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蝉にたくして

 二階堂和美さんの「にじみ」というアルバムを聴いています。

 この中に、「蝉にたくして」という歌詞を噛みしめています。

 「あの日もきっとこんな朝 光の中へ出ていった 八月に終わり 八月に誓う 生きてるいのちを 抱きながら 八月のなき声は 蝉にたくして 悲しみも悔しさも 蝉にたくして」

 広島県大竹市在住の二階堂さんは、広島の原爆投下の実態を数多く聞いてこられたのだと思います。

 広島原爆投下の数多くの悲劇を聞いた二階堂さんだからこそこのような歌詞が生まれたのだと思います。

 なぜ、戦争が、原爆投下が避けられなかったのか、悔やまれます。

 「共謀罪を廃案に!安倍改憲NO!6.13市民集会」で日本共産党の志位和夫委員長は、次のように訴えました。

 「何をしたら罪に問われるか」。犯罪の構成要件があまりに曖昧なために、権力による著しい乱用によって、暗黒社会をつくった最悪の治安立法を、日本国民は体験しています。1925年につくられた治安維持法です。この法律で、犯罪の構成要件とされたのは『国体の変革』でした。こういう、きわめて曖昧な要件にしたために、監視と弾圧の対象はどこまでも広がり、反対の声をすべて押しつぶして、侵略戦争への道を開いた。この歴史を、私たちは、決して忘れてはなりません。」

 今朝の読売新聞の「編集手帳」は、共謀罪成立について「心の内面が罰せられるとは思わないし、息苦しい世の中になるとも思わない。ましてや戦前の治安維持法を持ち出しての反対論は苦笑するばかりだ」と野党の論戦を批判しています。

 この記事は、安倍政権の「御用新聞」としての面目躍如といった感が否めません。

 先の集会での志位さんは、訴えは続きます。

 「金田法相が、この治安維持法を『適法に制定され、適法に執行された』と言い放ったことは絶対に許せません。安倍政権に問いたい。文学者の小林多喜二が虐殺され、哲学者の三木清が獄死した。虐殺と獄死が適法だとでもいうのか。このような勢力に共謀罪を与えるわけには断じていきません。」

 6月15日、共謀罪法は自民、公明、維新の賛成多数で強行可決・成立しました。

 二階堂さんは、「8月に誓う 生きてるいのちを 抱きながら」と核兵器のない社会の実現への願いを歌います。

 私は、6月15日に「生きてるいのちを 抱きながら」誓います。

 「共謀罪」法の廃止を!

 「共謀罪」法が可決・成立しました。皆さんの想いをお教え下さい。

漫画「ペリリュー -楽園のゲルニカー」

 9日の朝日新聞の「ひと」の欄に日本漫画家協会賞優秀賞を受けた武田一義さんが取り上げられていました。

 「登場人物は3頭身だが、殺し合う場面や戦場を転がる遺体も出てきて、読後感はずしりと重い。第二次世界大戦中、南洋諸島のパラオで日本兵1万人が米軍と戦い、ほぼ全滅した。その激戦を漫画『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』で描き、今年度の日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した。『かわいらしい柔らかな筆致で、戦争を恐ろしく、マンガとして面白く描いた』と評された。」

 ウイキペディアで「ペリリューの戦い」を調べました。

 アメリカ軍は、約40000人の兵士が投入され、戦死者2336人、戦傷8450人とあります。

 アメリカ軍の戦死者の割合は約6%です。

 一方、日本軍は、約11000人の兵士が投入され、戦死者10695人、捕虜202人、生存34人とあります。

 日本軍の戦死者の割合は9割以上です。

 武田一義さんの漫画「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」は2巻まで刊行されています。

 2巻の最後に現場で指揮を執る大佐が「この戦いは ただの島の支配をめぐるものでは フィリピン ひいては本土防衛までの時間を稼ぐ戦いである 我らの役割は少ない戦力で損害を押さえつつ出来るだけ長く敵の大軍をクギづけにすることだ 我らが稼ぐ一日一日で他方面の防備が強固になるならば いずれ全滅してそれがわれらの勝利である。」と語るシーンがあります。

 兵士は、強烈な喉の「渇き」に苦しみます。

 2巻に、米兵が取り囲む、水飲み場に、負傷兵が侵入し、全員が殺される場面が出てきます。

 主人公の田丸が「お国を守るため死ぬ?少なくともここのみんなは- 水を飲むために死んだ 死にそうなくらいのどが渇いて でも水がなくて 水を手に入れるために死んだ」と語るシーンが印象的です。

