月別アーカイブ:2010年6月

9条焼酎と終戦数年後の天声人語

 数年前に、イラクで拉致された高遠さんを宇部市に呼ぼうとなって、事業活動として「9条焼酎」を作りました。

 ラベルを自由に作っていただけるサービスを利用して作りました。

 O先生が描かれたの子どもの寝顔のイラストの上に、「つなごう9条子子孫孫」と書かれてあります。

 この焼酎は、三重県鈴鹿市で作成されたもので、私の大学時代の同級生T君が営んでいる酒屋さんの取り扱ってもらっています。

 高遠さんの講演会が盛況のうちに終わった後も、9条焼酎の注文が続いています。

 最近では、ある労働組合から、総会が行われるこの時期に注文をいただきます。

 私からT君に頼んでおいたお酒が今日届きました。

 T君からは、お酒と一緒に、数冊の本が送られてきました。

 その1冊が、「天声人語」(朝日新聞のコラム)をまとめたものです。それも、昭和28年から29年のものです。

 終戦数年後のコラムですが、早くも、再軍備の足音が聞こえてきます。

 昭和28年11月3日に、その名も「軍化の日」というコラムがあります。

 「池田・ロバートソン会談なども、日本の防衛問題を日本の国民に相談する前に外国と相談しているのだが、これでは、『民主的』ではなく、『米主的』である。それで、なし崩し的に再軍備ということになれば、毎日毎日が『軍化の日』の観を呈する。」

 「あとの三百数十日は着々として『軍化の日』が行進してきた感がある。それは警察予備隊が保安隊になり、さらには自衛隊になることを首相が野党総裁に約束し、また『米軍肩代わりの地上軍』などという言葉が外電にチラホラする昨今の様子を見ても、その感が深い。」

 「米主的」や「米軍肩代わりの地上軍」の指摘など57年後の今こそ深く受け止めなければならない言葉です。

 先日の辺野古案を押し付け、基地負担を全国の自衛隊基地にばらまこうとする日米合意は、まさに「軍化の日」の観を呈しています。

 これ以上「軍化の日」を進めてはなりません。それをくい止めていく力はやはり国民の平和を求める運動だと思います。

 私は、岩国基地の機能強化の流れから縮小の流れに向うよう、来週から行われる県議会総務政策委員会の準備をすすめたいと思います。

 T君、「天声人語」ありがとうございました。

 

 

岩国基地所属のFA18戦闘攻撃機が嘉手納基地で「クラスター弾」をつけて発進

 米軍海兵隊岩国基地所属のFA18戦闘攻撃機4機が5月17日、嘉手納基地内で、世界中で禁止が進むクラスター爆弾をそれぞれ1発づつ装着して離陸するのが確認されたと、沖縄県の新聞社が報道していたことが分かりました。

 この問題で、5月18日には、嘉手納町議会が「FA18戦闘攻撃機等外来機の大挙飛来に反対し、訓練の中止を求める意見書」を全会一致で採択しています。

 町議会の意見書は、「FA18戦闘攻撃機に大量殺傷兵器『クラスター弾』をつけて発進するなど、住民に激しい騒音被害を及ぼしている」とし、「大量殺傷兵器『クラスター弾』の使用をやめ、嘉手納弾薬庫から『クラスター弾』を撤去すること」などを内閣総理大臣などに求める内容です。

 更に、今月16日には、沖縄県議会が「嘉手納飛行場への外来機の飛来とクラスター弾の使用等に関する意見書」などを全会一致で採択していました。

 県議会の意見書は、「人道上や性能上の観点から大きな問題点があるとされ、各国で生産中止や使用禁止の条約締結が相次いでいるクラスター弾が外来機に装着されているのが目撃されており、危険きまわりない爆弾が住宅地等の周辺や上空を行き交っているのではとの懸念から、県民は不安を覚えている」とし、「沖縄における訓練等の内容や実態を公表するとともに、クラスター弾等を使用した訓練・演習を行わないこと」などを総理大臣などに求める内容です。

 最近では、07年にも岩国基地所属のハリアー戦闘攻撃機が嘉手納基地でクラスター弾を装備して離陸しているのが確認されています。

 クラスター爆弾は、「空から降ってくる地雷」とも言わる危険な兵器です。

 08年クラスター弾の使用や保有、製造を全面的に禁止する条約が制定され、世界30ヶ国が批准しています。

 日本は、09年に条約を批准しています。

 国際的な批判が厳しい実際のクラスター爆弾が、沖縄県の基地で訓練として使用されている事実は、国民全体が考えていかなけらばならない重大問題です。

 その訓練を行った戦闘機が山口県の岩国基地所属機であるという事実を県民として深く受け止めなければならないと思います。

 山口県でクラスター弾の使用はないのか。岩国基地所属機として山口県や議会としても何らかの意思表示を行う必要があるのではないか。

 などなど、来週から行われる県議会総務政策委員会で十分に議論していきたいと思います。

 クラスター弾に対する皆さんの情報や意見をお寄せください。

 

