新聞の広告につられて、第56回江戸川乱歩賞受賞作 横関大さんの「再会」を読みました。
久々のミステリーで、一気に読めた作品でした。
横関さんは、江戸川乱歩賞に8回応募され、最終候補4回目での受賞ということです。
まだ、35歳なので、これからの活躍に期待できます。
ミステリーに「殺人」はつきものです。それに至る、苦悩と葛藤と背景が読者に伝わるかどうかが大切ですね。
この作品を読んで、ハラハラする場面展開で、最後の1ページまで一気でしたが、葛藤と背景の辺りをもう少し感じることが出来たらと思いました。
人を感動させるというのは難しいですね。文学とは奥深いものですね。
しかし、新しい作家と出会い、嬉しい読後感でした。
江戸川乱歩賞受賞作では、これまでに、第48回三浦明博さんの「滅びのモノクローム」など読んでいます。
受賞作家の中には、東野圭吾さんなど、文壇の中心で大活躍されている方々が多数おられます。
横関大さんの次回作が楽しみです。
皆さん「再会」を読んでの感想をお聞かせください。
本日、宇部市の渡辺翁記念会館で、小澤俊夫先生の講演会が行われ800人の市民が参加しました。
私は、今年度、宇部市PTA連合会の総務委員長に就任し、この半年間、準備に携わってきましたが、大成功に終わりほっとしています。
開演前のロビーの様子。多くの参加者が集いました。
小澤先生の話しも大変好評でした。
800人の参加者を前に、2時間、じっくりお話しされました。
小澤先生は、昔ばなしは「子どもの魂の安定のために必要だ」と話されました。
昔話は、子育てにとって教訓的であるという話をされました。
「子どもは獲得して持っている物と合致する物と出会った時、成長する」と小澤先生。
わらしべ長者などを例に話をされました。
三年寝太郎の話も出され、「若者が寝太郎にされていない現状だ。」と小澤先生。
「人間を盆栽のように育ててはならない」と話されました。
その上で、子どもに3つの自覚を持たせることが必要だと話されました。
1、自分が愛されていると思うこと
2、自分が信頼されていると思うこと
3、自分の価値が認められていると思うこと
講演が終わって、複数の役員の方ともお話ししましたが、どのPTAの方々も子育てに大変参考になったと話されていました。
「子どもの成長する力を信じて、じっくり接する。」私は、このことを今日、小澤先生から学びました。
来年と再来年、宇部市で、昔話大学が行われます。可能な限り参加したいと仮申し込みをしました。
昨日と本日、講演会を主催したPTA連合会と本の森の役員の方、別の席で小澤先生を囲んでお話をする機会がありました。
小澤先生は、そよ風のような方だと感じました。大御所のような威圧感はなく、真摯に、昔話のよさを伝承したいという気持ちに貫かれた方でした。
今日の昼は柳田國男さんに直接お会いされた時の話をお聞きすることが出来ました。
左から私、本の森の栗山代表、小澤先生、縄田PTA会長
役特で、先生の本にサインをしていただきました。
これから、少しづつ、昔話を学び、人生と子育てを豊かなものにしていきたいと思いました。
今後とも、一回でも多く小澤先生のお話をお聞きしたいと思いました。
人生の新たな師に出会った気持ちです。
講演会成功のために尽力されたスタッフの皆さん方と講演していただいた小澤先生に感謝いたします。
講演会に参加した皆さん、感想をお聞かせください。
長男が通う厚南中学校で運動会が行われ、来賓として参加しました。
今年からは、息子が出場するという事で、先程まで運動会を観覧していました。
小学校時代はリレーの選手になったことがない長男。今年はクラス対抗リレーの選手に。
カメラを構えていましたが、息子の所でメモリー不足で撮影できませんでした。息子の前を走る選手を写したのが次の写真です。
息子がこの選手の後ろを走っています。
来賓とPTA対抗の玉入れ大会にも参加しました。
来賓が、熟練の技で勝利しました。
年齢で勝る、来賓チームが見事に勝利
今年は、中学・小学・保育園と3つの運動会に子どもたちが参加します。
来年から、しばらく、中学・小学の2つの運動会。その後は、高校・中学・小学と3つの運動会となります。
しばらくは賑やかな秋となりそうです。皆さんの秋はいかがですか。
小池龍之介さんの「『自分』を浄化する坐禅入門」に著者自らによる解説CDが付いていました。
小池さんのこの本の最初の部分の基本的な考え方が気に入りました。このスタンスで続けていこうと思います。
「仏道とは本来、宗教でも儀式でもなく、お稽古として歩むべき『道』でした。あたかも茶道や弓道のお稽古をするかのごとく、心のお稽古を始めることといたしましょう。」
小池さんの穏やかな声の解説を聞きながら仏道のお稽古をはじめました。
CDウオークマンでのイヤホンで聞きながら、この20日位、坐禅入門を続けています。
今は、ステップ1(集中力のお稽古)で、18分22秒です。体が硬いので、半伽趺坐で行っています。
毎朝、6時ごろから行っています。集中力があり18分があっという間である時と、気持ちが定まらず18分が長く感じる時があります。
どのような気分の時でも、終わると爽快感を得ることができます。
