本日、JR柳井駅前カリヨン広場で、さよなら原発集会実行委員会主催の「さよなら原発自然エネルギー社会へ」11.27集会が行われ、県内外から500名の市民が参加しました。
集会趣旨報告を原発をつくらせない山口県民の会吉井事務局長が行いました。
集会趣旨報告を行う吉井つくらせない会事務局長
吉井事務局長は、「上関原発建設を許すかどうかは、日本のエネルギー政策に重大な影響を与える。仮に建設を認めれば、将来に渡って原発を認めることになる。上関原発を許さず、自然エネルギーへの転換を実現しよう」と訴えました。
ゲストスピーチとして、まず、福島から福岡へ避難している上野さんのメッセージが紹介されました。
上野さんは、「福島は、今、静かな戦場だ。放射能の爆弾が赤ちゃんなどを狙っている。原発を一つも許していない山口県民に敬意を表する。子どもたちによりよい世界を残していくために繋がっていこう。」とメッセージを寄せました。
次に、光市の橋本牧師があいさつしました。
橋本牧師も脱原発の必要性を訴えました
橋本牧師は、「原発は差別と抑圧の上に成りたっている。原発と軍事基地は同じ構造にあり、共に人間らしさを損なうものだ。原発は現在、10基しか稼働していないが、国民に不便を与えていない。一人一人の知恵と力を結集して上関原発をストップさせよう。」と訴えました。
最後に、益戸育江(高樹沙耶)さんがあいさつを行いました。
子どもたちにきれいな空気をと訴える益戸さん
益戸さんは、「原発事故の出来事だけは、やってはいけないことが起こったと思う。関係者は、ついてはいけない嘘をついている。きれいな空気と土地を残すために一緒に行動したい。」と語りました。
集会では、最後に、①日本政府は、原発依存をやめ自然エネルギー社会に転換すること②山口県は「上関原発計画に同意できない」と明確に表明すること③上関町は、周辺自治体に大きな危険をもたらす原発誘致を断念すること④中国電力は、上関原発の建設計画をただちにやめること とする集会アピールを参加者一同で採択しました。
集会参加者で「脱原発」をかざしました。
集会後、参加者は、パレードを行いました。
500人の参加者がパレード(先頭左が私)
私もパレードに参加し、沿道の市民の皆さんにアピールしました。
上関原発を認めるかどうかは、これからの運動にかかっています。
一人一人の声を国や県にあげていきましょう。
上関原発に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
山口県が国の来年度予算編成に対する要望を行った中に、「岩国基地に係る安心・安全対策と地域振興策の実施について」という項目があります。
その中に、県住宅供給公社が所有する和木町蜂ヶ峯団地の一部に、大規模災害時のヘリコプターの燃料、装備、物資の補給等を行う救助活動拠点を県が整備し、国への支援を求める内容が含まれています。
11月14日の知事記者会見の中で、二井知事は、「蜂ヶ峯団地の一部約1.8haを県が今年度中に取得して、来年度にヘリ・フォワードベースとしての造成や施設整備を行う」と答えています。
知事は、ヘリコプターを3機程度駐機させるスペースを確保するとも述べています。
知事は、事業費約10億円の4分の3を防衛省の周辺整備補助事業で補助を受けたいと話しています。
蜂ヶ峯団地の用地取得費は、2月補正に計上したいとも語っています。
知事は、災害用ヘリポートの建設理由を「『大規模災害対策検討委員会』からヘリベース・フォワードベースの必要性について提言を受けた」と述べています。
11月1日に委員会から提言を受けて、11月14日に政府要望項目に上げるとはあまりにも性急な対応と言えます。
まず、和木町や近隣住民などに十分な説明と理解を得た上での提案とはとても思えません。
また、知事が、土地取得費(約9億円)を来年2月補正に計上すると述べている点ですが、来年度、国の補助がつかなかった場合の事が想定されていません。
蜂ヶ峰団地の一部は、住宅団地として売却することを諦め、防衛省の補助を受けるという手法でいいのでしょうか。
時同じく、オスプレイが普天間基地に配備されようとしています。オスプレイ配備に向け、岩国基地周辺での環境調査が行われているとの報道もあります。
万万が一にも、完成後の蜂ヶ峯ヘリポートでオスプレイが訓練するようなことはないのかなど、この計画に対する県民への説明が十分行われないまま、過大で売れ残った団地を防衛省の補助での処理を急ぐやり方でいいのか県民的な議論が求められます。
