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7・28豪雨災害が激甚災害に指定される

 15日の閣議によって、県内で甚大な被害が発生した7月28日の大雨災害も含め、激甚災害に指定されることが決定しました。

 激甚災害(本激)の指定は、全国を対象として、次の措置が適用されます。

 ①農地等の災害復旧事業等に係る補助の特別措置

 ②農林水産共同利用施設災害復旧事業費の補助の特例

 ③小災害債に係る元利償還金の基準財政需要額への算入等

 激甚災害(局激)は、山口市旧阿東町が指定され、次の措置が適用されます。

 ①公共土木施設災害復旧事業等に関する特別財政援助

 ②小災害債に係る元利償還金の基準財政需要額への算入等

 山本知事は、激甚災害指定に対し「災害発生から2週間あまりでの正式決定という前例のない早さであり、安倍総理をはじめ、関係の皆様のご尽力に厚く感謝申し上げます。」とのコメントを発表しました。

 今回の災害を激甚災害に指定することについては、日本共産党県委員会と県議団が、山口県に求めていた要望の一つでした。

 また、日本共産党国会議員団も政府へ、今回の災害を激甚災害に指定するよう求めていました。

 また、県は、13日、山口市阿東地区に被災者生活支援法の適用を決めたと発表しました。

 このことについては、私が、12日に、被災者生活支援法を阿東地域にも適用するよう求めていました。

 引き続き7・28豪雨災害の被災地支援に取り組んでいきたいと思います。

 被災者支援に対する皆さんの要望をお聞かせ下さい。

 

 

小説「少年H」

 6月議会→参議院選挙→豪雨災害→臨時議会と激走を続けた日々でしたが、盆間はゆっくりした時間を過ごしています。

 実家の草刈りや家の草むしりや私の部屋の掃除などをしながら、残りの時間は、本を読んで過ごしています。

 読み途中になっている本が多く、あれこれ読みたい本が多いのですが、この休みは、妹尾河童さんの「少年H」に集中しています。

 今、下巻の中盤まで読みました。今日明日で読み終わろうと思います。

 講談社文庫版上巻の巻末に阿川佐和子さんの文章が掲載されています。

 河童さんは、佐川さんにこう語ったといいます。

 「戦争はね、ある日突然くるもんじゃない。小石がパラパラと落ちてきたりするていど。でも実はこれが、戦争が始まる兆候だったことを、後になってから知ることになるの」

 文庫版の上巻には、戦争に向う小石の話題がちりばめられています。

 キリスト教が一つの教団に統合される。隣組が出来る。防毒マスクが配られる。

 学校では、土日が亡くなり、夏休みがなくなり、授業がなくなり、そして戦争一色になっていく様子がよく分かります。

 文庫版下巻は、昭和19年、Hが中学生になった頃からの物語ですが、小石は、もはや巨大な石となり、Hの一家を襲います。

 そして、Hの家をも消滅させる神戸大空襲が襲います。

 空襲の数日間が克明に活写されています。

 今まで読んだどの戦争に関わる小説よりも説得力がありました。

 上巻を読んだ読者は、H一家に愛情を抱きます。そのH一家を焼失させた戦争への怒りが沸いてきます。

 非戦闘員を攻撃の対象にしてはいけないのが国際法の立場だったと思います。

 戦争は、無法で、残虐極まりないものであることを痛感します。

 下巻の巻末には、井上ひさしさんの文章が掲載されています。

 この文章の中に、戦中の標語が列挙されています。終戦の直前の標語は「人生25年」というものだったとあります。

 井上さんは、標語が言う政府の意図は「日本人の寿命はせいぜい25歳止まりなのだから、本土決戦で、たとえ20歳で死んでも、それは当然だと思え」ということだと解説しています。

