藤本かずのりサポーターズ はじめました

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第13回西宇部校区人権教育推進大会

 本日、第13回西宇部校区人権教育推進大会が西宇部ふれあいセンターで行われました。

 私は、人権教育推進委員の一人として、設営や駐車場係として働きました。

 今朝も大変な雪が残る足元の悪い中でしたが、会場いっぱいの参加者でした。

 メインイベントは、中学生からのメッセージです。

 今年は、5名の生徒が発表しました。高齢者や障がい者に関わる問題やいじめ問題をテーマに各生徒が迫真の訴えを行いました。

 私が一番胸に来たのは、Yさんの発表でした。

 彼女は、1学期に入って部活や様々な問題でやる気が出ず、家ではイライラしていました。お母さんに冷たくあたる時もありました。

 食事を避ける日もありました。お母さんは仕事もあり、中々相談できません。

 そんなある日、お母さんの方から「今日はゆっくり話そう」と彼女の部屋を訪ねました。

 彼女は、今日なら話ができそうと思い、今まであったことを涙ながらに話しだします。

 お母さんは相づちを打ちながら聞いてくれて、アドバイスもしてくれました。

 その時のアドバイスは、不思議と彼女の胸に届きました。

 その後、彼女は、お母さんも忙しいのに私の事を気にかけてくれていたんだと、思えるようになりました。

 彼女は、「相手のことを思いやることは、人権問題の解決に役立つことだと思います。」と結論づけました。

 私も中学生や小学生をかかえる親の一人として、家庭内での人権意識の少なさに気づかされました。

 大きな事を外では言っているが、妻や子どもたちの声にどれだけ耳を傾けているだろうかと考えさせられました。

 選挙が終わるまでは、少し大変だけど、子どもと向き合う気持ちを持とうと彼女から教えられました。

 私は、もう5年位人権教育推進委員を務め、この間、毎年のように中学生のメッセージを聞いてきました。

 中学生のメッセージから、いつも何かを気づかせてもらっています。

 今年は、親としてしっかりしろと教えられたYさんのメッセージに感謝したいと思います。

 どんな高名な方の流暢な講演よりも、中学生の心の叫びに胸を打たれた人権教育推進大会でした。

 来年はどんな中学生のメッセージが聴けるか今から楽しみです。

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西宇部校区人権教育推進大会で発言する中学生

西の魔女が死んだ

 梨木香歩さんが読売文学賞を受賞されたとの報道を読み、彼女の作品を読んでみたくなりました。

 読んでいるのは、「西の魔女が死んだ」です。この作品は映画にもなっているので、ビデオショップでDVDを借りてきて先日観ました。

 彼女の作品はファンタジー小説と呼ばれる分野なのでしょうが、現在の問題にしっかり立脚して分かり易く説得力のあるものでした。

 この作品は、自然とともに生きる大切さを伝えようとしていると思いました。

 主人公のまいは、祖母から魔女修行を受けます。

 魔女修行とは、精神を鍛えること。精神を鍛えるとは、早寝早起きをして食事をしっかりとり、よく運動すること。

 魔女修行とは、人間修行であり、自然とともに生きることでありました。

 私は、プチ農民ですが、家族と風に吹かれながら田んぼに立っていると、何ものにも代えがたい気持ちの良さを感じます。

 この作品を読んで映画を観て、生き方を問い直されたと同時に、もう少し真面目に農について考えてみようと思えました。

 映画は家族みんなが観ましたが、妻も絶賛していました。どうぞ皆さんご覧下さい。

 梨木さんがこの作品で言いたかったことは、私の言いたいことにも通じるようです。

 他の作品も読んでみようと思います。梨木ファンの皆さん、推薦する本をご紹介ください。

 多忙な毎日ですが、心がホッとする良書、いい映画でした。

新年度予算と公社問題

 昨日、日本共産党宇部市職員後援会が行われました。

