昨日、平成21年度第1回西宇部校区人権教育推進協議会が行われました。私は、この2年間、小学校PTAの推薦を受けて、校区人権教育推進委員として活動をしていきました。
この程、任期を迎えることから、PTAからは新しい方を人権教育推進委員に推薦しました。これで、ひとつ肩の荷が降りたと安心していたのですが、協議会の会長さんから「藤本さん、今度は、一般の枠から引き続き推進委員を引き受けて下さい」と頼まれました。
そして、昨日、新年度の協議会が行われ、平成23年3月31日まで、宇部市人権教育推進委員を宇部市教育委員会から委嘱されました。
山口県人権推進指針には、「日本国憲法及び教育基本法の精神にのっとり、基本的人権尊重の精神が正しく身に付くよう人権教育を総合的かつ効果的に推進します」とあります。
私は、この立場で、これらら2年間、推進委員を務めていきたいと思います。
実は、最近、自分の人権感覚を磨かなければならかいことを痛感した出来事がありました。
月の最初の日は、PTA役員として、小学校の校門で立哨しています。新型インフルエンザが流行しはじめたばかり、5月の立哨の時に、マスクをしてきた子どもに、「インフルエンザ対策ですか」と声をかけました。その子は黙って通り過ぎました。
実は、その子どもさんは、あるPTA役員さんの子どもさんで、その子どもさんが家に帰って朝こんなことを言われたとお母さんに話されたのだそうです。
その子どもさんは花粉症対策で、マスクをしていたのだそうですが、流行の新型インフルエンザという言葉が心に残ったようです。
そして、そのお母さんは私にやんわりと「会長さん気を付けてください」と言われました。
私は、コミュニケーションのつもりでしたが、会長として現場に影響を与える立場ですので気を付けなければと痛感しました。
県の人権推進指針の中にも、分野別施策の推進として「感染症患者等」があります。
「AIDS(後天性免疫不全症候群)やO157などの感染症については、病気に対する正しい知識の普及が不十分で、そのことによって依然として患者・感染者等に対する偏見や差別が存在しています。このため、感染症などの正しい知識の普及啓発を図り、人権尊重を念頭においた総合的な施策を推進します」と指針にあります。
自らの経験を通じて新型インフルエンザの問題は新たな人権問題になりうると思います。そうならないように、「正しい知識の普及啓発と人権尊重を理念においた施策」の必要性を感じます。
これから2年間、市人権教育推進委員として自らの人権感覚を磨いていきたいと思います。
「こぐま保育園」の羊の「くるみ」が産んだ双子の子どもの名前がきまりました。
雄は、「どんぐり」。雌は、「すもも」です。年長の子どもたちが名付親のようです。
どんぐりは、生まれた時より一回り大きくなっていました。
おっぱいを飲むのも上手で、力強さが増していました。
元気いっぱいのオスの「どんぐり」
「すもも」は、生まれた時うずくまったままで、心配していたのですが、今日行ってみると柵の外に出て草を食むほどの元気ぶりです。
おっぱいの飲み方が下手で、「どんぐり」より一回り小さいけれど、元気な姿にほっとしました。
心配したが、元気に育つメスの「すもも」
二つの写真を比べてみると、顔のまわりが黒っぽいのが、「どんぐり」で、白いのが「すもも」ですね。
「くるみ」の産後も順調のようでこれも一安心です。
近い将来、雄の「どんぐり」は、この園を後にすることになるようですが、「すもも」は「くるみ」と一緒に「こぐま保育園」で過ごせそうです。
仲のいい親子は見ていてほのぼのするものです。
「くるみ」に顔を近付けているのが「どんぐり」
NHK土曜ドラマ「遥かなる絆」は次回が最終回です。血のつながりのない日本人の子どもを我が子同然に育てた中国人母の心の大きさと愛に涙腺が緩みます。
大満足のNHKの「土曜ドラマ」ですが、今月30日から「風に舞いあがるビニールシート」が始まります。この日曜日の赤旗「日刊紙」に、この番組の特集記事が掲載されていました。
次回「土曜ドラマ」も期待大です。日曜日の内に書店に行って森絵都の原作を買って読みました。短編なのですぐに読了しました。この作品は、森絵都が直木賞を受賞した作品です。
