本日、市長選挙に向けて日本共産党演説会が、宇部市福祉会館で行われました。
まず、吉田貞好衆議院中国ブロック比例代表候補が訴えました。
吉田氏は、「マツダは、山口労働局に是正指導を受けながらも、『法律違反はない』と居直っている。この問題を国会で小池議員が追及し、舛添大臣は、『法律違反』の疑いがあると答弁した」と報告しました。
その上で「山口県で、働くルールを確立しよう」とし、「そのためにも日本共産党を躍進させてほしい」と訴えました。
続いて、私は、市長選挙への出馬を表明している「久保田元県議は何をやってきたか」という演題で発言しました。
私はまず、久保田元県議は県民への願いに応えてきたかという点から、福祉医療費助成制度問題への態度につて述べました。
久保田元県議は、新政クラブの会派代表でした。2月県議会で、同じ会派の合志議員が、この問題で質問しています。「財源不足を理由に、当事者、関係者の了解、納得を欠いたまま一方的にこの制度お見直して、一部負担金を導入実施しようとすることには反対」と発言しています。
ならば、議案の採択で反対するのかと思えば、「福祉医療費制度に一部負担を導入することについては、公共政策としての公論形成に足る議論はいまだ十分尽くされているとは思われませんが、この一事をもって予算案すべてを否定するのは妥当ではない」と討論して議案に賛成しました。
私は、「久保田元県議は、決定的な場面になると県いいなりになることが心配される」と述べました。
私が二つ目に検証したいのは、久保田元県議が、行政改革推進論者だと言う点です。
久保田元県議は、この5年(05年3月議会から09年2月県議会までの17議会)で、行政改革に関わる質問が、12回行っています。
この中でも繰り返し久保田元県議が質問しているのが、外部委託の推進と市場化テストの推進です。
08年9月県議会では、「県民に対するサービスがほとんど同じで変わらないならば、コストの高いシステムから、よりコストの低いシステムに切り替え、新たな財源を生み出す必要があります。したがって、公共サービス全般について、その必要性などを検証し、必要のないものは廃止する、その実施を民間が担うことができるものについては、民間委託などを積極的に行う必要があります」と発言しています。
久保田県議の指摘も受けて県が民間委託した事業はH17年から平成21年までの5年間で、366業務、約60億円に及んでいます。この中には、福祉施設や県立病院の給食業務の民間委託が含まれています。
久保田元県議は、市場化テストの県での実施についても繰り返し質問しています。
久保田元県議の再三の質問を受けて県は、来年度からの実施を目指し、今年度、県が実施するすべての事務事業を対象に、提案公募型アウトソーシングを実施する方向を明らかにしています。
久保田元県議は、08年9月議会で「行政改革とは、要するに、税金を1円でも無駄なく効率よく使うことであり、それによって生み出される財源で新たしい行政需要への対応を図るものです」と発言しています。
久保田元県議は、マニュフェストの概要の中で「行政の事務事業を積極的に民間開放し、行政をスリム化する」と書いています。
徹底的に公務労働を民間に移譲してコストを下げて久保田元県議は何をしたいのでしょうか。
私は、「福祉医療費助成制度の一部負担金導入に賛成し、湾岸道路や港湾開発に賛成する久保田元県議の政治姿勢では、ただただ住民サービスが切り縮められるだけとなるのではないかと心配する」と述べました。また、「保育園や給食や清掃など市民が守ってきた行政サービスが、民間に移譲されてしまうのではないかと心配」と発言しました。
続いてごとう博市長予定候補が、訴えました。
ごとう氏は、「市道や生活道路の改修予算は大幅に下がっているのに、宇部湾岸道路などの大型事業には巨額のお金が投じられている」と述べ「市政の逆立ちを転換しよう」と訴えました。
また、第二乳児保育園が廃止されようとしている問題で、ごとう氏は、利用者のお母さんが「私にとって絶対に必要な施設」と発言したことを取り上げ「乳児保育園の役割は終わっていない。存続させる」と訴えました。
ごとう氏は具体的な政策として、「福祉医療費助成制度の県が導入する一部負担金について半額宇部市が助成するということであるが、全額無料になるように助成する。更に、子どもの医療費無料化の年齢を拡大したい」と訴えました。
参加者は、国・県いいなりの市政を転換していこうと誓い合いました。
国・県いいなりの市政の転換を訴えるごとう氏
こぐま保育園にいるくるみに赤ちゃんが生まれてほぼ1ヶ月が経過しました。
今、双子の「どんぐり」(オス)と「すもも」(メス)はどれだけ成長したでしょうか。
まず、「どんぐり」です。
