行定勲監督の映画「円卓 こっこ、ひと夏のイマジン」を観ました。
直木賞を受賞した西加奈子さんの「円卓」を映像化した作品です。
主人公の渦原琴子(こっこ)を演じたのは芦田愛菜。
芦田愛菜の演技力全開の映画だと言えます。
芦田さんは関西出身でしょうか。完璧な関西弁だったのではないでしょうか。
舞台になっている3年2組には、色んな仲間がいます。
吃音症を抱えたぼっさん。在日ベトナム難民のゴックん。在日韓国人の朴圭史。
子どもとは、色んな違いに出会うもの。
それをイマジンするもの。
このようなメッセージがこの映画から伝わってきます。
こっこは、公団住宅で、祖父母、両親、三つ子の姉の8人で暮らしています。
家族は、中華料理店にある円卓を囲んで食事をとります。
こっこの回りで様々な出来事が起きますが、圧倒的な家族愛で、こっこは乗り越えていきます。
中でも活字好きのお祖父さんの存在がいいですね。
私の長女は、小学校4年生で芦田愛菜さんと同級生。
今、学校から帰ってカーペットの上で寝ています。
この映画を観た後は、ことのほか長女のことが愛おしく感じられます。
私自身は子どもの頃のかけがえのない時間を思い起こします。
そして、子どもたちのかけがえない日々を親としてしっかり支えていこうと思いました。
行定監督、いい作品をありがとうございました。
行定監督作品を観るのは三作品目です。
2005年の「北の零年」。2007年の「クローズド・ノート」。そして本作。
日本映画を最前線で牽引している監督と一人が行定監督だと思います。
これからも心に沁みる作品を期待しています。
映画は心を豊かにしてくれますね。
西加奈子さんの原作「円卓」をこれからじっくり読みたいと思います。
山口県社会保障推進協議会(磯野有秀代表幹事)は、昨年10月、村岡知事に、「2014年度社会保障・福祉施策の改善を求める要求書」を提出しました。
今日、重点要望に対する回答が県から行われました。
県社保協と県との交渉で挨拶する磯野代表幹事
まず、福祉医療費助成事業の改善・拡充についてです。
県は「これまでも社会情勢の変化や県民ニーズ等を踏まえ、少子化対策として対象年齢を拡大するなど、逐次、内容の拡充を図ってきたところであり、引き続き、当該制度の安定的かつ持続可能な運用に努めてまいります」と回答しました。
私は、「県が、通院を3歳未満から、未就学に拡大したのは、平成16年。中学校卒業するまで医療費助成を行っている県もある。10年間対象年齢を拡大していないことは問題だ。新年度こそ対象年齢を拡大すべき」と訴えました。
次に国民健康保険に関する問題です。
国保の都道府県単位化について県は「公費の拡充による保険料負担の引き下げが、また、財政運営を都道府県が担うことで小規模市町村の財政の不安定性の解消が期待される」などと答えました。
私は、「今年になって全国知事会が『持続可能な国民健康保険制度構築に向けた緊急要請』を国に行っている。この中で、財政上の措置などが講じられない場合、『知事会は、今回の国保制度の改革に応じられない』としている。山口県も被保険者を守る立場で対応すべき」と主張しました。
次は、「医療・介護総合改革法」で定められた医療関係従事者の離職防止や専門職のマンパワー確保を進める各県の「勤務環境改善支援センター」についてです。
これについて県は、「医療法の改正により県が設置に努めるものとされたところであり、現在、検討中だ」と答えました。
最後に、「子ども貧困対策推進法」を受けての県の「子どもの貧困対策計画」についてです。
これについて県は、「県計画の策定に当たっては、国の大綱も勘案しながら、関係各課の意見を踏まえ策定していくこととしている」と答えました。
今回の交渉の課題や成果を来る予算議会に反映していきたいと思います。
社会保障に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
葉室麟さんの随筆集「柚子は9年で」を読んでいます。
直木賞受賞後の「柚子の花が咲くとき」という随筆は胸に沁みます。
葉室さんは、仕事の傍ら文芸誌が主催する新人賞に応募してきました。
「一次は通るけど」を繰り返す葉室さん。
「しかし、50歳になった時、『このままでいいのだろうか』とふと思い直した。」
「若いころに抱いた夢や思いを何ひとつ成し遂げることなく、いたずらに歳月は過ぎ去っていく。」
「自分の残りの時間を考えた。10年、20年あるだろうか。そう思った時から歴史時代小説を書き始めた。」
その中でも一番心に沁みたのが次の言葉です。
「時間は長くなりはしないが豊穣にはなっていくのだ。」
葉室さんが、本格的に歴史時代小説を書き始めた年齢に私もなりました。