一般質問終わる

 本日、一般質問を無事に終えることが出来ました。

 今議会で、一番取り上げたかったことは、本日、二井知事に提出された9万6858筆の「福祉医療費助成制度を元に戻し、患者負担の無料化を求める要望書」に込められた県民の願いです。

 私は、署名提出の集会を傍聴しました。朝9時という時間にも関わらず、全県から100名を越える方々が参集されていました。

 障がいを持った方も多く、福祉医療費助成制度の無料化を願う熱い想いを痛感しました。

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 9万余の署名が、今村健康福祉部長に渡されました

 知事は「署名の中身は重く受け止めている」との基本認識を示したものの、「厳しい財政難で一部負担金を導入したことにご理解を」との答弁に終始しました。

 セーフティーネット対策について、現在の基準を見直すよう求めましたが、知事は現在の基準通りに行くと態度は頑ななままでした。

 私は、引き続き、この問題を議会で取り上げていきたいと思います。

 さて、前進した問題としては、地上デジタル放送への移行のための対策です。共聴施設を新設する場合、山口県が独自に助成を行うことが明らかになりました。

 市長会などからも要望が出されていた問題で、県の英断を評価します。

 その他の問題としては、副知事の国体に関する「ヤシをしてでも1位を取る」との発言についても質問しました。

 副知事は、「選手の努力に水を差すような発言であり心からおわび申し上げる」「この発言に関わる部分については撤回したい」との謝罪の発言がありました。

 さあ、来週から始まる総務政策委員会の準備です。議会が終わるまで、気を抜かず、県民の声を一つでも多く議会に届けていく立場に徹していきたいと思います。

安保条約改定50周年 

 菅総理の「海兵隊」への姿勢が大きく変化しています。

 海兵隊の抑止力について、06年6月に菅さんは、「海兵隊は(日本を)守る部隊ではない。地球の裏側まで飛んでいって、攻める部隊だ。沖縄に海兵隊がいるかいないかは、日本にとって抑止力とはあまり関係ない」と講演会で訴えていました。

 しかし、菅総理は、6月14日の衆議院本会議で「海兵隊を含む在日米軍の抑止力は、(日本の)安全保障上の観点から極めて重要だと考えている」と答弁しました。

 01年7月、那覇市で菅さんは「海兵隊は即座に米国内に戻ってもらいたい。民主党が政権を取れば、しっかりと米国に提示する事を約束する」と演説していました。

 しかし、6月6日、菅総理は、オバマ大統領との電話会談で、「(普天間基地の辺野古「移設」を明記した)先般の(日米)合意を踏まえ、しっかりと取り組んでいきたい」と述べました。

 首相の開き直りの口実は、韓国の哨戒艦船沈没事件などの「最近の朝鮮半島の情勢」です。

 私は、菅首相に木を見るなとはいいませんが、森を見るべきだと伝えたいと思います。

 今年は、安保条約改定50周年の節目です。50年前の軍事同盟のもとにある国の人口は世界人口の67%でした。

 しかし、今日、実態的に機能している軍事同盟は、NATOと日米、米韓、米豪の4つしかなく、そこで暮らす人々の人口は、世界人口の16%にすぎません。

 世界は、この半世紀に、大局的にいえば、軍事同盟から抜け出し、外部に仮想敵を持たない、開かれた地域の平和共同体が世界各地に広がるという方向に大きく変わりつつあります。

 菅首相には、このような大局的な世界観に立って、平和憲法を持つ国の首相として、堂々とアメリカにモノを言ってほしいと思います。

 米軍基地の痛みを沖縄県内、全国に拡大するのではなく、痛みを取り除くために、普天間基地の無条件撤去を菅首相は、初心に帰って、アメリカにはっきり主張していただきたいと思います。

