議員日誌

9条焼酎と終戦数年後の天声人語

 数年前に、イラクで拉致された高遠さんを宇部市に呼ぼうとなって、事業活動として「9条焼酎」を作りました。

 ラベルを自由に作っていただけるサービスを利用して作りました。

 O先生が描かれたの子どもの寝顔のイラストの上に、「つなごう9条子子孫孫」と書かれてあります。

 この焼酎は、三重県鈴鹿市で作成されたもので、私の大学時代の同級生T君が営んでいる酒屋さんの取り扱ってもらっています。

 高遠さんの講演会が盛況のうちに終わった後も、9条焼酎の注文が続いています。

 最近では、ある労働組合から、総会が行われるこの時期に注文をいただきます。

 私からT君に頼んでおいたお酒が今日届きました。

 T君からは、お酒と一緒に、数冊の本が送られてきました。

 その1冊が、「天声人語」(朝日新聞のコラム)をまとめたものです。それも、昭和28年から29年のものです。

 終戦数年後のコラムですが、早くも、再軍備の足音が聞こえてきます。

 昭和28年11月3日に、その名も「軍化の日」というコラムがあります。

 「池田・ロバートソン会談なども、日本の防衛問題を日本の国民に相談する前に外国と相談しているのだが、これでは、『民主的』ではなく、『米主的』である。それで、なし崩し的に再軍備ということになれば、毎日毎日が『軍化の日』の観を呈する。」

 「あとの三百数十日は着々として『軍化の日』が行進してきた感がある。それは警察予備隊が保安隊になり、さらには自衛隊になることを首相が野党総裁に約束し、また『米軍肩代わりの地上軍』などという言葉が外電にチラホラする昨今の様子を見ても、その感が深い。」

 「米主的」や「米軍肩代わりの地上軍」の指摘など57年後の今こそ深く受け止めなければならない言葉です。

 先日の辺野古案を押し付け、基地負担を全国の自衛隊基地にばらまこうとする日米合意は、まさに「軍化の日」の観を呈しています。

 これ以上「軍化の日」を進めてはなりません。それをくい止めていく力はやはり国民の平和を求める運動だと思います。

 私は、岩国基地の機能強化の流れから縮小の流れに向うよう、来週から行われる県議会総務政策委員会の準備をすすめたいと思います。

 T君、「天声人語」ありがとうございました。

 

 

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  1. 三重県の拓ぼです。ご丁寧にブログでのお礼、ありがとう。57年前でも今でも政府は国民目線ではなく、米国目線ですね。
     天声人語は政治から日常生活まで、その時代の情報を簡潔にまとめてあるので、毎日私はスクラップにして読んでいます。現在3年分溜まりました。本当は子供の勉強のためにスクラップにしていたんだけど、我が家の子供3人、誰も読みません。

    by T君 — 2010年6月19日 19:18 PM

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