今日、山田洋次監督の映画「母と暮らせば」を観てきました。
私が山田監督を敬愛していることは、本ブログを読んでいただいている方にはお分かりだと思います。
数多くの山田作品の中で、一番涙を流し、一番心に残る作品でした。
敗戦から3年目の夏。長崎で助産婦として生きる伸子(吉永小百合)のもとに、息子(二宮和也)が現れます。アメリカの原子爆弾投下で命を奪われた浩二。
山田洋次監督は、新聞赤旗へのインタビューで、 「原爆によって何十万の人が、さらに東京大空襲や各地で米軍の空爆、そして中国、東南アジアなどで今後は日本の軍隊によって、何百万という人々が死んでいる。その一人ひとりの死がどんなに悲しいことなのかということを想像したい。何千とか何万という数にしてしまうと死という悲劇が見えなくなってしまうと思います」
「戦争は自然災害ではありません。誰がどういう理由で始めたのか。満州で育った僕は、少年時代に中国や朝鮮の人たちに日本人が理不尽な差別をしていたことをよく覚えています。多民族への憎しみをかきたてることから戦争は準備されるのです」と語っています。
本作品は、命の重さと非戦の誓いを私の心に叩き込んだ秀作でした。
一人でも多くの方々に観ていただきたい映画です。
映画館で大いに涙を流してください。自分には何ができるか一緒に考えていきましょう。
山田監督、すばらしい作品をありがとうございました。
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