5月7日、米軍岩国基地内で空母艦載機が夜間にタッチアンドゴーを繰り返し、市民から騒音苦情が相次ぎました。
この時の米軍の訓練内容について、5月9日、県基地対策室と岩国市基地政策課は、防衛省に次のような照会を行い、以下の回答がされたことが、昨日までの日本共産党県議団の調査で明らかになりました。
県と市が行った防衛省への質問事項の第一は、「岩国基地において光学着陸装置を滑走路に設置して、艦載機がタッチアンドゴーを行っていることが報道されたが、何か特別な訓練が実施されているのか。」です。
この質問に対し、防衛省は、「防衛省として、岩国飛行場で実施されている訓練の詳細について、承知しておりませんが、FCLP(空母艦載機着陸訓練)の実施にあたり、通常訓練の一環で必要な訓練が行われていたものと考えています。」「防衛省としては、岩国飛行場周辺の皆様が安心して安全に暮らせる環境を確保することは極めて重要であると認識しており、引き続き、地元の皆様に与える影響を最小限にとどめるよう米側に求めるとともに、騒音対策に万全を期してまいる所存です。」と答えました。
県と市が行った防衛省への質問事項の第二は、「報道にあった『光学着陸装置』とはどのような装置なのか。また、どのような訓練、用途に使用されるのか教示されたい。」です。
この質問に対し、防衛省は、「現在、確認中です。」と答えました。
この回答を受けて、県基地対策室の担当者は、日本共産党県議団のヒアリングに、「激しい騒音がともなうFCLPの岩国基地での実施は許されない」「防衛省は、5月7日の岩国基地での訓練は、『FCLPの実施に当たっての通常訓練の一環』と説明している。今後とも、騒音の軽減を岩国基地に求めていきたい。」と答えました。
私は、県担当者に、「空母艦載機部隊が岩国に移駐し、岩国基地で、FCLPに関連する訓練が、5月7日に実施されたことは間違いない。『激しい騒音がともなうFCLP(に関連する)訓練として、防衛省や岩国基地へ厳しく抗議すべきだ。」と指摘しました。
県担当者は、「県などが国に求めている『光学着陸装置』とはどのようなものなのかについて回答がされれば、日本共産党県議団にも報告する」と答えました。国の回答が判明したら、本ブログでも報告していきます。
岩国基地で、事実上のFCLP訓練が実施されました。この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
5月臨時県議会は、本日が最終本会議です。
この臨時議会は、議会の構成を決めることが主な目的で開かれました。
9日には、議長・副議長選挙が行われました。
議長には、柳居俊学氏(自民)、副議長には、藤生通陽氏(自民)が選ばれました。
日本共産党県議団は、議長に、木佐木大助氏(共産)、副議長選は、秋野哲範氏(民生会)に投じました。
13日には、常任委員、議会運営委員の選任が行われました。
私は、①保健、医療、福祉対策に関すること②環境生活行政に関することを審議する「環境福祉委員会」に所属することになりました。
木佐木大助県議は、商工観光委員会に所属することになりました。
各委員会の正副委員長は以下の通りとなりました。
総務企画委員会 委員長=篠崎圭二氏(自民)、副委員長=畑原勇太氏(自民)
環境福祉委員会 委員長=平岡望氏(自民)、副委員長=森繁哲也氏(自民)
商工観光委員会 委員長=曽田聡氏(公明)、副委員長=新造健次郎氏(自民)
農林水産委員会 委員長=笠本俊也氏(自民)、副委員長=西本健治郎氏(自民)
土木建築委員会 委員長=高瀬利也氏(自民)、副委員長=俵田祐児氏(自民)
文教警察委員会 委員長=江本郁夫氏(自民)、副委員長=山手康弘氏(自民)
私は、日本共産党から議会運営委員に選出されました。
議会運営委員会の正副委員長は以下の通りとなりました。
委員長=島田教明氏(自民)、副委員長=上岡康彦氏(公明)
日本共産党県議団の役割分担ですが、団長は木佐木大助さんが、私は幹事長を務めることになりました。
