藤本かずのりサポーターズ はじめました

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地を這う祈り

 長男と一緒に、古本屋に行きました。

 「遺体」の著者、石井光太さんの「地を這う祈り」があり、半分程度読みました。

 この本の帯には、「世界最貧層のむきだしの姿」とあります。

 石井さんが撮影した写真が多く使われているのがこの本の特徴です。

 その写真の中には目を覆いたくなるようなものもあります。

 しかし、これが、世界の現実なんだとページを進めました。

 冒頭に、石井さんが、世界の貧民層を取材するようになったきっかけが書かれてあります。

 石井さんは、大学1年生の時、アフガニスタン難民キャンプで「体中に血の滲んだ包帯を巻き、両方の眼球を失った」少女と出会いました。

 石井さんは、彼女を直視できず、逃げてしまった自分を今でも悔いているといいます。

 彼女に再び会い「あの時は臆病者で、上から目線の青年だったのに、ちょっとはマシになったじゃん」と言われたいといいます。

 彼女がなぜ、あのような環境に置かれなければならなかったのかを知るために、今も世界を旅し路上で生活している人々を追う石井さんの著作に胸を打たれました。

 「遺体」もそうですが、この本にも現実を真摯に表現しようとする目線に共感します。

 石井さんの他の作品も読んでいきたい今日この頃です。

 

遺体―震災、津波の果てに―

 映画「遺体 明日への10日間」の原作「遺体 震災、津波の果てに」を読みはじめました。

 本の最初に地図があります。

 私は、2011年6月に岩手県宮古市で震災ボランティアをしました。

 車で行きましたので、ボランティア終了後、南下し、山田町、大槌町を通り、釜石市を通りました。

 大槌町は、町一面が津波によって流された様子がよく分かりました。

 釜石市は、山が近くに聳えていたので、「町一面の被害」を観ることはできませんでしたが、この町でも多くの犠牲者が生まれ、こんなにも多くのドラマがあったのだということを知りました。

 君塚良一監督が、被災者や遺族の方々に「もし批判されたとしてもこの作品を撮らなければならない」と感じたというこの本を私もしっかり読んでいきたいと思います。

 原作者の石井光太さんはノンフィクション分野で多くの著作がある方です。

 この本の後にも少しづつ石井光太さんの本を読んでいきたいと思います。

故郷

 山田洋次名作映画DVDマガジンVol.6「故郷」を観ました。

 この映画は、1972年の作品です。舞台は、瀬戸内海の倉橋島。

 海のダンプカーと言われる「石船」で生計を立てる家族の物語です。

 船が古く、故障が続きます。新しい船を買うにも資金がありません。

 この夫婦を井川比佐志と倍賞千恵子が演じます。

 井川・倍賞夫婦は、「家族」でも同じでした。

 倍賞は、酪農家の妻役も石船の機関長役も様になっていますね。

 働く女性を見事に演じています。

 働く母役の倍賞の演技を観ていて、私の子どもの頃の母の姿を思い出しました。

 我が家は農家で、父は教師をしていましたので、平日は母が農業をしていました。

 私が子どもの頃は、お茶の栽培もしていました。

 摘み取ったお茶を納屋に積み上げていました。

 竹で編んだ円筒形の大きな籠を背中に担ぎ、お茶を畠から納屋まで運んでいました。

 いっぱい汗をかいた母が、大きな籠を納屋に運んで籠を下ろして一息ついている姿を昨日のように思い出します。

 その時の緑輝くお茶の葉がむされた匂いも思い出されます。

 母を誇りに思うような子どもの頃の気持ちも思い出されます。

 母は強しです。

 時代の波には勝てず、我が家で営んでいた肥育やお茶の出荷を止めたように、家族で営む石船も今ではすっかりなくなってしまいました。

 主人役の井川が「なんでワシら、大きなもんには勝てんのかいのう」の言葉は明言です。

 過疎・過密が進み、日本は高度経済成長の坂を駆け上っていきます。

 その真っただ中の時代、家族がどのようにさせられたのかの記録がこの映画です。

 シナリオのある映画ではあるが、「家族」同様ドキュメンタリーのような映画でした。

 この映画も涙涙でした。

 次回は、「学校Ⅱ」です。この映画は当時映画館で観ました。

 現在では特別支援学校といいますが、当時は養護学校と呼ばれていた「障がい児学校」高等部を取り扱ったドラマです。

 この作品も今から楽しみです。

 高校受験が終わった長男も、このシリーズを観てくれています。山田作品が、我が家の子どもたちにも受け継がれることに喜びを感じます。

 あなたの好きな山田作品をお教え下さい。

オスプレイが突然岩国基地に飛来

 昨日、オスプレイ4機が突然、岩国基地に飛来しました。

 国から飛来情報があったのは、13時43分。

 その直後の14時10分頃オスプレイ2機が岩国基地に飛来しました。

 初めて、オスプレイが本格訓練のために岩国基地に飛来した3月6日には、山口県は、「オスプレイの訓練の時期や訓練場所などの事前の情報提供がされた」ことなどを理由に「遺憾」の意は表明しませんでした。

