昨日のしんぶん赤旗日刊紙の「文化・学問」のページに猪飼隆明大阪大学名誉教授が「西郷隆盛と現代」という文章を寄稿されていました。
今年の大河ドラマは「西郷どん」です。西郷隆盛について学びたいと思っていた私には絶好のテーマです。
猪飼さんは、「西郷が維新変革を推進する重要な役割を演じることができたのは、何よりも彼が薩摩藩という一藩の利害を超えて国民国家を構想し得る力量を手に入れたからである」と書き、「天皇親政を建前として、少数の有能な官僚・有司が権力を独占する体制が出来上がった。」ことが下級武士主出身の西郷が幕末期に活躍できた背景にあったと述べています。
西郷は、「万民の上に位する者、己れを慎み、品行を正しくし・・・下民その勤労を気の毒に思うようならでは政令は行われ難し」、また、「租税を薄くして民を裕にするは、即ち国力を養成する也」という言葉を残しています。
以上のことを述べた上で、猪飼さんは、「われわれの眼前の政治はまさにあべこべである。権力や行政を私して恥じることのない安倍政権やそれに追随する人たちには、明治維新150年の、良い機会である、『南洲翁遺訓』を真摯に読まれることをすすめる。」と書いています。
「もりかけ」問題に象徴的に表れたのが、安倍首相による国政の私物化であり、それを隠そうとする官僚らの姿でした。
猪飼さんが指摘される通り、安倍首相周辺の皆さんに西郷隆盛の言葉を届けたいと思います。
今こそ「政治」とは「行政」とは何かを学ぶために、西郷隆盛の言葉を学びたいと思います。
猪飼隆明さんが訳・解説をしている角川ソフィア文庫「ビギナーズ日本の思想 西郷隆盛 『南洲翁遺訓』」が手元にあります。
これからじっくり読んでいきたいと思います。
「租税を薄くして民を裕にするは、即ち国力を養成する也」という西郷隆盛の言葉も消費税増税を狙う安倍首相にはしっかり受け止めてほしいと思います。
今年は、大河と猪飼隆明さんの著作から「西郷隆盛」からしっかり学びたいと思います。
大河ドラマ「西郷どん」について皆さんの感想をお聞かせください。
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