月別アーカイブ:2025年2月

第27回西宇部地区人権教育推進大会行われる

 昨日、第27回西宇部地区人権教育推進大会が宇部市内で行われました。

 西宇部小学校PTAコーラスの合唱、二葉保育園の遊戯、DVD視聴が行われました。

 その後に、西宇部小学校、厚南中学校の児童生徒による人権作文の発表、両学校の教諭による人権教育の取組の発表が行われました。

 西宇部小学校教諭が西宇部小学校の人権教育の取組を発表しました。

 私が、冒頭行った挨拶の要旨は以下の通りです。

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 街のあちこちに雪が残る大変寒い中、今年も多くの方々にお集まりいただき人権推進大会を開催できますことに感謝申し上げます。
 来賓の皆さん、作文を朗読のしていただく小中学生の皆さん、お遊戯やコーラスを披露していただいく皆さんにも感謝申し上げます。
 さて今日は、無自覚の差別=「マイクロアグレッション」について学ぶビデオを視聴していただきます。私たちは、日々の会話で、無自覚で相手を傷つけているかも知れないことに気づきましょうというビデオです。
 さて、私、昨日まで、大学の同期会で三重県に行ってきました。帰りの名古屋駅で、中日新聞を買いました。そこに無意識の偏見=「アンコンシャス・バイアス」が取り上げられていました。
 岐阜県の高校で、硬式野球部の生徒が、小学生に野球と勉強を教える講座を行いました。その時の募集要項に「選手を目指す男子」と「マネージャーを目指す女子」と書かれてありました。
 愛工大名電高校に女子選手が入部しました。男子のマネージャーがいる学校は珍しくありません。
 文科省も、バイアスへの気付きを促す教員向けの研修モデルのプログラムを作成するなど、理解促進に取り組んでいるそうです。
 皆さんの前で話をしている私も「マイクロアグレッション」も「アンコンシャス・バイアス」も言葉自体を始めて知りました。
 今日は、小中学生の作文から、ビデオから、何か一つでも、皆さんの中に「気づき」が生まれたらと願っております。
 私も、今日一日、皆さんと一緒に「気付き」を増やしたいと思っています。今日は、ご参加ありがとうございました。最後までよろしくお願いいたします。

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 皆さんの周りでの人権問題をお教えください。

有吉佐和子記念館に行ってきました。

 大学時代のサークルの同期会で三重県に行きました。
 往路の途中で下車して、和歌山市にある有吉佐和子記念館に行ってきました。
 有吉佐和子さんの東京の家と同じ建物を再建した記念館は素敵でした。
 記念館で「新潮日本文学アルバム・有吉佐和子」を購入しました。
 有吉佐和子さんは、和歌山市で生まれます。有吉家は、もともとは長州萩藩にあったと前半の「評伝」にありました。
 後半の橋本治さんの「彼女の生きた時代」を興味深く読みました。
 橋本さんは、有吉佐和子さんについて次のように書いています。
 「有吉佐和子の作品をかつての男達が評価しなかったのは、彼女の書く主人公達が、皆根本のところでは自由だからだー私はそのように思う。女達は自由で、社会に寄生して生きている男達には、その自由が理解出来ない有吉文学に描かれる女達の葛藤、あるいは格闘は、こんなギャップから生まれるのだと思う。」
 「『自分が自由であることは、自分が女であることだ』あるいは、『自分が女であることは、自分が自由であることだ』と知っていた有吉佐和子は、誰よりも強くなれた女だったのかもしれない。そして、そんな彼女を誰よりも孤独にしてしまうくらい『戦後の日本』という時代じゃ、不自由な時代だったのだろうと、私は思う。だから、自分の自由を守ろうとしていた者にとって、有吉佐和子の作品は重要なのだ。そのことに、男女の差はないだろうと、私は思う。」
 社会に寄生していることに気づかせ、自由に気づかせるのが、有吉文学なのだという橋本治さんの評論に頷きながら、三重県に向かいました。そして今、「複合汚染」を読んでいます。この小説の中に若き菅直人さんが出てくるところに気づきました。これからも自由を求め、有吉作品を読み進めようと思います。
 有吉佐和子ファンの皆さん、感想をお聞かせください。

