NHKラジオ「すっぴん」金曜日。高橋源一郎さんの「ゲンじゃんの現代国語」で紹介された本は気になって可能な限り読むようになりました。
その一冊が山田ルイ53世著「一発屋芸人列伝」です。
この本は、「新潮45」に連載された文章をまとめたもので、雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞しました。
私は、子どもの頃からお笑いが大好きでした。今でも、可能な限りお笑い番組を見ています。
この作品で取り上げられた「レイザーラモンHG」「コウメ太夫」「テツandトモ」「ジョイマン」「ムーディ勝山と天津・木村」「波田陽区」「ハローケイスケ」「とにかく明るい安村」「キンタロー。」全て「エンタの神様」などでリアルタイムで観ていた芸人さんばかりです。
作者の山田ルイ53世は、「髭男爵」の一人で、「ルネッサーンス」で一世を風靡した芸人さんです。
一発屋芸人が一発屋芸人を取材をしたからこそ、一発屋芸人の光と影が刻銘に記された本だと言えます。
先ほど、紹介したように、この本は雑誌ジャーリズム賞作品賞を受賞しました。
一人ひとりの芸人がしっかり掘り下げられてあり、文章も秀逸です。
例えば、「コウメ太夫」さんの章では、こんな行があります。
「失礼を承知で言えば、全てが的外れ。しかし、言い方を変えれば、『必ず的を(外せる)』ということでもある。一度『的を外すことが正解』とルール改正が行われれば、全てが正解になるのだ。」
「ジョイマン」さんの章では、こんな行があります。
「一見、安易で稚拙と思われがちな彼らの芸だが、全く脈絡の無い二つの言葉を並べ、韻を踏み、かつ笑いも取るこの『大喜利』の難易度は高い。何故なら少しでも『意味』が生じた瞬間、ただの駄洒落と堕すリスクを常に孕んでいるからだ。そもそも、意味を見出し思考の拠り所とするのが人間の本能。それを避けて通る彼らの押韻スタイルは、誰にでも真似出来る代物ではない。」
「とにかく明るい安村」さんの章では、こんな行があります。
「この『全裸ポーズ』、ワンアイデア勝負のトリッキーな一発芸ではない。ポーズを決めた瞬間⑦、小気味よく響く『ヘイ!』の効果音は、言うなればツッコミの役割を果たしている。昨今は頭を叩いたり、練り込まれたフレーズでボケの発言を訂正するのが主流であるが、本来、表情や語気、正確な『間』が伴っていれば、『おい!』の一言でも十分ツッコミたり得るのだ。加えて、構成も秀逸。まず、冒頭に披露する『全裸に見えるポーズ』で、『こういうことですよ』とネタの見方、ルール説明をする。一通りギャグをやり終えると、本日のダイジェストと称し、『ヘイ!』の連発で全裸ポーズを畳み掛ける。そのテンポ感は、ピン芸と言うより、良く出来た漫才、優れたコントを思わせる。面白いと同時に心地よい。」
山田ルイ53世さんは、名門中学校に入るも不登校となり、大検で国立大学に入るが、中退した過去を持つ方です。
彼の不器用だけれどひたむきに生きる姿と一人一人の芸人さんの人生とがクロスして文章に深みを感じます。
この本の帯には「それでも、人生は続く」とあります。
人生は常に順風満帆ではありません。
わが人生も紆余曲折がありました。
頂点とどん底を経験した多くの一発屋芸人一人ひとりの人生から学ぶことは大です。
この本全体が人生の応援歌です。
芸人で作家といえば、又吉直樹さんです。
山田ルイ53世さんも、文筆家としての実力は計り知れないものがあると感じます。
彼の「ヒキコモリ漂流記」を読みで見たいと思いました。
今後も彼には、お笑いだけではなく、文筆家として次の作品に期待しています。
この本を読みながら、映画「火花」のエンディング曲ビートたけしさんの「浅草キッド」の曲が頭の中を流れました。
人生はほろ苦いものですね。今も輝き続けている一発屋芸人の皆さん方でした。
皆さんも是非、山田ルイ53世著「一発屋芸人列伝」をお読みください。
感想をお聞かせ下さい。
昨日、日本共産党宇部協立病院後援会結成総会で、県議候補として挨拶しました。
私が挨拶した内容は以下の通りです。
・・・
日本共産党宇部協立病院後援会結成総会にお招きいただきまして誠にありがとうございます。只今ご紹介いただきました。来春の県議会議員選挙の候補者であります。日本共産党の藤本一規です。
