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小説「リタとマッサン」

 東京出張の移動中、植松三十里著「リタとマッサン」を読みました。

 この小説は、NHK朝のテレビ小説「マッサン」のモデルであるイギリス人女性リタと国産ウイスキーを誕生させた鶴竹政孝の夫婦愛を描いた物語です。

 政孝は、単身でウイスキーの都、イギリスのスコットランドで勉強に励みます。そこで、リタに出会います。

 90年以上前の国際結婚には、大きな苦難があったと思います。

 戦争中、リタは特高からスパイ容疑で逮捕されそうになる場面が後半に出てきますが、そのような時代だったと思います。

 そして、リタの支えを受けて、政孝は北海道で国産ウイスキーを誕生させます。

 解説で作家の松本侑子さんは、「信念を持って生きよ、時を待て、というマッサンの声、夫婦は仲睦まじく、というリタの声を聞いて涙する」と書いていますが、まさにその通りの読後感です。

 この本を読んで、国産ウイスキーを飲みたくなりました。

 同時に、朝のドラマ「マッサン」が益々楽しみになりました。

  

日本共産党山口県委員会政府交渉

 日本共産党山口県委員会の政府交渉が今日、行われました。

 午前中は、仁比参議院議員が同席しました。

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写真奥、左から3人目が私、その隣が仁比参院議員

 まず、原子力規制委員会には、「原発の『新設』に該当するとともに、現行の『規制基準』を満たしていない上関原発原子炉設置許可申請は直ちに却下すること」を求めました。

 原子力規制委員会の担当者は「上関原発は、保安院に提出された資料が規制委員会に引き継がれているが、新しい基準に合致したものではない。中国電力が上関原発を設置する場合は、規制委員会に設置許可の変更申請を提出することになる」と答えました。

 米軍基地問題では、防衛省の担当者が「3月7日、9時20分頃、普天間基地所属H1ヘリコプターが錦帯橋付近を低空飛行訓練したことが明らかになった」と述べ、「類似のケースについて今後調査する」と答えました。

 内閣府に関しては、「砂防ダムの補修・点検を積極的に進めること」を求めました。

 担当者は、「笹子トンネル事故を受けて、内閣府としては、砂防ダムの点検を行うよう各都道県に指示している。山口県からの報告内容については報告したい」と答えました。

 財務省関係では、下関市市内で自治会に対して、自治会が所有している町民会館の使用料収入が課税される現状が出されました。

 仁比議員が「課税する根拠と全国の実態などを報告してほしい」と質し、担当者は「後日報告する」と答えました。

 国交省関係では、下関北九州道路について取り上げました。

 担当者は、「平成20年3月に当時の国交大臣が国会で回答した『海峡横断プロジェクトの調査は凍結する』との見解は今も重く受け止めている。その他の目的で、当該道路に新年度予算が付くかどうかは現時点では答えられない」と述べました。

 厚生労働省関係では、福祉人材確保指針の問題を取り上げました。

 担当者は、「今年度、都道府県において介護人材需給見通しを調査している、中間値が厚生労働省に集約された段階である。来年度から、都道府県で基金を創設し、人材確保に資する事業が展開できるよう概算要求に上げているところだ」と答えました。

 農林水産省関係では、阿東のりんご園の防風シートなど施設の復旧に対する補助採択の状況についてただしました。

 担当者は「防風シートについて事業採択し、年内に入札を行う予定である。台風シーズンに間に合わなかったことは申し訳なかったと思う」と答えました。

 経産省関係では、下関市安岡沖の洋上風力建設について質疑しました。

 担当者は、「環境影響評価の中で、住民の意見が出されれば審査の対象となる。また、人体に与える影響や景観に与える影響など問題があれば環境大臣意見として出てくることになり、審査の対象となる」と答えました。

 文科省では、35人以下学級の実現を求めました。

 担当者は、「来年度の概算要求に向けて、平成27年度から10年間に3万人増の新たな教職員定数改善計画案を明らかにした。35人学級化に向けては、基礎定数として1万人(課題解決型授業の促進)の増を盛り込んだ」と答えました。

 報告は一部ですが、その他様々な要望を国に届けました。

 引き続き、皆さんのご要望をお聞かせ下さい。

 

映画「蜩の記」

 小泉堯史監督の映画「蜩の記」を観ました。

 原作は、葉室鱗さんの直木賞受賞作。

 原作は、発売直後に読みました。

 藤沢周平を彷彿させる清廉な文章に深く感銘し、映画化を楽しみにしていました。

 監督の小泉さんは、黒沢明監督の愛弟子であった方らしく、腰の据わった時代劇でした。

 戸田秋谷に役所広司、檀野庄三郎に岡田准一。配役もぴか一でした。

 岡田さんの時代劇は、映画での「天地明察」を観ましたし、ドラマでは「黒田官兵衛」をちらちら観ていますが、腰の重点の低い所作など堂に入った演技に感服しました。

 「義とは領民の平安を築くこと(主旨)」など、我が意を得たりと思える珠玉の言葉が散りばめられた映画でもありました。

 10年後に残る名作だと感じました。

 本作は、葉室作品の映像化第一号です。

 葉室鱗さんは、私が好きな作家の一人です。葉室作品の更なる映像化にも期待しています。

 小泉監督、いい映画をありがとうございました。

実家の稲刈りが終わりました。

 昨日、実家で残った稲を今日刈り終えました。

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機械が順調に動いてくれました。(今日も娘が撮影)