埼玉県での事故を受け、県が、県管理下水道管路の独自緊急点検を行っています。

 6日付、読売新聞は、埼玉県八潮市での道路陥没事故を受け、県が緊急点検を行ったことを次のように報じました。
 「埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受け、山口県は5日、光市内の下水道管の緊急点検を始めた。マンホールから作業員が入り、異常がないか目視で内部の状態を調べる。県都市計画課によると緊急点検の対象は、八潮市の道路陥没現場にある下水道管と同時期及びそれ以前の1979~83年に整備された下水道管で、周南浄化センター(光市浅江)につながる約6・6キロ。この区間には直径1・2~1・65㍍のコンクリート製の管が地下約9~18㍍に埋設されている。この日は同センターから約5キロ離れた光市島田中周辺で、マンホールのふたを開いて空気を送り込む装置を取り付けた後、防護服姿の作業員が地下約15㍍の下水道管内に下りた。作業員は汚水で発生した硫化水素による腐食や、土砂がたまっていないかなどを確認した。出入りに使うマンホールは13か所あり、点検は1週間程度かかる見通し。作業に立ち会った同課下水道班の石田佳誠主幹は『日常生活に欠かせない下水道管の調査は以前から取り組んでいるが、八潮市のような事故が起きないようにしっかりと安全確認に努めたい』と話した。」
 国交省から、1月29日、都道府県下水道担当部長あてに、「下水道管路施設に対する緊急点検について」という事務連絡が届いています。
 国交省は、1日最大処理量30万㎥/日以上の大規模下水道処理場に接続する口径2千mm以上の下水道管路について、2月7日までに緊急点検結果を報告するよう求めています。
 国交省は、全ての下水道管理者に、下水道の維持修繕基準に基づき、適切な時期に点検を行い、異常があれば、補修を行うなど、「適切な施設管理を徹底する」よう求めました。
 山口県は、国から緊急点検を求められた管路はありませんでしたが、独自に判断して、報道にある県管理管路の緊急点検を実施しました。
 また、県は、国の事務連絡を市町に伝達したとのことです。
 6日、中国新聞は、山口県内に、2021年度から23年度までの定期検査で、0.9キロの管路に異常があったことが分かったと報じました。
 県土木建築部に問い合わせたところ、「県管理管路では、異常のあったものはなく、県以外の県内市町などが管理する管路でのものだだろう」とのことでした。
 当面、県独自の緊急点検の結果を待ちたいと思います。
 下水道施設管路に関する皆さんのご意見をお聞かせください。

23年度山口県男性育休取得46.9% 25年度までに100%目標達成できるのか

 2月3日付、読売新聞は、男性育休について次のように報じました。
 「2023年度の男性地方公務員の育児休業取得率が、前年度から15・8ポイント増の47・6%となり、過去最高を更新したことが総務省のまとめで分かった。現在の形式で調査が始まった17年度の形式で調査が始まった17年度の4・4%から飛躍的に増加した一方、取得期間の長期化は進んでいない。調査は都道府県や政令市、市区町村の一般行政部門や警察、消防、教育委員会の職員を対象に行われた。同省によると、23年度に育休が取得可能となった男性職員は6万880人で、同年度に取得した人数は2万9002人だった。取得期間は『1カ月以下』が50・8%と半数を占め、『1か月超3か月以下』が24・3%、『3か月超6か月以下』が11・3%と続いた。一般行政部門に限ると取得率は66・4%だが、そのうち1週間以上取得した職員は64・3%にとどまる。25年までに1週間以上の取得率を85%とする政府目標と比較すると低水準だ。都道府県別では福井県の66・2%が最も高く、鳥取県が64・9%で続いた。政令市では、前年度から40ポイント弱増加した福岡市が97・4%となった。」
 総務省が公表した2023年度の「地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果」によると、都道県別の男性職員の育児休業の取得状況に基づき、山口県の状況を見てみます。
 全合計は、全国平均が43.9%であることに対し、山口県は46.9%で全国平均を上回っています。全国順位は、16位です。
 一般行政職は、全国平均が76.3%に対して、山口県は57.1%と全国平均を下回っています。
 公営企業等は、全国平均が62.4%に対して、山口県は25.0%と全国平均を下回っています。
 警察部門は、全国平均が46.5%に対して、山口県は73.5%と全国平均を上回っています。
 教育委員会は、全国平均が28.7%に対して、山口県は25.1%と全国平均を下回っています。
 山口県が、全体で、全国平均を上回ったのは、警察部門で全国平均を大きく上回った結果であることが分かりました。
 その上で、山口県は、一般行政職、公営企業等、教育委員会で、全国平均を下回っていることは、新年度に向けて改善が求められています。
 昨年1月4日、知事は、年頭の記者会見で「『男性が育休が当たり前』になる社会の実現に向けてー県庁から始める男性育休の取得の強化ー」を発表しました。
 この中で、①男性職員の育児休業を2025年度までに、2週間以上の取得率を100%②男性職員の育児関連休暇を2025年度までに、子の出生後1年までの1カ月超の育児関連休暇等の取得率を100%にするー目標が掲げられています。
 本当に、この目標が達成される体制になっているのか、担当課に照会してまいりたいと思います。
 男性育休に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

