昨日の毎日新聞1面に米軍普天間飛行場に隣接する市立普天間第二小学校への米軍ヘリの窓落下事故で、同校などに「学校を後から建てたくせに文句を言うな」といった抗議電話が続いているとの報道がありました。
毎日新聞は、「学校側への抗議電話は30件を超え、『やらせだ』など根拠のない誹謗中傷も多い。翁長雄志知事は、21日、『目の前に落ちたものまで(自作自演)だと来る。それ自体が今までにない社会現象だ』と語った。」「2013年沖縄の首長らによる東京・銀座でのオスプレイ反対デモは『非国民』との罵声を浴び、昨年には沖縄県東村でのヘリパッド移設に反対する住民に大阪府警の機動隊員が『土人』と言い放った。差別問題に詳しいジャーナリストの安田浩一氏は『沖縄が悪質なデマ、『沖縄ヘイト』の標的になっている。それを日本社会全体の問題として議論すべきだ』と語った。」と報じています。
21日のしんぶん赤旗「日刊紙」は、10月27日、名護市で開かれた「百田直樹後援会IN沖縄」について次のように書いています。
「講演した作家・百田氏は、高江でのヘリパッド建設、辺野古での新基地建設に不屈に反対する住民の行動について『抗議活動の中核は中国の工作員』『中国。韓国からきている。怖い』と発言。会場で取材していた沖縄タイムズ社の阿部岳記者を名指しして『中国が琉球を乗っ取ったら阿部さんの娘さんは中国人の慰みものになる』などと発言したと、いいます。」
「沖縄タイムスの徳吉裕・元編集局次長は『百田氏は自民党の別動隊である日本会議との関わりが深い』としたうえで、『県内2氏はつぶせない。新基地問題を県民の立場から伝える姿勢を県民が支持しているからです』と断言します。」
私は、現在、西宇部校区人権教育推進委員協議会会長を務めています。
人権教育の研修会では、「山口県人権推進指針」を学びます。
「山口県人権推進指針」の中に「『自由』『平等』『生命』をキーワードとして諸施策を推進」するとあります。
「自由」とは「だれもが、人として大切にされ、自由に自分らしく生きることができる地域社会の実現をめざす」ことです。
「平等」とは、「だれもが、社会の一員として斉しく参加・参画し、個性や能力を十分に発揮できる地域社会の実現をめざす」ことです。
「生命」とは、「だれもが、尊い生命の主体者として大切にされる地域社会の実現をめざす」ことです。
安倍政権の元で、国民の「自由」「平等」「生命」が侵される状況はないでしょうか。
日本を守るためなら、沖縄県民の人権を犠牲にしてもしかたがないという意識が広がってはいないでしょうか。
私も沖縄県を訪ねたばかりです。家族と話していて、米軍が住民を収容所で拘束して、基地を作った歴史などを知らないことに驚きました。
私は、国民一人一人が沖縄の歴史や沖縄が置かれている現状を知ろうとすることが何より大切だと思います。
そして、沖縄県民には私たちと同じ、自由生き、平等に社会に参加し、一人一人が尊い生命として大切にされる権利があることを知ることが大切だと思います。
皆さんは、「沖縄ヘイト」と言われる状況をどうお考えですか。
選挙になると、ついつい食べ過ぎてしまう私。
選挙直後に楽しい沖縄旅行で毎食美味しい食事を満喫。
徐々に体重が増え、背広が少しきつくなってきました。
新聞の健康書の紹介が気になります。
松井薫著「5秒 腹筋」が目に留まり昨日から実践しています。
この運動のポイントは次の通りです。
「姿勢をキープ」「1回は5秒」「イメージの力で筋肉と脳をつなげる」「狙った場所を効率よく鍛える」
最近、肩甲骨回りの凝りも気になっていました。
キープする姿勢は、股関節や肩甲骨回りのストレッチにもなるようです。
健康おたくであれこれやってみる私であることは、本ブログを読んでいただいている方はよくご存じです。
まずは、年末・年始「5秒 腹筋」続けてみます。
県知事選挙に取り組みながら、合間に、「5秒腹筋」をしている私を見かけたら温かい目で見て下さい。
効果は、今後のブログで報告します。
皆さんの健康法をお教えください。
来年1月18日告示、2月4日投票で、山口県知事選挙が行われます。
昨日、戦争させない!9条壊すな総がかり行動うべ実行委員会は、「99%の民意をいかす山口の会」から立候補を予定している山口県知事選挙予定候補の「くまのゆずるさんを囲む会」を宇部緑橋教会で行い、約40名の市民が集いました。
宇部市の集会で政策を訴えるくまの予定候補
くまの予定候補は、先日岩国市を訪ねた際に録音した戦闘機の爆音を紹介した後、「岩国市には、これまで毎年20億円だった基地交付金が、来年度から50億円に増額される。岩国の安全と引き替えした交付金での振興に問題はないのか。語学教育の充実などに使われるということだが、海外への出撃基地を強化する見返りのお金を教育に回すことに問題はないのか。」と訴えました。
