11日木曜日の毎日新聞文化欄にフェンシング元日本代表・杉山文野さんのインタビュー記事が掲載されていました。
杉山さんは、2006年にLGBTとして自身を描いた「ダブルハッピネス」を出版。09年に乳房切除手術を受けました。
杉山さんは、現在、NPO法人東京レインボープライド共同代表を務めています。
杉山さんは、「心と体の性の不一致に苦悩してきた経験から言うと、どんなに社会に否定されようが自分だけは自分の理解者でありたい。自分を受け入れられないことほど苦しいことはないからです。友達にやさしい言葉をかけてあげるように、『お前も頑張っている』『そんな日もある』と自分に声をかえるぐらいの余裕。自分に対する愛情を持てるといいですね。隣の人を幸せにするには自分が幸せでないといけない。だから、自分のハッピーが社会のハッピーと比例していくようなことをしながら生活できたらいいなと思います。」と語っています。
「自分だけは自分の理解者でありたい。」「隣の人を幸せにするには自分が幸せでないといけない。」
どちらも素晴らしい言葉です。
最後に杉山さんは、「理想を言うと、こうしたLGBTなんて言葉が必要のない社会。だけどそれをなくすためにはまだまだ活動していく必要があると感じています。今はすごく過渡期です。多様化する社会いおいて、多様なものを受け入れられない人たちは、逆にその多様性のある社会に受け入れられない存在になっていくと思います。多様性というと障害者、外国人、高齢者、LGBT・・・と挙げられますが、みんなの話しだよって思う。僕はLGBTの当事者として語っているけれど、いろいろな人がいる社会で、誰もが暮らしやすい社会を考えるきっかけになってくれればうれしいです。」と語っています。
「多様化する社会において、多様なものを受け入れられない人たちは、逆にその多様性のある社会に受け入れられない存在になっていく」「多様化はみんなの話だよ」
どちらも素晴らしい言葉です。
私は現在、西宇部校区人権教育推進協議会の会長と務めています。
今日も、校区内の自治会で行われる地区別学習会に参加する予定です。
全ての人々を認める社会、全ての人々が認められる社会、少しづつ近づけていけたらと思います。
さて、今年に入って、2016年に公開されたアメリカ映画「ムーンライト」を観ました。
LGBTを描いた作品で、初めてアカデミー賞を受賞した作品です。
アメリカにおける黒人への差別に加え、LGBTに対する差別に苦しみながら、成長していく主人公のシャロンの姿を描いた作品です。
アメリカにおいてもまだまだ、黒人への差別やLGBTへの差別は深刻だということが分かりました。
しかし、この作品がアカデミー賞に輝いたことは素晴らしいことです。
「多様化する社会」をこれからも少しづつ学んでいきたいと思います・
LGBTの問題を皆さんはどうお考えですか。
今朝の毎日新聞朝刊は「政府は陸上配備型迎撃システム『イージス・アショア』の導入に当たり、北朝鮮からの弾道ミサイルを迎撃対象とする検討に入った。弾道ミサイルと巡航ミサイルのどちらにも対応可能な次期迎撃ミサイル『SM6』の導入を念頭に置く。」と報じました。
海上自衛隊のイージス艦に搭載されている迎撃ミサイルは、大気圏外の弾道ミサイルを迎撃するものです。
萩市と秋田市に配備が計画されている陸上型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について、政府は、大気圏外の弾道ミサイルを迎撃することと併せてレーダーが捕捉しにくい低空を飛ぶ、巡航ミサイルを迎撃するという二つの力を持った施設にしようとしています。
政府は、「イージス・アショア」には、イージス艦に搭載されている「SM3」ではなく、巡航ミサイルにも迎撃可能な「SM6」の導入を検討しようとしています。
「イージス・アショア」に関する報道は、報道の度に機能が強化され、金額も増している状況です。
政府は、マスコミにリークするばかりで、地元自治体や住民には何も知らせていません。
萩市や阿武町、そして県民の命をどう考えているのか憤りを覚えます。
