夫婦別姓を認めないことや、女性のみ離婚後6ケ月の再婚を禁止している民法の規定が憲法に違反するかどうかが争われた二つの訴訟の上告審で、最高裁大法廷は昨日、初の憲法判断を示しました。
6ケ月の再婚禁止については、100日を超える部分について違憲と判断。夫婦同姓を定めた規定については裁判官15人のうち5人は違憲としたものの多数意見による合憲とした不当判決です。
判決を受けて、日本共産党の広井暢子副委員長は再婚禁止機関の撤廃を求めるとともに、同姓合憲とした不当判決に厳しく抗議する談話を発表しました。
談話は、以下の通りです。
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一、最高裁大法廷は、民法(家族法)の夫婦同姓の強制について合憲とする判決をおこなった。また、女性だけの離婚後6カ月の再婚禁止機関については、離婚後100日を超える禁止期間100日超を違憲としたことは一歩前進だが、再婚禁止機関は、女性への差別条項であり禁止すべきである。夫婦同姓の強制を合憲としたことは極めて不当な判決であり、厳しく抗議する。
一、夫婦同姓の強制を15人の裁判官中5人は違憲であるとしたものの、多数意見による合憲とされた。判決は、いずれの姓を称するかは結婚する男女の協議にゆだねられており制度自体に「不平等が存在するわけではない」、「家族の呼称を一つに定めることには合理性」があるなどとし、憲法13条(個人の尊重)、14条(法の下の平等)、24条(両性の平等)に違反しないとした。「別姓」制度を、「家族の一体感を損なう」とする特定の家族観を容認したものである。
世界で夫婦同姓を義務づけている国は日本だけであり、国連女性差別撤廃委員会からは法律に残る女性への差別条項としてその撤廃を強く求められてきた。日本の司法の見識が問われる判決といわなければならない。
一、1996年、法制審議会は選択的夫婦別姓などの法整備をもとめるよう「答申」している。その後、歴代政府は、「答申」も国連女性差別撤廃委員会の是正勧告も無視しつづけてきたのである。女性の社会進出は大きく前進し、結婚や家族の実態も国民の意識も変化してきた。判決は、夫婦同姓の強制を合憲としつつも、国会での議論を促している。
政府は、民法改正を求める国民・女性たちの願いと運動を真摯にうけとめ、憲法と国際法にたった改正に着手し、その責任を果たすことを求めるものである。
日本共産党は、個人の尊重、法の下の平等、個人の尊厳・両性の平等など、憲法の精神にたった民法改正に力を尽くす決意である。
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妻は、結婚後も今までの姓を使用し続けています。その事もあって、夫婦別姓問題には関心を持ってきました。
私は、再婚禁止規定が撤廃され、夫婦別姓が認められる社会が一日も早くやってくることを願っています。
皆さんは、昨日の判決をどのようにお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。
東京外国語大学大学院教授の伊勢崎賢治さんの「新国防論」を読んでいます。
戦争が起こるメカニズムとして「湾岸戦争のヒロイン」=「ナライの証言」が出ています。
ナライは、おさげ髪の15歳の少女。湾岸戦争前夜のアメリカ連邦議会下院の人権議員集会でナライが証言します。
「私が働いていた病院にイラク兵たしは突然乱入してきました。生まれたばかりの赤ちゃんが並ぶ保育器をみつけると、一人ずつ床に放り出して、保育器を奪っていったのです。赤ちゃんは冷たい床の上に次々と・・・」
ブッシュ大統領は、フセインを「ベビーキラー」と呼び、イラクへの空爆を開始し湾岸戦争が始まりました。
