藤本かずのりサポーターズ はじめました

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映画「風が強く吹いている」

 映画「沈まぬ太陽」を観に行った時、映画の「予告」で「風が強く吹いている」をやっていました。

 それを観ただけで、涙が出てきました。少々視察疲れは残っていましたが、思い切って映画「風が強く吹いている」を今日観てきました。

 10月8日のブログに書いた通りですが、私は、中学・高校と駅伝選手でした。襷を繋ぐ、緊張と喜びのようなものが蘇り、最後までワクワクしながら映画を観ました。

 同じ下宿に暮らす「寛政大学」に通う10人が、「箱根駅伝」を目指します。ほとんど無理だと思えた「箱根」が段々近づいてきます。

 若い俳優が全力で、「箱根」に挑む息使いが新鮮でした。小出恵介は、はいじの包容力をよく出していました。

 林遣都もカケルのストイックさをよく演じていました。

 「寛政大学」はシード権を得て、来年はどうするのでしょうか。

 もう彼らのようにはとても走れないけれど、もう一度、「走ってみよう」と、おじさんの私も思ってしまうような映画です。

 本物の箱根駅伝も来年から応援したくなりました。

 今より少し「強く」なれた気持ちになる作品です。是非、ご覧下さい。

 

 

 

 

政治と基地

 沖縄から昨日、帰ってきて、たまった新聞を整理していて驚きました。29日付、山口新聞の報道です。

 二井知事が、防衛副大臣に「厚木の艦載機を喜んで受け入れているわけでは全くない。原点に立ち返って白紙から見直すという方向が出れば、当然ながらわれわれは喜んで受け入れたわけではないので、反対の立場で対応しなければならない」と発言したと報道されています。

 知事の発言の本気度に些かの不安も残りますが、知事は、これからもこの姿勢でどんどん国に発言していくべきです。

 沖縄の書店で、沖縄タイムズの屋良朝博記者の「砂上の同盟―米軍再編が明かすウソ―」という本を買って読んでいます。

 彼の本を読んでいると、「そこにその軍隊が配備される必然性は本当はないのだ」ということが切々と書かれてあります。

 彼は、沖縄の住む一人の記者として米軍関係者に「なぜ沖縄なのか」と問い続けていますが、未だに明確な答えはないと言います。

 戦後、海兵隊は、岐阜と山梨にあったそうです。1955年にそれが沖縄に、そして、2006年グアム移転が合意されました。

 彼に共通点があると書きます。

 ①第二次世界大戦そして冷戦という世界規模の紛争が終結し、米軍再編(リストラ)が実施された。陸軍を米本国に戻し、機動展開力を増強する戦略方針を設定。

 ②「反基地」に政治が反応した。

 ③兵力移転の決定が「長官の独断だ」と軍部が困惑。ウィルソンもラムズフェルドも短気で知られ、即断即決するタイプ。

 ④背広組と制服組の意思疎通の欠如。沖縄基地についての交渉担当者が正確なビジョンを持たないまま結局、沖縄内の日米同盟の不合理をパック詰め。

 ⑤戦略の中で位置づけがあいまいな海兵隊は、50年前もそしていまも「海兵隊移転の理由は国防長官しか説明できません」という謎だけが残った。

 まさに、基地は政治で動くということが詳しく書かれてあります。

 少女暴行事件など沖縄でのかつてない反基地闘争が影響して、海兵隊8000名のグアム移転が合意される。

 そして普天間返還も合意される。そして、沖縄は、県外移設を強く主張してきた。

 この中で、二井知事が、基地機能強化ノーの声を強く国に使えるのは当然です。

 岩国でも爆音訴訟や愛宕山での闘いなどかつてない反基地闘争が繰り広げられています。

 その声を今こそ二井知事は代弁して国にもの申すときです。

 政治で基地が動く時に、岩国が犠牲になるという結果を決して生まないために、今が大きな結節点です。

 民主党のマニュフエストには、「米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」とあります。

 この政権公約にも期待をして在日米軍基地の在り方について大いに議論すべきです。

  

