五木寛之さんと梅原猛さんが対談した「仏の発見」を読みました。
五木寛之さんが改めて、法然や親鸞と比較しながら蓮如のすばらしさを語っています。
「蓮如は、大衆性そのものなんです。努力して大衆的になろうとした人ではなく、根っから大衆的な人なんですよ。」
などなどの下りを読みながら、20年前に刊行されて当時、感動しながら読んだ五木寛之著「蓮如-聖俗具有の人間像-」を読み直しました。
法然・親鸞同様、蓮如も国から追われながら、あれだけの巨大教団を作り上げた過程が手を取るように理解できました。
そして、五木寛之著「蓮如物語」を読みました。
この物語は、小学生にも理解できるように書かれた作品です。
6歳の布袋丸が母と別れるシーンは忘れることが出来ません。
「蓮如物語」の解説で、僧侶の太田信隆さんが「五木蓮如」と表現しています。
太田さんは、「五木さんでないと捉えることができなかった蓮如さんの人間像が、美事に、生き生き描かれているとをいっているようです。蓮如さんが、一生を終えて500年たって、やっと気心が通じる書き手と出会い、そこで生まれたのが『五木蓮如』であるといってよいと思います。」と書いています。
「五木蓮如」の三部作目「蓮如-われ深き淵より-」をこれから読みたいと思います。
先日、図書館で岳宏一郎著「蓮如夏の嵐」を借りてきて、今読んでいます。
岳さんの蓮如は、五木蓮如とまた違う趣があります。
複数の作家が描く蓮如を知ることで、深く蓮如を知ることにつながります。
この夏は、蓮如さんと一緒に過ごす夏になりそうです。
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