伊勢崎教授は「ところが終戦後のクウェートにメディアが入り始めると、証言は全くの嘘だったことがわかります。ナライには別の本名があり、実はクウェート在米大使の娘でした。このクウェート大使館は、『クウェートの自由のための市民運動』というNGOを立ち上げていました。アメリカのPRコンサルタント会社がこのNGOと契約して、台本を担当。フセインの蛮行をアピールするNGOの広報キャンペーンの戦略づくりをしていたことも明らかになったのです。」と指摘します。
更に、湾岸戦争の今日的状況について伊勢崎教授は「開戦の正義となった、フセインとアルカイダのつながりも、大量破壊兵器の保有も、その後、アメリカ自身によって否定されています。開戦の正義は全否定されたのです。」
あの湾岸戦争は、アメリカがつくった戦争であったことが明らかになりました。
伊勢崎教授は、戦後の日本は、「アメリカがくしゃみをすると風邪を引く」状態であるし「アメリカの軍事的な『国際貢献』に協力しないと見放される」トラウマを自分自身に課すまでになっていると指摘します。
IS掃討の名でアメリカが日本へ何らかの要請をする日も近いでしょう。
湾岸戦争を作ったアメリカの姿勢を冷静に見つめ直すことが、今の日本に求められていることを伊勢崎教授の本で学びました。
引き続き、伊勢崎教授から多くの事を学んで行きたいと思います。
昨日、上関原発を建てさせない県民大集会山陽小野田・宇部実行委員会結成総会が行われました。
上関原発建てさせない山陽小野田・宇部実行委員会
私は、来賓挨拶で「上関原発埋立のための公有水面埋免許延長の可否の判断を伸ばしに伸ばしている村岡知事は、裁量権を濫用しているとしかいいようがない。県民集会を大成功させ、民意で、上関原発を中止に追い込んでいきましょう。」と発言しました。
総会では、山陽小野田・宇部実行委員会の役員体制と目標を決めました。
目標は、チラシを2万枚、賛同者を500人、バス2台で参加しすることとしました。
会としては、適宜実行委員会を開いて、活動を進めていこうと話し合いました。
私も賛同者の一人として、山陽小野田・宇部実行委員会のメンバーとして活動することにしました。
賛同者になってもいい、チラシを配りたいなどありましたら藤本までご連絡下さい。
先日、本願寺山口別院で浄土真宗本願寺派総合研究所副所長の藤丸智雄さんを講師とした学習会に参加しました。
藤丸さんが編者を務められた「本願寺白熱教室」の中に、東京大学名誉教授である島薗進さんが書かれた「原発の是非の倫理的問いと宗教界の声」と題する論文があります。
今日は、島薗さんの論文に紹介されている「大谷光真前門主が捉える原発の非倫理性」について紹介したいと思います。
大谷光真前門主の著書「いまを生かされて」の「あとがき」に「原子力発電に対する私の考え」があります。
大谷前門主は、原子力発電所には未解決の問題がいくつかあることを指摘しています。
「第一に、現在の科学技術では、放射性廃棄物の無害化ができないことです。」
「第二に、一度大きな事故が起これば、対処できなくなる可能性があることです。」
「第三に、原子力発電所を運転するためには、平常時でも、一定数の労働者の被爆が避けられません。」
大谷前門主は、その上で、「阿弥陀如来に願われる『われら』として」として次のように述べておられます。
「人間には、限りない欲望があります。時代を遡るほど、外部からの物理的・社会的制約が大きかったため、おのずから欲望に歯止めがかかりました。しかし、現代においては、知能がはたらき、さまざまな制約が取り除かれ、欲望がそのまま実現するようになりました。
それでも人間の知能は不完全であり、欲望の実現から生じる負の結果を十分制御できません。その極端なものが核エネルギーの利用でしょう。いま必要かどうかだけで物事を決めず、将来の人類はじめ生物の生存と調和することができるかどうかを考慮しなかれば、人類の将来はないと思います。欲望をなくすのではなく、調和できる方向に導くことこそが課題です。
そのためには、日常生活の損得を超えた価値観が必要になります。仏教の目指すさとり、すなわち仏に成ることはそのヒントになると思います。」