県、「岩国基地に係る安心・安全対策と地域振興の実施について」の国への要望の文書の中で、「米軍岩国基地が極東最大規模の基地になるという著しい『負担強化』を強いる内容になっている」と述べています。
ならば、県は、基地縮小のための発言こそ強く行う時です。この時幸いと、県の負債を防衛省に処理してもらうことを先行するやり方は、結果として、米軍岩国基地をより極東最大規模の基地にしてしまうことに手を貸すことになるのではないでしょうか。
引き続き、愛宕山売却問題、蜂ヶ峯団地ヘリポート建設問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
中島みゆきの38枚目のオリジナルアルバムがリリースされ、数日前から車の中で聴いています。
「真夜中の動物園」から1年ぶりのリリースです。前作のアルバムは、少し迷いのようなものを感じてしまいましたが、今回のアルバムは、どの曲もキリッとしたものばかりでした。
これも、3・11を受け、中島さんの人間賛歌に磨きがかかったからかなあと勝手に解釈しています。
1曲目の「荒野より」は、ドラマ南極大陸のテーマ曲です。3曲目のBA-NA-NAは、中島さんならではの世界や時代を大きく歌うものです。
「強い国の民を 真似ては及ばす」「強い国の民に 混じって混じらず」の歌詞に鋭さを感じました。
5曲目の「鶺鴒」は、美しい和歌を曲にしたようでした。
「永遠に在れ空よ 永遠に在れ国よ 人は永遠に在らねど 咲き継がれよ心」の詞は、大震災と福島原発事故を受けた日本に向けたものと受け止めました。
最後の曲の「走」は、来春の民放の時代劇のテーマ曲になるそうです。
冒頭の「風向きは変わり続けている 掌は返り続けている」から続く詞は、今の政治そのものを衝いているように受け止めました。
中島さん特有の時代を太く歌う歌詞と声に、勇気を与えられました。
来る11月県議会は、「荒野より」を聴きながら乗り切ります。
中島みゆきファンの皆さん感想をお聞かせ下さい。
本日、愛宕山開発用地に関する県知事と岩国市長との協議が県庁内で午前中に行われました。
小松総務部理事から私宛に(結果報告)という文書が先程、届きました。
結果報告には、愛宕山開発用地の処分について「愛宕山開発用地の4分の3の区域については、国に売却する方向で、諸調整を進める」とあります。
4分の3の区域とは、岩国市がまちづくりをすすめるための4分の1の区域以外の全てです。
つまり、4分の3の区域には、米軍住宅が含まれています。県と岩国市は、米軍住宅が含まれた計画と承知した上で、「国に売却する方向で、諸調整を進める」という判断を本日下したのです。
この判断は、愛宕山を米軍住宅にするなという岩国市民や県民の多くの願いに逆行するものであり、強く抗議したいと思います。
次に、結果報告には、岩国基地に係る米軍再編に対する容認について「再編問題に対する県・市の基本スタンス(普天間移設の前に、空母艦載機の先行移駐は認めない:藤本記入)を実現するためにも、『容認』することは得策ではないと考え、『容認』を売却条件としない。」とあります。
米軍再編を容認しないのなら、米軍家族住宅などにする計画である国(防衛省)に愛宕山を売却すべきでないことは当然ではないでしょう。
また、結果報告には、普天間基地移設と空母艦載機移駐の関係について「今後、議会での議論も考慮し、国の対応状況を見ながら、県・市の基本スタンスをいかに担保するか、県・市で協議した上で、最終的に調整する。」とあります。
普天間基地移設の見通しが立たない内に、空母艦載機移駐を先行させないという基本スタンスに変更がないのなら、米軍住宅にするために愛宕山を国(防衛省)に売却すべきでないことも当然ではないでしょうか。
この基本的スタンスと米軍住宅を建設のため国に愛宕山を売却することは調整しようがない根本的矛盾を抱えた問題です。
「今後、議会での議論も考慮し」ということですので、来る11月議会で、この結果を元に、私としても大いに知事と議論したいと思います。
引き続き、愛宕山問題について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
本日、岩国市愛宕神社前広場で、「守ろう愛宕山!来るな艦載機!11・23市民集会」が行われ、時折り雨が降る悪天候の中でしたが、県内外から600名の市民が集いました。
最初に、主催者を代表して実行委員長の重岡岩国市議が「福田市長は愛宕山を防衛省に売却しようとしているが、これは、米軍住宅を認めるもの。子子孫孫のために、断固阻止しよう」と訴えました。
