藤本かずのりサポーターズ はじめました

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唐鎌直義さん講演会

 本日、宇部市総合福祉会館で、消費税をなくす山口の会第17回総会が行われました。

 総会に先立って記念講演が行われました。講師は、元専修大学教授の唐鎌直義さんでした。

 唐鎌さんは、「社会保障は累進課税に支えられてこそ―これからの『社会保障』と『税』を考える―」と題して話されました。

 唐鎌さんは、我が国最初の公的貧困救済施策である「恤救規則」を取り上げました。

 私は福祉系大学で学びましたのでとても懐かしい思いで、この話を聞きました。

 唐鎌さんは、この制度は、「貧困への対応を制限した劣悪な公的扶助制度」だと指摘。

 日本の社会保障制度は、「水平的再分配」が中心であるのに対し、EU諸国では、「垂直的再分配」中心であることに根本的な違いがあります。

 更に、社会保障構造改革で「弱者」に対する「自立支援施策」の全面化が進行したと唐鎌さん。

 失業者・高齢者・障がい者・一人親・要保護者・野宿者に対する「自立支援策」が今日横行していると説明。

 国の役割は「弱者」の「自立」を「支援」するだけでいいのかと唐鎌さんは訴えます。

 また、「弱者」以外には、「自己負担」が強化されていると唐鎌さん。

 日本のGDPは世界で第2位であるのに、国民生活の豊かさに直結していない状況についての説明が行われました。

 国民一人当たりの社会支出は、スウェーデンを100とすると日本は40です。貧困関連社会支出で見ると日本は15という状況です。

 日本の富が社会保障特に貧困対策に向っていないことは明らかです。

 社会保障の財源を消費税で補うとどうでしょうか。

 最も所得が少ない第Ⅰ10分位階層の「実収入に占める消費税の割合」が4%になる一方、第X10分位層は「実収入に占める消費税の割合」は1%に過ぎません。

 唐鎌さんは、社会保障を消費税に頼るほど、金持ち優遇になると結論づけました。

 任天堂の会長は、08年度の自社株配当が98億円あったそうです。世界第二位の日本の富が上手に分配されれば、消費税に頼らず、日本の社会保障の再構築は可能だと感じました。

 社会保障の向上のためには消費税増税という隘路から脱皮する日本を描いた講演に感動しました。

 皆さんはどうお考えですか。

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  宇部市で社会保障の講演を行う唐鎌直秀さん

 

国体参加資格に係る第三者委員会記者発表概要

 17日に行われた日本体育協会の国体参加資格に係る第三者委員会直後の記者発表の概要が、日本共産党宮本衆議院議員事務所を通じて入手できましたので、その内容を報告します。

 菅原議長代行が行った発表内容の概要は以下の通りです。

 ・調査は煮詰まっており、明確に言えない点があることをご容赦いただきたい。

 ・今日、山口県とお話しして、約80名の選手が県外に活動拠点を持っているとのことであったが、前回の時点でおおよそ38名くらいに絞られ、今回、住民票や色々な資料を提出いただいて、さらに3名が外れ、残り35名の方々に対して、なお継続して調査をしていくということになった。

 ・視聴者スキルアップ事業業務委託契約書は、ほぼ全部提出していただいた。

 ・今回までの間に「勤務地」で参加登録したという選手もでてきたので、それについて補充の資料をこの間に提出していただき、それについての話を伺った。

 ・「勤務地」での参加登録の件もあるが、再度、今日質問した内容について、県体育協会の方に追加資料を提出していただくことになり、これも継続調査になった。

 ・基本としては、年内には調査を終了したい、ということで山口県体協にもお願いし、各委員の意向も同様であった。

 ・但し、今後どうするか、ということについては、まだ色々な意見があるため具体的には言えない。調査を継続するということが今日時点での見解。

 この問題に関して、引き続き、皆さんのご意見をお待ちしています。

国体参加資格問題で、昨日、日体協第三者委員会開催される

 今年の千葉国体に出場した山口県の成年選手の参加資格問題で、昨日、日本体育協会は3回目の第三者委員会を開催しました。

 山口新聞に「前回の委員会で県外に活動拠点を置く選手を38人に絞り、今回、このうち3人を『該当しなかった』と調査から外し、残り35人の参加資格を継続調査する方針」と報道されています。