私は、日本福祉大学を卒業し、宇部協立病院に就職しました。医療生協になる直前。組織部はなく友の会事務局員として、2年働き、1991年、宇部市議会議員となり、以来、市議2期、県議4期、24年間、地方議員を務めてきました。3年前の選挙は、県議宇部市選挙区の定数が6から5に削減され、得票を前回より伸ばしながら次点に終わる結果となりました。
2015年に戦争法が強行され、総がかり行動うべ実行委員会が宇部市での発足し、事務局長として、毎月の強行採決を忘れない行動の準備などを行っています。安倍9条改憲を許さない3000万人署名をすすめる「安倍9条改憲No!全国市民アクションうべ」の事務局長など務めています。
子どもが4人おりまして、こぐま保育園の保護者会会長や宇部市PTA連合会会長を務め、先日は、厚南中学校創立70周年記念事業委員会の会長として、式典の準備に取り組んできました。
24年の地方議員の経験と市民と一緒に歩んできたこの3年間の経験を生かして、必ず議席を確保する決意で頑張ります。皆さんのご支援をお願いいたします。
今日は、世界情勢とミサイル基地「イージス・アショア」の問題についてと、社会保障を取り巻く状況と県政の課題についてお話します。
第一は、米朝会談についてです。
6月12日米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金委員長が首脳会談を行いました。
資料1は、この会談に対する日本共産党の志位委員長の声明です。
声明は最後に「南北首脳会談と米朝首脳会談で開始された平和のプロセスが成功をおさめるならば、世界史の一大転換点となり、地域の情勢を一変させるものとなるだろう。」と述べています。
この見解は、日本共産党だけの見解ではありません。宇部市にも講演に来ていただいた、元内閣官房副長官補で安全保障担当だった、元防衛省の官僚だった柳沢協二さんが「米朝首脳会談は戦争か交渉か、世界史的な分岐点だ」「今回の合意は、戦争によらない問題解決という選択肢を世界に提示する世界史的分岐点をはらんでいる」と発言しました。
また、6月23日は、73年目の「沖縄全戦没者追悼式」が行われました。
追悼式で浦添市の中学校3年生の相良倫子さんが、「生きる」という詩を朗読しました。
資料2は、「生きる」という詩の中身ですが、私が一番感動したのは、この詩の部分です。
「戦力という愚かな力を持つことで得られる平和など、本当は無い」
朝鮮半島の平和のプロセスは、この言葉を実践しようとしている動きであり、まさに世界史的な分岐点だと私は、彼女の詩を通じて感じました。
朝鮮半島の平和のプロセスが進めば、日米安保条約も在日米軍の存在も根本から問われる事態となります。
安倍政権は、「対話拒否」「圧力一辺倒」ですが、安倍政権のこの姿勢の破綻は明らかです。
小野寺大臣は、6月22日、北朝鮮の弾道ミサイルを想定した陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備強行を狙い、秋田・山口両県を訪問しました。
資料3は、このことを報じた23日のしんぶん赤旗日刊紙です。ここに書かれてある通り、21日には、防衛省は、自衛隊むつみ演習場がイージス・アショアの適地であるかどうかの現地調査の入札の公告を行ったのです。
阿武町の花田町長は、17日に行われた住民説明会での防衛省の説明は具体性に欠け、不安や不信が増したとし、「住民の不安が払しょくされないまま工事に向けた調査に着手すれば『丁寧に説明する』という言葉はかすむ」と指摘。現地調査の公告について8月2日の「開札なでに不安が払しょくできなければ、開札しないという方法もあるのでは」と訴えました。
安倍政権は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を想定した住民避難訓練は中止する一方で、イージス・アショアの配備を強行することは許されません。
二つ目は、社会保障をめぐる情勢についてです。
安倍政権は、6月15日の閣議で「骨太方針」を決定しました。