効果はまだ分かりませんが、目まぐるしい毎日に、自分の心を見つめる時間を数分でも持つことはいいことかも知れません。
だいたい「がさつ」な方なので、少しでも物事にじっくり取り組む心構えが出来ればと思います。
胆力めいたものが付いてくるといいがなあと思っています。
私が細々続けている空手は練習の最後に、黙想があります。長男が続けている剣道でも練習の最後に黙想をしていました。
あの数分間でも座って目をつぶっていると心が落ち着いてきます。それを少し長く行うのが坐禅だという気持ちで今は続けています。
小池龍之介さんは、東京の月読寺住職としての肩書と山口県の正現寺の副住職でもあるとプロフィールにあります。
インターネットで正現寺を調べると、山口市嘉川にお寺があるのですね。私が山口の党事務所に行くとき、いつも通る道の近くでした。
少し時間が出来たら訪ねてみたいなあと思っています。
小池さんの著作や坐禅について皆さんの感想をお聞かせください。
現在、行われている宇部市9月定例市議会に、「住宅リフォーム助成制度」に関する予算を含む補正予算案が提案されています。
宇部市議会では、住宅リフォーム助成制度の創設を求める請願が採択されていました。
住宅リフォーム助成制度に関わる補正予算額は3000万円です。
県内で初めて実施された山陽小野田市の最終予算は2100万円でした。これに伴う工事総額は約2億3千万円となりました。
都道府県段階で実施しているのは、秋田県です。12億6千万円の予算額に対して、8月時点での工事総額は183億円となっています。
山陽小野田市も秋田県も経済波及効果は10倍を越えています。
宇部市で単純に計算したら3億円を越える経済波及効果になります。
県内市町では、防府市が来年度から実施予定です。
私は、2月県議会で山口県でも住宅リフォーム助成制度を創設するよう求めました。
住宅リフォーム助成制度は県内市町での実施が広がってくる中、今度は山口県での実施が強く求められています。
引き続き、この問題を県に求めていきたいと思います。
円高で県内中小企業の経営状況も深刻です。出来る対策を山口県は行う時です。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
有川浩原作「図書館戦争」を読んでいます。
この作品は、テレビアニメ化されました。それがDVDになりレンタルされていますので借りてきて5巻全てを観ました。
この作品は、表現の自由を侵害する「メディア良化法」が施行された近未来が部隊です。
図書館は表現の自由を守るため図書隊を結成し、武装して法律の実行組織「良化特務機関」と戦うという内容です。
私は、率直に申し上げて、表現の自由を守るために武装して戦うことに賛成ではありません。
その上で、この本をめぐって書かれた藤間真さんの「『図書館戦争』における非暴力的戦いについての考察」は参考になりました。
(この作品が)「『暴力的で現実の図書館経営とは無縁の娯楽小説』と断ぜられたり、『図書館の自由』に立脚した点のみが強調されたりしてきていると判断できる」
「本稿においては、図書館戦争シリーズにおける非暴力的闘争について整理し考察を加えることを通じて、図書館の向上につながる色々な『戦い方』を分析する。」
私は、この視点で、この本を読みすすめていきたいと思いました。藤間さんの考察を参考にしながらこの本を読み進めていきたいと思います。
この作品がテレビアニメ化される時に、放映されなかった一話があることを、有川浩著「レインツリーの国」(文庫版)での山本弘さんの解説で知りました。
それは、「恋の障害」というタイトルです。この一話に聴覚障がい者が登場するということが主な理由で、TV放映されなかったと山本さんは書いています。
山本さんはこのことについて「いったい難聴者の出てくるエピソードをTVで放映することの何が悪いというのでしょう。それはまるで『図書館戦争』の中でメディア良化委員会がやっていることと同じではありませんか。」と語っています。
発売されたDVDには「恋の障害」という一話は収録されていますが、レンタル版には収録されていませんでした。
残念ですが、いつかこのDVDを見てみたいと思います。
山本さんは「『図書館戦争』は架空の話ではありません。それはげんに今、現実のこの日本で起きていることなのです。」として、(メディアの)自主規制語(禁止語)の問題点を指摘しています。
私は、この本に関連して、インターネットで、「『図書館戦争』は架空の話ではない」過去の事実を知りました。
それは、山口県立山口図書館図書隠匿事件です。
「ウィキペディア」には、この事件について「1973年8月に山口県立山口図書館で、反戦平和問題関連図書や左翼的図書など五十数冊が段ボール箱に詰められ、書庫に隠匿され利用できない状態におかれた事件」とありました。
私の住む地元で、そして私の関わる県の図書館で過去このような事件があったことを知ったのもこの本と出会ったおかげでしょう。
近未来が舞台で、設定は少々過激ですが、表現の自由を守る立場の者の一人としてこのシリーズを読み進めていくことにします。
「図書館戦争」について皆さんのご意見をお聞かせください。