私は、12月8日、一般質問で登壇しました。
今日は、夜間中学に関する質問と回答を紹介します。
文科省は9月14日、都道府県教委などに「夜間中学の設置・充実に向けた取組の一層の推進について(依頼)」を事務連絡しました。事務連絡には、25年度には、36都道府県・政令市に58校の夜間中学が設置見込みとしました。
関西以西で、開校に向けて検討を進めていることを公表すらしていないのは、和歌山、山口、島根、愛媛、大分、沖縄の6県のみです。
私は、「県教委は、新年度中には、山口県を開校に向けて検討していることを公表する地域にすべきだ」と質しました。
木村副教育長は「県教委では、令和4年度に実施したニーズ調査の結果を踏まえ、市町教委との協議を継続しており、引き続き、夜間中学設置の必要性について、検討しているところだ」と答えました。
国は2027年度までに全ての都道府県に夜間中学を設置する方針です。
私は、「国の目標までに、間に合うのか」と質しました。
木村副教育長は「現時点では、県内での夜間中学の設置に係る情勢に変化はないと捉えている。引き続き、市町教委とも連携しながら、ニーズの把握に努め、公立夜間中学の設置の必要性について、検討してまいりたいと考えている」と答えました。
27日、中国新聞は、中間貯蔵施設の問題に関して、次のように報じました。
「中国電力が原発の建設計画がある山口県上関町で使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の建設を検討していることを巡り、同県の村岡嗣政知事は26日の記者会見で、原発本体と別の原発の使用済み核燃料を保管する中間貯蔵施設が併存する場所は県内にないとして『負担としては非常に過大』との認識を示した。村岡知事は中間貯蔵施設について立地可能性調査の段階として可否を示していないものの『上関原発はありながら、別に中間貯蔵施設のように他のところの使用済み核燃料を受け入れる施設は全国にない。これは大きな負担』と説明。中電が具体的な計画を出した段階で『中電に考え方を確認しなければならない大きな論点だ』と強調しました。村岡知事は一方、上関原発を巡って2001年に当時の二井関成知事が建設計画に同意を表明した際、使用済み核燃料の貯蔵・管理を発電所内での新たな貯蔵施設に頼らず、長期にわたらない対策などを国に求めた知事意見を踏襲する考えも示した。知事意見は今後の対応によっては『計画推進に県が有する権限、事務、協力などを保留することもあり得る』として、6分野21項目の条件を付けていた。村岡知事は中間貯蔵施設についても知事意見を踏まえ『整理する必要がある』と述べた。上関原発の建設計画は11年の東京電力福島原発第一原発事故で中断している。」
知事が、中間貯蔵施設について①原発本体と中間貯蔵施設の併存は過大な負担②2001年の知事意見を踏襲するーことに言及したことは初めてだと思います。
記事にあるように、二井知事(当時)は、2001年、上関原発に係る知事意見で使用済み核燃料の貯蔵・管理を発電所内での新たな貯蔵施設に頼らず、長期にわたらない対策を国に求めているのです。
それを踏襲する村岡知事は、原発の使用済み核燃料を長期に貯蔵する施設=中間貯蔵施設に同意してはならないと思います。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
今朝の読売新聞は、県内の私立高校運動部でいじめがあったと次のように報じました。
「山口県内の私立高校で5月、運動部に所属する1年生の複数の男子生徒が上級生からいじめを受け、学校がいじめ防止対策推進法に基づく『重大事態』に認定していたことが、学校への取材でわかった。下半身を露出させて撮影するなど、複数のいじめが確認されたという。学校によると、県内にある合宿先の宿泊施設で、上級生グループが複数の1年生に対し、下半身を露出するよう強要。その様子を撮影した動画をSNSで他の部員と共有したほか、体を押さえつけ湯を張った浴槽内に沈めた。別の部員からの申し出を受け、学校は重大事態に該当すると判断。7月に弁護士ら13人でつくる調査委員会を設け、事実関係が確認されたことから、今月25日に県に報告書を提出した。学校の理事長は11月、校長と部の顧問を口頭による厳重注意処分とした。」
私は、これら報道を受け、昨日、私立学校を所管する総務部へ以下の照会を行いました。
①私立高校が県に提出した報告書は、いじめ防止対策推進法31条1項によるものなのか。
②知事は、同法31条2項に基づく調査結果についての調査を行うのか。
私は、本日中に、私立高校が県に提出した報告書に関する資料について情報公開請求を行う予定です。
県立高校の事案に続き、今度は、私立高校でいじめの「重大事態」事案が確認されました。
これら問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
