本日、午前10時30分、上関原発に関する住民訴訟を山口地裁に提訴しました。
原告は45名。提訴には、私を含め16名の原告が出席しました。
提出の後、県弁護士会館で記者会見を行いました。
左は原告共同代表の那須氏、右は弁護団長の田川氏
田川弁護団長は、「中国電力の延長申請に係る文書が県民には、黒塗りでしか公開されていない。裁判の中では、延長申請に係る中国電力と県のやりとりの全てを明らかにして、不法性を明らかにしたい」と語りました。
原告団の共同代表の一人である児童文学者の那須正幹さんは「3.11後、二井知事は、中電の公有水面埋立の延長申請は認められないと言った。山本知事も当初はそう言っていたが、安部政権になった途端に、姿勢を変えた。山本知事は、中央政府にばかり目が行き、県民に目が向いていない」と語りました。
弁護団事務局長の米倉弁護士は、「公有水面埋立法に、『宥恕スベキ事由』がある場合に限り、知事は、失効から3ヶ月以内の範囲で、その効力を復活させることができるとある。しかし、山本知事の判断は、この要件を潜脱するものであり、重大かつ明白な違法がある」と住民訴訟の内容を説明しました。
住民訴訟が正式に受理されると、知事に訴状の内容が伝えられ、知事は、答弁書を裁判所に提出することになります。
田川弁護士は、「概ね1ヶ月後に、第一回目の弁論が行われるのではないか」との見通しを示しました。
いよいよ、山本知事が、公有水面埋立法を犯して、延長申請の審査を継続している問題が、法廷で問われることになりました。
私は、原告の一人として、県議の一人として、裁判の状況をしっかり注視していきたいと思います。
上関原発に係る住民訴訟が提訴されたことに対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
6月11日、中国電力が上関原発建設のために県に提出した公有水面埋立申請について、山本知事が拒否の判断を先送りしているのは、違法だとして、私を含む52人が住民監査請求を申立ました。
8月2日、県監査委員は「違法ではない」と請求を棄却しました。
住民監査請求の監査委員の判断に不服な場合は、地方自治法第242条の2項1号により、「30日」以内に、裁判を提訴することができます。
その期限が、9月1日になります。
昨日、上関原発―住民訴訟を始めるための協議会が行われ、30日に、山口地裁に住民訴訟を提訴することが確認されました。
昨日、行われた上関原発住民訴訟のための協議会
監査請求人が住民訴訟の原告になります。昨日までに、私を含む42人が原告に名のりをあげていることが報告されました。
弁護団は、県内外の13名の弁護士が担当し、弁護団長は下関市の田川章次弁護士が務めることが確認されました。
訴状の内容の第一は、損害賠償請求です。
知事が公有水面埋立法に基づく延長申請に対して、標準処理期間を過ぎても可否の判断を行わない知事は、県民に損害を与えているとして争うものです。
第二は、怠る事実の違法確認です。
知事が公有水面埋立法に基づく判断を先送りしたことは違法である。ならば、中国電力に与えられている埋立免許は無効となる。よって、知事が、灯浮標などを中国電力に撤去させないことも違法であるなどとする訴えです。
昨日の協議会では、「県民に大きく働きかけ、裁判に勝利し、上関原発の公有水面埋立免許の不許可に追い込んでいこう」などの意見が数多く出されました。
訴状は、30日(金)10時30分頃、山口地裁に提出する予定です。
私は原告の一人として、訴状の提出に参加したいと思います。
上関原発の住民訴訟に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
山田洋次名作映画DVDマガジンVol.16「母べえ」を観ました。
この映画は、08年の作品です。
5年前、私は、映画館でこの映画をしっかり観たのですが、映画館で観る時より、今、DVDで観た時の方が流す涙の量が多かったと思います。
それは、私が、5才年を取り、子どもたちが5才大きくなったからでしょう。
映画の中の照美が、ちょうど私の小学校3年生の娘と同じ頃です。