6月定例県議会は、6月12日(水)から6月28日(金)までの17日間で行われる見込みです。
皆さんの要望を一つでも多く県議会に届けていく決意です。
環境福祉委員会に所属することになりましたので、この分野の要望についてもお聞きしたいと思います。
皆さんのご意見をお寄せ下さい。
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昨日、第65回山口県母親大会が萩市で行われ、私は、「イージス・アショアと私たちのくらし」と題する分科会に参加しました。
助言者は、憲法を活かす市民の会・やまぐち共同代表の藤井郁子さんです。
母親大会のイージス・アショア分科会の様子
藤井さんは、阿武町長が配備反対を表明している点は①ブースター(ミサイル促進部分)の落下地点に町内が入る可能性がある②軍事施設(ミサイル基地)は攻撃目標になる③農地を守り続けることが困難になる、だと指摘しました。
また、藤井さんは、1961年に制定され、2006年に更新された「陸上自衛隊むつみ演習場使用に関する覚書」(陸上自衛隊山口駐屯地・萩市長・阿武町長)は①民生を阻害しない②演習場としての使用しか認めない③事件があるときは「協議会」を設ける、とあると指摘したうえで「演習場にミサイル基地を建設しようとしているのに、この覚書が無視されている。阿武町などの意向が尊重されていない。」と述べました。
防衛省は、これまでに、イージス・アショアの配備に係る各種調査を実施ました。中国四国防衛局のホームページ(5月7日更新分)には、「令和元年5月13日(月)から5月19日(日)までの予定・資料等整理」とあります。次回は、今日更新の予定とあります。
4月17日、阿武町の花田町長は、「むつみ演習場へのイージス・アショア配備に反対する阿武町民の会」の会員が、町民の48%に当たる1394人に上ったことが、吉岡勝会長から報告されたことを受け、再び防衛省に出向いて反対の意向を伝えることを表明しました。
5月8日、「イージス・アショア配備計画の撤回を求める住民の会」は、配備計画に反対する署名を萩市に追加提出しました。署名は、合計で2万2340人分となりました。
戦争させない・9条壊すな!総がかり行動萩実行委員会は、政府に対して、「イージス・アショア」配備計画の撤回署名に取り組んでいます。同実行委員会のメンバーである宮内萩市議は、分科会で「9500筆を越える署名が集まっている。1万筆以上にして、今月20日に、国に届ける予定だ」と話しました。
3月26日には、秋田県佐竹知事と、秋田市稲積市長が、国に「現時点において、地域住民の懸念や不安が継承されず、十分に理解が進んだと言える状況にありません。」とし、「工事の着手など配備に関する手続を強行に進めないこと」を求めました。
防衛省は、「地元の意向は尊重する」と言いながら、イージス・アショア配備の予算成立を受けて、装備の購入作業を進めるなど既成事実化を行っています。
イージス・アショア配備が計画されている山口県と秋田県で配備に反対する声が広がっていることに鑑み、防衛省は、配備計画を撤回すべきです。
分科会では、「防衛に関する問題は『国の専管事項』と言われるが、日本国憲法に『専管事項』という概念はない。民主主義が最優先されることは当然だ。」との指摘や「地元住民の願いは『今のままの暮しの維持』である。この暮しを壊すミサイル基地はいらない」との指摘がされました。
私は、「イージス・アショア配備撤回」を公約に掲げ当選した県議会議員として地元住民の切実な声を県議会にしっかり伝えたいと分科会に参加して決意を新たにしました。
イージス・アショアに関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
昨日、藤井たけし宇部市議の担当地域で統一地方選のご苦労さん会が行われました。
藤井市議担当地域のご苦労さん会で挨拶する私
私が挨拶を行った内容は以下の通りです。
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ご苦労さん会にお集まりの皆さん県議に戻りました藤本かずのりです。
