原田マハ原作、中井庸友監督の映画「カフーを待ちわびて」をDVDで観ました。
本作は、2006年、第1回ラブストーリー大賞を受賞した原作が映画化されたものです。
もちろん、ラブストーリーとしても秀作ですが、それを凌駕する世界観が私を魅了しました。
舞台は、沖縄県与那喜島。
雑貨店を営みながら暮らす友寄明青の元に、幸という女性から一通の手紙が届きます。
明青は、数か月前、旅先の神社で、「嫁に来ないか」と書いた絵馬を書いていた。
幸は、その絵馬を頼りに、与那喜島にやって来る。
表題の「カフー」とは幸せの意味。
幸は、明青にとっての「カフー」とはと訊ねます。
明青は「周りのみんなが幸せな事」と答えます。
この言葉が私の胸に突き刺さり、今の私の心で叫び続けています。
離島に開発の波が押し寄せて、これにどう対応するのか。
などなど、社会的なテーマも根底に流れています。
人間にとって幸せとは何かを考えさせてくれるガードボイルドな映画でもあります。
映画のラストで、胸をなでおろし爽快感の湧く映画です。
ラブストーリーとしても最高の作品です。
心の渇きを癒すには最良の映画ではないでしょうか。
原田マハさん、中井監督、すばらしい作品をありがとうございました。
原田マハさんは、新潮社「波」のインタビューで「暗幕のゲルニカ」を書くきっかけについて問われ次のように述べています。
「『ゲルニカ』には、油彩と同じモチーフ、同じ大きさのタペストリーが世界に3点だけ存在します。ピカソ本人が指示して作らせたもので、このうち一点はもともとニューヨークの国連本部の会見場に飾られていました(ちなみに1点はフランスの美術館に、もう一点は高崎の群馬県立近代美術館に入っています)。しかし事件は2003年2月に起こります。イラク空爆線や、当時のアメリカ国務長官コリン・パウエルが記者会見を行った際、そこにあるはずのタペストリーが暗幕で隠されていたのです。私はそれを、テレビのニュースで知りました。(中略)結局、誰が暗幕をかけたのかは未だにわかりません。アメリカがイラクに軍を向ける、その演説にそぐわないと考えた何者かでしょう。けれど、その何者かは『ゲルニカ』に暗幕をかけることで、作品の持つ強いメッセージを図らずも世界中に伝えることになったのです。」
小説の中で、パウエル長官は、パワー長官となり、このように書かれてあります。
「空爆を仕掛けると発表する場合の背景として、人類史上初となったゲルニカ無差別空爆を非難する絵はあまりにも不似合いだ。いいや、不似合いを通り越して、逆説的ですらある。世界の平和と秩序のために、悪の枢軸国家=テロリストと闘うアメリカが、一般市民を巻き込む無差別攻撃を行ったナチスと、まるで同じことをしようとしているかのようではないか。」
原田さんの筆が「ゲルニカ」を通して叫びます。
冒頭引用したインタビューに戻ります。
「同じ年(2003年)の六月、スイスのバーゼルで行われた印象派の展覧会を訪ねたところ、会場のロビーにそのタペストリーが飾られていたのです!横には、暗幕の前でパウエル国務長官が演説をしている写真と、展覧会の主催者として大コレクター、エルンスト・バイエラー氏のメッセージがありました。『誰が(ゲルニカ)に暗幕をかけたかはわからない。しかし彼らはピカソのメッセージそのものを覆い隠そうとした。私たちはこの事件を忘れない』と。」
更に、原田マハさんのインタビューの掲載します。
「実際は、美術が戦争を直接止めることはできないかもしれません。それは小説も同じでしょう。けれど『止められるかもしれない』と思い続けることが大事なんです。人が傷ついたりおびえたりしている時に、力ではなく違う方法でそれに抗うことはできる。どんな形でもクリエイターが発信していくことをやめない限り、それがメッセージになり、人の心に火を灯す。そんな世界を、私はずっと希求していきます。」
原田さんのこの考えに共感します。
原田さんの「暗幕のゲルニカ」を読みながら、何度も表紙のゲルニカを観てパワーをもらっています。
一人の政治家として、一人の川柳作家として、一人の人間として、平和を築くために何ができるのか考えていきたいと思います。
私たちは「暗幕のゲルニカ事件」を決して忘れてはいけません。
「暗幕のゲルニカ」は、50代の今の私に最もインパクトを与えた一冊になりました。
原田さんすばらしい作品をありがとうございます。これからも、原田マハさんを応援していきたいと思います。
今日、実家の田植えを母と妻と娘で行いました。
午前8時30分過ぎからスタート。作業は順調に進み、午前11時40分頃に田植えは完了しました。
(機械で植え残した所を植える作業を母と妻が午後行いましたが)
父が亡くなって10年、私が田植え機を運転してきましたが、今日が最速でした。
父が亡くなり10年。ようやく機械に慣れてきました。
原因の第一は、私が田植え機に慣れてきたことでしょうか。
第二は、機械のトラブルがなかったことでしょう。
第三は、家族の団結力でしょう。
母は、植える順番を指示します。
妻は、機械が植えられなかった所を手で植えます。
妻は苗箱運びと植え継ぎを頑張りました。
運動会の代休で休みの娘は、写真撮影と植え終わった機械を高速洗浄機で洗うのを手伝ってくれました。
娘は写真撮影と田植え機の洗浄を手伝いました。
天候にも恵まれて、気持ちよく作業を行うことが出来ました。
今年も家族の協力で田植えが出来たことをとても喜んでいます。
作業が早く終わったので、ポスターを倉庫に貼りました。
「ウソとゴマカシのTPP断固反対」と書かれた政策ポスターです。
実家の農業倉庫に貼った「TPP断固反対」のポスター
日本の農業を守るため、これからも農家の末端を担って耕作を続けながら発言していきたいと思います。