吉永小百合演じる母べえが、坂東三津五郎演じる父べえが亡くなったことを知り、「父べえは、どんなに、子どもたちに会いたかっただろうか」と語るシーンがあります。
可愛い子どもたちを残して息を引き取る父の無念さに心を打たれました。
父べえの死の理由は、治安維持法違反で、逮捕されたことです。
そして、父べえが拘留されて以降、野上家を守った浅野忠信演じる山ちゃんも戦争に行き亡くなります。
DVDマガジンは「父べえを拘置所内で死なせ、やさしかった山ちゃんの命も奪った悲しい戦争を経て、戦後の日本国憲法第21条は留保もなく表現の自由を保障してきた。しかし、憲法改正を党是に掲げる自民党が昨年発表した草案では、第21条に第2項が新設され、「公益及び公の秩序」を害することを目的とした結社は認められないという留保がつく。」と書いています。
娘を想う父を死なせた、治安維持法や戦争の時代に、逆戻りさせてはならない。
私は、この映画を観て、自分の娘を想いながら、そう決意したのでした。
今の時代こそ、「母べえ」を一人でも多くの人に観てほしいと思います。
「母べえ」をご覧になった皆さん感想をお聞かせ下さい。
琉球新報電子版(本日、16時30分配信)は、次の様に報じました。
「米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイが26日午後3時半すぎ(日本時間27日午前7時半すぎ)、米ネバダ州インディアン・スプリングス近くで着陸に失敗した。事故機は海兵隊ミラマー基地(カリフォルニア州)所属で、米軍普天間飛行場の配備機と同型機。地元日刊紙ラスベガス・レビュー・ジャーナルによると、着陸に失敗した場所は米空軍クリーチ基地近くで、高速道路から約5キロ離れた公有地。けが人はいない。事故はクリーチ基地での通常訓練中に発生した。事故原因は調査中。」
オスプレイに関しては、第2陣が岩国基地に陸揚げされ、沖縄県普天間基地への追加配備が強硬されました。
これに対して、オール沖縄で抗議の声が上がっています。
日米両政府は、これらの国民の声を無視し、全国7ルートで訓練を実施すると同時に、滋賀県あいば野演習場でオスプレイが参加した日米合同演習を行うことを明らかにしました。
また、米空軍は、嘉手納基地にCV22オスプレイを配備しようとしています。これが現実のものとなれば、MV22とあわせて国内でのオスプレイは、33機が常駐するということになります。
更に、米軍は、東京横田基地への配備も検討しています。
私は、今回の事故を受けて、国内のオスプレイの訓練中止と日米合同訓練への参加や新たな追加配備を再検討すべきだと思います。
8月5日の沖縄県キャンプハンセン内の事故に関して、米軍は、原因解明を待たず、同型機の訓練再開を強行しました。
今回のアメリカでの事故を受けても、米軍が訓練再開などを強行すれば、沖縄県民をはじめ、国民の感情は深刻な状況になることは必至です。
日米両政府はオスプレイをアメリカ国内に当面帰還させる措置を取るべきです。
オスプレイの事故をどう受け止めますか。
オスプレイの日本配備に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
PTAの研修会への行き帰りは読書に勤しみました。
相葉英雄の「共感」を読了し、「血の轍」を後半まで読みました。
相葉英雄さんの本の感想は、後日に譲ることにします。
金曜日の分科会会場の桑名市民会館の喫茶店で週刊現代を見ていると、「里山資本主義」という本が面白いと書いてありました。
全体会の帰り、名古屋駅近くの高島屋百貨店の中にある三省堂書店で、角川ONEテーマ21(新書)、藻谷浩介さんとNHK広島取材班による「里山資本主義―日本経済は『安心の原理』で動く」を買い、新幹線の中で、半分以上読み、今日までにほぼ読み終わりました。
この本では、マネーに依存しないサブシステムとして「里山資本主義」が提案されています。
この本の中には、中国地方の里山を舞台にした新しい経済システムの構築の例として、私が昨年訪れた岡山県真庭市の例が出てきます。
県内では、周防大島町でIターンした青年夫婦がジャム屋をはじめてことが紹介されています。