連休明けから本格的に県議会議員として活動を再開しました。7日は全員協議会のため初登頂。初当選の皆さんと一緒に、初登庁の儀式に参加しました。NHKで取り上げられ、皆さんに声をかけていただきました。
9日から臨時議会が始まりました。議長・副議長の選任が行われ、来週には、常任委員会などが決まります。
さて、昨年空母艦載機部隊の岩国基地への移駐が完了しました。空母艦載機は、毎年、この時期に、滑走路を空母の甲板に見立て、着陸直後に離陸、急上昇する着艦訓練「タッチアンドゴー」という訓練を行います。
その訓練を東京の沖合の硫黄島で行っていますが、予備基地として岩国基地が指定されました。これに対して、山口県や広島県などは、実際の訓練が岩国基地で行われないようにアメリカや日本政府に要請しました。
大問題なのは、7日、岩国基地で、事実上の着艦訓練「タッチアンドゴー」が行われたことです。
しんぶん赤旗の酒井記者は7日、午後8時すぎから滑走路そばで監視してこう書きました。「艦載の戦闘攻撃機FA18スーパーホーネットとみられる4、5機が上空を旋回し、2、3分間隔でタッチアンドゴーを実施。午後9時ごろまで続きました。」
中国新聞の松本記者は、7日の岩国基地の様子について「艦載機が滑走路に着陸直後に再び離陸する「タッチアンドゴー」を繰り返す様子も目撃された」と書きました。
山口県は従来から「岩国基地での艦載機部隊の着艦訓練の実施は容認できない」という基本姿勢を持っています。
この点から、着艦訓練の予備基地に岩国基地が選定されたことに対して、山口県がアメリカなどに抗議することは当然ですが、7日、岩国基地で、事実上の着艦訓練(タッチアンドゴー)が行われたことに対して、しっかり抗議すべきです。
米軍岩国基地航空運用マニュアルには、模擬甲板が明記されています。轟音とどろく着艦訓練が岩国基地で実施されないよう監視していきます。
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引き続き、皆さんの様々な要望をお聞かせ下さい。
8日、山口県基地関係市町連絡協議会(会長村岡嗣政山口県知事)は、在日米国大使ウィリアム・F・ハガティ氏などに対し「岩国基地における空母艦載機の着艦訓練に関する要請書」を提出しました。
7日、中国四国防衛局は、山口県などに「天候等の事情により、硫黄島において所要の訓練が実施できない場合には、米空母艦載機の着艦訓練(FCLP)を5月16日から19日までの間に米軍岩国基地において実施する」と通告しました。
山口県基地関係市町連絡協議会は、「県や地元市町では、これまでも、市街地に隣接する岩国基地において、FCLPのような激しい騒音被害をもたらす離着陸訓練の実施は容認できないことを、あらゆる機会を通じて、国及び米軍に対して要請してきたところです。しかしながら、今回もまた、岩国基地においてFCLP実施の可能性が示されたことは、誠に遺憾です。この訓練が実施されることとなれば、日常的に航空機騒音に悩まされている基地周辺住民に、なお一層の負担を強いるものであり、地元自治体として容認することはできません。」「よって貴職におかれては、このような状況を十分に認識され、FCLPについては、岩国基地を使用することなく、硫黄島で所要の訓練を完了するよう、また、今後の訓練において、硫黄島の代替施設として岩国基地を指定しないよう、強く要請します。」と関係機関に要請しました。
9日付け中国新聞の報道によると、同様の要請書は、広島県、広島市、大竹市、廿日市市、江田島市です。大竹市は日本政府にだけ要請しました。