くまの予定候補は、大学時代京都で学生生活を送った当時、蜷川府政だったことを紹介し、「蜷川府政時代、府庁に『憲法をくらしの中に生かそう』の垂れ幕が掲示されていた。山口県でも憲法が県民の暮らしにいきる政治の実現が必要だ。」と訴えました。
くまの予定候補は、中学校教員35年の経験を基に最後にこう訴えました。
「児童憲章の冒頭に『われらは、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかるために、この憲章を定める。児童は、人として尊ばれる。児童は、社会の一員として重んぜられる。児童は、よい環境の中で育てられる。』とあるが、児童を県民に置き換えてみる。県民が憲法の精神にしたがい、人として尊ばれる県政を実現したい。」
「くまのゆずるさんを囲む会」では、多くの参加者から暖かく力強い激励がくまの候補に寄せられました。
くまの候補のお話しをじっくり聞いて、県民のための知事に相応しい方だと私自身、確信しました。
私も前県議として、総がかり行動うべ実行委員会事務局長としてくまの予定候補の勝利のために力を尽くす決意です。
皆さんのご支援をお願いいたします。
スベトラーナ・アレクシエービッチの「チェルノブイリの祈り」を読んでいます。
岩波現代文庫の解説で、フォトジャーナリストの広河隆一さんは、「本書は私にとって、大げさに聞こえるかもしれないが、人生の中で出会ったもっとも大切な書物の一つである。」「アレクレーシビッチのこの本は、ドキュメンタリー文学の最高の傑作ともいえる力で驚くべき世界を伝えている。」と書いています。
アレクシエービッチは、過去の彼女の作品と本作の違いについて次のように書いています。
「以前何冊か本を書きましたが、私は他人の苦悩をじっくりながめるだけでした。今度は私自身もみなと同じく目撃者です。私のくらしは事故の一部なのです。私はここに住んでいる。チェルノブイリの大地、ほとんど世界に知られることのなかった小国ベラルーシに。ここはもう大地じゃない。チェルノブイリの実験室だといまいわれているこの国に。ベラルーシ人はチェルノブイリ人になった。チェルノブイリは私たちの住みかになり、私たち国民の運命になったのです。」
消防夫の妻リュドミーラの証言は衝撃です。
夫の病室で看護士さんとのやり取りです。
「夫に会いました。全身がむくみ、腫れあがっていた。目はほとんどなかった。『牛乳が必要よ。たくさんね。全員が3リットルずつ飲めるくらいはたくさんいるは』と彼女。『でも、夫は牛乳を飲まないわよ』『いま飲むわ』。この病院のほとんどの医師、看護婦、特に介護員はこのあと病気になり亡くなります。でも、このときはだれもそんなことは知りませんでした。
彼女自身も病気に苦しみながら産んだ赤ちゃんは死産でした。
アレクシエービッチはこうも書いています。
「チェルノブイリのことは忘れたがっています。最初はチェルノブイリに勝つことができると思われていた。ところが、それが無意味な試みだとわかると、くちを閉ざしてしまったのです。自分たちが知らないもの、人類が知らないものから身を守るのはむつかし。チェルノブイリは、私たちをひとつの時代から別の時代へと移してしまったのです。」
人類は、チェルノブイリを忘れ、フクシマの事故を引き起こしました。
人類は、再びフクシマを忘れようとしてています。
人類は、知らないものから身を守るのはむつかし。
しかし、チェルノブイリで起った現実をアレクシエービッチは赤裸々に書き残しています。
アレクシエービッチの文章からチェルノブイリを学び、フクシマを学び、忘れない努力をすることが必要だと感じました。
引き続き、アレクシエービッチさんから学びたいと思います。
二度と原発事故を起こさないために、私は、原発再稼働と上関原発の建設に反対します。
知事選では、上関原発反対の「くまのゆずる」さんを支援します。
皆さんは原発問題をどうお考えですか。
12月24日付「山口民報」に、安倍政権が、北朝鮮の核・ミサイル開発を口実にして萩市むつみの自衛隊演習場に巨大なミサイル基地(イージス・アショア)を建設しようとしている問題に関し次のような記事が掲載されています。
