県庁の現職死亡者の状況について新しい情報が届きました。県職労のH9~H18までの10年間の調査で、69名となっています。69名の内訳は、1位が悪性新生物の29名。2位が、自殺で17名。3位が心疾患の15名となっています。先に私は、近年、自殺者が県庁で多いということを指摘しましたが、現職死亡者の理由の2位になっているのには驚きました。知事は、「働きやすさ日本一」の県庁にまずすべきです。
公務員制度改革の名目で、先の国会で、国家公務員法の改悪が強行されました。改悪の一つの中身は、「官民人材交流センター」の設置です。私たちは、これは、官僚専用の「特製ハローワーク」であり「天下りあっせん機構」だと考えます。
改悪の二つ目は、「能力・実績主義」の人事評価制度の導入です。政府・与党は、これを地方公務員にも適応しようと、地方公務員法の改悪法案を国会に提出しています。現在継続審議ですが、次期国会から審議が再開されるでしょう。
私は先に、「公務職場に成果主義が導入されて、住民サービスの質が落ち、メンタル不全者が増えている」との識者の発言を引用しましたが、公務員に成果主義を導入することが住民にとって得策なのか検証すべきと思います。また、実際に成果主義を導入した民間企業で労働者はどうなっているのか検証すべきと思います。その十分な検証もしないまま、ただただ成果主義を公務職場にも導入したら、精神疾患や自殺者を増やす結果にしかならないのではなかと思います。
地方公務員法の改悪法案の採択はこれからですから、何とかくいとめていかなければなりません。県庁でも、冒頭の数字なども検証しながら、「成果主義」の導入は慎重になるべきです。
昨日、県議会土木建築委員会が、宇部港東見初地区港湾整備事業の視察を行い、私は、地元議員として、同席しました。
現在、県が事業主体となって、約400億円の事業費で、フジグランうべ沖79.2㌶の埋立が行われています。これが、東見初の港湾整備事業です。来年10月からの一般・産業廃棄物の搬入開始に向けて、廃棄物埋立護岸の工事が精力的に行われていました。
当日、示された埋立用材の内訳を見て、愕然としました。土量701.2万・に対して、430.2万・は、しゅんせつ土で占められています。つまり、埋立用材の6割以上が、しゅんせつ土なのです。宇部港は、遠浅のため、常時しゅんせつをしなければなりません。そうなれば、宇部港は永遠に、埋立をし続けなければならなくなります。しゅせつ土を港湾開発の埋立用材として使い、開発面積が過大となるという悪循環は見直す必要があると思います。また、H13年の宇部港港湾計画の見直しの時に、「小型船舶の大型化」を理由に、-4.5㍍の岸壁を-5.5㍍に変更しています。このことに伴い泊地確保のためのしゅんせつ土も増加しているはずです。現在の宇部港の利用状況から-5.5㍍の岸壁が必要なのかどうかについても検証しなければなりません。過大な岸壁整備が、過大なしゅんせつ土を生み、過大な港湾開発に結びつくのであれば問題です。更に、これらしゅんせつ土の中には、国直轄の宇部港本港航路のしゅせんつ土も含まれています。国直轄事業で発生する土砂は、国で責任で処分してもらうことも必要だと思います。現在、宇部港で発生するしゅんせつ土の内、国直轄事業で発生する土の割合を調査したと思います。
以上のことから、私は、宇部港東見初地区港湾整備事業の目的の一つは、しゅんせつ土の処分場所の確保にあると考えています。
開発後の土地利用計画の用途を見ると、79.2㌶の内、15.9㌶がスポレク施設用地、19.5㌶が緑地となっています。緑地の確保を否定するものではありませんが、開発面積の約45%も港湾事業と直接関係のない事業で占められいるというのは、そもそもこの開発が過大であることを示しているのではないでしょうか。
H13年の宇部港港湾計画で、マリーナ計画が中止されました。これは、賢明な判断だと思います。しかし、人工海浜計画は残されたままです。私は、砂の搬入など、人工海浜を形成するための予算は、400億円の中に含まれているのか、県の担当者に聞きました。県担当者は、海浜手前の緑地部分の埋立や護岸については約30億円で整備する計画だが、その先の海浜部分については予算化していないとの回答でした。
1.15キロもある海浜に砂を搬入すれば、どれほどの費用がかかるでしょうか。近隣には、きわらビーチなどの自然海岸が存在します。工業地帯の人工海浜に市民は多く訪れるでしょうか。
私は、人工海浜につては、至急、費用対効果を検証し、次回の港湾計画の見直しでは削除すべきだと考えます。
また、いまからでも、東見初地区港湾開発計画の縮小見直しが必要であることを今回の視察を通じて痛感しました。
総事業費400億円かけて進められる東見初の工事
昨日は、ピースコンサートの打ち上げに参加をしました。私は、全体のプロデュースのような役割でした。採算の面でも黒字となりホッとしています。ディビッドも参加して楽しく充実した宴でした。私は、彼にアメリカにおける二大政党制の弊害について聞きました。彼は、弊害はもちろんあるとした上で、「日本のNHKは、日本共産党について報道する。アメリカのBBCではあり得ないことだ。」と言っていたのが印象的でした。
日本は、それに近い状況が今度の選挙でもあったと思いますが、完全にシャットアウトされている訳ではありません。この点には確信を持って今後も報道の平等を主張して頑張っていこうと思いました。
彼の歌は痛烈なブッシュ批判の内容が多いのですが、歌詞の中身について規制があるのかと聞いてきました。あれこれ規制はないが、マスコミや既存の音楽界からは全く無視されている状況だと言っていました。