 しかし、今回の飛来に関して山本知事は「オスプレイに関しては、県民の不安が十分に解消されるまでには至っていない中で、今回、飛来の目的等の事前の情報提供もなく岩国基地に飛来したことは遺憾であると言わざるをえない」とのコメントを発表しました。

 小松総務部理事が私の2月県議会の一般質問に答えたように、環境レビューでのオスプレイの岩国基地での訓練頻度は「毎月2日間から3日間程度、2機から6機」です。今月は、6日から8日に訓練をしたばかりなのに、今月2回目の訓練は、約束違反です。

 突然の飛来、頻度の多い飛来と、オスプレイの岩国基地の使用は二重の約束違反です。

 小松総務部理事は、私の質問に、オスプレイの岩国基地での運用は「一時的」だとの認識を示しましたが、このような頻度で、一時的と言えるでしょうか。

 やはり、オスプレイの岩国基地での運用は「岩国基地の機能強化」であり、県は、国に厳しく抗議すべきです。

 そして、沖縄県の建白書にあるように、沖縄県と連帯して「オスプレイの配備撤回」を国に求める時です。

 オスプレイの突然の岩国基地への飛来について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

西宇部小学校の卒業式に参加

 本日、私がPTA会長を務める西宇部小学校で卒業式が行われました。

 私は、以下のようなあいさつを行いました。

 在校生の花アーケードの中を通る卒業生と保護者

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 第32回卒業証書授与式にあたり、PTAを代表して卒業生の皆さんにお祝いの言葉を送りたいと思います。
 皆さんが4年生の今頃、東日本大震災が発生しました。
私は、震災2ヶ月後の6月に岩手県でボランティア活動を経験しました。暮らしがあったはずの町が全て津波によって流された光景を忘れることが出来ません。
 先日、君塚良一監督による「遺体 明日への10日間」という映画を観ました。舞台は、岩手県釜石市。津波で命を奪われた方の遺体安置所が設置されてからの10日間を描いた映画です。
 生き残った被災者を描いた映像は、皆さんも何度もテレビなどで観たことだと思います。しかし、命を落とした方々の遺体がその地域でどう取り扱われたかを描いた映像を、私は、はじめて観ました。
 主人公は、西田敏行演じる民生委員の相葉さんです。相葉さんは、遺体に話しかけながら向き合います。その相葉さんの姿が遺体安置所の雰囲気をあたたかく変えていきます。
 東日本大震災では、死者・行方不明者・負傷者が2万人を超えました。卒業生の皆さん、私たちは生かされました。卒業生の皆さんには、生かされた者としの責任を果たす生き方をそれぞれ見つけてほしいと思います。
 今、被災地岩手県で、新沢としひこ作詞、中川ひろたか作曲の「空より高く」という歌が歌われているそうです。1番の歌詞を卒業生に送ります。「人は空より高い心をもっている どんな空より高い心をもっている だからもうだめだなんて あきらめないで 涙をふいて歌ってごらん 君の心よ 高くなれ 空より高く 高くなれ」
 保護者の皆さん、ご卒業おめでとうございます。これまでのPTA活動へのご協力、ありがとうございます。
 地域の皆さん、今日は、ご参加ありがとうございます。
 先生方、今日まで本当に、ありがとうございます。
 卒業生を送るために、本日お集まりの皆さんお一人お一人に感謝を申し上げ、私のあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

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 西宇部小学校をはじめ、県内のすべての卒業生の未来に幸多きことを願います。

県バイオマス活用推進計画完成へ

 山口県バイオマス活用推進計画は、いよいよ今年度末までに成案がまとまり、発表される見通しとなりました。

 私は、過去の議会で、国のバイオマス活用推進法に基づく県のバイオマス利用促進計画を策定するよう求めてきました。

 昨年6月議会では、北野農林水産部長が「県再生可能エネルギー推進指針との整合を図りながら、策定の時期も含めて検討している」と答えました。

 その後、順調に作業が進められ、ようやく県バイオマス活用推進計画が発表されます。 

 2月県議会農林水産委員会に示された計画(案)では、2020年を目標に、バイオマスの利用率を上げる目標が種類ごとに示されています。

 また、重点プロジェクトとして①食品廃棄物活用プロジェクト②林地残材活用プロジェクト③新技術活用プロジェクトに取り組むことが明らかにされています。

 島根県では、バイオマス発電を誘致する取組みを行うとの報道もありました。

 山口県でもこの計画に基づき、バイオマスの活用が推進されることを強く望みます。