漫画好きの次男がここ最近読んでいたのが、ほったゆみ原作、小畑健作画の「ヒカルの碁」です。
連休で、実家に帰った途端、父が遺した碁盤を長男と次男が囲みます。
自宅に帰る直前まで、子どもたちは五目並べや囲碁に興じていました。
私の祖父の代のものかも知れません。父が遺した碁盤
母は、「孫が貰ってくれるんだったら、天国でじいちゃんも喜んでいるだろう」と返事。
こうして、父が遺した碁盤と碁石は我が家にやってきました。
我が家に来た碁盤は大変古いもので、父の父、私の祖父の代のものかも知れません。
私が子どもの頃、父は、業者に頼んで、その碁盤の表面を削って、線を引き直してもらったと思います。
そして、我が家には、父が退職直後に買った、もう一つの碁盤があったと思います。
あまり熱心だった記憶はありませんが、囲碁は父の趣味の一つでした。
子どもたちが囲碁に親しむことには、私も大賛成です。
私は、中学校の正課クラブで囲碁をしていたこともありますが、全くの素人です。
子どもたちの応援団に徹したいと思います。
母の言う通り、自分が遺した碁盤を囲む子どもたちを観て、天国で笑っている父の顔が浮かびます。
まずは、漫画「ヒカルの碁」を読み始めることにします。
連休後半、私は、昨日から実家に帰って草刈りに精を出しました。
昨日の夕方は、私の友人と家族全員と母でバーベキューを楽しみました。
今朝は、7時から草刈りをやって、母と家族全員で山口市へ。
山口県立美術館で行われている「生誕100年松田正平展」に行ってきました。
山口県立美術館内の松田正平展入場、目前の表示
晩年の松田の作品がいいですね。飄々とした人柄が作風に出ているように思いました。
周防灘シリーズの祝島の絵は心を打ちました。
松田が描いていた頃から原発建設計画はあったでしょうが、松田は原発建設計画をどのように観ていたのでしょうか。聴いてみたいような気になりました。
もはやその術はありませんが、松田が描いた祝島が風景が未来永劫続くことを願うばかりです。
パンフレットに松田が生前「祝島を描きだしてもう30何年経つ、いまだによく描けんけどね。」と語っていたとありました。
松田は、宇部市で子ども時代を過ごしました。宇部中出身(現在の宇部高)です。
長男の先輩になります。宇部高には、松田の作品もあると年表にありました。
長男も探してみようと言っていました。
会場では松田が生前語った映像が流れていました。
インタビュアーに「電話のない暮らしを数日でもするといい」と話しかけるシーンがあります。
松田自身、それが、「貧乏とひきかえの贅沢だ」と語ります。
私も松田が言う贅沢を少しは味わいたいものだと痛感しました。
同時に貴重な示唆を感じました。
絵一筋に生きた地元が生んだ巨人「松田正平」さんに今後とも注目していきたいと思います。
子どもたちも大変、興味深く松田の絵を鑑賞していました。
5月26日まで山口県立美術館でこの企画が行われています。
新緑の山口県立美術館で松田正平の絵をご堪能下さい。
山田洋次名作映画DVDマガジンVol.9「学校Ⅲ」を観ました。
学校Ⅰの舞台は、夜間中学。学校Ⅱ高等特別支援学校。学校Ⅲは、職業訓練校が舞台です。
映画が公開されたのは、1998年。山一証券が廃業したのが1997年。
日本は出口の見えない大不況の真っただ中の時代でした。
大手証券会社からリストラされた高野を演じるのが小林稔侍。
小林は、山田作品は、この作品が初出演とのこと。
小林は、この後山田作品「武士の一分」「隠し剣 鬼の爪」「おとうと」「東京家族」に、次々と出演しています。
何といっても、この映画の「大竹しのぶ」がいいですね。
この映画に出演時40才です。自閉症の息子を育てながら、高野との恋も実らせます。
この役は、大竹しか考えられないと思わせる演技です。
学校Ⅲに子ども役で出演し、今日活躍している人を発見しました。
大竹演じる小島の近所に住む余貴美子演じる倉本の子どもを演じたのが伊藤淳史さんでした。
最近終わったばかりの航空会社を舞台にしたドラマでも主演級で出演していましたね。
今後大いに期待出来る俳優さんです。
とにかく学校Ⅲは大竹の演技に魅了されっぱなしでした。
次回は、1975年公開の「同胞」です。初めて観る作品ですのでとても楽しみです。
ここ数日、原作を読みながら映画館で映画を観ることができなかった「天地明察」と「のぼうの城」のDVDを自宅で鑑賞しました。
冲方丁原作の「天地明察」は、第7回本屋大賞第一位を受賞した作品です。
物語は、江戸時代前期に囲碁棋士で天文歴学者の渋川春海の生涯を描いたものです。
映画で春海を演じるのは、V6の岡田准一。今、最も旬の俳優といっていいのではないでしょうか。
映画では、「SP」シリーズをはじめ、今、上映されている「図書館戦争」でも主役を演じています。
これから上映される作品では、「永遠のゼロ」の出演が決まっています。
