日本共産党県議団は、本日、二井関成知事に対して「愛宕山開発跡地の売却にかかわる申し入れ」を行いました。
本ブログで報告した通り、日本共産党県議団は16日、防衛省が9月3日に公表した「愛宕山用地における施設配置(案)」の詳細を調査するため、防衛省担当者から聞き取りを行いました。
この中で、①防衛省としては、今年度中に愛宕山開発跡地の売買契約の締結をめざしているが、契約前に、米軍住宅の正確な建設戸数や運動施設エリアの詳細を示すことができない場合もありうる。
②計画されている運動施設エリアは、米軍に優先的な使用権がある③運動施設エリアで日本人同士でトラブルがあった場合の警察権や裁判権の取り扱いは当然、アメリカの許可が必要である
などの重大な事実が明らかになりました。
この聞きとりを受けて、県議団は、「愛宕山開発跡地については、米軍住宅の建設戸数、運動施設エリアの詳細や利用権の扱い、警察権・裁判権の扱いなどが明確に示されるまで、売買交渉に入らないこと」を申し入れました。
対応した小松岩国基地沖合移設対策室次長(以下次長)は、「岩国市の意向を確認しなければならない」としながら、「確認や調査の必要性が明らかになれば関係機関に問い合わせる」ことを明らかにしました。
また小松次長は、「防衛省から、愛宕山の売買契約を今年度中に行いたいという正式な打診はない」ことも明らかにしました。
私たちは、跡地利用の詳細が明らかにならない段階での白紙状態の売却への応諾は行うべきではないと繰り返し訴えました。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
小松次長に申し入れを行う党県議団(左端が私)
本日無事に我が実家の稲刈りを終えることが出来ました。
今年は、猛暑に鳥獣被害で、紆余曲折がありましたが、収穫の日を迎えることが出来ました。
晴れたり、少し雨が降ったりするおかしな天気でしたが、事故なく終えることが出来ました。
スタッフは、我が家が6人、二人の姉の家からもほぼ全員集合で賑やかな作業となりました。
東京で学生生活を送っている長姉の長女も帰ってきて手伝ってくれました。
1年ぶりの作業で、機械の操作を思い出しながらでしたが、終わるころにようやく慣れました。
途中、機械が停止することもありましたが、深刻なトラブルではなく作業を終えることができました。
子どもたちも大変よく作業を手伝ってくれました。
母を中心に、兄弟とその子どもたちが力を合わせて嬉しい収穫です。
機械化が進み家族みんなで作業する光景が少なくなっていますが、我が家では、可能な限り全員集合で田植え、稲刈りを続けていきたいと思います。
子どもたちには究極の食育が農業への直接参加だと思っています。大人になっても大きな影響を及ぼすものと信じています。
収穫を終え、一番気になるのは価格暴落です。収穫が喜べる農業になるように、県議として役割を発揮しようと決意を新たにしました。
農家の皆さん、稲刈りは終わりましたか。農政にたいするご意見をお聞かせください。
コンバインに乗る私。田の端は刈りにくいです。
(次男が撮影しました。)
長女が、鳥獣防止の柵の片づけを手伝っています。
(写真左)
本格ミステリーが読みたくなって道尾秀介さんの本をいくつか読んでいます。
東京への出張もあって、これまでに、「ラットマン」「向日葵の咲かない夏」を読み。今、「ソロモンの犬」を読んでいます。
「ラットマン」の解説でミステリー界の大御所である大沢在昌氏は、道尾秀介氏の事をこう評価しています。
「この10年のあいだにデビューした小説家の中で、最も多くの作品を私が読んだのは道尾秀介だ。」
道尾秀夫さんは、最近の4回、連続して直木賞候補になっています。
この数年で、日本推理作家協会賞、大藪春彦賞、山本周五郎賞を受賞している実力派です。
さすがに、どの作品も読ませるし、人間洞察が深い読み応えのある作品でした。