骨太方針は、「2019年10月1日に予定されている消費税の8%から10%への引き上げを実現する」と明記する一方で社会保障は「自然増の抑制」と削減方向を示しました。具体的には、医療・介護の自己負担増などが盛り込まれています。
合わせて、大企業の国際競争力強化のために研究開発投資を官民合わせて国内総生産(GDP)比4%以上にすることを目標として提起しています。また、外国人労働者の受け入れ拡大のために「新たな在留資格」を創設します。軍事力については「大幅に強化する」と明記しました。
骨太の方針を策定する経済財政諮問会議では榊原経団連前会長ら民間議員が議論をリードし、榊原氏は消費税増税について「経済界が求めてきた」「高く評価したい」と発言しました。新浪サントリーホールディング社長も「これまでの諮問会議での意見・提言を十分に反映していただいたことにお礼を申し上げる」と述べました。
骨太方針は、税金の集め方も、使い方も、大企業優遇・国民冷遇です。
それでは、骨太方針2018から社会保障分野の内容を見てみましょう。
安倍政権は、16~18年度までの3年間を「改革集中期間」として医療や介護の社会保障の自然増を大幅に抑制してきました。「骨太」では19年~21年度を「基盤強化期間」と位置づけ、さらなる自然増の抑制、患者・利用者への負担増や給付の抑制・削減を徹底する方針となっています。
医療では、現行は原則75歳以上の窓口負担の「見直し」を明記。財務省の財政制度等審議会の「建議」ではすでに「2割負担」が提起されており、負担引き上げの方向は明瞭です。かかりつけ医以外の外来で受診した患者から追加負担を徴収する「受診時定額負担」の導入や、薬剤費の自己負担の引き上げなども明記されています。
介護では、①要介護1、2の地域支援事業への移行による介護保険サービスの利用抑制②介護保険を利用するために欠かせない、ケアマネージャーによるケアプラン作成の有料化③老人保健施設や介護療養病床で、現在は自己負担がない多床室の室料の有料化などが挙げられています。
医療と介護の自己負担が3割となる「現役並み所得者」の判断基準(収入要件等)を見直して対象を拡大することや、マイナンバーを活用して高齢者の預貯金などの資産を把握し、それを医療・介護の負担増に反映させる仕組みの導入も検討課題にあげています。
「骨太」はこうした自己負担増と保険外しによる給付抑制とともに、25年度までに、本来必要とされる病床数から33万床を削減する地域構想の実現のために、病床削減や公立病院・医療機関の再編・統合の推進を提起しています。
また、地域医療機関に対する都道府県知事の「権限のあり方」について検討をすすめるとしました。医療機関の運営に、自治体が介入しやすくする仕組みを強化する狙いです。
低所得者や高齢者の多くが加入する国民健康保険では、「国保財政の健全化」のためとして、市町村の「法定外繰り入れ」を解消させる施策の強化を打ち出しています。国保の法定外繰り入れは保険料の負担緩和などを目的として、市町村が一般会計から財源を繰り入れるものです。繰り入れができなくなればいまでも高すぎる国保料はさらに引きあがります。
山口県は、2016年7月に「山口県地域医療構想」を策定しました。
資料4にある通り、現在2万2千273床ある病床を2025年までに、1万5889床にし、6384床を廃止する計画です。下関地域では、公立病院の統廃合が具体化されようとしています。
国民健康保険の一人当たりの保険料について山口県は標準保険料を明らかにしました。
資料5の通り、6自治体で増え、残りの自治体では減額されます。しかし、資料6の通り、新制度は、国の公費支出削減のため、医療費抑制や国保料の値上げ、取り立て強化につながる新たな仕組みといえます。
厚生労働省は、新制度を移行初年度は、市町村独自の国保労の引き下げや国・県の財政支援を使って、「最終的な住民負担に配慮を」と表明していますが、一方、厚労省は、一般会計からの法定外繰り入れ金は『赤字』だとして計画的に削減・廃止すべきと要求しています。そのために国保料の段階的な値上げを地方自治体に指南しています。
・・・
「骨太方針2018」を学べば学ぶほど、大企業優遇・国民冷遇です。