毎日新聞は、小野寺防衛大臣の視察に合わせて、日本メディアに初めて公開された米ハワイ州カウアイ島にある米軍の試験施設「米太平洋ミサイル試射施設」の様子を次のように報じています。
「試験施設の壁や周辺の高さ約2メートルのフェンスには『放射線危険区域』と警告する看板があった。記者が周辺で撮影した動画には、ジジジという雑音が頻繁に記録されており、電磁波が影響した可能性がある。政府は秋田市と山口県萩市の陸上自衛隊演習場に1基ずつ配備する方針だが、運用の実績が少ない施設だけに慎重な影響評価が求められそうだ。」
私が、先日、「イージス・アショア」の配備が計画されている陸上自衛隊むつみ演習場周辺を見学した際にも住民の方や参加者から「電磁波の事が心配」との声が数多く出されていました。
導入しようとしているイージスシステムは、人体や周辺にどのような影響を与えるものなのか、科学的な影響評価を行い、地元自治体や住民に示すべきだと思います。
「原発」の二の舞になってはいけません。
「安全神話」に国民が騙されることがないように、政府や行政は、導入しようとしているシステムの人体などへの影響を真摯に住民や地元自治体に説明すべきです。
カウワイ島の「米太平洋ミサイル実験施設」について毎日新聞は、「カウワイ島の最大の街リフェから車で約50分。林や畑に囲まれた東沿いの一体」に立地していると報じています。
「イージス・アショア」の設置が計画されている自衛隊むつみ演習場の数キロ圏内には、数十戸の民家や学校などの公共施設があります。私は、このような地域でのミサイル基地建設は撤回すべきだと今朝の毎日新聞の記事を読んで痛感しました。
「イージス・アショア」建設に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
昨日のしんぶん赤旗日刊紙の「文化・学問」のページに猪飼隆明大阪大学名誉教授が「西郷隆盛と現代」という文章を寄稿されていました。
今年の大河ドラマは「西郷どん」です。西郷隆盛について学びたいと思っていた私には絶好のテーマです。
猪飼さんは、「西郷が維新変革を推進する重要な役割を演じることができたのは、何よりも彼が薩摩藩という一藩の利害を超えて国民国家を構想し得る力量を手に入れたからである」と書き、「天皇親政を建前として、少数の有能な官僚・有司が権力を独占する体制が出来上がった。」ことが下級武士主出身の西郷が幕末期に活躍できた背景にあったと述べています。
西郷は、「万民の上に位する者、己れを慎み、品行を正しくし・・・下民その勤労を気の毒に思うようならでは政令は行われ難し」、また、「租税を薄くして民を裕にするは、即ち国力を養成する也」という言葉を残しています。
以上のことを述べた上で、猪飼さんは、「われわれの眼前の政治はまさにあべこべである。権力や行政を私して恥じることのない安倍政権やそれに追随する人たちには、明治維新150年の、良い機会である、『南洲翁遺訓』を真摯に読まれることをすすめる。」と書いています。
「もりかけ」問題に象徴的に表れたのが、安倍首相による国政の私物化であり、それを隠そうとする官僚らの姿でした。
猪飼さんが指摘される通り、安倍首相周辺の皆さんに西郷隆盛の言葉を届けたいと思います。
今こそ「政治」とは「行政」とは何かを学ぶために、西郷隆盛の言葉を学びたいと思います。
猪飼隆明さんが訳・解説をしている角川ソフィア文庫「ビギナーズ日本の思想 西郷隆盛 『南洲翁遺訓』」が手元にあります。
これからじっくり読んでいきたいと思います。
「租税を薄くして民を裕にするは、即ち国力を養成する也」という西郷隆盛の言葉も消費税増税を狙う安倍首相にはしっかり受け止めてほしいと思います。
今年は、大河と猪飼隆明さんの著作から「西郷隆盛」からしっかり学びたいと思います。
大河ドラマ「西郷どん」について皆さんの感想をお聞かせください。
今朝のしんぶん赤旗の朝刊は、「海兵隊機事故続発の異常事態」を特集しています。
まず、2016年12月13日のMV22オスプレイ墜落事故後の沖縄での米海兵隊事故の発生状況です。