日本共産党山口県委員会(吉田貞好委員長)と日本共産党県議団(木佐木大助団長)は、12月25日、自民党山口県連(新谷和彦会長)に、「政治資金パーティー収入を巡る疑惑の徹底解明を求める要請書」を提出しました。
自民党県連のポストに、「政治資金パーティー収入巡る疑惑の解明求める要請書」を投入しました。
(左から私、河合・木佐木県議)
自民党派閥の政治資金パーティー収入を巡る疑惑で、東京地検特捜部が12月19日、最大派閥の安倍派と二階派の事務所を政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)容疑で家宅捜索しました。政権党の派閥事務所に強制捜査が入るのは、極めて異例です。不記載額は2022年までの5年間で安倍派で約5億円、二階派で1億円を超えるとされています。他派閥にも疑惑は広がっており、自民党の体質全体にもかかわる大問題です。
安倍派と二階派では政治資金パーティーで、所属議員の当選回数や役職に応じて販売ノルマが設けられ、超過分は議員側にキックバックしていました。安倍派では還流分について派閥側も議員側も政治資金収支報告書に記載せず、裏金化していた疑いがあります。
安倍派の複数の秘書は、「派閥の指示」などと任意聴取で説明しているとされています。同派の宮沢博之前防衛副大臣は、不記載を口止めされていたと明らかにしました。組織ぐるみの違法行為であったことが濃厚になっています。
政治資金規正法は、政党や議員の活動が「国民の不断の監視と批判の下に行われる」ために政治資金収支報告書の提出を義務付けています。不記載や虚偽記載は「民主政治の健全な発達に寄与する」という規正法の目的を踏みにじる犯罪です。
県民の多くも、裏金は何のためか。誰の指示だったか。会計責任者や秘書だけでなく国会議員の関与と責任の究明を求めています。
要望書は①県支部連合会及び在京顧問である8人の国会議員が開催した政治資金パーティー収入を巡って、違法行為がなかったかを精査し、その結果を県民に広く公開すること②県民の信頼を回復するためにも、金券政治の温床となっているパーティー券を含めた企業・団体献金の全面禁止に踏み出すよう自民党本部に要請することーを求めました。
木佐木、河合、藤本の各県議が要望書を持参し、自民党県連事務所を訪ねましたが、自民党県連は面会を拒否。要望書は事務所ポストに投函しました。
昨日、第91回山口県党会議が行われ、私は、自民党パーティー券と県政に関わる問題について発言しました。
その発言の部分だけ紹介します。
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2021年12月、小松前副知事が、公選法違反で罰金刑を受け、辞職しました。これに関連し、21年10月に行われた自民党県連の「政経セミナー」の1万円のパーティー券を購入するよう小松氏が、県幹部に働きかけていたことが報じられました。
県が設置した調査チームの報告書にはパーティ券の記述はありませんでした。しかし、知事は新たな調査は行わないことを表明しています。昨年10月の政経セミナーに、自民党から会費購入の働きかけはなかったと知事が記者会見で述べましたが、来賓として知事はセミナーに参加しています。今年10月に行われた政経セミナーには、知事は来賓参加していないようです。
引き続き、自民党パーティー券と県政の関わりについて調査・発言していきたいと思います。
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私は、本日、総務部に以下の照会を行う予定です。
①2022年10月に行われた自民党山口県連主催の「政経セミナー」について、知事への案内状は届いたのか。
②①に知事は出席したのか。
③①に知事が出席した場合、パーティー券は購入したのか。
④①に知事が出席しパーティー券を購入した場合、どのような経費で支払ったのか。
⑤2023年10月に行われた自民党山口県連主催の「政経セミナー」について、知事への案内状は届いたのか。
⑥⑤に知事は出席したのか。
⑦⑤に知事はパーティー券を購入したのか
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回答が届き次第、本ブログで報告していきたいと思います。
自民党パーティー券問題と県政に関わる問題について、皆さんの情報やご意見をお聞かせください。
私は、12月8日に一般質問で登壇しました。
今日は、県立高校でのいじめ問題について報告します。
県立高校から転校を余儀なくさせられた生徒と保護者は、県庁で記者会見を開き、同級生から「死ね」などのいじめを受けたとして、県教委に、県いじめ問題調査委員会の開催や調査報告書を早期にまとめるよう求めたた報じられました。
私は、先日、当該生徒と保護者にお会いしていじめの実態をお聞きしました。
昨年8月19日の県教育委員会会議に、山口県いじめ問題調査委員会委員の任命が議題となっています。