この問題について、今後とも大いに語っていきたいと思います。
医療や介護や福祉に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
今朝の毎日新聞は、「災害による大規模な住宅被害に公費を支給する被災者生活再建支援法が対象外とする住宅の『一部損壊』について、常設の独自支援制度を定めているのは京都や兵庫、鳥取の3府県にとどまることが今年4月の内閣府のまとめで判明した。」「内閣府によると、鳥取県は2000年10月の鳥取県西部地震の翌年、県内での住宅再建を条件に制度を条例化した。当時の国の制度を上回る内容で、市町村と協議して指定する災害について、前回に最大300蔓延、半壊に同100万円を支給する。16年10月の同県中部地震では一部損壊が多く、制度を拡充。損害割合10~20%未満に同30万円を支給するようルール化した。兵庫県は阪神大震災の教訓から、年5000円の掛け金で全半壊に最大600万を支給する住宅再建共済を創設し、14年には500円の追加で一部損壊にも最大25万円を支給する特約を設けた。今年4月に島根県西部地震が発生した同県も、一部損壊世帯に上限40万円を支給する支援を被災自治体からの相談で始めた。被害の大きかった同県太田市は一部損壊した130世帯が申請。県葉制度化も視野に検討している。」
2014年広島県で土砂災害が発生し、岩国市・和木町でも土砂災害が発生しました。
私は、現地を調査し、9月県議会で一般質問を行いました。
私が当時調査したところでは、被災者生活再建支援制度を持っている13自治体中、6自治地帯が、半壊や床上浸水も制度の対象としていることが分かりました。また、災害見舞金は、全国11自治体が床上新⑦水の被災者にも見舞金を出していることが分かりました。
私は、床上浸水被害にも生活再建支援制度を適用し、見舞金を支出するよう求めました。
回答を行った小松健康福祉部長の答弁は、制度拡充は行わないというものでした。
梅雨の時期に入り、豪雨災害が心配されます。
また、地震がいつどこで発生するのかは分かりません。
山口県においても、被災者生活再建支援制度などを拡充し、いざという時に備える必要があると思います。
議席を回復し、県議会で再び、被災者生活再建支援制度の拡充を訴えていきたいと決意を新たにしています。
23日に行われた沖縄全戦没者追悼式で朗読された中学校3年生の相良さんの詩は、私の心をわしづかみにしました。
24日のしんぶん赤旗日刊紙に掲載された彼女の「生きる」という題名の詩を全文掲載します。
・・・
生きる
浦添市立港川中学校3年 相良 倫子(さがら りんこ)さん
私は、生きている。
マントルの熱を伝える大地を踏みしめ、
心地よい湿気を孕(はら)んだ風を全身に受け、
草の匂いを鼻孔に感じ、
遠くから聞こえてくる潮騒に耳を傾けて。
私は今、生きている。
私の生きるこの島は、
何と美しい島だろう。
青く輝く海、
岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波、
山羊の嘶(いなな)き、
小川のせせらぎ、
畑に続く小道、
萌え出づる山の緑、
優しい三線(さんしん)の響き、
照りつける太陽の光。
私はなんと美しい島に、
生まれ育ったのだろう。
ありったけの私の感覚器で、感受性で、
島を感じる。心がじわりと熱くなる。
私はこの瞬間を、生きている。
この瞬間の素晴らしさが
この瞬間の愛(いと)おしさが
今と言う安らぎとなり
私の中に広がりゆく。
たまらなく込み上げるこの気持ちを
どう表現しよう。
大切な今よ
かけがえのない今よ
私の生きる、この今よ。
七十三年前、
私の愛する島が、死の島と化したあの日。
小鳥のさえずりは、恐怖の悲鳴と変わった。
優しく響く三線は、爆撃の轟(とどろき)に消えた。
青く広がる大空は、鉄の雨に見えなくなった。
草の匂いは死臭で濁り、
光り輝いていた海の水面は、
戦艦で埋め尽くされた。
火炎放射器から吹き出す炎、幼子の泣き声、
燃えつくされた民家、火薬の匂い。
着弾に揺れる大地。血に染まった海。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)の如く、姿を変えた人々。