 今日は、母と上の姉と妻と娘と私の5人で作業を行いました。

 台風が襲来中ですが、午前中は雨が幸い降りませんでした。

 機械も順調で、無事、作業を終えることができました。

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二日かけてようやく全ての稲を刈ることができました。

 台風前に稲刈りが終わりほっとしています。

 それにしても明日以降、山口県内での台風の影響が心配です。

 台風に関して何か発生しましたらご連絡下さい。

 

実家で稲刈りをしました。

 今日は、朝から実家で稲刈り。

 母と、妻と娘と姉二人と下の姉の長男(私の甥)と私の7人での作業です。

 私は、今年もコンバインの運転を担当しました。

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 一年ぶりにコンバインを運転。(娘が撮影しました)

 まず、朝、エンジンをかけようとしましたがバッテリーが上がっていてかかりません。

 ようやくスタート出来たのが10時過ぎ。

 よく乾いていたはずなのに、カッターの所に藁が詰まって、度々やり直しです。

 夕方の6時過ぎまで頑張りましたが、作業を終えることが出来ませんでした。

 一部作業が明日に順延です。

 明日は、台風の接近が心配されます。午前中雨が降らないことを願っています。

 毎年の稲刈りですが、順調だったという年は中々ありません。

 今年は収量も少ないようで、農家には苦難の秋のようです。

 明日、稲刈り二日目を頑張ります。

「『慰安婦問題』に関する適切な対応求める意見書」可決

 本日、9月県議会の最終本会議が行われました。

 私は、日本共産党を代表して反対討論を行いました。

 自民・公明などの会派が提出した「『慰安婦問題』に関する適切な対応を求める意見書」が自民・公明などの賛成多数で可決しました。

 私の行った反対討論は下の通りです。

・・・

 日本共産党を代表して討論を行います。
 本会議で採決される11議案のうち議案第2号及び第7号に反対いたします。
 まず、議案第2号についてです。
 本議案は、県事業に要する経費に関して、市町が負担すべき金額を定めるものです。今回は18市町に29億6100万円の負担を求めています。
 全国では、国直轄事業の都道府県負担金の見直しの動きをうけて、都道府県事業に要する市町負担金を見直す自治体が広がっています。新潟、和歌山、福岡3県は、すでに負担金を原則廃止しました。
 山口県は、2010年度から事務費についての負担金を廃止しましたが、都市計画道路・宇部湾岸線の負担率を引き下げた1998年度以降の16年間、負担率の引き下げすら行っていません。
 山口県においても、市町負担金のあり方について早急に見直しに乗り出すべきであり、本議案に反対します。

 次に、議案第7号、「就学前の子供に関する教育、保育等を総合的に提供する施設の認定の要件を定める条例及び児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例」についてです。
 子ども・子育て支援新制度の導入に伴う改正ですが、幼保連携型こども園以外の認定こども園の認定要件のうち、幼稚園型認定こども園での食事の提供について、現行は「調理室で調理する方法」とされているのを、「施設内で調理する方法」と改正することは規準の引き下げとなるので、反対します。

 最後に、意見書第2号、「従軍慰安婦」に関する適切な対応を求める意見書案についてです。
 自民党、自民党新生会、公明党、新政クラブが提出した同意見書案は、「慰安婦問題にかかわって暴力で無理やり女性を強制連行したとする、いわゆる『吉田証言』や、これを引用した報道」などが原因となって、
 一つに、「我が国の国益が不当に損なわれることとなった」、
 二つに、「一部の歴史教科書において、『従軍慰安婦』や『強制連行』をあらわす記述がなされるなど、国民に史実に基づかない誤った歴史認識をもたらす要因ともなっている」と断じています。
 そのうえで、「吉田証言」が「虚構であることが確認・挙証された」ことをあげて、「慰安婦問題について、国内外に広がった、我が国及び日本人に対するいわれなき批判や、誤った認識を是正し、客観的事実に基づく正しい歴史認識が形成されるよう、適切な措置を早急に講じる」ことを国に強く要望する、としています。
 これほど、甚だしい事実誤認と歴史の偽造に満ちた文面は見たことがありません。

 総務企画委員会において、私が、提出会派である自民党に「意見書を採択することは、『河野談話』の否定につながるという認識があるのか」と尋ねたのに対し、「意見書で河野談話が誤った認識とは記載していない」と答えられました。
 ところが、「いわれなき批判や、誤った認識」とは何か、と尋ねたのに対して、自民党は「従軍慰安婦という言葉は戦争当時には存在しなかった。軍の関与を表す、吉田証言に基づく報道等から生まれた言葉であり、様々な誤解を招いている」と述べました。
 さらに、「慰安婦問題に『性奴隷』という言葉を絡めて、我が国と、日本人の名誉を貶める活動が、韓国国内のみならず、諸外国でも活発化している」とも答えられました。