舞台は、国連難民高等弁務官事務所の東京事務所です。主人公の女性(里佳)と米国人男性(エド)との愛。その上司の死。彼女はその死を乗り越えて新たな一歩を踏み出す決意をします。
赤旗の取材に、番組のプロデューサーが語っています。「ドラマの入口はラブストーリーで、見ていく上で難民問題への視野を広げてもらえれば、と思います。『9・11』以降、難民が拡大したことは忘れられつつあるのではないか、それではいけない。こうしたテーマは少しづつでもやっていきたい」
UNHCR広報官の守屋さんは、「アジアやアフリカの諸国で、人権侵害を受けて日本にやって来た人々は少なくありません。難民申請も、昨年は1600人と過去最多となりました。その多くは、ミャンマーからの申請者です。政府に認定されるまでは、仕事にも就けず、不安定な状態のまま、救済を受けられることも知らない未申請の外国人が多いのが現状です。こうした難民問題が日本にもあることは、あまりにも知られていません」と赤旗の中で語っています。
原作で、主人公の米国人上司のエドは「難民たちは風にまいあがるビニールシートのような存在。引き留めないと命は簡単に失われてしまう」と語ります。
エドの生き方と、主人公の里佳の成長に背筋がピンと伸びます。自分の背中をそっと押してもらえるような作品です。
この一冊で、森絵都にはまりました。これまでも女性作家としては、例えば、小川洋子や角田光代を読んできましたが、これだけわくわくする気持ちは久しぶりです。
今、「カラフル」を読んでいます。この作品も軽やかだけれど深い作品です。今、3分の2まで一気に読みましたが、これだけページをわくわくしながらめくる作品は久しぶりです。
この文庫本の解説で、阿川佐和子が「非凡だと敬遠されれば孤独になるのに平凡と言われる恐怖。そんな心のわだかまりから、森絵都文学は確実に解放してくれる。それも決して重い言葉や説教がましい言い草ではなく、いかにも軽やかに、ときに少々不良っぽく、そしてちょっとばかりの涙を添えて、最後に吹き出させてくれる」「『カラフル』を改めて読了し、今、抱えているさまざまな不安が何となく薄らいでいる自分に気がついて、ようやく私は理解した」と述べていますが、その気持ちが作品を読みすすめながら頷けます。
主人公の真と一緒に成長している自分に気づきます。最後に、真はどうなってしまうの。早速続きを今から読みます。
しばらく森絵都の作品に浸る日々が続きそうです。嬉しいです。
今日、長男は、剣道の大会。その他は、区民運動会。小雨の中、準備される方も参加される方も大変です。
私は区民運動会で来賓としてご案内いただいていましたので、開会式に出席しました。帰ってみると、電話が入りました。
「こぐま保育園です。今朝、くるみの赤ちゃんが産まれました」
早速、私だけで今、羊の子どもを見てきました。可愛い赤ちゃんが、それも2匹いました。
担当のN先生が、7時に来てみたところ産まれていたそうです。
一匹は男の子。この子は、もう走りまわっていました。
元気に動きまわる男の子の羊
心配なのは、女の子のもう一匹の方です。
ずっとうずくまったままのようです。
うずくまったままで心配な女の子の羊
「2匹とも元気に育て」と、子羊を見に来られた他の親御さんたちとお話しました。
N先生の心配は、当面続きそうです。
くるみの赤ちゃんの今後は、本ブログで引き続き報告いたします。
今日、映画「天使と悪魔」を観ました。前作の「ダ・ヴィンチ・コード」も観ましたので、この作品も期待していました。前作を上回るスケールに圧倒されました。
人類存亡の危機に科学と宗教は答えることが出来るのかという壮大なテーマが投げかけられている作品だと感じました。
人類存亡の危機に対して、人間の悪魔の心を押さえて、天使の心を蘇らせることができるのかというテーマもあったように思います。
人類と核との関係を考える上でも大きな示唆を与える映画だと思いました。
また、今日的な大問題であるインフルエンザに人類がどう対処していくのかについても考えさせてくれる作品だと思いました。