 朝日新聞の記事の最後に武田さんが「戦場には勇敢で立派な人だけでなく、普通の若者もいたことを感じてほしい」と述べています。

 私の父は昭和6年生まれで兵役の経験はありません。

 しかし、私の祖父は、中国や南方の戦場に赴いたことをうかがわせる写真が多数残されていました。

 直接、戦争を経験した人からの発言が聞けなくなったこの時代、このように漫画で戦争のリアルを語ることは大いに意義あることだと思いました。

 久しぶりに、じっくり向き合える漫画に出会えました。

 南洋諸島での戦争についても学びたいと思いました。

 武田一義さんの漫画「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」。7月に第三巻が発売予定です。

 今から楽しみです。

 南洋諸島での戦争について、皆さんの想いをお教え下さい。

鵜の島県営住宅建替工事進む

 交通の利便性が高く人気の高い宇部市内の鵜の島県営住宅の建替工事が始まりました。

 私は、県議会議員の時に、住民の声をお聞きし、老朽化した鵜の島県営住宅の早期建替を県土木建築部住宅課に要望していました。

 鵜の島県営住宅の今後の建替工事の見通しを県土木建築部住宅課県営住宅計画班にお聞きしました。

 現在行われているのは、2号棟の解体工事です。

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2号棟の解体がほぼ終わった鵜の島県営住宅

 来年度(2018年度)から6階建(24戸)のA棟の建設が行われる予定です。

 2020年度に1号棟の解体工事が行われ、5階(15戸)のB棟が2021年までに建設される予定です。

 昨年度から工事がはじまり、5年がかりの計画ですが、要望した者として建替工事が進んでいることを喜んでいます。

 鵜の島県営住宅を始め県営住宅に関する皆さんの要望をお聞かせ下さい。

国民に語りかける真摯さ欠如

 9日の毎日新聞は「安倍晋三政権の閣僚の言葉が崩壊現象を起こしている」として「乱れる政治の言葉」の特集記事が掲載されました。

 この中で日本共産党前議長の不破哲三さんが「国民に語りかける真摯さの欠如」という小論を寄せています。

 不破さんは、「僕は55年体制下の1969(昭和44)年の衆院選で初当選し、その後、党書記局長として、歴代首相と多くの国会論戦に臨んだ。当時の自民党の首相は、もっと国会の討論を大事にしていた。」と述べ以下の二つの例を挙げました。

 一つは田中角栄元首相の場合。

 「自らの政治の弱点を野党に突かれた時も、そこに重大な問題があると覆えば、逃げずに機敏に対応した。74(同49)年の衆院予算委で、米原潜の放射能測定データの捏造を追求した時には、首相自身が『万全の体制をつくるべき全力を傾けたい』と答弁。新しい測定体制が確立するまで、183日にわたって原潜の日本寄港を停止させた。20数年後に米政府の公文書公開で分かったことだが、キッシンジャー国務長官(当時)から「この事態は日米安全保障条約の重要部分の廃棄に匹敵する』など強硬な抗議が寄せられていた。それでも体制確立まで頑張ったわけだ。」

 二つは、福田赳夫元首相の場合。

 「福田赳夫元首相に78(同53)年、米軍が千葉県柏市に設置を計画した「柏ロランC基地」について質問した。原子力潜水艦が自らの位置を測定するための基地で、米国の軍事文書には『核戦争になれば真っ先に攻撃される』と書かれていた。このような基地を首都圏に置くことの是非をただすと、福田氏は『よく調査し決定する』と答弁。基地は1年後に撤去された。」

 不破さんは二つの例を挙げた上で、こう述べています。

 「どんなに厳しく対立しても、当時の自民党は野党の指摘にも対応する姿勢があった。安倍政権が沖縄県の普天間飛行場の移設問題で『辺野古が唯一の選択肢』として耳を貸さないのとは大きな違いだ。」

 「70年代は国民の支持率で自民党は今よりはるかに強かったが、国会での論戦はそれなりに真剣な対応をした。政権党に不可欠の、国会と国民に対する誠実さの欠如が、安部政権の言葉の乱れ、政治姿勢の乱れを運7でいるのではないか。」

 衆議院議員11期務めた不破さんの諫言「安倍政権は国会と国民に対する誠実さが欠如している」が安倍首相に届くことを願いながら、この小論を納得しながら読みました。

 国民の声が通る国会になるためには、安部政権の退陣が必要です。

 そのために、力を尽くそうと決意を新たにしました。

 安倍政権の言葉の乱れをどうお感じになりますか。ご意見をお聞かせ下さい。

国連と溝 特別報告見解、相次ぎ反論

 昨日の朝日新聞の「問う『共謀罪』学問の世界から」に哲学者の内田樹さんが登場していました。

 内田さんは、「仏紙ルモンドが5月下旬、『共謀罪』法案について報道した。懸念を表明する国連の特別報告者に日本政府が抗議したことに触れ、『驚くべき反応である』『日本は国際法の順守をこれまで強く訴えてきていた』と非難した。安倍政権の支持率は落ちなくても、日本の国際社会の評価は下がりっぱなしだ。