50歳から筆を磨き、直木賞を受賞した葉室さん。
50代の鏡のような方です。
この年になっても夢を捨てない。
時間は長くならないが豊穣していく。
私は、この言葉を胸に4月に行われる私にとって7度目の選挙に臨みたいと思いました。
葉室さんいい言葉をありがとうございました。
この随筆の底流となっている葉室さんの「柚子の花咲く」を読んでみようと思います。
読書は心を豊かにしてくれます。
東京へ出張中。移動中の有楽町駅近くの三省堂書店で、偶然出会ったのが、西加奈子さんの「サラバ!」
上下巻の長編でしたが、一気に読みました。
本は西さん直筆のサイン入りです。
これが西さんとの出会いで、なんとこの小説が第152回直木賞を受賞したのです。
西加奈子さん受賞おめでとうございます。
山口新聞に、直木賞選考委員の林真理子さんのコメントが掲載されていました。
「欠点は多いが、それをしのぐ力強いメッセージがある。快刀乱麻のような手腕は天才的」
私もまさに彼女の作品を読んで、林さんと同様の感想を持ちました。
長い小説でしたが、主人公の苦悩とインパクトのあるお姉さんの姿は、今でも脳裏に刻み付けられています。
映像化ということになれば、お姉さんは誰が演じるのでしょうか。
山口県人の私から言わせていただければ、この作品は、金子みすずさんの「みんな違ってみんないい」を体現したような作品です。
西さんの作品は、他にも若干読み始めていますが、灰谷健次郎を彷彿させる文体であるところも私が好きな所です。
地に足を付けて、人間愛に満ちて、丁寧に人物を描く筆致には好感が持てます。
ヒューマニズム一杯の文体が好きです。
西加奈子さん直木賞受賞おめでとうございます。
他の作品を読みながら、これからも応援していきます。
そして、新作を待っています。
そして、関係者の皆さん「サラバ!」の映像化をよろしくお願いいたします。
読書は人生を豊かにしてくれますね。
本日、県農林部長から「移動制限区域内(半径3キロ)の6農場の『清浄性確認検査』において、異常等がないことが確認されたため、本日午後5時をもって搬出制限区域(半径3~10キロ)の解除等を行いますのでお知らせします。」との報告が私の所に届きました。
今後の予定として「国の防疫指針に基づき、発生農場における防疫措置終了後、21日間が経過する1月23日午前0時に、移動制限区域を解除し、『第3高病原性鳥インフルエンザ防疫対策本部会議』で終息を宣言する予定」とのことです。
私も4日に長門市を訪ね、養鶏農家の関係者と懇談を行いました。
一日も早く終息宣言が出せることを願っています。
引き続き、鳥インフルエンザに関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
日本共産党山口県委員会(佐藤文明委員長)と日本共産党県議団(藤本一規団長)は、今日、村岡知事に、「2015年度山口県の施策並びに予算編成に関する申し入れ」(以下予算要望)を行いました。
予算要望は、11分野、全399項目です。うち新規は30項目、一部新規は29項目です。
緊急重点項目は、5点。この5点に関して村岡知事と意見交換を行いました。
左から河合さん、松田さん、藤本、村岡知事
第一は、「庶民増税と社会保障制度の改悪に反対し、県民のいのちと健康をまもる」諸問題です。
具体的には、①中学校卒業までの医療費無料化②保育料軽減自治体への財政支援③育児休業企業奨励金や条件付き給付型奨学金の創設④小中学校での30人以下学級の本格実施など子育て支援の施策を抜本的に強めるよう求めました。
村岡知事は「子育て支援は、チャレンジプランの重点にもしている。予算編成の中でしっかり考えたい」と答えました。
第二は、災害に強い県土づくりを公共事業の最重点にすることです。
第三は、米軍岩国基地の拡大強化に反対し、県民の平和と安全をまもることです。
具体的には、「国に対し、空母艦載機部隊の岩国移駐を含めた『米軍再編計画』の白紙撤回を求める」ことや「米軍岩国基地の新たな機能強化は容認しない」よう求めました。
村岡知事は、「今後とも基本スタンスを堅持して対応していきたい」と答えました。
第四は、上関原発計画は許さず、原発ゼロを実現することです。
第五は、鳥インフルエンザ被害の補償と再発防止についてです。
具体的には、「養鶏業者が被った損害は全額補償するとともに、再発防止に必要なハード、ソフト対策への支援制度を設ける」ことを要望しました。
村岡知事は、「しっかり取り組んでいきたい」と答えました。
約30分間、直接、私たちの要望を知事に届けることが出来ました。
新年度予算に、県民の願いが少しでも多く反映できるように引き続き頑張ります。
皆さんのご意見をお聞かせ下さい。