月別アーカイブ:2010年6月

家族の言い訳

 偶然、書店で森浩美さんの「家族の言い訳」を手に取り、一気に読みました。

 森浩美さんは、日本を代表する作詞家です。

 森川由加里「SHOW ME」、田原俊彦「抱きしめてTONIGHT」、SMAP「青いイナズマ」と聞けば、私たちの世代は、懐かしい歌ばかりです。

 森さんは、この本のあとがきに、「いつかは小説」と思っていたと語ります。

 「作詞家としては、十代、二十代向けの作品を多く書いてきた。」「半世紀近くも生きてきた今、年相応の世界を描く機会のないことに気づく。」

 「『家族の言い訳』は、そんな僕の第一投となる。読者の胸に届く一球であってほしいと願うばかりだ。」

 彼の本格的な小説(短編集)である作品の一つ一つが私の胸にしっかり届きました。

 「ホタルの熱」の駿君の「ママ、ごめんね」の一言で、この小説に釘付けになりました。

 「乾いた声」の由季子さん。「星空への寄り道」の島本さん。「カレーの匂い」の舞子さん。「柿の代わり」の吉村さん。

 「かあちゃんの口紅」の貴志さん。「イブのクレヨン」の沢口さん。「粉雪のキャッチボール」の津本さん。

 主人公全員が、40代半ば。つまり私の年代です。

 辛いことも、嬉しいこともあった人生を一生懸命生きてきて、ふと立ち止まって人生を考えさせてくれる時に出会う。

 こんな物語の数々です。再び歩みだそうというきっかけを与えてくれるのは、結局は、周りの家族の助けだということを作者は切々と語っています。

 この小説に、励まされた自分がいました。

 この小説を読んだみなさんは、どの主人公に共感しましたか。感想をお聞かせください。

 「家族の言い訳」は三作までシリーズが出ているようです。続きを読むことにいたしましょう。

第1回イラスト大会第1位獲得

 小学校5年生になった次男が、クラスの第1回イラスト大会で第1位を獲得しました。

 小さい頃から絵が好きでよく描いていました。

 最近は、コミック本の模写に熱中しています。

 得意な作品は、あさのあつこさん原作・柚庭千景さん作画の「バッテリー」です。

 第一位になった作品も「バッテリー」を模写したものです。

 4年生までは、線が単調でしたが、最近は、太い線と細い線の使い分けも出来て、とても上手になりました。

 私も絵が子どもの頃から好きでしたが、次男のデッサン力は、私もかなわない水準に達したようです。

 第一位になった作品は学校に置いてあるそうです。家での試作品が下です。

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  主人公・原田巧のイラストに熱中しています

 次男は、野球も大好きです。先日は、妻の職場のツアーで、福岡ヤフードームに行って、初めてプロ野球の観戦をしてきて、次男はとても喜んでいました。

 いよいよ球技大会のソフトボールの練習も始まりました。

 少子化で、所属する子ども会だけでは、チームが出来ないので、隣の隣の子ども会に入れてもらって練習に参加しています。

 一人だけ違う子ども会からの参加で苦労もあるのかと心配していましたが、次男は伸び伸びと楽しんでいるようです。

 新しい仲間も出来て、世界が広がることはいいことかも知れません。

 妻が、コーチに褒められてたと喜んでいました。

 次男は、今、イラストとソフトボールに夢中です。

 とことん熱中して、いっぱい吸収して、人生の糧にしてほしいと願っています。

 物事を吸収するには一番いい年頃ですよね。次男がまぶしくみえる今日この頃です。

 しっかり褒めて、得意なところは伸ばしてやりたいと思います。

 