 未来を拓く少年に、早く死ねと教えた70年前の歴史を忘れてはならないと思いました。

 子どもたちの時代に戦争の惨禍を繰り返さないために、私は、この小説を座右において、戦争に向う「小石」を取り除く仕事を続けたいと思います。

 小石は一人では取り除けません。

 一人でも多くの人と戦争への小石を取り除こうと決意を新たにしています。

 小説「少年H」の感想をお聞かせ下さい。

松林桂月展

 今日、小学3年生の娘と一緒に、山口県立美術館で開かれている没後50年「松林桂月展」を観てきました。

 前回の松田正平さんに続き、県内出身の画家の展覧会を満喫しました。

 桂月は、萩市に生まれた日本画家です。母校の小学校に絵を寄贈したとの展示がありました。

 当時は、まさに師について修業しながら絵を学んでいたのですね。

 展示されている作品の多くは、山水画でしたが、私は、花の絵に心を奪われました。

 デッサンと色の素晴らしさに魅了されました。

 娘も満足していたようです。

 県立美術館は、開館33年10ヶ月になり、先日、入館者600万人を突破したとの報道がありました。

 県立美術館では、これからも、今回の展示会のように、地元出身の作家をじっくり紹介する展示会を続けてほしいと思います。

 私も、今後とも県立美術館の応援団の一人として足を運び続けていこうと思います。

 特に、この2年は、県立美術館を所管する県議会総務企画委員会の委員としても美術館の運営に注目していきたいと思います。

 松林桂月展は、9月16日まで行われています。

 皆さんもぜひ、県立美術館に足をお運び下さい。

 問合せは、083-925-7788までお願いします。

映画「少年H」

 降旗康男監督の映画「少年H」を小3の娘と一緒に観ました。

 映画の後半は、涙が止まらなくなりました。

 この映画は、私にとって今年1番の映画になりました。

 少年Hが経験した神戸での戦争へ向かう日常を通して、「二度と同じ過ちを繰り返してはならない」気持ちが私のこころを覆います。

 妹尾家は、クリスチャンで、洋服店。神戸という土地柄もあり、多くの外国人との接触があります。

 日本に入国したユダヤ人の人たちのために、Hの父は、洋服の修復をしたこともありました。

 日本のシンドラーと言われた杉原領事がビザを発行してユダヤ人を逃がした事と繋がっている出来事です。

 そんなある日、父は、警察の取り調べを受けます。

 当たり前の日常に、戦争が深く忍び寄ってきます。

 そして、神戸大空襲。全てを焼き尽くしました。

 原作者の妹尾河童さんが映画のパンフレットに「過去の歴史は、未来への予言」という言葉を引用していました。

 妹尾さんは、「戦争の惨事へつながる道へ連れ込まれない用心だけでなく、『いま生きている』意味を奪われないように守ることも含めて、絶対に忘れてはいけない」と語っています。

 妹尾さんは、私の父と同世代。戦争を経て、平和憲法が制定され、日本が戦争に巻き込まれずに、約70年経過することが出来ました。

 そのバトンを私たち子ども世代が、私たちの子どもたちに手渡していかなければなりません。

 この映画は、家族みんなで観て頂ける映画です。

 一人でも多くの方に観て頂きたい作品です。そして、この作品によって、平和の伝承がそれぞれの家庭で話し合われたらと思います。

 妹尾さん、降旗監督ありがとうございました。皆さんのバトンは引き継いでまいります。

 

岩国のオスプレイが昨日、普天間に9機移動

 米海兵隊は、昨日、岩国基地に駐機していたオスプレイ9機の普天間基地への追加配備を強行しました。

 岩国基地には、1機オスプレイが残っています。

 米海兵隊は、昨日の報道発表で、「オスプレイは、米軍航空機の中で最も安全な航空機」と述べています。

 昨年だけでもオスプレイは墜落事故を2件起こし、これまでに36人の兵士が死亡しています。

 空飛ぶ棺桶と呼ばれるのがオスプレイの真相です。

 沖縄県の高良副知事は「引き続きオスプレイの配備見直しや中止、県外への分散を強く求めていきたい」と述べました。

 山本知事は、「事故があったことを踏まえれば、しかるべき時期に移動してくれたと受け止めている」と述べ、沖縄県が反発していることについては「国の責任において沖縄の理解を得ることが非常に大事なこと」と述べました。