 

総務政策委員会で沖縄を視察

 28日から、今日まで、県議会総務政策委員会で沖縄県を視察しました。

 まさに激動の期間の沖縄視察で、大変興味深く感じました。

 29日と30日の「沖縄タイムズ」と「琉球新報」の1面のリードを紹介しましょう。

 「15年期限で嘉手納統合―普天間移設―与党幹部、町に素案」(沖縄タイムズ29日付1面)

 「嘉手納統合案撤回求め意見書―嘉手納町議会―前回一致で可決」(琉球新報29日付1面)

 「普天間『県外』『国外』34人―県内首長アンケート―政権交代受け増加」(沖縄タイムズ30日付1面)

 「普天間飛行場移転先―硫黄島を提案―うるの会、防衛相に」(琉球新報30日付1面)

 まさに、今週の沖縄は、普天間県外移設の世論が劇的に高まった週と言えるのではないでしょうか。

 嘉手納統合案なんてとんでもないという意見は、私たちが乗車したバスのガイドさんもはっきりおしゃっていました。

 そうなると、岩国の基地機能強化は許されないとの姿勢を山口県としては更に強めなければならないこととなります。

 沖縄と一緒になって、普天間国外移設を求めていく時ではないかという感を強める1週間でした。

 具体的に、基地問題のやりとりを報告しましょう。

 29日には、沖縄防衛局を訪ねました。

 沖縄防衛局の平成21年度の予算は、1595億円あります。その内の57.4%は、米軍基地の借料915億円であることに私は驚きました。

 基地周辺対策費135億と比べていかに大きい額か。それもアメリカが当然払うべきものを日本政府がいかに巨額を補い続けているかがよく分かりました。

 そして、私は、山口県平和委員会が明らかにした2010年海兵隊航空計画に、KC130移転を13年4月に完了する、そして機数を将来15機としている問題について「沖縄防衛局として情報はつかんでいないのか」質しました。沖縄防衛局はこの問題は「情報はつかんでいない」との回答でした。

 そして、普天間移設の問題を尋ねましたが、防衛局としては、辺野古沖へのV字滑走路の案を粛々として進めるのみとの姿勢が貫かれていることがよく分かりました。

 今日は、沖縄県の基地担当者と懇談しました。

 私は、沖縄県の担当者にも、普天間移設問題を問いました。担当者は、「県内移設案をやむを得ないものとして検討してきたが、ベストは、県外移設であることに間違いはない」と答えました。

 県担当者がはっきりこう言える状況が、この1週間で築かれたことを実感しました。

 更に私は、ロードマップが仮に進捗した場合、沖縄県に在日米軍専用施設の75%が集中している状況はどれだけ改善されるのか聞いてみました。

 沖縄県の試算では、「75%が74%に1%程度下がる」と見込んでいるようです。私は、ロードマップ後も厳しい沖縄の状況に唖然としました。

 しかしながら、県担当者は、「嘉手納以南の米軍基地の返還は、沖縄県に多大な経済的効果を与えるものと期待している」と元気に答えていました。

 普天間移設にゆれる沖縄に滞在し、基地問題の深刻さと重大性を痛感しました。

 この問題は、岩国にも直結する問題だということを忘れずに、今後もその動向を注視していきたいと思います。

 基地問題に対する皆さんのご意見と情報をお教え下さい。

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正面右の塔沖縄の空域を統括する「嘉手納ラプコン」

 (道の駅嘉手納の屋上から29日に本人撮影)

 