 また、「県体協から提出された指導者スキルアップ事業の業務委託契約書や住民票などの資料を基に再聴取。県内での居住実態に加え、国体参加資格の1つである『勤務地』で参加登録した選手についても聞き、県体協に再度、追加で資料を提出するよう求めた。」とあります。

 県体協から提出された業務委託契約書など可能な資料については、議員にも公開されるよう要請したいと思います。

 また、この報道から、居住地枠で出場した選手だけではなく勤務地枠で出場した選手に関しても第三者委員会で審議がされていることが分かりました。

 勤務地に関する問題とはどのような問題なのか引き続き調査したいと思います。

 次回の第三者委員会は「12月初めから中ごろをめどに調整中」とされています。最終的には、年内にも結論が出される見通しです。

 引き続き、この問題に関して、皆さんのご意見をお聞かせ願いたいと思います。

厚東川通信No289(2010年11月15日)

日本共産党県議団が農業問題で県と交渉

 

農業破壊のTPP反対

 

県農林水産粗産額が半減

 

 八日、日本共産党県議団は二井知事に対して「過剰米の緊急買上とTPP交渉反対を求める要望書」を提出しました。
 第一は、生産者米価の暴落問題です。米価の安定のために、過剰米を政府が買取ることが求められています。私の九月議会での質問に、県は、「国への要望を検討する」と答弁しています。今日の申し入れに、蔵重農業振興課主幹は、「中国地方知事会で現在、要望を国に上げるよう調整している」と答えました。
 次に、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉への参加問題です。
 TPP交渉への参加反対を国に求めよとの申し入れ、河本農林水産政策課長は、「関税が無くなれば、山口県農業への影響は甚大」「中国地方知事会で国へ申し入れを行うよう調整中」と答えました。
 また、TPP締結されれば、山口県の六九七億円ある農業粗生産額は、三三五億円になるとの試算を河本課長は明らかにしました。


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  TPP問題で交渉する党県議団(右端が私)

 

県赤旗まつりに1500人

 
 三日、第三七回赤旗まつりが下関市乃木浜総合公園で行われ、県内から千五百名が集いました。 冒頭、いっせい・中間選挙の候補者紹介が行われました。
 小池政策委員長が記念講演を行い、「大企業のためこんだお金を労働者の賃金と下請け代金の増加にあてることが大切。」と訴えました。好天の中、笑顔のまつりとなりました。

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県赤旗まつりで来春の候補者が発表される

 

9月県議会報告シリーズ④

 

高校授業料の完全無償化を

 

 藤本県議は、高校の授業料問題を取り上げました。山口県は、留年生や通信制の生徒から授業料を取っていますが、全国では二十四道府県では取っていません。
 藤本県議の「全日制・定時制・通信制の既卒者や留年者等から授業料を取らない対応を行うべき」との質問に、田辺教育長は、「現在の取扱を見直すことは考えていない」と答えました。 
 私立高校生では、山口県は生活保護世帯からも十万円をこえる授業料を取っている数少ない県の一つです。隣の広島県でも県独自の助成で授業料負担の軽減をおこなっています。
 藤本県議の「私立高校生への授業料軽減措置である特別就学補助金を拡充すべき」との質問に岡田総務部長は「国に対し就学支援金等の拡充が図られるよう、全国知事会等を通じて要望している」と答えました。

一気

 

十三日の読売新聞に、来秋の中学校県体育大会が中止に決まったとの報道がありました。理由として来年の山口国体と日程が重なるためと報道されています。国体の趣旨が「国民の体育力向上」ならば、多くの生徒が参加する体育大会こそ、県民の体育力向上に貢献する大会だと言えます。やはり、国体はトップアスリートだけのためにある大会なのかと思わせる今回の対応です▼来年度中学校三年生になる生徒や保護者の方の「中止は残念」との意見が報道されていましたが、当然の意見です。各学校では、来年度の行事計画を策定する時期です。来年度国体が開催されることに対する各学校の影響についての状況をお教えいただきたいと思います▼国体至上で教育現場が混乱したり、歪みが出るような事態はやはり避けるべきだと思います。皆さんのご意見をお聞かせください。