島薗東大名誉教授は「大谷氏は浄土真宗本願寺派の門主という地位を意識しながらも、一人の仏教者として原発の倫理的問題はどこにあるかを明示し、それを克服していくための倫理性が仏教、広く言えば宗教に求められる所以を述べている。」と書いています。
島薗教授は「政治が平和やいのちを脅かすような方向に向かっているときに、宗教界が公共空間にその声を響かせることができるかどうかは、その社会の精神文化の力量を示すものとなるだろう。倫理的な問いが関わる重要な問題に、宗教的な次元を踏まえた声が聞こえないということは、市民生活にとって大きな欠落である。」とも述べています。
島薗教授は、「昭和初期の日本で、国が戦争の道へと進むことが見えていながら宗教界はそれに抵抗することなく国策への協力の姿勢をとる傾向が目立った。」歴史を踏まえ「原発をめぐる倫理的討議を深めようとする多声的な公共空間に、今後、ますます力ある宗教的な声が響くことを期待したい。」とこの論文を結んでいます。
私は、大谷前門主の文章を学びながら、原発問題に対して、今後とも宗教界から多くの声があがることを期待する一人です。
来年も3月26日に、上関原発を建てさせない県民大集会が山口市で行われます。
今日は、この集会成功に向けて山陽小野田・宇部実行委員会の結成集会が市内で行われます。
私は、政治に関わるものとして、そして、宗教に関わるものとして、この集会成功成功のために、今日の結成集会に参加する予定です。
午後6時からシルバーふれあいセンターで行われる集会に一人でも多くの皆さんのご参加をお待ちしています。
今日、山田洋次監督の映画「母と暮らせば」を観てきました。
私が山田監督を敬愛していることは、本ブログを読んでいただいている方にはお分かりだと思います。
数多くの山田作品の中で、一番涙を流し、一番心に残る作品でした。
敗戦から3年目の夏。長崎で助産婦として生きる伸子(吉永小百合)のもとに、息子(二宮和也)が現れます。アメリカの原子爆弾投下で命を奪われた浩二。
山田洋次監督は、新聞赤旗へのインタビューで、 「原爆によって何十万の人が、さらに東京大空襲や各地で米軍の空爆、そして中国、東南アジアなどで今後は日本の軍隊によって、何百万という人々が死んでいる。その一人ひとりの死がどんなに悲しいことなのかということを想像したい。何千とか何万という数にしてしまうと死という悲劇が見えなくなってしまうと思います」
「戦争は自然災害ではありません。誰がどういう理由で始めたのか。満州で育った僕は、少年時代に中国や朝鮮の人たちに日本人が理不尽な差別をしていたことをよく覚えています。多民族への憎しみをかきたてることから戦争は準備されるのです」と語っています。
本作品は、命の重さと非戦の誓いを私の心に叩き込んだ秀作でした。
一人でも多くの方々に観ていただきたい映画です。
映画館で大いに涙を流してください。自分には何ができるか一緒に考えていきましょう。
山田監督、すばらしい作品をありがとうございました。
第40回宇部市PTAコーラス交歓会が本日、宇部市ときわ湖水ホールで行われました。
7チームが参加して、日頃の練習の成果を発表しました。
常盤小学校PTAでは、子どもたちも歌いました。
私は、今年はじめて、西宇部グリーンエコーズのメンバーとして合唱を行いました。
また、一人からでも参加できるオープン参加のグループでも合唱しました。
全員合唱があるので合計8曲、今日は歌いました。
小さな間違いはありましたが、練習以上に上手に歌えたと思っています。
秋からコーラスの練習に参加しました。今振り返ると充実した日々でした。
どのグループの方々も歌っている顔が活き活きしています。
保護者が活き活きすると子どもにも影響すると思います。
コーラスは、このような価値があると私自身思いました。
年末の慌ただしい中でしたが、素敵な一日を頂きました。
準備にあたっていただいた宇部市PTAコーラス交歓会実行委員会の皆さんに感謝いたします。
合唱に参加された方々、会場に来ていただいた方々に感謝いたします。
来年も合唱で参加しようと今から楽しみにしています。