次期、大河ドラマの主演も決まっています。
一途に、天文歴を追及する渋川を岡田は好演していました。
監督は、「おくりびと」の滝田洋二郎。
安定した出来栄えでした。
「のぼうの城」は、和田竜さんによる歴史小説が原作です。
物語は、天下統一目前の豊臣秀吉から攻められる忍城領主・成田長親と領民たちを描いています。
長親は、「でくのぼう」を略して「のぼう様」と呼ばれています。
長親軍500対秀吉軍20000の闘いの行方が目を引きます。
領民の心を掴んだ「のぼう様」の大胆な行動が心を掴みます。
監督は、犬童一心と樋口真嗣さん。
のぼう様を演じた野村萬斎の演技は、狂言師として培った力が存分に発揮されたものでした。
水攻めのシーンなどが見事に描かれています。
二つの作品とも、秀作の歴史小説を原作にした作品です。
映画によってそれぞれの物語が豊潤に映像化されていました。
この連休は、遠くに行かず、自宅でDVD鑑賞をしてゆっくり過ごしています。
皆さんの連休はいかがですか。
スペシャルオリンピクス日本山口アート展のオープニングセレモニーに娘と一緒に参加しました。
オープニングセレモニーの様子(前列左二人目が私)
(娘が撮影)
スペシャルオリンピクスとは、知的障がいのある人たちに年間を通じて、オリンピック競技種目に準じたさまざまなスポーツトレーニングと競技の場を提供する活動です。
このノンスポーツプログラムとして、宇部市出身でパリ在住の画家師井公二さんのご協力で、「ART BRUT in YAMAGUCHI」が開催されました。
オープニングセレモニーでは、画家の師井さんが「ART BRUTとは、人間性あふれる芸術のこと。自分でも真似できない、知的障がいのある人々の伸びやかな画を堪能してほしい」とあいさつされました。
山口アート展は、ヒストリア宇部(宇部市新天町1丁目1番1号)2階交流ホールで、6日15時まで開催されています。
多くの方に観ていただきたいと思います。
4月30日、岩国基地対策担当の小松総務部理事から、「防衛大臣政務官の県庁訪問について」とする報告が届きました。「報告」に基づき、左藤防衛大臣政務官の県庁訪問の概要をお伝えします。
佐藤防衛大臣政務官は、4月30日、県庁を訪れ、山本知事らに、「本日、米側から、オスプレイの具体的配備については、『本年夏に12機が岩国飛行場に陸揚げされ、その後、普天間飛行場に移動することになる』旨の説明があった。」ことを説明しました。
陸揚げを岩国飛行場で行う理由について、佐藤政務官は「より安全・円滑に沖縄への配備が実施可能」だからと説明しました。
岩国飛行場での滞在期間について、佐藤政務官は「機体整備及び若干の準備飛行を行った後、普天間飛行場に向けて飛行することになる」と説明しました。
これに、山本知事は、「岩国市と意思疎通を図りながら、しっかりと対応していきたい」と述べました。
山本知事の佐藤政務官への発言は、甚だ不十分と言わざるを得ません。
第一は、前回のオスプレイ岩国陸揚げ時との対応の違いです。
県議会は、オスプレイの岩国基地への先行搬入を進めないよう政府に求める意見書を採択しました。二井知事も岩国への先行搬入に反対の意見を述べました。
福田岩国市長は、国からの説明に対して、「市としては、第二陣を岩国に搬入する必要性があるとは思えないので、那覇港湾施設に直接、陸揚げするのが分かりやすい」と述べています。
県としても、国からの説明を受けて、岩国市のこの思いを強く主張すべきだったと思います。
また、オスプレイの安全性について、「県民の不安が払拭されていない」と知事もこれまで、認識を示しています。ならば、その立場を鮮明にして、岩国への陸揚げを拒否する発言を政府に行うべきだったと思います。
次に、オスプレイへの沖縄の受け止めを山口県も重視すべという点です。
沖縄県那覇市で30日に開かれた参議院予算委員会地方公聴会の中で、オスプレイの追加配備について、稲嶺名護市長は「オール沖縄の意見を顧みることなく進められている」など、公述人全員が反対を表明しました。
沖縄県の全ての市町村長と県議会議長や商工団体の代表などの連名で建白書が今年1月28日に安倍首相に提出されました。建白書の第一項目は「オスプレイ配備を直ちに撤回すること」です。
この沖縄県の心を山口県として国に一言も代弁しないのは、甚だ不十分な対応と言わざるを得ません。
のど元過ぎれば熱さ忘れるといった県の対応です。岩国の住民の声や沖縄の住民の声を反映せず、このまま、オスプレイ第二弾の岩国陸揚げを認めるわけにはいきません。
山本知事は、これからでも、国にこれらの声を届け、オスプレイの岩国陸揚げに抗議すべきだと思います。
オスプレイの第二弾の岩国陸揚げに対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。