 私は耳を疑いました。山口県の自民党は、日本軍の関与による「従軍慰安婦」の存在、多くの女性たちが「性奴隷」にされたという事実、そのものを「いわれなき批判や、誤った認識」だと断定されたのです。
 公明党と新政クラブのみなさんも共同提出者として、同じ立場に立たれているわけです。

 この意見書を採択することは、「河野談話」をなきものとし、「従軍慰安婦」の存在そのものを否定するに等しく、それこそ「国民に史実に基づかない誤った歴史認識をもたら」すものにほかなりません。
 
 「意見書案」は、日本軍「慰安婦」問題を矮小化しようという考えに貫かれたものです。
 第一に、「慰安婦」とされた女性たちが、「慰安所」において、性奴隷状態にされたという事実を無視しています。
 自由のない生活を強いられ、強制的に兵士の性の相手をさせられたという事実は、多数の被害者の証言とともに、旧日本軍の公文書などに照らしても動かすことができない事実です。「河野談話」でも、「慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった」と指摘しています。
 加えて、各国の「慰安婦」が、日本政府を被告として謝罪と賠償を求めた8つの裁判でも、日本の裁判所は、被害者の女性たちが、「慰安所」に入れられた後の生活は、一切の自由を奪われる状況の下で、連日にわたって多数の軍人相手の性行為を強要されるという、文字通りの「性奴隷」としての悲惨極まりないものだった事実を具体的に認定しています。
 この事実こそ、「軍性奴隷制」として、世界からきびしく批判されている、日本軍「慰安婦」制度の最大の問題です。

 第二に、「慰安婦」とされた過程における強制性を「人さらい」のように「暴力で無理やり強制連行」した事実があったか、どうかに矮小化しています。
 「強制連行」でなくとも、甘言やだまし、脅迫や人身売買など、「慰安婦」とされた過程に「本人たちの意思に反した」強制があったかどうかが問題なのです。
 この点について「河野談話」は、「慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合にも、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したことが明らかになった」と明瞭に認定しています。
 この問題では、先月11日に放映された「報道ステーション」で、「河野談話」の作成に直接、関わった石原信雄元官房副長官は、「繰り返し申しますが、河野談話の作成過程で『吉田証言』を直接根拠にして強制性を認定したものではない」と明言しました。

 こうした事実は、「吉田証言」が崩れたことを根拠に、「強制連行」は「虚構であることことが確認・挙証されている」と記している「意見書案」こそ「史実に基づかない誤った歴史認識をもたらす」ものであることを明確に示しています。

 「意見書案」は、「慰安婦」問題の核心である、日本軍「慰安所」において、性奴隷状態とされた事実を「いわれなき批判」と切り捨て、「慰安婦」とされた過程における強制性も「強制連行」だけに矮小化することで、旧日本軍の戦争犯罪を免罪しようとするものです。
それは、自民党や公明党がいくら弁解しようと、「河野談話」の否定にほかならず、国内はもとより、国際社会から大きな非難をあびることは避けられません。

 県民の多くは、「河野談話」に示された歴史認識を共有し、「慰安婦」問題の全面的な解決を求めています。にもかかわらず、この意見書案が本会議で採決されれば、県民の意思を代弁する山口県議会としての意思表明となってしまいます。こんなことは絶対に許されません。

 また、国連の人権差別撤廃委員会が8月末、明らかにした日本への総括所見では、ヘイトスピーチなどの問題とともに、慰安婦問題についても次の行動を即時にとることを促すとしています。
 第一は、日本軍による「慰安婦」の権利の侵害に関する調査の結果を出し、人権侵害に責任ある者たちを裁くこと。
 第二は、すべての生存する「慰安婦」あるいは彼女たちの家族に対する誠実な謝罪の表明と適切な賠償の提供を含み、「慰安婦」問題の包括的で、公平で、持続的な解決を追求すること、
 第三は、それら出来事の中傷あるいは否定のあらゆる試みを非難すること。
の三点です。
 これから採決される意見書案は、この国連から突きつけられた指摘に、真っ向から背くものであることは明らかです。

 採決の強行は、多数の県民と国際社会への裏切りであり、「慰安婦」問題の本質と実態を隠し、重大な戦争犯罪を行った勢力を免罪するものにほかなりません。
 よって日本共産党県議団は、良識ある県民の代表の一人として、同意見書案は、直ちに撤回されるよう求めて、反対討論とします。

・・・

 議会閉会後、山口県憲法共同センター主催の「『慰安婦問題』の意見書の強行可決に抗議する緊急集会」が県庁近くで行われました。

 私は、議会報告を行いました。

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 「慰安婦問題の意見書」可決を報告する私

 集会の最後に、「『河野談話』の否定、歴史の偽造は許しません-山口県議会『自民・公明』の大暴走に抗議する-」とする抗議文を参加者一同で確認しました。

 抗議文は、県議会の各会派に届けられました。

 従軍慰安婦問題を始め、県政に関わる皆さんのご意見をお聞かせ下さい。