岡村実行委員長が力強く主催者あいさつを行う
その後、愛宕山を守る市民連絡協議会、爆音訴訟の会、埋立訴訟原告団の各代表があいさつ。渡辺岩国市議から、議員有志の会の馬毛島視察報告が行われました。
来賓として、日本共産党の赤嶺衆院議員、社民党の重野衆院議員があいつしました。
赤嶺議員は、「市長と知事は、沖縄が解決しない限り、空母艦載機部隊の先行移駐は認めないと言っている。沖縄県では、知事や県議会の全会派が、辺野古への新基地建設に反対している。アメリカ議会でもグアムへの基地建設に対して疑義が出ている。今こそ、米軍再編を見直す時だ。」と語りました。
日本共産党赤嶺衆議院議員があいさつ
空母艦載機の訓練施設として米軍再編計画に盛り込まれた馬毛島のある西表市からも多数の参加がありました。
榎本西表市議は、「馬毛島に空母艦載機訓練施設を建設することに反対する署名は、市民の過半数を越えた。鹿児島県知事も反対を表明。しかし、防衛庁は、昨日、来年度予算に調査費を計上したいとする意向を表明した。岩国の運動と連帯して、強い意志でたたかいを継続したい。」と語りました。
馬毛島のある西表市から榎本市議があいさつ
集会は、「住民の思いを根底からないがしろにする県知事や岩国市長の策略、国(防衛省)の暴挙を阻止するために、私たちはさらに反対の運動を高めなければなりません。」などとするアピールを採択しました。
最後に、600名の参加者全員で「怒」の文字を掲げ、「守ろう愛宕山!来るな艦載機!」の想いを示しました。
参加者全員で「怒」の文字を掲げました
明日にも県知事と岩国市長が愛宕山売却問題で会談を行うとされています。「防衛省へ売却の方向」とも報道されています。
岩国基地を極東最大の基地にしていいのかという集会に集まった多くの願いに、今一度、知事と市長は耳を傾ける時だと痛感する集会参加でした。
迫った11月県議会においても、この問題を大いに議論したいと思います。
愛宕山売却問題に対する皆さんの想いをお聞かせ下さい。
13日に周南市の東ソー南陽事業所で起きた爆発事故から1週間以上が経過しました。
事故により1名の方が死亡されました。亡くなられた従業員の方のご冥福をお祈りします。
これまでの新聞報道などを元に、今回の事故と県行政の関わりと問題点など見てみたいと思います。
まず、これまで東ソーが起こしてきた事故の教訓が生かされなかった問題です。
新聞報道によると、東ソー南陽事業所内では昨年3月から8月の間に、石油コンビナート等災害防止法上の異常事態が5件起き、県は、事故防止の徹底を指示したとあります。
東ソーからは、今後の防災への取組みの計画が県に提出され、県は、通報体制の強化を求めたとも報道されています。
今回の事故では、市などへの通報の遅れが指摘されています。東ソーはどのような計画を県に提出し、県は、そのような通報体制の強化を東ソーに求めたのか検証する必要があります。
再発防止のために、事故直前の県の指導が東ソーでなぜ生かされなかったのかの検証が必要です。
新聞報道によると、県の石油コンビナート等防災計画では、災害発生時の通報などは規定しているが、広報態勢など情報伝達の在り方は定めていないとあります。
今回の災害に対して、県の石油コンビナート等防災計画が生かされなかった問題点を明らかにしなければなりません。
日本共産党中村周南市議は、山口民報によせたレポート(詳しく山口民報11月27日第2721号を参照してください)に、県石油コンビナート等防災計画の問題点をいくつか指摘しています。
一つは、現地本部が設置されなかった点です。
防災計画には、災害が発生し、「緊急にかつ統一的な防災活動を実施するため、特別の必要がある」ときは、「現地本部」を設置すると定めています。
次に、住民避難が適切に行われなかった点です。
防災計画には、①大規模な爆発が発生、②有毒ガスが漏洩し、またはその恐れがある場合は、市長が住民に対して「避難のための立ち退き勧告または指示することができる」と規定しています。
今回の事故で、「屋内退避」が東ソーから市民に行われたなどの混乱が指摘されています。
これだけの事故だった訳ですから、「現地本部」が設置され、統一的な防災活動が実施されるべきであったと考えます。
また、「屋内退避」などの住民の指示は、当然市長からされるべきだったと考えます。
総じて、中村市議が指摘する「東ソー事故で防災計画が生かせなかった」問題点を早急に解明し、再発防止に生かすべきです。
東ソー事故に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。