「むつみ村(当時)で自衛隊演習場計画が表面化したのは1957年。同年、米軍が秋吉台爆撃演習場を日本に返還し、共用していた自衛隊も利用をとりやめたことから、代替地としてむつみ村が浮上し、東台と道祖原をあわせた約二百ヘクタールが演習場にされました(1960年12月、利用開始)しかし、計画がすんなり進行したわけではありません。演習場化の動きを察知した地域元州民は、「演習場が誘致され農耕作業中に銃撃弾など飛来しては危険である」と57年2月17日、高俣支所で東台自衛隊演習場誘致反対決起大会を開催(『むつみ村史・上』以下『村史』)。村議会では5月に全員協議会を開いて対応を協議しますが、結局、容認した背景には当該地区に入植していた開拓農民の窮状がありました。戦後、国有開拓地となっていた同地には47年度から入植がはじまり、当初は旧満州からの引揚者、51年度からは山梨県・東富士演習場に土地を奪われた人々が就農。しかし、演習場化のため土地を手放した時点(60年8月)での返済不能の負債は一戸平均40万円(最低6万円、最高60万円)にのぼっていました(『村史』)。売渡し段階で残っていた開拓農家47戸200人のうち約半分が山梨県からの入植者で、再び他所へ追われることになったのです。演習場はつくられ現在まで頻繁に使われていますが、住民の反対運動の結果、自衛隊は当初の600ヘクタールの計画を3分の1まで大幅に縮小せざるを得ませんでした。開拓農民のなかった阿武町民が、現地に出向いての自衛隊の説明にもかかわらず最後まで反対し、同町西台の演習場化を阻止したからでした(『町史』)。
むつみ演習場はさかんに使用され、対テロ訓練用とみられる模擬市街ブロック構造物も確認できます。しかし、演習場南端の退隊員宿舎5、6棟は訓練時のものにすぎません。ところが、イージス・アショアが建設されると600人の隊員が常駐するほか、四方に放出する強力な電磁波で人や環境への影響が心配されます。演習場に隣接して集落(羽月6戸、岸高8戸)や無角和牛の郷(阿武町)があり、地元住民に情報を伝え、意見を聞くことが急務です。」
日本共産党中国ブロック事務所は、26日に、中国四国防衛局に対して要請を行います。
要請項目の中に、陸上配備型イージス(イージス・アショア)の問題が入っています。
私は、宮内・五十嵐萩市議とともに、要請行動に参加し、イージス・アショア計画について、現時点での中国四国防衛局の考えを問いただしたいと思っています。
先日、秋吉台を住民の運動で米軍の実弾演習場にさせなかった歴史を紹介しました。
その先に、このような歴史があったことをこの記事で初めて知りました。
阿武町の住民が、同町西台を自衛隊の演習場にさせなかったことに学び、「イージス・アショア」の計画について、県民の声を今、あげていくときだと思います。
「イージス・アショア」について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
2015年、ジェイ・ローチ監督のアメリカの伝記映画「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」を観ました。
山本おさむさんの漫画「赤狩り」に胸を打たれ、アメリカのハリウッドで起きた「赤狩り」に関連する作品を探していたらこの映画に辿りつきました。
ハリウッドには、ジョン・ウェインらを筆頭に「アメリカの理想を守る映画連盟」という組織が設立され、非米活動委員会への協力が推進されます。脚本家のダルトン・トランポらハリウッド映画界の著名10人が公聴会に呼ばれます。
トランボらは、アメリカ画集国憲法修正一条(言論と集会の自由を規定した条項)を理由に証言を拒みます。
しかし、トランボらは、議会侮辱罪で逮捕され、禁錮刑を受け服役します。
トランボは、1953年「ローマの休日」をイアン・マクレラン・ハンター名義で執筆。
この作品がアカデミー原案賞を受賞しますが、ハンターに渡されます。
トランボは、1956年「黒い牡牛」をロバート・リッチ名義で執筆。
この作品もアカデミー原案賞を受賞しますが、当然、彼は授賞式に登場しません。
トランボの名前が、クレジットに再び現れるのは、1960年の「スパルカタス」からであり、ハリウッド追放から13年が経過していました。
映画は、トランボの闘争的でありながら、飄々とした人間性を見事に描きだしています。
美辞麗句を並べながら、自由と権利を侵害する「アメリカの理想を守る映画連盟」などの狡猾さも見事に描かれていました。
葛藤し対立しながらもトランボを支える家族愛も見事に描かれていました。
私は、すっかりダルトン・トランボに魅了されました。
ダルトン・トランボはまさに「不屈」の人です。大いに学ぶところがあります。
更にトランボを探っていると、自伝が翻訳され出版されていることが分かりました。
ジェニファー・ワーナー書梓澤登訳「ダルトン・トランボ ハリウッドのブラックリストに挙げられた男」(七つの森書館)
早速、注文して年末年始に読みたいと思います。
山本おさむさんの「赤狩り」の続きも楽しみです。「ビッグコミックオリジナル」を久しぶりに買って楽しんでいます。
「ダルトン・トランボ」ファンの皆さん。彼の脚本した映画のお薦め作品をお教え下さい。