▽2016年12月13日 名護市安部 MV22オスプレイ墜落
▽2017年1月20日 伊計島 AH1Z攻撃ヘリ不時着
▽2017年6月1日 久米島空港 CH53大型ヘリ不時着
▽2017年6月6日 伊江島補助飛行場 MV22オスプレイ不時着
▽2017年9月29日 石垣島・新石垣空港 MV22オスプレイ2機不時着
▽2017年10月11日 東村高江 CH53E大型ヘリ不時着・炎上
▽2017年12月7日 宜野湾市の保育園 CH53E大型ヘリ部品落下
▽2017年12月13日 普天間第二小学校 CH53E大型ヘリ窓落下
▽2018年1月6日 伊計島 UH1Y汎用ヘリ不時着
▽2018年1月8日 読谷村の最終所分場 AH1Z攻撃ヘリ不時着
竹下岳記者は、「米軍はどんなに重大な事故を起こしても数日後には飛行を再開し、防衛省は『理解』を示してきました。安倍政権の対米追随姿勢が米軍を増長させ、事故原因の究明をおろそかにするという悪循環に陥っています。(ちゅりゃく)安倍政権は、普天間基地が人口密集地の宜野湾市に位置していることをもって、『危険性を除去』するとして新基地建設を強行しています。しかし、この言い分は破綻しました。普天間基地をどこに『移転』しようと、米軍機が飛行する限り、危険は『除去』できません。」と書いています。
米軍岩国基地は、普天間基地と同じ海兵隊の基地です。空母艦載機部隊の移駐により、配備されている戦闘機の数が倍になろうとしています。
整備不良は「海兵隊全体の構造的な劣化」と前述した記事で竹下記者は指摘しています。
岩国基地周辺出も同様の事故が起る可能性は否定できません。
翁長知事は、「単に一機一機の不時着の問題だけではない」と指摘しました。小池書記局長は、「在沖米軍はさまざまな機種で事故を起こしているのだから、全航空機を飛行停止にし、点検することは当然だ」と昨日の記者会見で指摘しました。
在沖米軍機の飛行停止と同時に、在日米軍基地の全航空機の総点検が求められていると思います。
海兵隊機の相次ぐ事故続発の異常事態を皆さんはどうお考えですか。
本日、宮内萩市議らの案内で、イージス・アショア設置が計画されている陸上自衛隊むつみ演習場周辺の萩市むつみ地区や阿武町を見学しました。
河合県議や五十嵐萩市議らも参加しました。
最初に訪れたのは、陸上自衛隊むつみ演習場むつみ地区羽月集落です。
40代の女性の方から話しを聞くことができました。
その方は「自衛隊がヘリコプターを使った訓練を月に3~4回行っている。計画されている基地は相手のミサイルが落ちてこないか心配。萩市などからの説明は何もない。詳しく計画を知りたい。」とおしゃっていました。
途中、陸上自衛隊むつみ演習場に建設されている隊舎付近を通過しました。
今日は、訓練は行われていない様子でした。
その後、演習場に隣接している乳牛を約70頭飼っている三芳牧場と無角和牛を約130頭飼っている無角和牛振興公社を訪ねました。これら施設にもイージス・アショアの計画について全く説明が行われいないことが分かりました。
最後に、年間4千トンの大根を出荷している千石台出荷組合を訪ねました。
千石台出荷組合では、事業費1億6千万円をかけて大根戦果ラインを全面改修したばかりです。
陸上自衛隊むつみ演習場から約7キロ離れている千石台には、80㌶の大根と10㌶の人参が栽培されています。
特に大根では、県内最大の産地が千石台です。
お会いした田村組合長さんは、「『イージス・アショア』の影響がどのように千石台に及ぶのか分からない。詳細の説明を聞きたい。」と話しておられました。
その他、陸上自衛隊むつみ演習場から約2キロの場所に、阿武町立福賀小学校が、約6キロの場所に、萩市立みつみ小学校が立地していることも分かりました。
電磁波が子どもたちに与える影響はないのか心配されます。
私が参加した昨年末の中国四国防衛局交渉の中で、担当者は、「2018年度中に配備場所を確定する」と明言しました。
今後、アメリカの技術者が来県したり、測量や地質調査などが現地で行われるものと思われます。