山口県は、日本海側の海域活断層が起こす地震や津波の被害想定を見直すため専門委員会で検討中

 昨年12月31日付、毎日新聞は、日本海側に面する道府県の海底活断層の被害想定について次のように報じました。
 「日本海にある複数の海底活断層について、沿岸16道府県のうち6道県で地震と津波の震源の想定に違いがあることが、毎日新聞が各道府県に行ったアンケート調査で判明した。1月の能登半島地震ではこの海底活断層の一つが震源となったが、石川県が想定していたのは津波だけで、この震源が起こす地震は想定しておらず、被害想定が過少になっていた。他の自治体でも想定が食い違っている現状が浮き彫りになった。回答によると、各都道府県が策定する地域防災計画で、日本海の海底活断層が起こす被害について『津波のみ』を想定していると答えたのは、秋田▽富山▽福岡▽長崎ーの4県。北海道は『地震のみ』との回答し、津波の想定は今年度内に公表するとした。石川県は『両方を想定』と答えたが、地震については、津波を想定した活断層とは別の、より遠くにある海底活断層が起こす地震の揺れの被害も含めて地域防災計画に盛り込んだが、5県は地震の揺れは反映していないとした。理由について、秋田県は『プレート境界型の地震を独自に想定している』と説明。長崎県は『過去の調査で活断層であることが確実なものを想定しており、この中に海底活断層は含まれない』などと答えた。能登半島地震の教訓を踏まえ、6道県のうち、石川▽富山▽長崎ーの3県は被害想定を『見直す』と回答。福岡県は『海域活断層の予備調査をしており、結果を踏まえて見直しを検討する』とした。防災に詳しい福和伸夫・名古屋大名誉教授(地震工学)は『想定が違ったり見直しが遅れたりすると、能登半島地震のように被害の過少評価につながりかねない』と指摘する。アンケートは12月に送付し、全16道府県から回答を得た。」
 山口県が、毎日新聞のアンケートにどのように答えたのか、この程、県担当課から回答が届きました。
Q1=日本海の海域活断層が起こす地震の揺れ、津波の被害を、道府県の地域防災計画で想定していますか。
A1=揺れ、津波の両方
Q2=何の調査に基づく、どんな地震ですか。
A2=「日本海における大規模地震に関する調査検討会報告」及び県独自調査に基づき、最大クラスの津波を発生させると想定した地震。
Q3=なぜその地震を想定しているのか教えてください。
A3=起きうる最大の被害を想定するため
Q4=具体的に何を想定しているのか(被害規模、震度、人的被害など)を教えてください。
A4=①(想定地震)見島付近整備断層(規模)M7.5(最大震度)6弱(津波・最高津波水位)3.0M(到達時間・分)18分(人的被害・死者)29人(負傷者)23人(建物被害・全壊・棟)69棟(半壊)1576棟(避難者)24648人 ②(想定地震)見島北方沖西部断層(規模)M7.5(最大震度)4(津波・最高津波水位)2.4M(到達時間)59分(人的被害・死者)14人(負傷者)11人(建物被害・全壊)26棟(半壊)876棟(避難者)19594人 ③(想定地震)F60断層(規模)Mw7.6(最大震度)5強(津波・最高津波水位)3.7M(到達時間)43分(人的被害・死者)81人(負傷者)14人(建物被害・全壊)352棟(半壊)3379棟(避難者)34816人
Q5=何の調査に基づく、どんな津波ですか。
A5=「日本海における大規模地震に関する調査検討会報告」及び県独自調査に基づき、最大クラスの津波を発生させると想定した地震。
Q6=なぜ、その津波を想定したのか教えて下さい。
A6=起こりうる最大の被害を想定するため。
Q7=具体的に何を想定しているか(津波高、浸水域、人的被害など)を教えてください。
A7=A4に同じです。
Q8=A2とA5に違いがある道府県にお聞きします。なぜ違うのか、理由を教えて下さい。
A8=震源に違いはありません。
Q9=能登半島地震以降、日本海の海域活断層が起こす地震の揺れ、津波の被害想定を見直す予定はありますか。
A9=見直す
Q10=その理由を教えてください。
A10=能登半島地震を踏まえた防災・減災対策の見直しにあたり、最新の知見による被害想定に基づき実施する必要があるため。
Q11=どんな手続きか、具体的に教えて下さい。
A11=日本海の海域活断層を含む最新のデータを収集・整理し、有識者等で構成する「山口県地震・津波防災対策検討会」において検討の上、実施する。
Q12=日本海の海域活断層は、国土交通省などが2014年に調査結果を公表した一方、政府の地震本部による長期評価は、22年に九州~中国、24年に北陸~新潟沖が公表され、新潟以東は未着手です。国交省に比べて長期評価が遅れていることは、地域防災計画に影響していますか。
A12=影響していない。
Q13=その理由を教えて下さい。
A13=本件が被害想定を実施した際の基礎資料等に変更がないことから、実施した被害想定結果に影響を及ぼさないと判断したため。
 山口県は、地震も津波も想定していることは評価できます。
 その上で、山口県は、有識者等で構成する「山口県地震・津波防災対策検討委員会」で、日本海の海域活断層を含む最新データを収集・整理し、日本海側の海域活断層が起こす地震の揺れ、津波の被害想定を見直す作業を行っている状況をしっかり見守っていきたいと思います。
 「山口県地震・津波防災対策検討委員会」での検討状況を担当課に照会したいと思います。
 その結果は、本ブログで報告していきたいと思います。

