と評しています。
そして、斉藤さんは、雨宮さんの作品を「雨宮さんの社会変革宣言の書『生きさせろ!』もまた、固定化されようとする力関係の圧力に抵抗する怒りの書だ。部活内のいじめと、社会全体の中のいじめとしての格差社会。そこには、共通する構造がある。『ともだち刑』と『生きさせろ!』をぜひ併せて読んでほしい。そうすれば、わたしたちの現実がどこに向おうとしているのかを知り、何をなすべきなのかを考えたくなるはずだ。」と評しています。
さて、次は、「生きさせろ!」を読むことにします。この夏、雨宮さんの本に多く触れて、来月の講演会の成功に繋げたいと思います。
是非、皆さん9月20日、宇部市での雨宮処凛さんの講演会に足を運んでください。チケットが必要な方は、私にご一報下さい。(詳しくは、このブログのトピックスのコーナーを参照してください)。雨宮さんの本も販売します。サイン会も行う予定です。多分、山口県では初めての雨宮さんの講演会です。乞うご期待下さい。
今日、子どもたちと「崖の上のポニョ」を観に行きました。スタジオジブリの作品はほとんど視聴していますが、私は、3本の指に入る秀作だと感じました。最近は、登場人物が多く難解なものが多かったジブリ作品でしたが、「ポニョ」は、「トトロ」を想起させる、ほのぼのとして作品に仕上がっています。
小学1年の三男が、観終って「面白かったね。これなら伊吹(4才の妹)も分かるね。」と言っていました。主人公は、5才の少年ですし、子どもから大人まで十分楽しめる作品です。朝一番の上映に合わせて行ったのですが、今日は、満席でした。映画が終わって、帰る皆さんの顔がみな優しく見えました。これも「ポニョ」の力なのでしょう。観終わった時に、爽快な気持ちにさせてくれる作品です。是非、映画館に足を運んで下さい。
この作品が私を虜にしたもう一つの理由は、「フジモト」の存在です。映画のパンフレットに、「フジモトって海底で何してるの?」とありました。答えは、「フジモトは、ジュール・ヴェルヌのSF小説『海底二万リーグ』に登場する潜水艦、ノーチラス号の唯一のアジア人。少年だったフジモトはグランマンマーレと出会い、恋に落ちた。それから100年、フジモトは半分人間、半分海の男として生きてきた。」とあります。フジモトはポニョの父親でもあります。フジモトの声は所ジョージが演じますが、これがいいですね。本人は、真剣なのだが、周りから見れば少し間が抜けたところのあるフジモトを好演しています。
「ポニョ」は、全国のフジモトという姓を持つ者がこぞって元気になれる作品でもあります。全国のフジモトさん映画館に足を運びましょう。そして、フジモトを応援しましょう。
とにかく、可愛い「ポニョ」にまた会いたくなりました。今度は、4才の娘と一緒に行こうかな。
県商連婦人部協議会は、毎年、二井知事に要望書を提出しています。その中に、「子どもたちを資格証明書や短期保険証の対象としないよう市町を指導してほしい」という要望があります。これに元知事は、「保険料の納付と保険証の交付は別問題と考える」と答えるだけで、子どもには保険証を交付すべきと言いません。
山陽小野田市で、国保の保険証がない小中学生が124人いることが分かりました。昨年の83人から1.5倍に増えています。山陽小野田市の人口の約20倍が山口県ですから、単純計算すると、県内に、2480人の国保証がない小中学生がいることになります。
学校がある間は、子どもの容態が悪くなった場合、対応できますが、保険証がない子どもたちの夏休みが心配です。
私は改めて、全県の状況を調査すべきと県の担当者に求めましたが、「難しい」という回答でした。私は、繰り返し、県は、この問題で市町の状況を把握すべきとの主張を続けます。
更に、子育てにとって必要な制度に、子どもの医療費助成制度があります。県は、小学校に上がるまで無料にしていますが、19年度と20年度の予算を比べると実に2億円の予算が削減されています。これは、医療費の窓口負担が、19年度までは3歳未満までが2割だったものが、小学校に上がる前まで2割に拡大されたことにより、県が助成すべき額が減ったためです。県は予算を削減せずに、医療費助成の対象を拡大すべきでした。
子どもに保険証が渡らない、子どもの医療費助成を削る県が子育て日本一の県とはとても言えません。県知事選挙では、「子育て」が大きなキーワードです。
7月15日、自治労連が「学校給食における偽装請負について」の厚生労働省交渉を行いました。本日、その報告書が私の所に届きました。やはり、山口県の給食の委託は偽装請負の疑いが大です。
詳しくは、7月5日の私のブログを参照いただきたいのですが、私は昨年の9月県議会で、県立学校や県立福祉施設の給食の委託について偽装請負の疑いがあると指摘しました。
県の答弁は、「調理施設等は、無償で提供しているものの、受託業者が専門的な技術や経験に基づいて業務を行っている」ので、請負に関する基準に合致しているというものでした。
自治労連は、県や防府市の見解を示しながら厚生労働省の見解を質しました。具体的には、職業安定局受給調整事業課は次のように答えました。
「発注者が自分のところでできないから専門性をもつ事業者に独立して請け負わすものであり、逆にいえば発注者が指揮命令できるような業務は専門性があるとは言えない」
「労働者に指揮命令するのは労働者派遣。発注者から指揮命令があれば独立性があるとはいえない。専門性についての記述は独立性の一つの要件であるにすぎない。すなわち労働者に指揮命令しないことが大前提であり、細かい技術論に落ち込んでいるのではないか。」
自治労連は、「自治体(山口県や防府市など)の多くは、学校給食調理は専門性があるから偽装請負とはいえないと議会で答弁しており、この一文で偽装請負はクリアできると解釈されているのは事実。こうした誤った解釈を許さないように通達を出すべきではないか。」と食い下がります。
これに厚生労働省は、「通達を出すまでもなく、労働者の指揮命令があるかどうかみるのが大前提。」と答えました。
受託者は、器材、食材の提供を県から受けているし、県の栄養士の指揮に基づき給食をつくるのです。その上で受託者は、必要な報告書を県に提出することが委託書に明記されています。ならば、厚生労働省が言うとおり、受託者の独立性は立証出来ず、労働者派遣となり、偽装請負であることは明白です。
改めて、県教育委員会と県健康福祉部は、今行っている委託が偽装請負に当たらないかどうかを検証すべきです。同時に、県は自ら強弁している専門性の解釈について、厚生労働省見解を照会すべきです。
社会の範となるべき県機関が偽装請負の疑いを持たれるようなことはただちに正すべきです。この問題は、前知事の指導不足も否めません。知事選挙の最中、このような状況は一刻も早く改善すべきです。