自衛艦の事故

 山口県近海で、自衛隊艦船と民間船が衝突する事故が発生しました。

 自衛隊の事故としては、小月飛行場のオーバーラン事故もあり、またもの感です。

 さらに、自衛隊艦船の事故としては、昨年2月の漁船との衝突事故が生々しく思い出されます。

 更に、今回、事故を起こした「くらま」は、01年11月からインド洋での燃料補給活動に参加している艦船です。

 二重・三重の意味で、自衛隊の根本が問われるのが、今回の事故です。

 徹底的に原因究明と再発防止を行わなければなりません。

 県議会総務政策委員会は、今日から県外視察ですが、その場でも議会としての対応を協議することになると思います。

 県外視察では、沖縄県を訪ねます。嘉手納基地を見学することになっています。普天間「移設」が大問題になっていますが、沖縄の今をしっかり視察してきたいと思います。

 ブログは、明日・明後日は、そのためにお休みします。金曜日に沖縄レポートで再開したいと思います。

「沈まぬ太陽」の主人公・恩地元のモデルは小倉さん

 山口県赤旗まつりの会場で山崎豊子さんの「沈まぬ太陽」の主人公・恩地元さんのモデルである小倉寛太郎さんの「自然に生きて」という本を買い、一気に読みました。

 小倉さんは、まさに、「沈まぬ太陽」恩地のモデルです。東大法学部を卒業後、労働組合の委員長となり、カラチ・テヘラン・ナイロビと海外勤務が続きます。

 帰国後、御巣鷹山事故の後、本社会長室部長を務めます。本には山崎豊子さんからの取材の様子が克明に書かれてあります。

 取材は、全部で千数百時間位、8年にわたったとあります。

 山崎さんに出版社は、「小説にすると、会社に憎まれ、自民党ににらまれて、運輸省に恨まれる」「やめましょう。」と言ったそうです。

 山崎さんは、「わたしはこれをどうしても書きたい。日本の人たちが横車に屈し、泣き寝入りしたために戦争が起こった。その戦争でわたしは学徒動員で軍需工場に徴用されて、空襲で友だちを何人もなくしている。わたしはこの日本がそういうことを繰り返さないために、正論を正論として通る世の中にするために、わたしはこの小説をどうしても書きます」と言い、筆をすすめたのだとこの本にありました。

 小倉さんは、「余裕とユーモアと、ふてぶてしさ」が大切と説きます。

 「圧迫と弾圧のなかで、圧迫されているもの、弾圧されているものが、いつも悲壮な顔をしていたら、これは、ほかの人もついて行きようがなくなります」と小倉さんの言葉には説得力があります。

 小倉さんの話は、地球に及ぶます。小倉さんは、「自然保護」という言葉にも疑問を投げます。

 「保護というのは、力のまさっているものが力の劣っているものに対してとる態度」だと指摘します。

 同様に「地球に優しく」の「優しく」の言葉も強者の理論だと小倉さん。

 小倉さんは、「地球が人間だけのものではないことを理解して、これ以上自然破壊をしないこと」を最後に協調されました。

 私は、瞬時に「小倉さんのお話が聞きたい」と思いました。しかし、その願いが叶わないことが分かりました。

 小倉さんは、2002年10月に逝去されていました。しかし、この本は、私の人生を励ます1冊になりました。小倉さんありがとうございました。

決算特別委員会県内視察

 本日、平成20年度決算特別委員会の県内視察が行われ、委員である私は参加しました。

 まず、萩県税事務所で、管内税収の状況の説明を聞きました。萩県税管内では、法人事業税の税収が前年度比43.2%と大きく減少したと説明がありました。

 県全体でも法人二税は落ち込んでいますが、前年度比88.3%ですから、萩管内の法人の大変な状況がうかがえます。

 また、個人県民税の徴収率が92.4%と前年度比で0.7ポイント低下したとの報告がありました。

 個人県民税の県全体の徴収率は、93.5%ですから、萩県税管内の県民の暮らしの厳しさが大きく反映しているのではないかと感じました。

 次に、H18年に再編統合された萩商工高校の施設整備の状況を視察しました。

 萩商業と萩工業が統合され、萩工業の場所に、31億円をかけて施設整備が行われました。

 私は、統合後、不都合等はなかったかと問いましたが、山本校長は、「特に問題はない。むしろ、商業・工業の連携で、今まで取れなかった資格を取得できうるなど効果が生まれている」と答えました。

 説明の後に、校内を視察しました。委員の中から、更なる実習機器の更新を望む声が出されていました。

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    パソコンで文章を打つ練習を行う生徒