阿鼻叫喚(あびきょうかん)の壮絶な戦の記憶。
みんな、生きていたのだ。
私と何も変わらない、
懸命に生きる命だったのだ。
彼らの人生を、それぞれの未来を。
疑うことなく、思い描いていたんだ。
家族がいて、仲間がいて、恋人がいた。
仕事があった。生きがいがあった。
日々の小さな幸せを喜んだ。手をとり合って生きてきた、私と同じ、人間だった。
それなのに。
壊されて、奪われた。
生きた時代が違う。ただ、それだけで。
無辜(むこ)の命を。あたり前に生きていた、あの日々を。
摩文仁(まぶに)の丘。眼下に広がる穏やかな海。
悲しくて、忘れることのできない、この島の全て。
私は手を強く握り、誓う。
奪われた命に想いを馳せて、
心から、誓う。
私が生きている限り、
こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。
もう二度と過去を未来にしないこと。
全ての人間が、国境を越え、人種を越え、
宗教を越え、あらゆる利害を越えて、平和である世界を目指すこと。
生きる事、命を大切にできることを、
誰からも侵されない世界を創ること。
平和を創造する努力を、厭(いと)わないことを。
あなたも、感じるだろう。
この島の美しさを。
あなたも、知っているだろう。
この島の悲しみを。
そして、あなたも、
私と同じこの瞬間(とき)を
一緒に生きているのだ。
今を一緒に、生きているのだ。
だから、きっとわかるはずなんだ。
戦争の無意味さを。本当の平和を。
頭じゃなくて、その心で。
戦力という愚かな力を持つことで、
得られる平和など、本当は無いことを。
平和とは、あたり前に生きること。
その命を精一杯輝かせて生きることだということを。
私は、今を生きている。
みんなと一緒に。
そして、これからも生きていく。
一日一日を大切に。
平和を想って。平和を祈って。
なぜなら、未来は、
この瞬間の延長線上にあるからだ。
つまり、未来は、今なんだ。
大好きな、私の島。
誇り高き、みんなの島。
そして、この島に生きる、すべての命。
私と共に今を生きる、私の友。私の家族。
これからも、共に生きてゆこう。
この青に囲まれた美しい故郷から。
真の平和を発進しよう。
一人一人が立ち上がって、
みんなで未来を歩んでいこう。
摩文仁の丘の風に吹かれ、
私の命が鳴っている。
過去と現在、未来の共鳴。
鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。
命よ響け。生きゆく未来に。
私は今を、生きていく。
・・・
私は、移動中の車のラジオで彼女の詩を聞きました。
彼女の詩の中で一番心を打たれた部分は、次の所です。
「だから、きっとわかるはずなんだ。
戦争の無意味さを。本当の平和を。
頭じゃなくて、その心で。
戦力という愚かな力を持つことで、
得られる平和など、本当は無いことを。
平和とは、あたり前に生きること。
その命を精一杯輝かせて生きることだということを。」
沖縄全戦没者追悼式には、安倍首相が参加していました。
安倍首相は、この詩のとりわけこの部分をどう聞いたのでしょうか。
この詩を聞いた後、安倍首相の「平和」を語る言葉に空虚さを私は感じました。
「戦力という愚かな力を持つことで、得られる平和など、本当は無い」
私は、私の長女と同世代の相良さんの詩から真実を学んだ気持ちです。
辺野古新基地やイージス・アショアの建設を強引に進める安倍政権。
私は、彼女の詩を心に刻み、今日も街頭からの訴えを続けていこうと決意を新たにしました。
沖縄全戦没者追悼式で朗読された相良さんの詩を聞いての感想をお聞かせ下さい。
ルネサス山口工場の閉鎖撤回を
日本共産党北南地区委員会が要請
宇部市万倉に1985年から30年以上操業しているルネサス山口工場。 6月1日に、親会社のルネサスエレクトロニクスが、2~3年をめどに閉鎖すると発表しました。現在、正規労働者が260人、期間労働者を入れて370人が働いています。
ルネサスは、2012年に大リストラを行いました。1219人いた労働者が、412人となり、807人の労働者がリストラされました。