 日本政府が国連の特別報告者に抗議したケースは、「共謀罪」だけではなかったことが、昨日の毎日新聞電子版で書かれてあります。

 共謀罪に関して、「国連のケナタッチ特別報告者が先月18日、『表現の自由を不当に制約する恐れがある』と懸念を示す書簡を公表。政府は即座に『直接説明する機会もなく一方的に発出した』と抗議した。」と報じています。

 秘密保護法に関して、「同30日にはデービット・ケイ特別報告者が、世論の反発が強かった特定秘密保護法について『ジャーナリストを委縮させないよう法改正すべきだ』などと勧告する報告書を公表。これにも政府は『不正確な内容だ』とすぐに反論した。」と報じています。

 慰安婦問題に関する日韓合意に関して「国連の拷問等禁止条約に基づく専門家委員会が、同12日に韓国政府に対して日韓合意見直しを勧告する報告書を出した際も、政府は合意の正当性を主張する見解を公表した。他国への勧告にまで反論するのは異例だ。安倍晋三首相は同27日、国連のグテレス事務総長との会談で日韓合意の重要性を説明。会談後に政府は『(グテレス氏が)賛意を示した』と発表したが、国連側は『合意の内容に言及していない』と否定して食い違いが生じ、国連との『溝』がかえって浮き彫りになった。」と報じています。

 安倍政権は、国連の助言に、ことごとく反論ばかりを行い、「溝」を深めています。

 安倍政権の暴走は、日本の国際社会の評価を下げています。

 内田さんは、安部内閣の支持率は落ちていないと書かれていますが、調査によっては急落しているものもあります。

 安倍政権の暴走は、日本の国内で評価を下げている現状ではないでしょうか。

 内田さんが朝日新聞で指摘する「立憲主義を空洞化させ、独裁化をすすめる」安倍政権に批判の声を強めていきましょう。

 当面、国連も「プライバシーや表現の自由を不当に制約する恐れがある」と懸念を示す共謀罪法案を廃案に追い込んでいきましょう。

 安倍政権に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

念仏者の死刑制度への対応

 昨日に引き続き、「死刑制度」について考えてみたいと思います。

 今日紹介するのは、名古屋大学名誉教授であり、真宗大谷派9条の会共同代表世話人の平川宗信さんの「真宗と社会問題」の中の「念仏者の死刑制度への対応」という小論です。

 平川さんの専門は「刑法学」であり、死刑問題の権威の一人と言っていい方です。

 平川さんは「1987年に国連でいわゆる『死刑廃止条約』が成立してから廃止国が増加していて、現在では、世界の約7割の国が、法律上または事実上死刑を廃止しています。アジアでも、廃止国が徐々に増えてきています。お隣の韓国も、事実上の廃止国になっています。」と世界の状況を述べた上で、「日本では、人の命を奪う犯罪は、戦後一貫して減り続け、1990年代以降は低い水準で安定しています。しかし、死刑の執行は1990年後半から徐々に増加していますし、死刑の言渡しもここ数年著しく増えています。」と日本の現状を述べています。

 犯罪(交通事故を除く)による死亡者数と殺人認知件数のデータがこの本に掲載されています。

 1966年の犯罪による死亡者数は、3661名、殺人認知件数は2198件です。

 2013年の犯罪による死亡者数は、819名、殺人認知件数は939件です。

 この半世紀で、犯罪による死亡者数と殺人認知件数は3分の1以上減っています。

 死刑執行数は、1980年代は15人。1990年代は、36人。2000年代は、46名と10年単位で見ると、90年代以降は確実に死刑執行数が増えています。

 日本の現状は、世界の動きと逆行していると思います。

 その上で、平川さんは日本の死刑問題をどう考えるか述べています。

 「釈迦は、『法句経』の中で、『殺してはならない。人を殺させてはならない』と、不殺生戒を説いておられます。死刑は、国が殺す、国が刑務官に殺させる制度です。仏教徒が死刑を支持することは、この言葉に反するというほかはないと思います。」

 「親鸞聖人は、阿弥陀が『願をおこしたもう本意、悪人成仏のためなれば』と説かれ、『悪人』が『もっとも往生の正因』だとする『悪人正因』を唱えておられます。また、承元の法難では、住蓮房・安楽房ら同朋・同行を死刑にされ、これを『猥りがわしく死罪に坐す』と厳しい言葉で批判しておられます。そのような親鸞聖人が、『悪人は死刑にしてもよい』と言われるとは思えません。」

 平川さんは、この小論を「すでに、世界の7割の国・地域において、死刑なしで問題なく社会が動いています。それらの国と比較しても犯罪情勢が極めて良好な日本で、それと同じことができないはずはありません。」と結んでいます。

 私は、政治家として、念仏者の一人として死刑問題をしっかり考えていきたいと思います。

 皆さんは死刑制度をどのようにお考えですか、お教え下さい。