 私は、山口県の新年度予算と公社問題について話しました。その部分の要旨を掲載します。

・・・

 県議会は、15日が議会運営委員会で、知事が、新年度の予算概要を発表します。これまでで明らかになっているのは、財源不足が200億円となっているということです。これを財政調整基金等で穴埋めするということですが、今年度の残高が126億円ですから、穴埋めしきれません。県民への暮らしにしわ寄せが来ることは必至です。
 それに加えて、県は、道路、土地開発公社の負債を肩代わりするために、新たな県債を200億円発行するとしています。県は、県債発行額と公債費の額を同じにするというプライマリーバランスに着目した財政運営を行うとしています。11月補正後で、県債発行額が276億円超過しているのに、公社廃止のために、県債を積み増す、公債費を増額させれば、歳出は更に硬直化し、県民の暮らしに回すお金が少なくなることは必至です。
現在、3公社の負債は、土地開発公社が231億円、道路公社で48億円、住宅供給公社で311億円。合計590億円です。
この内、住宅供給公社については、愛宕山跡地を米軍住宅にするかどうかで大問題ですが、そもそも見通しのない住宅建設であったことは明らかです。道路公社は、きらら博を前に、2車線だった道路を4車線にしたことによる設備投資が負債を増大させました。新年度から無料化にするとのことですが、時期尚早ではないでしょうか。
次に土地開発公社です。土地開発公社の231億円の負債の内、きらら浜が170億円です。きらら浜の面積は、286haで、平成21年度末の処分面積は145haで141haが売れ残っています。処分が決まった所もほとんどが県有施設という状況で、やはり見通しのない用地取得であったことは明白です。
土地開発公社の負債の残りの82億円は、産業団地です。平成21年度末で、県関与団地で97.2haの内、処分出来たのは24.8ha。未処分が72.4haあります。未処分の内、宇部市に関わる宇部テクノパーク・宇部新都市・小野田楠企業団地で61.6haで、未処分の85%が宇部市関係です。作り過ぎた産業団地の付けを県民の暮らし切り捨てに転嫁してはなりません。私は、県議として12年。当初から、産業団地の問題を指摘してきましたが、その負債は、金融機関の「貸し手責任」も明らかにして県財政だけで穴埋めすべきではないと考えます。
この産業団地への県の支援は、際限がありません。まず、土地価格が上がらないように利子補給をしています。その額平成21年末累計で約15億円です。次に、企業立地促進補助金です。県関与団地には、限度額30億円出ます。H20年度末で25億支出されています。更に、県関与団地には、産業団地取得補助金が出ます。補助率は80%です。H22年度末までに約2億5千万円支出されています。この補助金には、80%の範囲ですが、限度額の上限はありません。赤旗の1面にも掲載されましたが、限度額のないのは、岩手・兵庫・山口だけとなっています。常用労働者数H14年11月が45万2610人。直近の23年年1月が、25万8508人です。実に、この8年間で、20万人の常用労働者が県内で減少しています。「大企業呼び込み」競争に奔走した山口県でしたが、「雇用」にはつながらず、作り過ぎた「産業団地」のつけを県民に押し付ける政治がいよいよ本格化します。

・・・

 新年度予算編成作業も大詰めです。予算や公社問題や産業団地への補助に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

私学助成をすすめる要請書提出に同席

 本日、山口県私学助成をすすめる会(福本卓雄会長代行)と山口県私立学校教職員組合連合(小倉章雄執行委員長)が、二井知事に対して「学費が払えずに私学を中退する生徒を無くし、私学の教育条件を改善するための、私学関係予算拡充等の要望書」を提出しました。要望書提出に同席しました。

 要望項目の第一は「平成23年度の県の私立高校授業料減免予算を大きく増やし、県の授業料減免制度を拡充して下さい。年収500万円までの世帯の生徒は施設設備費なども含めた学校納付金が無償で通えるようにして下さい。」です。