昨年11月24日の「はぎ時事」は、河村衆議院議員が、「今後調査を進め、条件が整えばやることになる。正式に決まれば、出来るだけ早い時期に地元説明会を開くことになるだろう」と述べたと報じました。
地元住民は現時点での情報を知りたいと思っていることを今日の見学で痛感しました。
山口県や萩市は、地元住民に対して早急に説明会を行うよう防衛省に強く求めるべきです。
「じージス・アショア」配備計画の撤回を求める住民の会と山口県平和運動フォーラムは、1月27日(土)午後2時から、萩セミナーハウス講堂において、「『イージス・アショア』配備計画の撤回を求める緊急講演会」を開催します。
電磁波環境研究所の萩野晃也所長が「健康を脅かす電磁波とは何か-」と題して学術講演を行います。
詳しいことは、森上さん(携帯 090-1338-1841)にお問合せ下さい。
E-mail hagi-morikami@coda.ocn.ne.jp
イージス・アショアについて皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
孫崎亨さんの「戦後史の正体」を読んでいます。
1945年9月2日、日本は、「米国のことにはなんでもしたがいます」という条件で降伏しました。その直後、米軍司令部が日本に「日本を米軍の軍事管理のもとにおき、公用語を英語にする」「米軍に対する違反は軍事裁判で処分する」「通貨を米軍の軍票とする」という布告を行うことを示してきました。
当時外務大臣だった重光葵は「ポツダム宣言は、あきらかに日本政府の存在を前提にしており、日本政府の代わりに米軍が軍政をしくようなことを想定していません。(略)もしポツダム宣言を誠実に実行しようとするなら、日本政府によって占領政策を行うことが賢明だと考えます。もしそうでなく、占領軍が軍政をしいて直接に行政を行おうとするなら、それはポツダム宣言に書かれてないことを行うことになり、混乱を引き起こす可能性があります」(重光葵著「昭和の動乱」)と米国を説得し、3布告を撤回させました。
重光の次に外務大臣のポストに吉田茂がつき対米追随路線は強まります。
この状況を重光葵は、次のように書いています。
「結局、日本民族は、自分の信念をもたず、強者に追随して自己保身をはかろうとする三等、四等民族に堕落してしまったのではないか」(『続 重光葵日記』)
「はたして日本民族は、自分の信念をもたず、支配的な勢力や風潮に迎合して自己保身をはかろうとする性質をもち、自主独立の気概もなく、強い者にただ追随していくたけの浮草のような民族なのだろうか。いやそんなことは信じられない。いかに気もちが変化しても、先が見通せなくても、結局は日本民族三千年の歴史と伝統が物をいうはずだ。かならず日本人本来の自尊心が出てくると思う」(同前)
孫崎さんは、当時の重光の行動について次のように書いています。
「重光は、ここで、いつかかならず日本人本来の『自尊心』が出てくると思うと期待しています。では、日本はいま、そうした本来の自尊心をとりもどした時代に入ったのでしょうか。残念ながら、入っていません。逆に終戦直後には、まだ重光のような人物がわずかながら日本の社会に存在していました。今日、日本の政治家で重光のような矜持をもつ人はいるでしょうか。おそらくいないでしょう。事態は終戦直後よいも、はるかに悪くなっているのです。」
孫崎さんがこの本を出版したのが2012年。
その後、5年間の経過し、事態はさらに悪くなっているのではないでしょうか。
安倍首相のトランプファーストの外交方針が、国際的に日本の地位を下げているのではないでしょうか。
また、国民をも不幸にしているのではないでしょうか。
孫崎さんは、「『力の強い米国に対して、どこまで自分の価値をつらぬけるか』それが今後の日本人にとって、もっとも重要なテーマだという確信がある」とこの本の冒頭で書いています。
私は、孫崎さんの本を読んで戦後の日米関係と日本社会のあり方を根本的に問い直したいと思っています。
引き続き、孫崎亨さんの著作から学んでいきたいと思います。