藤本かずのりサポーターズ はじめました

新着情報

宇部興産データ捏造

 今朝のしんぶん赤旗日刊紙は、「宇部興産は23日、電線カバー材に使われるポリエチレン製品について、一部検査を実施しないまま出荷していたと発表しました。顧客と約束した検査項目の一部について実際には検査・分析せず、過去データを流用するなどして検査結果を捏造。出荷先は電線メーカーなど50社に上り、不正は1990年代から行われていました。宇部興産が検査不正を確認したのは昨年12月11日。素材メーカーの品質不正が大きな問題となる中で約2カ月半公開していませんでした。同社の情報開示姿勢が問われます。対象となったポリエチレン製品は、電力や通信のケーブルのカバー素材として使われます。宇部興産の千葉石油化学工場(千葉県市原市)が生産し、宇部興産と丸善石油化学が折半出資する宇部丸善ポリエチレン(東京)が販売していました。記者会見した宇部興産の山本謙車長は内部統制や企業としての倫理観が不十分だったと陳謝。公表の遅れについては、品質確認や顧客への説明を優先したと釈明しました。調査委員会を設置し、3月末をめどに報告書をまとめます。」と報じました。

 製造業の品質データの改ざんが相次いでいます。神戸製鋼、三菱マテリアル、東レ。そして、宇部興産。

 経団連は、約1350社の会員企業に品質問題の実態調査の徹底を要請しました。経団連としても責任を発揮する時です。

 監督官庁の経済産業省の世耕大臣は「特異な事案」「経産省がやらなくても会社は内部調査をやっている」と他人事のような答弁を国会で行っていますが、監督官庁としての役割の発揮が求められます。

 不正の背景に、度重なるリストラでの人減らしによる疲弊を指摘する声が現場から上がっています。

 安全で高品質のものづくりをの現場を取り戻すためには、異常なリストラ、人減らしに歯止めをかけることが不可欠です。

 宇部市民として宇部興産がデータを捏造していたとの報道はとても残念です。

 宇部興産いは、問題の徹底解明を求めると同時に、労働者の働く環境の改善を強く求めたいと思います。

 宇部興産のデータ捏造に関して、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

いのち

 瀬戸内寂聴さんの「いのち」を読んでいます。

 「95歳、最後の長篇小説」と名打たれてありますが、寂聴さんの生きるエネルギーの感服しながら読んでいます。

 岡本太郎、井上靖など日本を代表する文化人と同時代を生きた寂聴さんならでは逸話が満載です。

 また、女性作家との交流の顛末は赤裸々です。

 特に、河野多惠子さんとの絆は、この小説のメイン部分です。

 更に、90歳を越えて胆のうガン摘出手術を乗り越え、痛みに耐えながらも、スタッフの励まされて、この本を上梓した寂聴さんのパワーは圧巻です。

 寂聴さんは、安倍9条改憲ノー!全国市民アクションの呼びかけ人の一人です。

 日本共産党創立93周年記念講演会に寂聴さんはビデオメッセージを寄せました。

 この小説にも出てきますが、寂聴さんのお母さんは、空襲で亡くなられています。

 激動の時代を自由奔放に生きてきた寂聴さんは、50代前半で出家します。

 退院直後に、いてもたってもおられず、国会前の集会に参加した寂聴さん。

 「戦争は絶対に繰り返してならない」の想いで行動する寂聴さんの言葉に生きる力が湧いてきました。

 寂聴さんの本はあまり読んでこなかったけれど、「いのち」を契機に、少しづつ寂聴さんから学びたいと思います。

 寂聴さんの次回作を楽しみにしています。法話も一度直接お聞きしたいと思います。

 寂聴ファンの皆さん、皆さんのお薦めの本をお教え下さい。

金子兜太さん死去

 俳人の金子兜太さんが98歳でお亡くなりになりました。

 今朝のしんぶん赤旗日刊紙「潮流」に「金子さんの遺志は、われらに」との記事が掲載されていました。

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 子どもの頃から七五調の秩父音頭を聴いて育ち、自分の体は俳句に仕立てられていると言っていた金子兜太さん。98年の人生のなかで句作を忘れてしまった時期がありました。

 海軍の将校として赴いた南洋のトラック島。米軍の爆撃で島じゅうが黒焦げ。本土からの補給は絶たれ、捨てられた「虚無の島」で飢えてやせ細っていく仲間たち。ひとの死が日常化するなかで頭に浮かぶのは食べ物のことばかりでした。