水稲農家の皆さん、田植えは終わりましたか。様子をお教え下さい。
昨日、小雨が降る中、西宇部小学校の運動会が行われました。
雨でいくつかの競技が中止になる中で、子どもたちは、一つ一つの演技に真剣に取り組んでいました。
5・6年生によるよさこい踊り、娘も頑張りました。
印象的だったのは、小学校低学年が行った校歌ダンスです。
校歌ダンスを披露してくれた1・2年生
36年前の開校当時、校歌に合わせたダンスがありました。
保護者になられた卒業生がダンスを復元し、子どもたちが踊りました。
当時の記録は、VHSなどに残されていましたが、伸びてみることが出来なかったそうです。
様々なドラマを経て、子どもたちは、校歌ダンスを立派に踊ってくれました。
今後は、デジタル化されたデータが残され、西宇部小学校の歴史に刻まれることでしょう。
午前中にリレーを終わらせ、昼食休憩に。開放した体育館は一杯になりました。
閉会式は、体育館で行われました。
私にとっても初めてだった体育館での閉会式
私は、「運動会が短くなった分。児童の熱気が凝縮された大会でした。」と挨拶しました。
小学校6年生の娘は、採点係を立派に務めきりました。
PTA会長として、私にとっても、娘にとっても、小学校最後の運動会は、思い出に残るものとなりました。
運動会の準備から様々にご協力いただいた皆様に感謝いたします。
原田マハ原作、大九明子監督の映画「でーれーガールズ」のDVDを視聴しました。
「でーれー」は、岡山弁の「凄い」。山口県の「ぶち」などと同じような使われ方をしている言葉でしょうか。
映画の中での岡山弁を聞くと知人の岡山の方々の言い回しを思い出し懐かしく暖かく感じました。
40代半ばの漫画家「小日向アユコ」(本名・佐々岡鮎子)の元に、自身の出身校である岡山白鷺女子高等学校の同窓会から記念講演の依頼が届きます。
鮎子は、高校時代のクラスメートの秋元武美との思い出を思い起こします。
山口百恵の曲が流れる高校時代の鮎子と武美。私も同じ時代を生きてきたので、私も高校時代にタイムスリップしたようでした。
二人のぶつかり合いに、思わず涙しました。
現代の鮎子と武美。武美は、母校の教師になっていますが、深刻な問題を抱えています。
そして迎える記念講演。
青春を描いた物語とだけでは解説できない、深く、悲しく、そして、観終わったらとても爽快になるすばらしい映画でした。
岡山に縁のある人には特にお勧めです。岡山弁に笑い、涙することでしょう。
岡山以外の地方出身者の皆さんに、そして、アラウンド50才の皆さんに、この映画をお勧めします。
高校時代を思い出し、笑い、涙することでしょう。
この映画を観て、高校時代の友人とじっくり話がしたくなりました。
「ぶち」泣いて笑った高校時代はかけがえのない、人生の宝物だったことを思い起こさせる作品でした。
原作者の原田マハさん、監督の大九明子さん素晴らしい作品をありがとうございました。
やっぱり映画はいいですね。
あなたのお勧めの映画をお教え下さい。
昨日、宇部市PTA連合会の総会が行われました。
私は、昨年度に引き続き会長を務めることになりました。
私が、昨日の総会の冒頭で行った挨拶の要旨は以下の通りです。
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平成28年度宇部市PTA連合会定期総会にご参加の皆さんこんにちは。PTA連合会総会にあたり一言ご挨拶を申し上げます。
最初に、本日のPTA総会に、白石教育長をはじめ、宇部市教育委員会の皆さんにご参加いただいことに心から感謝を申し上げたいと思います。
今、NHKのドラマで、黒柳徹子さんがテレビに登場されたばかりの頃を描いた「トットてれび」という番組が放映されています。先週あたりから私が生まれた頃になりまして、とても懐かしい想いで、観ています。
黒柳さんと言えば、「窓ぎわのトットちゃん」ですね。公立の小学校1年生に退学になったトットちゃんは、トモエ学園に入学します。校長先生から「きみは、本当は、いい子なんだよ」と励まされ、トットちゃんは居場所を見つけます。
黒柳さんは、NHK専属テレビ女優の第一号になりますが、黒柳さんの個性が認めてもらえません。そんな中、劇作家の飯沢匡さんが、「そのままで、いてください。」と黒柳さんの個性を認めようとし、その後黒柳さんは個性派女優として開花します。
さて、先日、地元の人権学習会で15歳から34歳の自殺による死亡率が先進7ケ国の中で最も多いことを知りました。また、13歳あら29歳の若者を対象に日本を含めた意識調査で、自分自身に満足している割合が他の国は7割~8割が満足していると答えているのに、日本は、45.8%と大幅に低い結果が出ています。
今の日本の子どもたちにとって、黒柳さんにとっての校長先生や飯沢さんのような人格を認めてくれる存在が必要なのだと思います。
新年度の活動スローガンとして、「行きたい学校 帰りたい家庭 つながりたい地域」としていますが、まさに、子どもの人格を認める学校・家庭・地域を作っていくことが求められる時代だと思います。
昨年度は、「スマホやゲームの約束」の取り組みや自転車乗車時のヘルメット着用と損害賠償保険への加入促進を教育委員会とともに進めてまいりました。
「全ては、宇部市の子どもたちの笑顔のために」今年度も、更に活動を進めてまいりたいと思います。活発な討議をお願いして挨拶といたします。
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「全ては、宇部市の子どもたちの笑顔のために」。引き続き力を尽くしてまいります。
PTA活動に対するご意見をお聞かせ下さい。