日本共産党は、労働組合の皆さんと一緒に、「ルネサス『合理化』対策実行委員会」を立ち上げて活動を行ってきました。このリストラには、二井知事や宇部市長などが「リストラ撤回」を本社に求めました。
6月7日、時田地区委員長と荒川市議団長と私の名前で、「ルネサス山口工場の閉鎖撤回と雇用の継続を求める要望書」を会社に提出しました。
6月14日、弘中副知事と久保田市長が、ルネサス本社に出向き要望書を渡しました。野﨑常務は「山口工場の閉鎖については、半導体関連産業を取り巻く環境の中、継続することは厳しい」「譲渡先の確保や雇用継続については取り組んでいく」と回答しました。
ルネサスは、内部留保を2014年から2015年1076億円を3910億円と2835億円増やしました。2018年の1月から3月の営業利益は314億円です。にも関わらず、370名を路頭に迷わす工場閉鎖を平気で行う。このことは、もうけ第一主義で地域経済に犠牲を押しつけるものであり、ルールなき資本主義の典型といえます。
ルネサス山口工場閉鎖撤回の要請書を渡す私
今富・藤本の集い15名
6月23日、宇部市万倉の今富公民館で「藤本かずのりさんを囲む会が行われ、15名の市民が集いました。藤本前県議は、地元の企業であるルネサス山口工場の閉鎖との発表に対し撤回を求める要請書を提出したことなどを報告しました。
参加者から「鳥獣被害対策を拡充してほしい」「旧雇用促進住宅の入居促進に取り組んでほしい」「県道の歩道未設置区間の整備を行ってほしい」などの意見が出されました。
今富公民館に多くの方が集まり、意見が相次ぐ
日本共産党 前県議会議員
藤本かずのりさんを囲む集い
日時 7月28日(土)午前10時~
場所 宇部市隣保館厚南会館研修室
宇部市厚南北1丁目2番24号
(アルク西宇部店南・マルキ西宇部店西)
℡0836-41-8155
弁士 藤本かずのり前県議会議員
藤本かずのり前山口県議会議員
主催 日本共産党北南地区委員会
宇部市南浜町2-4-2 ℡0836-33-5577
藤本かずのり 携帯 090-3747-2855
一気
陸上配備型迎撃ミサイルシステム『イージス・アショア』を、萩市の陸上自衛隊むつみ演習場に配備する計画を巡り、防衛相中国四国防衛局は6月21日、現地適地調査の業者向け一般競争入札を公告しました▼公告したのは、空中写真や航空レーザーによる測量調査と、ボーリングの水文・水質調査を含む地質調査。7月2日まで業者の参加を受け付け、8月2日開札を予定しています▼小野寺防衛大臣は、6月22日、イージス・アショアの配備強行を狙い、秋田と山口両県を訪問しました。阿武町の花田町長は、「住民の不安が払しょくされないまま工事に向けた調査に着手すれば、『丁寧に説明する』という言葉はかすむ」「開札までに不安が払しょくできなければ、開札しないという方法もあり得るのでは」と小野寺大臣に訴えました▼安倍政権は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を想定した住民避難訓練は中止しながら、イージス・アショアは現地調査の入札を強行することは許されません。
昨日、宇部市万倉・今富公民館で、「藤本かずのりさんを囲む集い」を行い、15名の方が参加しました。
今富公民館で行われた集いに多くの参加者が
私がお訴えした趣旨は以下の通りです。
・・・
今富公民館での藤本を囲む集いにご参加の皆さん今日はありがとうございます。吉部・荒滝出身の藤本一規です。
26歳から宇部市議会議員を務め、山口県議会議員を4期務めてまいりましたが、前回の選挙は、定数が5となり、次点に終わりました。
この3年間、多くの市民の皆さんと対話を深めてきました。
私は、宇部市全体の小中学校のPTA連合会会長を2年務めてきました。6月16日、私は、厚南中学校の創立70周年記念事業委員会委員長として、この2年間、記念行事に向けて準備に取り組んできました。
6月20日は、浄土真宗本願寺派宇部北組総代会総会が行われました。この総会で総代会会長を下り、畑口さんにバトンタッチしました。現在、浄土真宗本願寺派山口教区会議員を務め、西宇部校区人権教育推進委員協議会会長を務めています。