 今回の知事コメントも国に言うべきことを言わず、岩国市民や沖縄県民の気持ちにそぐわないものだと言えます。

 オスプレイは沖縄に行けば、沖縄県民の不安を広げることになります。

 また、岩国基地がオスプレイの訓練の最前線拠点となり、日本国中に、住民の不安を広げることになるのです。

 山本知事の口から、国に対して遺憾という言葉さえも出ないのか、沖縄県と連帯していくという言葉が出ないのか、理解できません。

 やはり、普天間への追加配備は、中止すべきです。国内にいる24機のオスプレイはアメリカに帰るべきです。

 普天間へのオスプレイの配備強行に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

厚東川通信No355(2013年8月15日)

災害対応の補正予算審議の臨時議会開かれる

 

原中川水防警報河川へ

 

全県の水位局の位置等の調査実施へ

 

 十二日、災害に対応する補正予算を審議する八月臨時議会が行われました。
 藤本県議は、議案質疑で登壇しました。
 藤本県議は、被災者生活支援法に上乗せする県独自の対策を拡大するよう求めました。渡辺健康福祉部長は「全国の状況を調査したい」と答えました。
 藤本県議は、田万川の岡平水位局が測定不能になった問題から県内の水位局の総点検を行うよう求めました。小口土木建築部長は「今回の災害を受け、地形等の状況や設置の高さなどの調査を実施することにした」と答えました。
 甚大な被害を受けた小川の特別養護老人ホーム「阿北苑」の裏を流れる原中川は、水防警報河川に指定されていなかった問題で、藤本県議は、災害のあった河川で、水防警報河川に指定されていない河川は指定に向けて作業を開始するよう求めました。小口部長は、「状況を調査し、必要に応じて追加指定について、萩市と協議していきたい」と答えました。

日本共産党山口県委員会の要請書を池内部長に渡す

 

岩国のオスプレイ9機が12日普天間へ

 
 五日、沖縄県宜野座村の米海兵隊キャンプハンセン内の山林に米軍ヘリコプターが墜落・炎上し、乗組員一人が死亡するという事故が発生しました。
 在日米海兵隊基地司令部は今回の墜落事故をうけ、岩国基地に陸揚げされ、普天間基地に配備予定だったオスプレイ一〇機については移動を延長すると発表しました。
 十二日、在日米海兵隊は、オスプレの普天間基地配備を行うと発表。十二日中に、九機の移動が確認されました。

 

豪雨災害被災者の自動車税免除スタート

 

 7月28日の大雨による被災者の方に対する自動車税の減免が実現しました。日本共産党県議団は、過去の議会や委員会審議などで、自動車税の減免を求めてきました。ついに、今回の災害から自動車税の減免制度がスタートします。
 減免の対象は、被災した自動車を修理して使用する場合です。被災した日から3ヶ月以内に5万円以上の修理をしたときに、減免されます。
 申請期限は、被災した日から4ヶ月以内です。被災した自動車について、平成25年度分の自動車税の2分の1の税額が減免されます。
 申請に必要な書類は、県税減免申請書、り災証明書等、修理費の請求書等、印鑑です。
 詳しくは、萩市の方は、萩県税事務所(0828-25-9873)に、山口市の方は、山口県税事務所(083-925-3111)にお問い合わせください。

 

一気

 

ルネサスエレクトロニクスは、二日、「当社グループが目指す方向性」とする新たなリストラ策を発表しました。前工程については、茨城県那珂工場、熊本県川尻工場、愛媛県西条工場を主力拠点として生産継続する一方、宇部市の山口工場は、「生産能力を縮小し、適正体格で運営を継続 但し、継続して譲渡も検討」する方針です▼当初出されたリストラ策では、「一年以内に売却」とされましたが、未だ売却の目途は立っていません。三日付の中国新聞に前工程の山口工場は「経営状況によって閉鎖を検討する可能性もある」とあります▼後工程では、柳井工場は、「2年以内」に閉鎖と発表されました。山口工場の後工程も閉鎖の見込みです。その上、山口工場の前工程が「閉鎖」されれば、ルネサスの県内工場はゼロになります。ルネサスは工場維持に社会的責任を果たす時です。