特に「向日葵の咲かない夏」は、これまであまり読んだことのない作品でした。
どこまでが、本人の心の中の「物語」で、どこまでが「事実」なのか最後まで分からないまま話が展開します。
映画にもなったデニス・ルヘインの「シャッター・アイランド」にも重なる部分を感じました。
1冊読めば、次が読みたくなるのが道尾秀介作品でしょうか。
大沢氏は、「ラットマン」の解説でこうも書いています。
「ミステリは、物語から一瞬でも読み手の心を乖離させるスキを与えたら、そこで終わる。」
長いこと第一線を走ってきた作者だけに説得力があります。
自他共に認める乱読の私は、特に、この傾向が顕著です。
道尾作品は、これまでに、私にスキを与えてくれません。
全国の道尾俊介ファンの皆さん、あなたの好きな作品は何ですか。お教えください。
今年の6月に、森浩美著「家族の言い訳」についての感想をブログに書きました。
先程、仕事帰りの車の中で聞いていた、NHKの「ラジオ文芸館」という番組で、この本の中の「おかあちゃんの口紅」の一部が朗読されていました。
内容を忘れかけていましたが、やっぱりいい作品だったんだなあと思い知らされました。
主人公の貴志は裕福とはいえない家に育ちました。貴志が小学生4年の時、学校に化粧してくるお母さんに憧れます。
お母さんに口紅をプレゼントしようと思い立ちます。お年玉では足らず、ビンを集めてお金にしました。
貴志がやっと買った口紅を母は、参観日に一度使ったきりで後は使いませんでした。
今、その母は病床に臥しています。病床で、貴志の妻に母は、「貴志からプレゼントされた口紅が私のお守り」と告げます。
主なストーリーはそれだけなのですが、胸を打ちます。
私の母も今年で73歳になりました。母には、子どもの頃から大人になった今もまともなプレゼントをしたことない自分に気づきました。
最近は、農業を手伝うことがプレゼントと割り切っている私。
明後日は、稲刈りです。母とこれからも末長く一緒に農業が出来たらと思います。
明後日は、敬老の日でもあります。母に感謝する日にしたいと思います。
明日は、自治会の敬老会に参加します。地域の先輩の方々に、「おかあちゃんの口紅」の話しをしたいと思います。
家族と地域の高齢者の方々に感謝する連休にしたいと思います。
県議として「長寿が喜べる山口県」を目指して、決意を新たにする連休にしたいと思います。
皆さんにとってのお母さんの思い出をお聞かせください。
厚生労働省が9月8日に「療養病床の転換意向調査」を発表しましたが、本日、県健康福祉部から県内の調査結果の概要をいただきました。
厚生労働省は、介護療養病床の全廃の方針を示しています。県もそれに基づく計画を策定しました。
今回の調査には、県内で93%の施設が回答しています。
介護療養病床からの転換意向調査に対して、11%が、療養病床に。15%が転換型介護老健施設に転換する意向としています。
その一方で、未定と答えたのが70%を占めています。全国調査で未定と答えたのが61%ですから、県内の方が未定と答えた率が高い状況です。
長妻厚生労働大臣は、9月8日に、「11年度までの廃止は困難」と衆議院厚生労働委員会で答えました。
私が昨日、厚生労働省の担当者と話した内容はブログに書いた通りですが、大臣答弁は、「廃止撤回」まで言及したものではありません。
厚生労働省は、転換意向調査結果を受けて、介護療養病床廃止困難ではなく、廃止撤回の判断を行う時です。
そして、県の医療費適正化計画を抜本的に見直す方針を示す時です。
介護療養病床を運営されている関係者の皆さん、ご意見をお聞かせ下さい。
本日、久米県議、吉田県議団事務局長らと一緒に、省庁と懇談しました。
まず、厚生労働省です。
一つは、今年6月18日に閣議決定された「規制・制度改革に関する対処方針」について懇談しました。
