先ほど、天童荒太さんの「悼む人」を読み終えました。
天童作品では「家族狩り」に続き、読み終えた作品となりました。
「悼む人」は題名の通り、生と死が極限まで問い直された作品です。
主人公の静人は、全国を旅して亡くなった人たちを悼み続けます。
雑誌記者の蒔野と夫を殺した倖世は、静人を疑いつつも、静人から影響を受けます。
読者である私も、静人のような人物の存在を疑いながら読み進めながら、静人から影響を受けました。
そして、静人の母、巡子の生き様にも感銘を受けました。
天童荒太さんの作品は、生きる意味を考えさせ、読み物としても一気に読ませます。
この勢いで、今年中に天童作品を読破したいと思います。
次は、「静人日記」。その次は、最新作の「歓喜の仔」を読みたいです。
今日のドラマ「家族狩り」も楽しみです。
天童ファンの皆さん感想をお聞かせ下さい。
盆前、昨日までで、対外的な仕事は峠を越え、今日、ようやく実家の草刈りに帰りました。
盆前なので、家の入口周辺の草刈りを行いました。
実家入口周辺です。上は刈る前、下は刈った後
約1時間作業をしたところで雨が降ってきたので作業中止としました。
宇部市は今も大雨が降っています。雨の被害が出ないことを祈るばかりです。
明日も、雨でなかったら草刈りをしようと思っています。
我が家の庭の草取りも半分残っており、明日やろうと思います。
子どもたちは、大阪に行っています。
しかし、中三の次男は、同級生が病死し、急きょ、帰ってきています。
次男にとっていい経験だったと思います。
今日の夕飯は、3人でゆっくりとりたいと思います。
今読んでいる天童荒太著「悼む人」は、下巻に突入しました。次は、「静人日記 悼む人Ⅱ」を読む予定です。
盆休みは、草刈りと読書三昧です。
今日は、その中で、盆過ぎの20日に行われる人口減少・地域活力維持対策特別委員会の準備にも取り組みました。
皆さんはどんな盆を過ごしておられますか。
本日、県宇部土木建築事務所へ二つの要望を届けました。
一つは、山陽小野田市の平原県営住宅に関する問題です。
3号棟の裏のコンクリート壁に亀裂が生じています。
県営平原住宅裏のコンクリート壁に亀裂が発生
改善を事務所へ伝え、後日、回答を受けることになりました。
二つ目は、県道伊佐吉部山口線に関する問題です。
宇部市美保地区で現在拡幅工事が行われています。
住民の方から、今年度の工事の見通しについて問い合わせがありました。
県道伊佐吉部山口線の拡幅工事の現場
事務所の担当者は、「今年度は、約3000万円の事業費で工事を計画している。9月中には工事に入る予定だ。」と答えました。
私は、拡幅工事の早期完了を重ねて要望しました。
引き続き、皆さんのご要望を藤本までお寄せ下さい。
岩国市の愛宕山開発用地で米軍家族住宅やスポーツ施設の建設が進められようとしています。
このような開発の場合、県の条例では、50㌶以上の造成面積の場合、アセスが必要です。
しかし、県は、防衛省が造成面積は45㌶であるとしているとして、アセスの実施を求めていません。
今日は、岩国地域の住民約15名が、環境生活部環境政策課環境アセスメント班の職員と、この問題で交渉を行いました。
私も同席しました。
前列、左から本田先生、岡村さん、松田さん、私
愛媛大学元教授の本田先生の国への情報公開請求で、この問題での国と県とのやり取りが明らかになりました。
昨年2月5日、国と県がこの問題で調整しています。
その際に、防衛省は「法面保護工事は、土地の管理行為なので、造成面積に入れない」と県に通告し、県が承諾しました。
私の6月県議会の質問に、半田部長は「法面補強工事について、中国四国防衛局からは国有地の管理行為と聞いている」と答えています。
今日の交渉の中で、本田元愛媛大学教授は、「土地の管理行為を造成面積から除外する法的根拠を示してほしい」と質しました。
吉母県環境アセス班長は「後日、回答する」と答えました。
また、防衛省が示した図面に、鉄塔らしきものが3本ありますが、これがどのようなものなのか議論になり、この点にもついても吉母班長は「後日、回答する」と答えました。