荒滝では3反の田を母や家族と一緒に守っています。中山間地域の喜びと苦しみが分かる藤本を皆さんのお力で5期目の県議会に送って下さい。
今日は、三つのテーマでお話していきたいと思います。
第一は今日の情勢の動きについてです。
朝鮮半島をめぐって平和の激動が起きています。南北首脳会談の成功に続き、史上初の米朝首脳会談に行われました。
資料1にあるように、志位委員長は、「南北首脳会談と米朝首脳会談によって開始された平和のプロセスが成功をおさめるならば、世界史の一大転換点となり、地域の情勢を一変させるものとなるだろう」との見解を明らかにしています。日本共産党は、4月上旬「朝鮮半島の非核化と北東アジア地域の平和体制構築を」と言う要請文を安倍首相はじめ関係各国に提出しました。引き続き、北東アジアの平和構築に力を尽くします。
次に国内情勢です。自民・公明などが、6月20日までの今国会会期を7月22日まで21日間延長する議決を賛成多数で強行しました。「残業代ゼロ制度」導入を盛り込んだ「働き方」改革一括法案や刑法が禁じる賭博を合法化するカジノ実施法案などを何が何でも成立させることが狙いです。
日本共産党は、安倍政権による疑惑の幕引きと悪法強行を許さず、悪法の廃案、内閣総辞職に追い込むために力を尽くす決意です。
二つ目に、万倉の地域の雇用と経済を守ってきたルネサス山口工場の閉鎖の問題についてお話したいと思います。
宇部市万倉に1985年から30年以上操業しています。ルネサス山口工場。6月1日に、親会社のルネサスエレクトロニクスという会社が、2~3年をめどに閉鎖すると発表しました。現在、正規労働者が260人、期間労働者を入れて370人が働いています。
ルネサスは、2012年に大リストラを行いました。1219人いた労働者が、412人となり、807人の労働者がリストラされました。
日本共産党は、労働組合の皆さんと一緒に、「ルネサス『合理化』対策実行委員会」を立ち上げて活動を行ってきました。このリストラには、二井知事や宇部市長などが「リストラ撤回」を本社に求めました。
資料2の通り、6月7日、時田地区委員長と荒川市議団長と私の名前で、「ルネサス山口工場の閉鎖撤回と雇用の継続を求める要望書」を会社に提出しました。
資料3の通り、6月14日、弘中副知事と久保田市長が、ルネサス本社に出向き要望書を渡しました。野﨑常務は「山口工場の閉鎖については、半導体関連産業を取り巻く環境の中、継続することは厳しい」「譲渡先の確保や雇用継続については取り組んでいく」と回答しました。
この問題では、県や市の行政とも連携して地域の雇用を守るために力を尽くしたいと思います。
日本共産党の綱領には「大企業・財界の横暴な支配のもと、国民の生活と権利にかかわる多くの分野で、ヨーロッパなどで常識となっているルールがいまだに確立していないことは、日本社会の重大な弱点となっている。」とあります。
ルネサスは、内部留保を2014年から2015年1076億円を3910億円と2835億円増やしました。2018年の1月から3月の営業利益は314億円です。にも関わらず、370名を路頭に迷わす工場閉鎖を平気で行う。このことは、もうけ第一主義で地域経済に犠牲を押しつけるものであり、まさに、ルールなき資本主義の典型です。日本共産党が県議選挙と参議院選挙で勝利し地域の経済と雇用を守ることができます。
次に中山間地域をどう守るかについて考えたいと思います。
国立社会保障人口問題研究所の将来推計人口をみると山口県の人口は、2015年140万人だったものが、2030年は123万人、2045年は105万人と大幅に減少しています。
しかし、大規模開発計画が立案されています。県内では、下関北九州道路に建設や山陰道などの高速道路網の整備や宇部港などの大型港湾整備などが目白押しです。そして今年は「山口ゆめ花博」などが開かれます。
巨大開発にのめりこむ一つの動機が「インバウンド」を増大させることです。インバウンドとは、外から人を連れてくるというものです。
外から人が来るからと言って大型開発や大きなイベントばかりを行って事業は成功するのでしょうか。中国四国九州と周辺の人口も減少しています。個人消費が冷え込んでいる最中に、事業の再検討が必要です。