 菅首相が、海兵隊はアメリカ本土に帰ってほしいとアメリカに言えば、岩国基地の機能の大幅縮小も確実になります。

 沖縄県民も山口県民も菅首相にこのことを期待しています。

 菅総理、初心に帰り、大局的な世界観に立って、辺野古「移設」の日米合意は撤回してください。

 以上、私の意見に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

神様のカルテ

 議会中だと言うのに書店に寄ってしまいました。

 前から買おうかどうか悩んでいた「神様のカルテ」を買いました。

 決定打は、帯の「映画化決定!」の文字です。

 私のブログに親しんでいただいている方はご存知の通りですが、私は、映画の原作本を読むのが趣味の一つなのです。

 映画になる前に原作本を読むか、映画を観終わって原作本を読むか。

 前者がほとんどです。今楽しみにしているのは、藤沢周平原作「必死剣鳥刺し」が来月10日から封切されることです。

 もちろん原作を読みました。

 「神様のカルテ」は、現役の長野県の医師である夏川草介さんの作品です。

 「20101年本屋大賞」では2位。最近、第10回小学館文庫小説大賞を受賞しました。その上、来年前半に映画上映が決まったのですから読むしかありません。

 後は、映画が宇部市で上映されることを祈ることです。主演は、桜井翔さんと宮崎あおいさんだそうです。

 インターネット上に、夏川さんのインタビュー記事が掲載されていました。

 「前の病院はかなり大変で、土日も関係なく働き続け、一番ひどいときは700日連続勤務でしたね」。

 草川さんのこんな医師としての実体験がベースになっている作品のようです。

 いよいよ明後日は、私の質問です。今日、原稿がほぼ出来上がりました。

 再質問などの準備をしながら、この小説をちょこちょこ読んでいこうと思います。

 私の第一の質問のテーマは、「県民の命を守る諸問題について」です。

 きっとこのテーマにも生きる小説なのでしょう。

 「神様のカルテ」の感想をお聞かせください。

厚東川通信No279(2010年6月15日)

日本共産党山口県議団が、基地・地デジ問題で省庁と懇談

 

鳥取・岡山・広島県が地デジに独自補助

 

藤本・久米県議と吉田事務局長が参加

 

 四日、日本共産党県議団の藤本・久米議員と吉田事務局長は、、基地問題や地デジ問題などで省庁担当者と懇談を行いました。
 まず、原発問題では、経済産業省と環境省と懇談を行いました。
 基地問題では、防衛省と懇談を行いました。防衛省の担当者は、愛宕山問題について、「知事が買い取りを求めている姿勢に変わりはないものと考えている。緊密に協議を行いながら事業を進めていきたい」と述べました。
 地デジ問題では、総務省の担当者と懇談を行いました。 地デジの都道府県での支援策について、総務省が把握しているのは、全国十四府県あり、中国地方では、鳥取・岡山・広島が行っていることを明らかにしました。
 広島県では、今年度、難視地域における共聴施設に対して市町村が補助する場合に半額を県が負担する内容であると総務省担当者が答えました。

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  防衛省と懇談をする県議団(中央が私)

 

秋芳梨低温被害の実状聞く

 
 一日、藤本県議は、木佐木参議院山口選挙区候補らと一緒に、梨の低温被害の実態を聞きに、秋芳梨生産販売協同組合を訪ね、永嶺組合長・岡村総務理事と懇談しました。
 秋芳梨が、低温で被害を受けています。花が咲いて一ヶ月半後に、子袋をかけますが、その数が前年度より十三%下回っています。組合長さんは、果樹被害に対して、県が独自に補助を行う必要があると話されました。

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  秋芳梨生産販売協同組合の役員との懇談

 

藤本県議が17日午後1時に登壇予定

 

 藤本県議は、6月議会の一般質問で17日午後1時からに登壇する予定です。
 傍聴を希望される方は、藤本一規生活相談所(℡37-4919)までご連絡ください。
1、県民の命を守る諸課題について
2、国民体育大会について
3、地上デジタル放送について
4、農業問題について
5、障がい者問題について
6、その他

 

一気

映画「いのちの山河・日本の青空Ⅱ」を観ました。映画の主人公は、沢内村村長の深沢晟雄さんです▼沢内村は、豪雪地帯で、「豪雪・多病多死・貧困」の三悪が村民を襲っていました。豪雪対策では、ブルドーザーを購入して、除雪し、冬季バスの開通を実現しました。 多病多死対策での深沢村長の業績は、有名です。 深沢さんは、村長になり「生命行政」に徹します。全国の自治体で初めて六〇歳以上の村民と乳児の医療費を無料にしました。その結果、全国初の乳幼児死亡率ゼロの偉業を達成します。私は、政治家として深沢村長の業績をもう一度学んでいきたいと思いました。私は、六月議会の一般質問の第一のテーマを「県民の命を守る諸課題」としました▼「いのちの山河・日本の青空Ⅱ」は、私に政治家としての初心に帰らせ、6月議会へ向う決意を固めさせるものとなりました。