愛宕山を守る会の岡村代表は、「実施設計が10月にずれ込んでいるが、実施設計で造成面積が50㌶を越えた場合はどうするのか」と質しました。
吉母班長は、「後日、回答する」と答えました。
住民投票を力にする会の松田代表は、「山口県環境影響評価条例の3条に、『県、事業者及び県民は、環境影響評価の手続きが円滑に行われるよう努めなければならない』とある。地域住民は、アセスの実施を求めているので、この事を事業者である中国四国防衛局に伝えるべきだ」と質しました。
吉母班長は、「課として、中国四国防衛局に対し、住民から、アセスを実施すべきだとの要望があったことを伝える」と答えました。
また、中国四国防衛局の対応について「後日、内容を伝える」と答えました。
私は、交渉に参加しながら、アセス逃れに県が加担しているのではないかとの疑念を払拭することが出来ませんでした。
引き続き、この問題を追及していきたいと思います。
この問題に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
台風の中でしたが、子どもたちは、妻の実家のある大阪に昨日出発しました。
無事、妻の両親のいる大阪に子どもたちは到着したようです。
昨日から、我が家は夫婦二人。
まず、とても静かです。
食事、洗濯の量が激減して早くすみます。
言い争いは子どもたちのことが原因のことが多いので、穏やかな日々です。
子ども達がいない間に、自分の部屋と庭の掃除に今日、取り掛かりました。
自分の部屋はピカピカになり、庭は、半分綺麗になりました。
毎年、この時期に、子どもたちが大阪に行きますが、子どもたちにとっても親たちにとっても、いい休暇を取ることができるようです。
妻は、ビデオ三昧を決め込んでいるようです。
賑やかな日常が戻ってくる間、しばしの休養です。
皆さんは、どのような盆をお過ごしですか。
天童荒太さんの直木賞受賞作「悼む人」を読んでいます。
文庫版の紹介文を引用します。
「不慮の死を遂げた人々を『悼む』ため、全国を放浪する坂築静人。静人の行為に疑問を抱き、彼の身辺を調べ始める雑誌記者・蒔野。末期がんに冒された静人の母・巡子。そして、自らが手にかけた夫の亡霊に取りつかれた女・倖世。静人と彼を巡る人々が織りなす生と死、愛と憎しみ、罪と許しのドラマ。」
文庫下巻の最後には、この本の書評を4人の方々が書いています。
その一人が作家の重松清さんであり、彼が最後にこう書いています。
「物語は鏡だった。『悼む人』は物語から旅立って、読み手の生きる現実へと渡ってきた。静人の声が遠くから聞こえる。その声は、あなたには自分のことを悼んでくれる人がいますか、あなたが悼みたい相手はいますか、と繰り返し問いかけてくるのである。」
私が悼みたい相手は、やはり、1985年1月28日、「犀川スキーバス転落事故」で亡くなった22名の大学の同級生です。
何度も本ブログなどで紹介していますからご存じの方が多いと思いますが、転落したバスは、3号車で、私は2号車に乗車していました。
事故後、亡くなった学生が素晴らしかったことなどを聞くにつけ、「自分は死ぬ資格が無かったのだろう」などと落ち込むこともありました。
しかし、その後は、漠然と「亡くなった学生の分も生き抜いてやろう」と思えるようになりました。
ウイキペディアには「事故を悼み、事故現場には慰霊碑が建立された」とあります。
事故の生存者として、亡くなった学生を悼みに、慰霊碑を訪ねたいと重松清さんの文章を読んで思いました。
静人が本当にいたなら、もう現場で悼んでいることでしょう。
最近、天童さんの文章を読み続けていますが、「死」に対して真摯向き合う姿勢を感じます。
静人こそ、天童さん本人なのではないかと思われてなりません。
殺伐とした時代だからこそ、天童さんの文章や静人の立ち振る舞いが胸に響きます。
この小説を原作として、来年、堤幸彦監督によって映画化される予定です。
静人役は、高良健吾さん、倖世役は、石田ゆり子さん。
いいキャスティングです。 映画も今から楽しみです。
本作を始め、天童作品の感想をお聞かせ下さい。