もう一つは、コンパクトシティということが言われています。宇部市では今年度中に「立地適正化計画」を策定しようとしています。私は、5月22日二俣瀬ふれあいセンターで行われた「宇部市立地適正化計画策定に向けた意見交換会」に参加しました。
資料4の通り、宇部市を「まちなかエリア(都市拠点)」「暮らしの重点エリア(地域拠点)」「暮らしのおすすめエリア」「暮らしのエリア」「自然と暮らしの共生エリア」に分けています。宇部市の北部や楠地域は、ほとんどが「自然と暮らしの共生エリア」です。私は「計画における自然と暮らしの共生エリア区域におけるメリットはなにか」と質問しました。担当者は、「計画を策定することにおける補助メニューのうち、現時点で北部・楠地域を振興するものはない」「自然と暮らしの共生エリアにおける振興策も計画づくりの中で検討していかなければならない」と答えました。私は、「農業を基幹産業に位置づけた北部・楠地域の振興策を盛り込むべきだ」との意見を発表しました。利便性・効率性、最優先で都市機能を集約するための計画ではなく、北部・楠地域の振興を本気で進める計画が必要だと感じます。コンパクトとは、周辺部を集約し、都市部の開発を進めるものです。
インバ
ウンドを進めるためにも、コンパクトを進めるためにも、財政が必要です。自治体も財政難のため起債に頼ることは出来ず、行財政改革によって財源を捻出しようとしています。
山口県には1兆2千478億円の県債残高があります。2013年の1兆2千833億円をピークに若干減少していますが、未来の子どもたちのお金を使い続けています。
県は、「行財政構造改革」を2022年まで取り組むとしています。県の定員を657人削減する。その内、教育職員が470人。県事業のうち177事業を削減する。県有施設を廃止する計画もあります。
「行革」で生み出した財政はどう使うのでしょう。これが、周辺部の私たちに回るのではではなく、大型道路や港湾の開発や中心部の開発に回るのなら問題です。
資料5は、奈良女子大学の中山徹教授の「人口減少と大規模開発 コンパクトとインバウンドの暴走」という本からの引用です。人口が減少している中で、開発を進め、財源確保のために、市民向け予算を削り、更に開発を進め、事業が破綻したら、市民の生活や地域経済は低迷し、自治体が危機的な状況になります。
中山先生は、「大規模開発に頼らず、少子化対策を進め、農林漁業や再生可能エネルギー、福祉で雇用確保することが必要、開発型自治体ではなく、市民共同自治体を目指すことが必要と書いておられます。
一つは、「米作って飯食えねえ」という状況を改善していくことです。
資料6の通り、安倍政権は1億総活躍社会といいながら米直接支払い制度を完全になくしました。日本共産党は10アール1万5000円の直接支払い制度を復活させ米価が60キロ2万円になる対策を講じます。
萩市は今年度から高校卒業するまで医療費を無料にしました。山口県は、13年前から小学校に上がるまでです。
福島県や鳥取県は、高校卒業するまで医療費は無料です。
安心して子どもが生み育てられる山口県を作っていきたいと思います。
「コンパクト」「インバウンド」と言いながら結局、地方と取り分け中山間地域を切り捨てる「地方行革」に反対し、県民が主役の山口県を作っていくために力を尽くします。
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参加者の皆さんから「鳥獣被害対策を拡充してほしい」「若者センターグランドの芝管理の対策を行ってほしい」「旧雇用促進住宅の入居促進に取り組んでほしい」「県道の歩道未設置区間の整備を行ってほしい」「竹繁茂対策を拡充してほしい」「市道のがけ崩れを直してほしい」などの意見が出されました。
がけ崩れ現場は、藤井市議と一緒に現地を確認しました。
数日前からの雨で崩落した市道横の斜面
がけ崩れの補修の要望は、藤井市議から宇部市に伝えることにしています。
昨日の集いでは多くの意見が出されました。
引き続き、各地で私を囲む集いを開催する予定です。
ご希望の方は、私に連絡ください。