しかし、彼の真摯な一言一言は、私を大いに勇気づけました。心からディビッドにお礼がいいたいです。彼は、原水禁世界大会で歌った後、盆明けに、関西でコンサートがあるため、もうしばらく日本に滞在するそうです。来月11日のわが自治会の盆踊り大会にも参加すると言っていました。又会えるのを楽しみにしています。
参加者一同で、来年も平和コンサートをしようと誓い合いました。
参議院選挙をたたかって
2007年7月31日 日本共産党山口県委員長 山本丈夫
日本共産党と比例代表の春名なおあき、選挙区の吉田さだよし候補にお寄せいただいた熱いご支援に心からお礼申し上げます。また公示直後の台風四号やその後の炎天下、昼夜を分かたぬ奮闘で選挙戦にとりくんでくださった、後援会員・支持者、党員の皆さんに敬意を表し、心から感謝いたします。選挙の結果は全国で比例代表の三議席にとどまり、大変厳しいものになりました。山口県でも厳しい結果で、残念で申し訳なく思います。しかし選挙戦を通して私たちが訴えた、安倍・自公政権の悪政の追及と真の対決軸としての政策・提案は、大きな共感を得たと実感しています。安倍・自公政権の暴走に「何としてもストップをかけたい」という有権者・国民の強い思いが爆発したように思います。民主党が大勝しましたが、これからの政治の動向をよく見ていく必要があります。「二大政党制づくり」とのたたかいが日常的にも重要だと痛感しています。一方、山口県は「保守王国」と評されていますが、今回の選挙の中で自民党の支持基盤の崩れをいたるところで見聞しました。今回「安倍首相の地元」が功を奏したかもしれませんが、自民党政治にはこの崩れを修復することはもはやできないでしょう。私たちは厳しい選挙結果は真摯に受け止め、県民要求と公約実現に全力をつくし、何よりも県民の中に根をはった強大な党建設にとりくみ、「支部が主役」の日常活動をすすめていく決意をしています。有難うございました。
ピースコンサートIN宇部2007が大成功
「ピースコンサートを成功させる会」主催で、「ピースコンサートIN宇部二〇〇七」が、二十九日、ときわ湖水ホールで行われ二〇〇名を越える市民が参加しました。地元ミュージシャンの演奏に続いて、アメリカ出身の反戦歌手であるデイビッド・ロビィックスが演奏しました。彼は、「ヒロシマ」という曲で「今、またそれを繰り返そうという声がある/そんな恐ろしい人間がいったいどうやって出てくるのか/ヒロシマ、ヒロシマ」と歌い、参加者の共感を得ていました。
ピースコンサートIN宇部2007で歌うデイビッド
6月県議会報告シリーズ②
宇部湾岸道路の工事について
藤本県議は、六月県議会で、地域高規格道路・宇部湾岸線について追及しました。「厚南高架橋橋りょう整備工事を行ったオリエンタル建設が、一度打設したコンクリートを『強度不足』だと撤去する事態を引き起こした。県は文書注意しただけで、契約にもとづく厳重処分をしていない。同社には元県土木建築次長が再就職している。対応が不十分だ」とただしました。
まず、柳橋土木建築部長は、契約に基づく処分について「再工事で品質も工期も守られ問題ない。したがって、契約に基づく措置を行う考えはない」と答えました。次に、県庁OBの再就職を制限すべきだという点に対し、三好総務部長は、「職業選択の自由や安定雇用の確保上、再就職の制限はできない」と答えました。
一気
ピースコンサートでのディビッドの曲「革命の後には」はこんな詞ではじまります▼あんな時代もあったんだと、いつも思い出すことになるだろう/僕には忘れることなんてできないから/僕たちの周りで現実がどんなに瓦解したのか/西部劇のセットのように/粉塵が全て消えると/太陽は凄く明るく輝いた/大いなる平穏が僕らの間に広まった/何も問題がなくなったかのように/これこそ生きているって感じ/革命の後には▼アメリカに住む彼が歌う、反戦の歌には迫力があります。いかに世界は紛争に包まれているか実感しました。同時に、紛争に包まれていない日本に感謝しました。その最大の保証は、憲法九条です。日本を戦争する国にしてはならない事を痛感しました▼参議院選挙では、自民が大敗し、民主が躍進しましたが、 闘いは今からです。
Nさん親子とは、15年前位からの付き合いです。公共工事での土地の補償問題で、私が仲介したことがきっかけです。その後も何度か、道路や河川の改修の問題などで一緒に行政に要望を届けたりしてきました。
この最近、連絡がないなと思っておりましたら、偶然、ゴールデンウィーク明けにお父様に、映画館でお会いしたこともあり安心していた矢先でした。
昨日、選挙のお願いで偶然Nさん宅に電話をしたところお嫁さんから、息子さんもお父さんも亡くなられたことを聞きました。息子さんは、数年前からうつ病で苦しんでおられ、自ら命を絶たれたそうです。その後を追うようにお父さんもご病気で亡くなられたということです。先ほど、ご実家の仏壇に手を合わせてきました。お母さんは、「残念なことを。」と何度も涙を流しておられました。
「順番を守ることが一番の親孝行」とも話しておられました。どうして、命が助けられなかったのかとご家族の嘆きは、続くものと思います。
自殺防止は、単純ではないことを痛感しました。しかし、毎年3万人を超える方々が自ら命を落とすこの国のあり方を見直すことも重要です。みんなが安心して暮らせるための大きな改革と、自殺をしようとする方々を支えるきめ細かな体制をつくる小さな改革が急がれます。