明日をうたう 命ある限り

 昨日、午前中、実家に帰ってトラクターが故障中でしたので、亡くなった父の本棚から1冊を手に取りました。

 それが、三浦綾子著「明日をうたう・命ある限り」です。

 三浦綾子さんの作品は、20代の頃、「氷点」や「塩狩峠」などよく読みました。

 そして、30代に入って彼女の晩年の作品「母」や「銃口」なども読みました。

 小林多喜二の母を描いた「母」は、前進座の演劇としても上演されました。山口県での上演を観に行ったこともいい思い出です。

 「明日をうたう」は久しぶりに読んだ彼女の作品でした。この作品は、彼女の自伝の最終章となるものです。

 1997年まで書きつづったものが本作品に収めてあります。

 彼女は、1999年に没していますので、死の2年前に書かれたものです。

 本作のあとがきで夫の三浦光世さんが書かれていますが、1997年、彼女は、脳神経外科に入院し、この作品が終わっています。

 この作品の後半は、彼女が作家として最晩年のものと言えます。

 この作品は、1975年、彼女が作家活動を開始して12年目の頃から始まっています。

 彼女のこの時期以降、「天北原野」「泥流地帯」「海嶺」などの代表作を次々に発表します。

 自伝であるこの作品は、彼女の闘病記でもあるのです。

 長編小説である「海嶺」を書いている間にも彼女は重い帯状疱疹で苦しむ場面が出てきます。

 彼女の口述筆記に専念した夫の光世さんも、様々な病気を抱えながら、彼女を支える姿が描かれています。

 もしあの時に、どちらかが重篤になっていたら、その後の作品は生まれなかっただろうと思う場面の連続です。

 命を削り、命を刻みながら彼女が言葉を紡いた様子が生々しく書かれてた作品です。

 そんな想いをして生まれた、まさに珠玉の彼女の作品を久しぶりに読んでいこうと思いました。

 三浦綾子ファンの皆さん、感想をお聞かせください。

 

汗と涙の田起こしでした。

 今日は、稲刈りが終わった田の第一回目の田起こしです。

 母と数日前に打ちあわせを行い、油を買っておいてと頼んでおきました。

 西小まつりの代休の次男と一緒に実家に着いてみると玄関に母からの手紙。

 「油は買っておきました。気を付けて耕してください。私は午前中病院に行きます。」

 トラクターに油を注いで、いざエンジンをかけようとすると、かかりません。

 バッテリーが上がってしまっていたのです。

 近所の親戚でもある清さんのお宅に直行しましたが、今日はお留守のようでした。

 次に、元運送会社勤務の亀山さんにお願いして、車のエンジンと繋いでいただきましたが、掛りません。

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 亀山さんに点検をしていただきました(次男撮影)

 JAに電話をして、ようやく昼前に、整備士の方が到着。バッテリーは老朽化して駄目だと診断。

 新しいバッテリーに交換していただいて、一発でエンジンが唸り始めました。

 母も病院から帰ってきて、急いで昼食をすませて、午後からようやく田起こしが始まりました。

 耕すスピードを少し上げ、午後3時過ぎに、作業を終えることができました。

 来年からは、作業を行う数日前に、機械を動かしてみるようにしようと思いました。

 農業の神様から、進級を許してもらえない私でした。

 しかしながら、天候には恵まれ、荒滝山に見守られ、気分は上々でした。

 これで、今年の大きな作業は終了です。来年になって、田起こしを行い、水を入れて更に田を起こし、ようやく田植えとなります。

 農家の皆さん、作業は順調でしょうか。様子をお伝えください。

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 トラクターに乗る時は、ヘルメット姿の私(次男撮影)