 敗戦で捕虜となり、日本に帰るとき。「非業の死」を思いながら、船尾から遠ざかる島を見ていたときにつくった句があります。

 〈水脈(みお)の果て炎天の墓碑を置きて去る〉。その代表句は、戦後への出立の決意を込めた原点になりました。

 反戦・平和の社会を実現するために生きてきた俳人が危うさを感じたのが安倍政権です。ふたたび近づいてくる軍靴の響き。体を張って阻止しなければと筆をとった「アベ政治を許さない」の力強い文字は運動のシンボルに。

 カタカナでアベとしたのは、安寧が倍になるどころかどんどん脅かされていくから。

 本紙のインタビューでもアベ政治のすべてを問うとして、戦争に反対することは人生の最後の仕事だと語っていました。

 人間の生や自然、社会を詠み、俳句によって時代を覆う空気を変えようとした生涯。国のために働かされ、死んでいくという制度や秩序は我慢できない。無理に生きる必要のない自由な社会をつくりたい。1世紀近く日本の歩みを見つめてきた金子さんの遺志は、われらに。

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 削るところがなく、全文掲載しました。

 金子さんの書かれた「アベ政治を許さない」の文字は、総がかり行動うべ実行委員会主催の戦争法強行を忘れない行動(19日行動)の際に、冒頭の集会の最後に参加者一同が掲げて続けています。

 宇部市で、金子さんの遺志を引き継いでまいります。

 「アベ政治を許さない」「戦争は許さない」「安倍9条改憲は許さない」

 私は、川柳を20年以上続けています。

 五七調文学の巨星であった金子さんの句から学びたいと思います。

 金子兜太さんへの皆さんの想いをお教え下さい。

裁量労働制 偽りのデータに抗議

 昨日、衆議院予算委員会で、高橋千鶴子議員は、「裁量労働制」に関する調査結果を厚生労働省が『ねつ造』していたことに抗議し、「働き方改革」関連法案の提出断念を求めました。

 高橋議員は、厚生労働省労働基準局が行った「平成25年度労働時間等総合実態調査結果」に基づき、裁量労働制の元でのみなし労働時間と実労働時間の乖離の実態を明らかにしました。

 高橋議員が示したのは、企画業務型裁量労働制の1日のみなし労働時間と・実労働時間についての調査結果です。

 実労働時間が9時間以上である平均的な人の割合は、55.9%、最長の人は、85.7%いるのに、みなし労働時間が9時間以上の方はわすか10.6%です。

 平均的な人の実労働時間10時間以上は31.7%いるのに、みなし労働時間で10時間以上は0.1%となっています。

 何時間働かせても「みなし時間」分の賃金しか支払われない実態について高橋議員は、「サービス残業合理化だ」と批判しました。

 加藤功労大臣は「みなし時間と実労働時間が乖離しないように指導する」などと答弁しましたが、高橋議員は、「裁量労働を隠れみのにただ働きや長時間労働させている実態があり、拡大すればもっと起こり得るという危険意識を持っているということだ」とただし、裁量労働の実態調査と喧騒を求めました。

 今朝の毎日新聞は、「厚生労働省は、働き方改革関連法に盛り込む裁量労働制の対象拡大について、施行時期を現行の予定から1年遅らせて2020年4月とする修正案の検討に入った。」と報じました。

 今朝のNHKは、「安倍総理大臣が裁量労働制で働く人の労働時間に関連した答弁を撤回したことを受けて、政府・与党が最重要法案と位置づける働き方改革関連法案の国会への提出は、来月にずれ込む見通しとなりました。」と報じました。

 法案の提出を遅らせても、裁量労働制の実施を遅らせても、「サービス残業合法化」する法案を強行しようとしている与党の姿勢に変わりはありません。

 サービス残業を合理化する法案は、「働き方改革」法案の名に値しません。

 安全保障法制という名で、戦争法を強行した安倍政権は、「働き方改革」の名で「働き方改悪」法案を強行しようとしています。これでは、ジョージ・オーウェルの「1984年」「ビックブラザー」の世界と同じではありませんか。