9日のしんぶん赤旗日刊紙で酒井慎太郎記者は、「空母艦載機の移駐が昨年完了した米軍岩国基地(山口県岩国市)北側の市の騒音測定器で7日、今年度最多となる192回の騒音が測定されました。9日から硫黄島(東京都)での地上模擬着艦訓練(FCLP)が予定されており、岩国基地でも事実上のFCLPが行われたもようです。FCLPは滑走路を空母の甲板に見立て、着陸直後に離陸、急上昇(タッチアンドゴー)するもの。数機で繰り返すため、激しい騒音が間断なく続きます。記者は午後8時すぎから滑走路のそばで監視しました。艦載の戦闘攻撃機FA18スーパーホーネットとみられる4、5機が上空を旋回し、2、3分間隔でタッチアンドゴーを実施。午後9時ごろまで続きました。市によると、午後7時以降でも基地北側で57回の騒音を記録。この日、市に寄せられた苦情は74件と今年度二番目の多さでした。」と書きました。
9日の中国新聞も7日の岩国基地での様子について「艦載機が滑走路に着陸直後に再び離陸する「タッチアンドゴー」を繰り返す様子も目撃された。」と報じました。
山口県は、岩国基地での着艦訓練の実施は容認できないとする基本スタンスをもっています。
山口県などが、着艦訓練の予備基地に岩国基地が指定されることに遺憾の意を表明したことは当然ですが、7日に複数の記者や住民が目撃した艦載機による岩国基地での「タッチアンドゴー」についも、「容認できない」との姿勢を明確にすべきだと思います。
岩国基地でのタッチアンドゴーは、中止すべきです。
7日、岩国基地で事実上の着艦訓練が行われました。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
「落語 昭和の名人 極めつき」第9号は、八代目 林家正蔵です。
マガジンには、正蔵師匠を評して「時代におもねることなく、泰然とした語り口で、落語がもつ本来の古格を大事にしたのが八代目林家正蔵である。」とあります。
3席の噺を聞いて、まさにその通りだと思いました。
マガジンには、続いてこうあります。
「『駆け上がりでは、いい芸はできねェ』それが口癖で、寄席でもホールでも出番の1~2時間前には楽屋入りするのを旨としていた。正蔵の最後の弟子となった林家正雀師匠(67歳)が語る。『前後の出演者に迷惑をかけないためです。同時に、その日の寄席やホールの雰囲気を確かめながら、自分の高座に全神経を集中する。夜席のトリなのに、昼席のトリの前に楽屋入りしたこともあります。さすがに『待ちくたびれた』とこぼしていました。』(笑)」
私も、話をする時でも、役員をしている団体の会議でも、最低でも10分前には、会場に到着するようにしています。早く着けば、会場に来られたみなさんと色んな話が出来ます。仲よくなりますし、話をするときには、雰囲気を確かめることができます。
正蔵師匠は、扇子と手ぬぐいだけで語る『素話』ではなく、歌舞伎さながらに書割などの大道具や鳴物を多用する正本芝居噺を得意にした最後の噺家でした。
最後の弟子となった林家正雀師匠は次のように語ります。
「道具入り芝居噺は、圓朝の弟子の一朝爺さんからの直伝で、初代の正蔵は江戸の怪談噺の元祖です。師匠は由緒ある伝統芸を絶やすことなく後世に伝えるという強い信念をもっていたんだと思います。」
正蔵さんの語り口は、芝居噺で鍛えられた迫力のあるものです。
ドイツ文学者の池内紀さんは、マガジンのエッセーで正蔵師匠の噺について次のように語っています。
「大看板になってからも『あたま山』や『一眼国』をよくやった。もともとおかしな噺だが、八代目林家正蔵がやると、ニュアンスゆたかなおかしみに変わった。一人芝居の前衛劇を聞いているかのようだった。もとより怪談話の第一人者だったが、正蔵の怪談は単に怖いといったことではなく、心ならずも悪をしでかす業の深い人間へのかなしみがひそんでいた。八代目正蔵は、独特のおかしみとかなしみの噺家だった。」
志ん生師匠の「淀五郎」もいいが、正蔵師匠の「淀五郎」もいいです。
淀五郎の「かなしみ」が深く心に届きます。
「緑林門松竹~新助市」は「業の深い信介のかなしみ」が伝わります。
「一眼国」は、まさに一人芝居の前衛劇を見るようです。
登場人物が抱えた「かなしみ」が深く聴き手に届く八代目林家正蔵師匠の噺にほれ込んでしまいました。
八代目林家正蔵師匠の落語で好きな演目をお教え下さい。
落語を聞くたびに魅力に惹かれる毎日です。