この中で、特養への民間参入拡大問題について、厚生労働省の担当者は、①今年度中に、特別養護老人ホームへの社会医療法人参入を可能とする方向で検討し、結論を得る
②その他の法人の参入を可能にすることの是非については、今年度中に検討を開始する と説明しました。
社会医療法人は全国に102あるとのことでした。
次に、介護施設等の総量規制を後押ししている標準参酌の撤廃について懇談しました。
担当者は、「参酌標準を撤廃し、第五期介護保険事業計画から各都道府県が地域の実情に応じて策定可能とする」ことを今年度中に結論を出す と説明しました。
私は、都道府県に施設整備の主体を移したことに対応する国の都道府県への財政措置の強化を強く求めました。
二つ目は、介護療養病床廃止の延長について懇談しました。
担当者は、「大臣が、平成24年3月31日までの介護療養病床廃止は困難と表明した」ことを明らかにしました。
しかし、介護療養病床をどれだけ残すのかなどは、「今後検討することになる」としか答えませんでした。
私は、都道府県の「医療費適正化計画」等の取り扱いはどうなるのか質しましが、「今後検討する」としか答えませんでした。
厚生労働省との懇談(一番奥が私)
次に文部科学省と「新・公立義務教育諸学校職員定数改善計画(案)」について懇談しました。
担当者は、小学校1・2年生を30人学級に、それ以上の小学生と中学生を35人学級に平成30年度までに出来るように第8次の職員定数改善計画案を策定したと説明しました。
私は、職員定数の元となる「標準法」の改正はあるのかと質しました。
担当者は「来年の通常国会に標準法の改正案を提出したい。小学1・2年は30人学級、それ以上は35人学級に変更することになるだろう」と説明しました。
私は、加配分の職員が削減されることはないのか質しました。担当者は、それはないと答えました。
また、小学校1・2年の少人数学級化に向けての職員確保について概算要求の特別枠で要求する政策コンテストにかけていることを明らかにしました。
コンテストで選ばれれば、財源は大幅に増える一方、選ばれなければ、予算が一般財源化される可能性があることも明らかにしました。
私たちは、一日も早く30人以下学級が実現できるよう、しっかりした地方への財源確保を行うよう重ねて要望しました。
文部科学省との懇談(宮本議員・仁比元議員も参加)
最後に、防衛省と愛宕山用地における施設配置(案)にかかわる諸問題について懇談しました。
担当者は、今年度中に、県と売買契約を結びたい意向を明らかにしました。
また、詳細設計を示して県・市と合意したい意向を示しながら、それは、売買契約の後になることもあると説明しました。
更に、計画しているスポーツ施設の利用は、米軍優先になると説明しました。
更に、米軍家族住宅の事業費については、住宅1戸あたり1億円程度かかるのではないかとの認識を示しました。
1060戸ならば、それだけで、1000億円。その他オペレーションの変更で1500億円かかるとも説明しました。
「沖合移設」事業等で2500億円の事業費がかかりましたが、厚木基地からの空母艦載機部隊移設に伴う諸経費は、これまでかかった「沖合移設」事業費に匹敵するほどの費用がかかることを担当者が認めました。
次に米軍施設内での警察権の行使について、日本人が被疑者の場合は、岩国署(日本の警察)の関与を認めると説明しました。
しかし、私たちが、様々に質問をしていく内に、運用は地位協定の枠内であることに違いはないことを明らかにしました。
この警察権の問題は、外務省との懇談でも行いました。
外務省の担当者は、米軍施設内でたとえ日本人と日本人がトラブルを起こして日本の警察を関与させる場合も、アメリカ側の同意が必要であることに変わりないと説明しました。
つまり、地位協定の運用に変わりはなく、愛宕山だけ独自の対応を行うことは困難であるとの認識が示されました。
防衛省との懇談(一番手前が私)