SFの要素もあり、サスペンスの要素もあり、エンターテイメント一杯の映画でした。
背景に映し出されるバチカンの街並の美しさに驚きました。
普段接することのないヨーロッパのキリスト教の文化遺産に触れることの出来る作品でもあります。
一生の内に、一度でいいからこれら遺産を一つでも見ることが出来たら幸せだと感じました。
話題性倒れではない、内容の充実した作品でした。皆さんもぜひ映画館に足を運んでください。
ダン・ブラウンの原作は、文庫の上の途中です。これからじっくり読んでいきたいと思います。
ダン・ブラウンは私と同じ年です。彼の他の作品も読んでいこうと思います。
トム・ハンクスが演じるラングドンハーバード大学教授が今度はどんな事件を解決するのか、シリーズ3作目にも期待したいと思います。
映画館を出て、チラシを一枚もらってきました。
次に観たいのは、6月20日上映開始の「剣岳」です。
映画は人生を豊かにしてくれるものですね。
昨日、知事の定例記者会見が行われ、その様子を各社が報道していました。県のホームページには、昨日の内容はアップされていませんが、各社の報道内容を見ながら、いくつか指摘したいと思います。
まず、前進面です。それは、新型インフルエンザ対策に関連して、抗インフルエンザウィルス薬の前倒し購入を知事が明らかにした事です。
5月8日の私のブログを参照していただきたいのですが、県議会厚生委員会の場で、県は、人口45%分の備蓄量に対する不足する量を13万5千人分と答え、H23年までかけて備蓄すると答えました。
そして、県は、私の質問に対し、今年度分は前倒しで購入するとしたものの、H22年度以降分を前倒し購入するとは言明しませんでした。
しかし、知事は、昨日の記者会見で、「今後2年間で備蓄を完了する」と答えたと報道されています。1年前倒しで抗インフルエンザウィルス薬が購入されることになるようです。
私の委員会での質疑が知事の記者会見によって前進したものと、率直に評価したいと思います。
一方で、昨日の記者会見で問題だと感じるのは、福祉医療制度のセーフティネットに対する知事の発言です。
知事は昨日の記者会見で、県のセーフティネット対策について「患者負担が生じる市町を県として支援できないか検討中」「すべての市町が無料化になれば、県として新しい対策を考える必要はないと思う、もうしばらく様子を見ながら考えたい」と答えたと報道されています。また、今月中に、具体的な方針を示す考えだと答えたとも報道されています。
私は、この問題についても、8日の厚生委員会で県の考えを質しました。その時点で、県はセーフティネットの考え方を明らかにしませんでしたが、昨日の知事の記者会見で、考え方の方向は見えてきました。
この発言を評価する上で、この問題を少しさかのぼって見てみます。
まず、知事は、「さらに(負担を)軽減する方法があるのかどうか、検討していきたい」と2月県議会の厚生委員会で答えました。
そして、2月県議会の厚生委員会の委員長報告で、「実施日までにセーフティネットの充実に努めること」などが、執行部に要請されました。
知事の記者会見での発言は、この厚生委員長の要請を真摯に受け止めたとは思えないものです。議会軽視と言われてもしかたがない発言だと思います。
全ての市町が一部負担金を取らない場合は、県として新しい対策を考える必要はない―県は何もしないとの発言は、いかがなものでしょうか。
私は、財政難の中、市町の単独予算で、一部負担金を取らない自治体こそ県は財政支援をすべきだと思います。
住民から、一部負担金を取らないために、市町が苦労していますが、その苦労の原因を作った(一部負担金を取る)のは、県です。その責任を県は感じるべきです。
また、一部負担金を導入すれば援助を考えてもいいという趣旨の知事の発言は、県が市町に対し一部負担金導入を誘導するものとして問題があるものだと思います。
一部負担金を導入する自治体にも、導入しない自治体にも県は手厚いセーフティネットを行うべきです。
知事は、3万人の署名が寄せられるなどの県民の声、厚生委員会委員長報告の中身などの議会の声に真摯に耳を傾けて、最大限の努力を行うべきです。