  ビックブラザーは、「戦争は平和なり 自由は隷従なり 無知は力なり」といいました。

 ビックブラザーに酷似した安倍政権に騙されてはいけません。

 平和のために自由のために。知は力です。

 安倍政権は「働き方改革」法案の提出を断念すべきです。

 この法案に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

『ねつ造』データで「働き方改革」

 安倍首相が、裁量労働制の労働時間に関する国会答弁を撤回した問題で、厚生労働省が19日、答弁の根拠となった同省の調査データの検証結果を公表したました。

 今朝のしんぶん赤旗日刊紙の記事を元に問題を追います。

 問題になったのは、厚生労働省の「2013年労働時間等総合実態調査」。

 首相はこのデータをもとに一般労働者の労働時間は9時間37分、裁量労働制(企画業務型)の労働時間は9時間16分になっているとして、1月29日の衆議院予算委員会で「裁量労働制で働く方の労働時間の長さは、平均的な方に比べれば、一般労働者よりも短いというデータもある」と答弁しました。

 その後、根拠データに対して野党側から次つぎと疑義が出され、14日に答弁を撤回、謝罪する事態に追い込まれました。

 厚生労働省の検証結果によると、一般労働者の労働時間は1カ月のうち「一日で最も長い残業時間」にちて調査。これに対し、裁量労働制については、最も多くの労働者が属する1日の「労働時間の状況」などを調査しました。

 一般労働者と裁量労働者についてまったく異なる調査方法だったことがはっきりしました。

 長時間労働にならないとする裁量労働制の対象拡大の根拠が崩れただけにとどまらず、労働時間データの「ねつ造」に対する安倍内閣の責任が問われる重大事態になっています。

 小池書記局長は、昨日の記者会見で「いままでの議論の土台が崩れた以上、裁量労働制を含む労働法制改悪案全体の提出を断念すべきだ」と主張しました。

 安倍内閣が今国会に提出している「働き方改革」法案についての皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

外国人との共存社会に向けて

 昨日、厚南校区人権教育推進委員協議会主催の第42回厚南校区人権教育研修会に西宇部校区人権教育推進委員協議会会長として参加しました。

 「外国人との共存社会に向けて」と題して、山口県国際交流員のヘマ・ガルベスさんが講演を行いました。

厚南校区人権研修会

講演する山口県国際交流員のヘマ・ガルベスさん

 ガルベスさんは、スペインのカナリア諸島出身です。

 お父さんは、スペインで生まれ育った両親の元に生まれ、幼少期をカナダで過ごしました。

 お父さんは幼少期英語を話していました。

 お母さんは、スペインで生まれ育った両親の元に生まれ、ベネゼエラで幼少期を過ごしました。

 お母さんは、ずっとスペイン語を話して育ちました。

 カナダ生まれの父とベネゼエラ生まれの母。ガルベスさんは誰が「外国人」なのでしょうかと参加者に問いかけます。

 ガルベスさんは、「生まれた国と本人の所属意識は相関しない」と語ります。

 ガルベスさんは、「家とは愛情があるところ」という諺を紹介します。

 ガルベスさんは、「人間は、愛情をもらえたところに所属意識を持つのではないか。そこに、共存の鍵があるのではないか。」と語ります。

 山口県内に、在留外国人の方が昨年3月末時点で、1万4386人おられます。

 県民の100人に一人は外国人であることに驚きました。

 ガルベスさんは、外国人との共存社会に向けて、短期的施策として、通訳や翻訳や案内の充実が必要とし、長期的施策としては、多言語生活情報の提供や日本語教室の充実が必要と話しました。

 ガルベスさんは、「マズローの欲求の5段階」により、外国人共存社会の発展構造を説明しました。

 第一段階は、生理的欲求の充足です。

 「安くおいしいものが食べたい」「アレルギーや宗教上の理由で食べられないものがあるので、食材を選びたい」

 などの要望を叶えるケアが大切だとガルベスさん。

 第二段階は、安全の欲求の充足です。

 「災害時の対応を伝える情報提供」「病気になった時の情報提供」「法的な問題への情報提供」

 などの要望を叶えるケアが大切だとガルベスさん。

 2016年7月、山口県国際課が「外国人住民のための『防災ハンドブック』」を多言語で発行していることを知りました。

 第三段階は、社会的欲求の充足です。

 外国人に日本の習慣などを伝えることが大切だとガルベスさん。 

 第四段階は、承認欲求。

 外国人一人一人を社会を支える大事な人と認識することが必要だとガルベスさん。

 第五段階は、自己実現の欲求。

 外国人の方にも街づくりに参画してもらうなど、わけ隔てなく人間同士が協力し合う社会の実現が大切だとガルベスさん。

 体系的にかつ、具体的に、外国人との共存社会をどうつくるのかガルベスさんから多くのことを学びました。

 外国人との共存社会に向けて、皆さんのご意見をお聞かせください。