四十九日のレシピ

 東京出張の行きの車中で伊吹有喜著「四十九日のレシピ」を一気に読みました。

 この本は、NHKラジオで土曜日の朝に放送している「著者に聞きたい本のツボ」で知りました。

 伊吹さん本人から本の紹介があり、手に取りました。

 私の娘が「伊吹」という名前なので、その縁もありました。

 主役の乙美が亡くなってからの人々の想いを綴った物語です。

 乙美は、亡くなった前妻との間に生まれた百合子という子がいる良平と結婚しました。

 百合子は、乙美が残したレシピカードを元に、彼女の49日の宴会を準備します。

 知らなかった母が作ってきた関係を知ります。

 乙美の知人である「井本」と「ハルミ」の存在が、小説を盛り上げます。

 百合子は夫と離婚を考えていましたが、母の宴会を準備する中で乗り越えます。

 この小説は、「人間いろいろあるけど、生きていればいいことあるよ」と優しく励ましてくれるような作品です。

 少し一息つきたい人におすすめの1冊です。

 彼女のもう一つの作品「風待ちのひと」も読んでみようかと思っています。

 「四十九日のレシピ」は現在7万部の売上だそうです。

 私は、この作品が映画化されることを望んでいます。

 「ボックス!」などがそうであったように、読んで感動した作品が映像化されるのは最高です。

 関係者の皆さん、どうかよろしくお願いいたします。

 伊吹有喜作品に関する感想をお聞かせください。

猫とドッジボールとゴーヤ

 昨日、遅く東京から帰ってみると、子猫が家にいるではありませんか。

 三男が近所で友人と一緒に拾ったとのこと。我が家には、1匹猫がいますので、妻は「飼えない」と三男を諭します。

 三男も渋々納得して、今朝、無事に、友人のK君宅に引き取られていきました。

 生まれたばかりの子猫で、子どもたちは大喜びでした。

 しかし、びっくりしたのは、我が家の猫。子猫がいる間は、外に逃げたり、二階に逃げたり挙動不審でした。

 しかし、昼前になってようやく落ち着きを取り戻し、我が家に平穏が訪れました。

 子猫の将来に幸あれと願います。

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  我が家で一晩過ごした子猫。K君に託しました。

 今日午前中は、球技大会にむけたドッチボールの練習。

 妻が保育園の行事だったので、私が当番で参加しました。

 三男は、キャプテンに選ばれて、号令をかけたり、一生懸命でした。

 1年生にはルールの理解からのスタートで、最初は、「ぼーっ」としていました。

 しかし、少しづつ動きが良くなってきました。習うより慣れろでしょうか。

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  ドッジボールの練習風景(緑のTシャツが三男)

 昼前に、庭に植える苗を買いにいきました。

 恒例のゴーヤと里芋とショウガを買って植えました。

 ゴーヤは今年も多くの収穫が可能でしょうか。

 初めての里芋は上手に育つでしょうか。

 暑くなってきたので、たっぷり水やりをしました。

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 今年も多くの実をつけてくれるでしょうか(ゴーヤ)。

 

原発問題・基地問題・地デジ問題で省庁担当者と懇談

 本日、久米議員と吉田自治体部長と一緒に、原発問題・基地問題・地デジ問題で省庁担当者と懇談を行いました。

 まず、原発問題では、経済産業省と環境省と懇談を行いました。

 経済産業省では、中国電力の島根原発における点検漏れへの国の対応を尋ねました。

 担当者は、「中国電力は、6月3日に最終報告を受けた」ことを明らかにしました。

 内容は、点検周期を越えている機器数が511箇所(中間報告506箇所)、点検実績に不整合がある機器が1160箇所(中間報告では1159箇所)などでした。

 経済産業省では、この報告書の内容を確認するための立入調査を6月7日に行い、6月中にも、立入調査の結果を踏まえた対応を行う考えであることを私たちに明らかにしました。

 原発問題では、環境省とも懇談を行いました。環境省は、温排水の影響についての徹底調査を行うことを私たちに示しました。

 内容は、文献調査と全国実態調査です。

 また、国が温排水の影響についてH16年3月に「財団法人 海洋生物環境研究所」が行った「大規模発電所取水放水影響調査」があることを明らかにしました。

 内容は、「植物プランクトンの死亡率は、塩素注入時に大きく約30%であった」などです。

 基地問題では、防衛省と懇談を行いました。

 防衛省の担当者は、愛宕山問題について、「知事が買い取りを求めている姿勢に変わりはないものと考えている。緊密に協議を行いながら事業を進めていきたい」と述べました。

 しかし、実際には、愛宕山の買取りについて、県と国との協議は始まっていないようでした。

 地デジ問題では、総務省の担当者と懇談を行いました。

 地デジの都道府県での支援策について、総務省が把握しているのは、全国14府県あり、中国地方では、鳥取・岡山・広島が行っていることを私たちに明らかにしました。

 広島県では、22年度予算で7350万円の措置がされ、新たな難視地域における共聴新設に対して市町村が補助する場合に半額を県が負担する内容であると総務省担当者が答えました。

 省庁には、最新情報が多数寄せられていることがよく分かりました。

 これらの情報を、6月県議会の論戦に生かしたいと思います。

 今日は、総理大臣指名選挙が行われ、菅氏が総理大臣に任命された日でした。参議院議員会館で懇談を行ったのですが、議員やマスコミの動きの慌ただしさが、今日を物語っていました。

 菅政権について、6月県議会に向けて、皆さんのご意見をお聞かせください。

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    防衛省担当者と懇談をする私(中央)

使える武術

 ちくま新書、長野峻也著「使える武術」を読みました。

 実力は伴いませんが、空手や太極拳に携わってきたものとして、武術系の本を時々読みたくなります。

 長野さんの次の文章に心打たれました。

 「『平和を維持するためには戦争も必要悪』という考え方には、私は納得できない。戦争でしか維持できない平和なんかいらない。それは、平和という言葉の裏に国家や民族という概念が隠れ、『国家や民族を維持するためには個人は犠牲になっても当然』という権力者の論理が読めるからです。(中略)

 『誰にも侵されず、誰も侵さない』という、個人の生き方を実現する兵法こそが武術なのだと、私は確認しています。」

 長野さんは武術研究家。武術に携わる方は、「国家のためには個人は犠牲になっても当然」という思想を持っておられるイメージがあります。

 だからこそ、長野さんの考え方に興味がわきます。

 今、引き続いて、長野さんの「ヒトを観抜く武術の読み」を読んでいます。

 これらの本は、武術の解説書ではあるのですが、社会を生きていく時に必要な構えや視点が多々あり、とても興味深い内容です。

 これから益々、忙しくなりますが、道場にも顔を出しながら、長野さんの本を実践していきたいと思います。

 長野さんの本や武術に対する皆さんのご感想をお聞かせください。

 さて、今から、東京に出発します。

 明日、朝から、岩国基地問題、上関原発問題、地デジ問題で、各省庁と懇談を行うことになっているからです。

 明日以降のブログで懇談の内容は、報告していきたいと思います。

 鳩山退陣のホットな永田町の空気も感じてきたいと思います。