 森川学事文書課長は、「県は、国の責任で、私立学校が無償化されるよう要請を行っている。低所得者世帯への補助については引き続き配慮したい。」と答えました。

 「全国私教連速報」によると、京都府は、今年度年収350万円までの授業料無償化を新年度年収500万円未満は学費無償化にするよう検討しているようです。

 山口県は、今年度、特別就学補助金を2.7億円カットしました。

  授業料と校納金を含めた保護者負担は年37万円、生活保護世帯からも年10万円の負担をとっているのが山口県です。

 山口県が新年度たとえ、今年度の水準を維持したとしても、京都府との格差は歴然であり、都道府県格差は拡大するばかりです。

 山口県は、新年度、特別就学補助金を増額し、低所得者の授業料などを無料にすべきです。

 要望項目の第二は、「平成23年度の県の経常費助成を増額して下さい。」です。

 森川課長は、「財政状況が厳しいが、全国的に高い今の水準は維持したい。」と答えました。

 山口県は、運営費補助の高校全日生徒一人当たりの単価をH21年度・22年度で合計6000円引き下げました。

 中国5県でみると、広島県との差が僅か1147円となりました。

 山口県は、これ以上、経常経費助成額を下げると、とても全国的に高い水準とはいえない状況になります。山口県は、新年度、運営費補助を増額すべきです。

 要望項目の第三は、「耐震補強工事への補助の県での上乗せをはかるなど、施設設備への補助を拡充して下さい。」です。

 森川課長は、「手厚い制度を担保している。この制度で私立学校の耐震化を進めたい。」と答えました。

 文部科学省が明らかにした、昨年4月1日現在の私立学校の耐震調査結果をみると、全国平均の耐震化率は70.2%です。

 山口県は、56.2%であり、全国的にみると低位です。山口県の私立学校の耐震化率を高めるために、新年度、更なる制度の拡充は必要です。

 総じて、対応した担当者は、財政難を繰り返しました。新年度予算で、公社廃止のための200億円の県債発行が言われていますが、県債発行のため、公債費が増え、そのつけが、私立学校に通う子どもたちの教育条件をこれ以上引き下げることにならないよう、新年度予算での私学助成の拡充を私は強く望みます。

 住み良さ日本一の元気県を標榜する山口県ならば、私学助成での他県の努力を見習う時です。

 私学助成に関わる皆さんのご意見をお聞かせください。

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 森川課長に要望書を提出する福本会長代行

城野団地から中川までの水路改修を急いで

 城野団地から県河川中川までの水路(学校橋付近)改修を早急に行ってほしいという要望が出されています。

 私は、昨日、現場を視察し、本日、宇部県土木建築事務所に状況を聞きに行きました。

 担当者は、「中川河口付近については、コンクリートによるボックスを新年度以降に作る計画だ。」「残りの水路部分は、市が雨水渠を作ると聞いている。」と答えました。

 真鍋市議に、市の雨水渠建設の時期をたずねました。

 市担当者は、「県によって中川河口へのボックスが構築された後に、市として雨水渠を作る予定だ。」と答えたと真鍋市議。

 城野団地から中川までの水路が新年度、県と市によって一日も早く構築されるよう、引き続き要望を続けていきたいと思います。

 引き続き、皆さんの身近な要望をお聞かせください。

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団地側から中川方面を望む。改修が急がれます。

 

映画「ジーン・ワルツ」

 先日、映画「ジーン・ワルツ」を観ました。

 海堂尊さん原作を読んでいましが、原作の良さを残しながら、映画としても大変すばらしいものに仕上がっていました。

 何度も観たくなる映画です。

 主演の菅野美穂さんの演技もすばらしかった。ものまねされる普段の姿では考えられないもので、さすがに女優さんですね。

 テーマは「命」

 菅野美穂が学生に「命はそこに存在しているだけで奇跡である」という言葉に胸を打たれました。

 また、無脳症児を妊娠した女性が、子どもに「光を見せてやりたい」と願い、触発された、中絶を望んでいた若い女性が出産するシーンも圧巻でした。

 もう一つの映画のテーマは、代理出産をどう捉えるかです。

 映画のパンフレットの中で、「代理出産」の実施を公表した産婦人科医師の根津八紘さんが「代理出産を原則容認し、営利等に悪用するケースが起こらないよう法を整備すべき時代になっているのではないでしょうか。当事者の声を反映し、産まれてくる子を含む当事者を守るための、現実に即した国としての法と社会保障の整備が急務と考えます。」と述べています。

 この意見は、政治家の一人として傾聴に値するものだと感じました。皆さんはどうお考えですかご意見をお聞かせ下さい。

 海堂作品は、「チーム・バチスタの栄光」などコミカルでミステリーに富んだものが多いですが、根底には現在の医療の現実や改革の方向を示唆した作品で奥深さを感じています。

 この作品は、シリアスで医療の原点である「命」について真正面から取り組んだもので、原作もとても読ませる内容です。

 それでいて、代理出産の父は誰だったのかなど、ミステリーの要素もあり面白く読める作品でもあります。

 ぜひ、原作と姉妹作品である「マドンナ・ヴェルデ」も併せてお読みいただけたらと思います。

 最後に流れる小田和正の音楽もよかったですね。

 実は、高校生の頃、ある人から「藤本君は小田和正に似ている」と言われ意識していたのですが、ヒット曲をテレビなどで聴く程度でした。

 海堂尊さんの小説と同時に小田和正の音楽も少しづつ聴いてみようかと思いました。

 忙中閑有。駆け込んだ映画館は、私を暖かく包んでくれました。映画はやっぱりいいですね。

 映画を観られた方は感想をお聞かせください。