更に、藻谷浩介さんによる「中間総括『里山資本主義』の極意―マネーに依存しないサブシステム」は中国地方の中山間地域に生まれた私にとって、また、地方自治体の議員としての私にとってとても元気が湧く内容でした。
藻谷さんは、里山資本主義は、マネー資本主義への三つのアンチテーゼだと述べています。
一つは、「貨幣換算できない物々交換」の復権だと述べています。
「マネー資本主義に対するサブシステムである里山資本主義では、貨幣を介さない取引も重視する」と説明しています。
二つは、規模の利益への抵抗だと述べています。
「システムがうまく回っている間はいいが、何か齟齬があると、はるか広域にわたって経済活動が打撃をうける」。そこで、サブシステムとしての里山資本主義の必要性を説いています。
三つは、分業の原理への異議申し立てだと述べています。
「実は里山資本主義的な一人多役の世界は、マネー資本主義の究極の産物ともいえるコンビニエンスストアの中にも実現していたのだ」と説明しています。
NHK広島取材班の井上恭介さんの「『マッチョな20世紀』から『しなやかな21世紀』へ―課題先進国を救う里山モデル」の章も参考になります。
「みんながみんな世界と戦う戦士を目指さなくてもよい。そういう人も必要だし、日本を背負う精鋭は『優秀な勇者』でなければならない。しかし、その一方で地域のつながりに汗を流す人、人間と自然が力を合せて作り上げた里山を守る人もいていいし、いなければならない」
このくだりは、中山間地域で生きて来た私の心を掴みます。
マネー資本主義の勇者こそ、すばらしい人間だ、里山で暮らすより勇者たれ、という風潮を私は感じながら育ってきました。
里山を守る人に価値があるし、未来があるという論には元気がでます。
藻谷さんの章の「地域振興三種の神器でも経済はまったく発展しなかった」のくだりも教訓的です。
高度成長期以降の地域振興の三種の神器は、「高速交通インフラの整備・工場団地の造成・観光振興」と藻谷さん。
藻谷さんは、「地域振興の三種の神器をもってしても、中国山地の経済はまったく発展しなかった」と評価します。
そして、藻谷さんは、「マネー資本主義の恩恵を地域に呼び込む20世紀型の装置である、高速道路だの誘致工場だのが機能しないことを、全国に先んじて思い知らされずにはすまなかったからこそ、里山資本主義が21世紀に活路であることに気付く人々が最初に登場し始めたのだ。」と述べています。
私は、この本を読んで中山間地域に生まれ育ったことに喜びを感じました。同時に議員として、中山間地域の再生にこそ、山口県の未来があることを実感しました。
県内の里山で、様々な努力をされている方々に学び、そのネットワークを広げるなかで、山口県の新たな産業政策を再構築する必要があることを認識しました。
山口県の再生のために、どのような道があるのかまでイメージできませんが、考える視点について、とても刺激を受けた本でした。
「里山資本主義」を読まれたみなさん。感想をお聞かせ下さい。
里山・中山間地域で努力されている皆さん、実践をお聞かせ下さい。
山口県は、22日、災害救助法に基づき、萩市の3地区に、応急仮設住宅を建設することを決めました。
これは、20日に、萩市からの要請を受けて実行するものです。
建設箇所及び建設戸数は、萩市須佐地区(旧奈古高校須佐分校)11戸。江崎地区(田万川コミュニティーセンター)17戸。小川地区(下小川ふれあいセンター)12戸。合計40戸です。
実施主体は、県で、2億6千万円の費用で、24日に着工され、来月21日に完成する予定です。
入居対象は、原則、住家が全壊又は流出し、自らの資力では住宅を得ることが出来ない世帯で、供与期間は、建設完了から2年以内となっています。
応急仮設住宅が県内で建設されるのは、1983年の豪雨災害以来、30年ぶりのことです。
私は、12日に行われた臨時議会で、応急仮設住宅の早期建設を求め、渡辺健康福祉部長は「今、被災者の入居に対するニーズ、そして適地の選定など行っている。萩市の意向を踏まえて対応していく」と前向きな答弁を行っていました。
私は、応急仮設住宅の建設を求めてきたものとして、今回の住宅着工を喜んでいます。
引き続き、豪雨災害の被災者支援に取り組んでいく決意です。様々な要望をお聞かせ下さい。