長生炭鉱事故犠牲者遺骨収容と返還に対する日本政府の責任は重大

 2月4日、しんぶん赤旗日刊紙は、長生炭鉱事故から83年経過したことについて次のように報じました。
 「戦時中、朝鮮人労働者136人を含む183人が犠牲となった長生炭鉱水没事故から83年がたちました。1日には現地で追悼集会が開かれ、遺族や支援者、韓国政府代表、日韓の国会議員らが、遺骨の収容と遺族への返還実現を口々に訴えました。雨のなか開かれた集会には約400人が参列。楊玄(ヤン・ヒョン)韓国遺族会会長は、日韓両政府の無責任さが犠牲者と遺族たちを苦しめているとしつつ、昨年の坑口発見で遺骨の収容に希望を抱くようになったと述べ、日本政府主導での遺骨収容・返還を求めました。集会には韓国政府の代表も初めて参加し、金敏在(キム・ミンジェ)行政安全部次官補は、『韓国政府は犠牲者の遺骨が一日でも早く故郷や家族のそばに帰れるよう最善を尽くす』と表明しました。また、韓国からは夜行フェリーでの日帰りで約100人の支援者も参加しました。対して日本側の当局者代表は山口県の宇部市からのみ参加。日本政府は参加せず、メッセージも寄せませんでした。追悼集会にあわせ、ダイバーの伊佐治佳孝さんによる潜水調査が1月31日~2月2日の3日間行われ、坑道内からの木の板などを発見しました。遺骨の発見と収容も期待されましたが、今回はなりませんでした。次回は、韓国人ダイバーも加わり、4月1、2両日に予定されています。日本政府は、長生炭鉱の遺骨の埋没位置は不明なため調査は困難という姿勢を崩していません。昨年末の臨時国会で日本共産党の小池晃書記局長の質問に対し、石破茂首相は『現時点では遺骨発掘を実施することは困難』と背を向けた一方で、存在する旧朝鮮半島出身労働者の遺骨は『遺族が希望する場合、可能な限り返還することが望ましい』と答えました。関係者は、遺骨が発見されれば政府も調査に動かざるを得ないと期待を寄せます。集会を主催する『長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会』の井上洋子共同代表は、追悼集会で『一片のご遺族は必ず世論、政府を動かす力を持つと確信している』と述べました。集会には、日本共産党から小池晃書記局長と仁比聡平参院議員、大平喜信元衆議院議員、藤本かずのり山口県議に加え、立民、社民からも参加。集会に先立ち行われた日本の国会議員と勧告の遺族との懇談では、楊韓国遺族会会長が『遺骨の返還は日韓両政府を通じて』と要望しました。小池氏は、国として責任をもって返還するのが当然だと指摘。『今年は戦後80年、日韓国交正常化60年だ。解決に向けて頑張りたい』と決意を語りました。」
 私は、長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会の運営委員として、県議会議員として、国会議員の皆さんと協力して、遺骨収容、遺骨返還に対する日本政府の責任を明らかにしていきたいと思います。

 2月1日の追悼式前に行われた国会議員と遺族との懇談会

 左側が遺族 右側が国会議員 右側手前から仁比参院議員、福島参院議員、平岡衆院議員、小池参院議員

 引き続き、長生炭鉱に対する皆さんのご意見をお寄せ下さい。