カメラに向かってポーズを取るどんぐり
順調に成長して、すっかりお兄さんの風貌になりました。
もうすぐお母さんと離れることになるかも知れないけれど、
おっぱおを一杯飲んで、たっぷり甘えておいて下さい。
次は、「すもも」です。
とても元気に動きまわるすもも
顔がぶれて写っていますが、それほど良く動き回るようになった「すもも」です。
生まれた時には、じっとしたままだった姿が信じられないほど元気になりました。
次の世代を生む存在に成長することでしょう。
手前がどんぐりで奥がすもも
兄妹が一緒に生活できるのはあと何カ月かわからないけれど、
たっぷりじゃれて、兄妹の思い出を作ってください。
今日は、子どもたちと一緒に柵の中に入って撮影しました。
次回のこぐま保育園羊だよりはいつになることでしょうか。
随時、レポートしていきます。
昨日の国吉先生のお話の中で、先生は「小公女」を推薦されました。
書店に行きましたらポプラポケット文庫版の小公女があり、先ほど読了しました。
「小公女」はアニメ「小公女セーラ」でも有名ですが、どちらも出会う機会がなく、新鮮な気持ちで読みました。
読み終わって主人公のセーラ(ポプラ版ではセアラ)の生き方に「品格」を感じました。
城山三郎の本に「粗にして野だが卑ではない」という元国鉄総裁の石田禮助氏の生涯を描いた作品があるのを思い出しました。
ポプラ版の訳者である秋川久美子さんはあとがきで、「お金持ちだったころにも、自慢したりせず、(中略)ひどくつらい目にあっているときに、かわらずやさしく礼儀正しく」とセアラを評しています。
このセアラの姿が胸を打ちました。作者のバーネットも、イギリスで生まれ、父が亡くなりアメリカに移り、母も亡くなるという経験の持ち主のようです。
物語は19世紀の終わりころです。エンゲルスが「イギリスにおける労働者階級の状態」を書いたのが1845年ですので、この物語は、マルクスやエンゲルスが生きたイギリスを描きだしています。
物語では、召使いのベッキーやパン屋に雇われたアンなど、セアラの悲劇とは比べようが出来ないほどの極貧を生きる少女の姿が写し出されています。
19世紀の終わり頃は、資本主義が発展し、恐慌がヨーロッパ各国で広がった時期です。この中で、階級の格差が確固としたものになった時代です。
その頃の時代背景を感じることが出来ることも「小公女」を読む、もう一つの醍醐味でしょうか。
バーネットの作品を読んでみることにします。
インターネットで調べていますと、「カラマーゾフの兄弟」で一躍有名になった光文社古典新訳文庫にバーネットの「秘密の花園」があることを見つけました。
次はこの本を読んでみようと思います。
皆さん、バーネットの作品についての感想などをお聞かせください。
今日は、西宇部小学校の家庭教育学級(たんぽぽ倶楽部)の第一回目の講座が行われました。
講師は、今年から赴任された国吉純枝校長先生でした。先生の自らの子育て体験の裏打ちされた、とても気持ちのこもったいい講演でした。
私は、これまで数多くの講演を聞いてきましたが、「気持ち」が伝わったという点では、わが人生でも屈指の講演だったと思います。
講演では、最初にアンジェラ・アキさんの「手紙―拝啓 15の君へ」が流されました。
この歌は、30代のアンジェラさんが、15才の自分にあてた手紙を詞にした歌です。
国吉先生は、「手紙 ―拝啓 子育て真っ最中の君へ―」という詩を朗読されました。
国吉先生は、自らの子育てを通じて「子育てとは、子どもの人格を育むこと」と話されました。
「親として出来ることは、子どもを命がけで応援すること」と話されました。
こう文章に書いてみると、皆さんに講演の感動は十分伝わらないのですが、自分の子育ての経験に照らして、とても心にしみる講演でした。
先日、芹沢俊介さんの「親子であること 親子になること」という講演を聞きました。
今日、国吉先生の話しをお聞きして、親子であることから逃げない、立ち向かう勇気と決意をいただいたような気がします。
大変なこともあるPTAですが、PTAをやっていてよかったと思える講演でした。
国吉先生、今日は本当にありがとうございました。
本日、宇部市議会で日本共産党の荒川市議が、福祉医療費助成制度について、宇部市も一部負担金を取らないように対応すべきだと質問しました。
この質問に、市長は、「他市の状況を見て、再検討を指示した」と答弁しました。再検討の中身は、一部負担金を取らないことかとの質問に、市長は明確な答弁は行わなかったようです。
日本共産党は、宇部市が福祉医療費助成制度で一部負担金を取らない対応を取るよう、市長選挙の取り組みを通じて市民との対話を深めながら運動を広げていきたいと思っています。