私は、「同委員会は、当該生徒のいじめ問題の調査のために設置されたものなのか」質しました。
木村副教育長は「同委員会は、いじめの防止等のための対策に関する重要事項についての調査及び審議、並びに、県立学校で発生したいじめの重大事態に係る調査をするため、条例に基づき、平成26年から県教委の付属機関として設置しているものであり、当該生徒のいじめ問題の調査のためだけに設置したものではない」と答えました。
私は、「当該生徒は、いじめの認知を求めている。委員会の調査の結果、いじめはあったと認知されたのか」質しました。
木村副教育長は「調査結果の公表前であり、お答えすることは差し控えたい」と答えました。
当該生徒は、県教委に①加害生徒の更生②当時の教職員からの謝罪③当該高校でのいじめの再発防止対策と発生した場合の体制の明確化④県立高校でのいじめ防止対策と発生した場合の体制の明確化⑤被害者へのハード・ソフト支援を求めています。
私は、「当該生徒の思いに県教委はどう応えようとしているのか」尋ねました。
木村副教育長は「当該生徒・保護者の思いに寄り添うことを第一とし、対応してまいりたい」と答えました。
木村副教育長の①当該生徒のためだけに、このいじめ問題調査委員会を設けているわけではない②当該生徒に対していじめがあったかどうか、調査結果前なのでお答えすることは差し控えたいーとの答弁を受けて、私は、「当該生徒の問題に関して、山口県いじめ調査委員会が行われたとの答弁だと理解したが、いかがか」と質しました。
木村副教育長は、「開催した」と答えました。
私は、「当該生徒の事案について、いじめ調査委員会が開かれたのか」質しました。
木村副教育長は「この度は、当該生徒の調査のために開催した」と答えました。
2016年7月に、県立高校男子生徒が自死するという事案が発生しました。いじめ防止対策推進法第30条に基づいて山口県いじめ調査検証委員会が設置されて、いじめがあったという報告書が2019年2月にまとめられ、県教委のホームページ上で公表されています。
私は、「いじめ防止対策推進法第28条に基づく山口県いじめ調査委員会が報告書を作成した場合、30条同様、県教委は、報告書をホームページ上に公表するのか」質しました。
木村副教育長は「国のガイドラインでは、公表するか否かは、事案の内容や重大性、被害児童生徒、保護者の意向等を総合的に勘案して適切に判断することとし、特段の支障がなければ公表することが望ましいとされていることから、本事案は公表する予定だ」と答えました。
2019年の報告書には、いじめの認定と併せて、①当該高校への提言②県教委に対する提言③県教委調査のあり方への提言が明記されています。
私は、「県は2019年2月の報告書を当該高校と県教委のいじめ防止対策にどのように活かしたのか」質しました。
木村副教育長は「当該校においては、教職員を対象とした研修会、更には生徒に対する予防教室の実施等により、いじめ防止に向けた理解を深めるなど、いじめ対策に取り組んでいるところだ。また、県教委では、その当該校だけではなくて、県内すべての公立学校において、同様の管理職を含めた教職員を対象とした研修会であるとか、生徒に対する予防教室の実施等により、いじめ防止に向けた理解促進などが、しっかり図られるよう対策を行っているところだ」と答えました。
22日、夕方、NHK山口放送局は、この問題について次のように報じました。
「山口県の県立高校でいじめを受けたとする男子生徒の訴えを受け、県教育委員会は第三者委員会を設けて調査を進め、22日、いじめ調査報告書を公表しました。光市にある県立光高校の男子生徒はおととし10月からいじめを受けたと高校の教員や県教育委員会に訴え、その後、昨年7月に通信制の高校に転校しています。この報告書を受けて、県教育委員会は第三者委員会を設置して調査を進め、22日、調査報告書を公表しました。それによりますと、被害を受けた生徒らが指摘した104のケースのうち、保健の授業で生徒が回答を間違った際に笑いが起きたことや別の生徒が聞こえる場所で『また先生に呼び出された。めんどくさい』などと言ったことなど8つのケースをいじめに該当する行為と認めています。また、学校側の対応についてもいじめの初期対応が適切でなかったことや事態の重大さを理解しない場当たり的な対応だったのではないかと指摘しています。報告書の公表を受けて県庁で記者会見を開いた生徒は『報告書は評価できる内容で気持ちが楽になった』と話していました。生徒の母親は『報告書で終わりでなく、再発防止が大切。加害生徒には自分の行為で傷ついた子がいることをわかるためにしっかり指導を受けてほしい』と話しています。」
22日、県教委学校安全・体育課は、県のホームページに、「いじめ重大事態調査報告書」を公表しました。
今回の報告書が、当該高校と全県でのいじめ防止対策に生かされるよう、引き続き、調査・発言を続けていきたいと思います。
皆さんのご意見をお聞かせください。