しかし、頑なに福祉医療費助成制度の一部負担金を導入すると言っていた宇部市が再検討を始めたことは、大きな前進です。
私は多方面からの情報を集約した範囲では、一部負担金の導入を検討しているのは、いよいよ宇部市だけとなったようです。
後の19市町は、3制度(子ども・母子・重度障害者)とも一部負担金は導入しない方向のようです。
知事は、県下の自治体のこのような状況を受けて猛省をしなければならないと思います。
知事の政治判断を県下ほとんどの自治体が受け入れないことを表明している状況を真摯に受け止めなければなりません。
そして、このままでは、県のセーフティネット対策は、砂上の楼閣で終わります。6月補正予算で財政措置しても決算の段階で、不用な支出として処理される結果となる可能性大です。
県は、県民と自治体から受け入れられなかった福祉医療費助成制度一部負担金の導入は撤回するよう重ねて求めたいと思います。
日本共産党県議団は来週にも山口県に文書でこのことを求める予定です。
また、県が福祉医療費助成制度の制度を後退させると、県制度よりも高い水準で助成を行った自治体の国保のペナルティーの額が増えることが心配されます。
県下で、所得制限を撤廃したり、対象年齢を県制度よりも引き上げたりしている自治体がいくつかあります。これらのことに対する市町単独分の平成20年度の国保への国庫負担金減額分(ペナルティー)は、195万円になります。県が制度を後退させると、この市町単独分が更に増額することも懸念されます。
県は、市町とともに歩むというなら、一部負担金の穴埋めとペナルティーの増額による穴埋めで、市町財政を圧迫させることは避けるべきです。
そのためにも、県は、福祉医療費助成制度一部負担金の導入は撤回するべきです。
数日前のNHKラジオのインタビューで、「ハゲタカ」の原作者である真山仁さんが登場されていました。
「自分は、次のページをめくるのにドキドキするようなエンターテイメント小説が大好きだ。自分は、経済の専門家ではないが、エンターテイメント小説のテーマとして今回は、このテーマを選んだ」という趣旨の話をされていました。
「ハゲタカ」は、NHKドラマでも見逃していたのですが、このインタビューが脳裏に残り、数日前から「ハゲタカ」を読み始めました。私も経済の専門家ではありませんので、専門用語が分からないところはありますが、ストーリーに引きつけられて今、読んでいます。
そして、今日、映画「ハゲタカ」を観ました。あっと言う間の2時間でした。心にズシリと重いテーマが残りました。
この映画の最後の場面で、主人公の鷲津が語るいくつかのセリフが印象に残りました。
「自分は、資本主義の焼け野原を観に行く」
「世の中には二つの悲劇がある。金のない悲劇と金のある悲劇。世の中金だ。金が悲劇を生む」(映画のパンフレットより)
正確なセリフではありませんが、このような趣旨のセリフがありました。この言葉は、映画の製作者の「資本主義はこのままでいいのか」という強いメッセージが込められているものと感じました。
映画のパンフレットで大友監督が「戦後の日本人のバックボーンだった、アメリカという価値観が少なくとも経済的には崩れた。そういう動きの中でこの映画は、鷲津が自分に叩き込まれてきたアメリカのグローバリズムを捨てるドラマにもなっているんです」と語っています。
この映画は、これらの世界と日本の展望を示すことまでをテーマにしたものではありませんでしたが、今日の資本主義を徹底的にあぶり出したいという意欲は私の強く心に届きました。
マルクスは資本論で資本主義を徹底的に分析することから始めましたが、私も、今の資本主義をもっと知る必要があると痛感しています。
その点で、原作の「ハゲタカ」も、この映画も現在資本主義を知る一つの重要なテキストになり得ると思いました。
私は、その意味で、原作の「ハゲタカ」の続きを読みすすめ、NHKドラマの「ハゲタカ」を視聴したいと思いました。
さて、今日、党の県常任委員会で、第8回中央委員会総会での志位委員長の報告を学習しました。
志位委員長は、今、21世紀の日本の進路を示す「旗印」を高く掲げる必要性を強調しました。
その旗印の一つは、「ルールある経済社会」をつくることだと語りました。
この映画でも、「非正規切り」の問題が描かれていましたが、問題を評価することは、この映画のテーマではありませんでした。
しかし、この映画を見て、私は、このままでの資本主義社会ではいけない、雇用問題を中心に「ルールある資本主義」にしていかなければの想いを強くしました。
このことをリアルに感じることが出来たという点でも「ハゲタカ」は私にとって有益なものでした。
「ハゲタカ」を観られた皆さん、感想をお教えください。